Miles Davis (tp) マイルス・デイヴィス
略歴
マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ビ・バップ、ハード・バップ、クール、モード、エレクトリック、フュージョンなど時代を先取りした音楽性でジャズ界を牽引した。
活動期間は1940年代から1980年代と長く、どの年代も同じものがなくクリエーターとしての手腕が優れていた。
マイルス・デイヴィスを全部聴けば、おおよそのジャズ史が聴けると言っても過言ではない。
世間では 「マイルスとコルトレーンを聴かずしてジャズは語れない」 と言われているが確かにその通りかもしれない。
ちなみに父親はマイルス・デューイ・デイビス・ジュニアで歯科医。
素人の自分がマイルス・デイヴィスを簡単に評せるものではない事を改めて記す。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (マイルス・デイヴィス トリビュート・アルバム)】
【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Miles Davis / Birth of the Cool (CDP7 92862 2)
Recorded :
January 21, 1949 #01, #02, #05, #07
April 22, 1949 #04, #08, #10, #11
March 9, 1950 #03, #06, #09, #12
Song number, Song Name, Personnel :
01. Move
02. Jeru
05. Budo
07. Godchild
Miles Davis (tp, cond)
Gil Evans (arr, cond)
Al Haig (p)
Lee Konitz (as)
Gerry Mulligan (bs)
Kai Winding (tb)
Junior Collins (fr-h)
John Barber (Bill Barber) (tuba)
Joe Shulman (b)
Max Roach (ds)
04. Venus De Milo
08. Boplicity
10. Israel
11. Rouge
Miles Davis (tp, cond)
Gil Evans (arr, cond)
John Lewis (p)
Lee Konitz (as)
Gerry Mulligan (bs)
J.J.Johnson (tb)
Sandy Siegelstein (fr-h)
John Barber (Bill Barber) (tuba)
Nelson Boyd (b)
Kenny Clarke (ds)
03. Moon Dreams
06. Deception
09. Rocker
12. Darn That Dream
Miles Davis (tp, cond)
Gil Evans (arr, cond)
Kenny Hagood (vo) #12
Gunther Schuller (fr-h)
Lee Konitz (as)
Gerry Mulligan (bs)
J.J.Johnson (tb)
John Barber (Bill Barber) (tuba)
Al McKibbon (b)
Max Roach (ds)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1949年1月と4月、1950年3月の録音、CDはキャピトル・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書、邦題 「クールの誕生(Birth of the Cool)」 。
共演者は、ピアノがアル・ヘイグ、ジョン・ルイス、アルトサックスがリー・コニッツ、バリトンサックスがジェリー・マリガン、トロンボーンがカイ・ウィンディング、J.J.ジョンソン、チューバがジョン(ビル)・バーバー、ベースがジョー・シュルマン、ネルソン・ボイド、アル(アルフレッド)・マッキボン、ドラムがマックス・ローチ、ケニー・クラークほか。
パリのジャズ・フェスティバルが1949年5月なので同時期に進められていた事がわかる。
チャーリー・パーカーのコンボで鍛えられたマイルス・デイヴィスが新しい構想を具現化した1枚。
録音時マイルス・デイヴィス23歳。
ビ・バップに革新をもたらすフォーマットを全員に理解してもらい、それに応えたメンバー達。
メンバーは、たぶん、これは今まで体験した事のない直感したに違いない。
数年後、これほど優秀なマイルス・デイヴィスが薬におぼれ奇跡の再起をはかっていく人生になるとは。
ジャズ用語の 「クール」 は、この時点から使われる様になったらしい。
この後、参加していたリー・コニッツやジェリー・マリガンは西海岸で 「クール派」 として活躍していく。
(青木高見)
Miles Davis and Tadd Dameron / In Paris Festival International De Jazz May 1949 (ARCS 5695)
アルバムは 「マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバム扱いとしています。
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「タッド・ダメロン」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : May 8-15, 1949
Personnel :
Miles Davis (tp)
Tadd Dameron (p)
James Moody (ts) #01-02, #04
Barney Spieler (b)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. Intro/Rifftide
02. Good Bait
03. Don't Blame Me
04. Lady Bird
05. Wah-Hoo!
06. Allen's Alley
07. Embraceable You
08. Ornithology
09. All The Things You Are
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
タッド・ダメロン (Tadd Dameron 本名:Tadley Ewing Peake Dameron 1917年2月21日~1965年3月8日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドマスター。
アルバムはマイルス・デイヴィスとタッド・ダメロン、1949年5月8日から15日の録音、パリのジャズ・フェスティバルのライブ。
LPはコロムビア(Columbia)PC34804番、9曲入り。
CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメント、アンリ・ルノー(Henri Renaud)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、小川隆夫氏による日本語解説書、9曲入り。
メンバーは、ピアノがタッド・ダメロン、トランペットがマイルス・デイヴィス、テナーサックスがジェームス・ムーディー、ベースがバーニー(バルネ)・シュピーラー、ドラムがケニー・クラーク。
マイルス・デイヴィスは、師匠チャーリー・パーカーの元を去った翌年でビ・バップの進化を摸索していた中で同じ構想を持っていたタッド・ダメロンのバンドに拾われた形。
演奏は、録音機材が古く音質が悪い、しかも司会者がうるさい。
とは言っても演奏の重要性を考えると聴けてしまう。
マイルス・デイヴィスのアルバム 「Birth of the Cool (クールの誕生)」 が、この年の1~4月の録音なので同時進行していた事が明らかになる。
(青木高見)
Miles Davis / Dig (VICJ-23543)
Recorded : October 5, 1951
Personnel :
Miles Davis (tp)
Walter Bishop Jr. (p)
Sonny Rollins (ts)
Jackie McLean (as) #01, #03-#05
Tommy Potter (b) [Additional tracks not on original LP]
Art Blakey (ds) [Additional tracks not on original LP]
Song name :
01. Dig
02. It's Only A Paper Moon
03. Denial
04. Bluing
05. Out Of The Blue
06. Conception
07. My Old Flame
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1951年10月5日の録音、CDは発売元がビクター音楽産業株式、英語解説書、岩浪洋三氏による日本語解説書、7曲入り。
共演者は、ピアノのウォルター・ビショップ・ジュニア、テナー・サックスがロリンズ、アルト・サックスがジャッキー・マックリーン、ベースがトミー・ポッター、ドラムがアート・ブレイキー。
4曲がマイルス・デイヴィスの曲、2曲がスタンダード。
CD化に伴い6曲目 「Conception」と7曲目 「My Old Flame」 が追加された。
ビ・バップの生みの親のチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーに鍛えられたマイルス・デイヴィス。
普通なら、そこで終わってしまうところ頭脳のマイルス・デイヴィスは違っていた。
ビ・バップに足らないものを模索し研究の末、新しいジャズを完成させる。
注目はドラムにアート・ブレイキーとソニー・ロリンズの参加。
従来通りビ・バップを継承するケニー・クラークから、弾(はじ)けるアート・ブレイキーを得たことで勢い付く。
冒頭の 「Dig」 はリマスター化でエコーをかけ過ぎ。
(青木高見)
Lee Konitz and Miles Davis / Ezz-Thetic Lee Konitz and Miles Davis (VICJ-2013)
「ジャズ/リー・コニッツ」 のリーダーアルバムとしています。
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「ジャズ/マイルス・デイヴィス」 でも同じ内容を掲載しています。
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Song number, Recorded, Personnel :
#01-04 Rec:March 8,1951
Lee Konitz (as)
Miles Davis (tp)
Sal Mosca (p)
Billy Bauer (g)
Arnold Fishkin (b)
Max Roach (ds)
#05-06 Rec:March 13, 1951
Lee Konitz (as)
Billy Bauer (g)
#07-10 Rec:December 23, 1952
Teddy Charles (vib)
Jimmy Raney (g)
Dick Nivison (b)
Ed Shaughnessy (ds)
Song name :
01. Odjenar
02. Hi Beck
03. Yesterdays
04. Ezz-Thetic
05. Indian Summer
06. Duet For Saxophone and Guitar
07. Edging Out
08. Nocturne
09. Composition In Four Pieces
10. Night In Tunisia
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : リー・コニッツ (Lee Konitz 1927年10月13日~2020年4月15日) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのジャズ・サックス奏者、編曲家、作曲家。
マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
CDは1951年・1952年の録音、発売元がビクター・エンタテインメント株式会社、油井正一氏による日本語解説書、10曲入り。
メンバーは、アルトサックスがリー・コニッツ、トランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがサル・モスカ、ギターがビリー・バウアー、ビブラフォンがテディ・チャールズ、ベースがアーノルド・フィシュキン、ディック・ニヴィソン、ドラムがマックス・ローチ、エド・ショーネシー。
このクール派のミュージシャンとマイルス・デイヴィスの共演。
リー・コニッツはマイルス・デイヴィスのアルバム 「Birth of the Cool」 に参加している。
2人の道は別々だが、この時点では 「クールの探求」 という事で同じだった事がわかる。
また、テディ・チャールズも頭脳的なプレーをするビブラフォン奏者で必要不可欠な役割を担っている。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis Vol.1 (TOCJ-8611)
Recorded :
April 20, 1953 #01-04, #06, #11
May 9, 1952 #05. #07-10, #12
Song Number, Recorded, Personnel :
#01-04, #06, #11 Rec:April 20, 1953
Miles Davis (tp)
Gil Coggins (p)
J.J. Johnson (tb)
Jimmy Heath (ts)
Percy Heath (b)
Art Blakey (ds)
#05. #07-10, #12 Rec:May 9, 1952
Miles Davis (tp)
Gil Coggins (p)
J.J. Johnson (tb)
Jackie McLean (as)
Oscar Pettiford (b)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. Tempus Fugit
02. Kelo
03. Enigma
04. Ray's Idea
05. How Deep Is The Ocean?
06. C.T.A. (alternate take)
07. Dear Old Stockholm
08. Chance It
09. Yesterdays
10. Donna (alternate take)
11. C.T.A.
12. Would'n You (alternate take)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1952年と53年の録音、CDはブルーノートの音源、発売元が株式会社EMIミュージック・ジャパン、弥延久生氏による日本語解説書、12曲入り。
共演者は。
1952年が、ピアノがギル・コギンズ、トロンボーンがJJジョンソン、アルトサックスがジャッキー・マクリーン、ベースがオスカー・ペティフォード、ドラムがケニー・クラーク。
1953年が、ピアノがギル・コギンズ、トロンボーンがJJジョンソン、テナーサックスがジミー・ヒース、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがアート・ブレイキー。
マイルス・デイヴィス本人は薬物中毒から足を洗う最中の時期。
ブルーノート社主のアルフレッド・ライオンと1年1枚リリースする約束があった。
マイルス・デイヴィスはアルフレッド・ライオンへお礼の意味で1958年、キャノンボール・アダレイの 「Somethin' Else」 で影のリーダーとして演奏をした。
薬物中毒は父親の元で納屋に閉じこもり自力で復帰したとされる。
ちなみに父親はマイルス・デューイ・デイビス・ジュニアで歯科医だった。
いずれにしても演奏は不調でありながらハイレベル。
音楽に対するマイルス・デイヴィスの尋常ならざる執念を聴ける。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis Vol.2 (TOCJ-6429)
Recorded :
May 9, 1952 #03, #06
April 20, 1953 #04, #05, #10
March 6, 1954 #01, #02, #07, #08, #09, #11
Song Number, Recorded, Personnel :
#03, #06 Rec:May 9, 1952
Miles Davis (tp)
Gil Coggins (p)
Jackie McLean (as)
J.J. Johnson (tb)
Oscar Pettiford (b)
Kenny Clarke (ds)
#04, #05, #10 Rec:April 20, 1953
Miles Davis (tp)
Gil Coggins (p)
Jimmy Heath (ts)
J.J. Johnson (tb)
Percy Heath (b)
Art Blakey (ds)
#01, #02, #07, #08, #09, #11 Rec:March 6, 1954
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Percy Heath (b)
Art Blakey (ds)
Song name :
01. Take Off
02. Weirdo
03. Woody 'n' You
04. I Waited for You
05. Ray's Idea [alternate master]
06. Dig
07. Well, You Needn't
08. The Leap
09. Lazy Susan
10. Tempus Fugit
11. It Never Entered My Mind
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1952年から54年の録音、CDはブルーノートの音源、発売元が東芝EMI株式会社、小川隆夫氏による日本語解説書、11曲入り。
共演者は。
1952年が、ピアノがギル・コギンズ、トロンボーンがJJジョンソン、アルトサックスがジャッキー・マクリーン、ベースがオスカー・ペティフォード、ドラムがケニー・クラーク。
1953年が、ピアノがギル・コギンズ、トロンボーンがJJジョンソン、テナーサックスがジミー・ヒース、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがアート・ブレイキー。
1954年が、ピアノがホレス・シルヴァー、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがアート・ブレイキー。
ドラムのケニー・クラークとアート・ブレイキーが替わっただけで違ったカラーになる。
マイルス・デイヴィス本人は薬物中毒から足を洗う最中の時期。
ブルーノート社主のアルフレッド・ライオンと1年1枚リリースする約束があった。
マイルス・デイヴィスはアルフレッド・ライオンへお礼の意味で1958年、キャノンボール・アダレイの 「Somethin' Else」 で影のリーダーとして演奏をした。
薬物中毒は父親の元で納屋に閉じこもり自力で復帰したとされる。
ちなみに父親はマイルス・デューイ・デイビス・ジュニアで歯科医だった。
いずれにしても演奏は不調でありながらハイレベル。
音楽に対するマイルス・デイヴィスの尋常ならざる執念を聴ける。
(青木高見)
Miles Davis / Collectors Items (OJCCD-071-2)
Recorded :
January 30, 1953
March 16, 1956
Song Number, Recorded, Personnel :
#01-04 Rec:January 30, 1953
Miles Davis (tp)
Walter Bishop .jr (p)
Charlie Parker (Charlie Chan) (ts)
Sonny Rollins (ts)
Percy Heath (b)
Philly Joe Jones (ds)
#05-07 Rec:March 16, 1956
Miles Davis (tp)
Tommy Flanagan (p)
Sonny Rollins (ts)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
Song name :
01. The Serpent's Tooth (Take 1)
02. The Serpent's Tooth (Take 2)
03. Round About Midnight ('Round Midnight)
04. Compulsion
05. No Line
06. Vierd Blues
07. In Your Own Sweet Way
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1から4曲目までが1953年の録音、5から7曲目までが1956年の録音で3年の開きがある。
ここではマイルス・デイヴィスのリーダー作に師匠のチャーリー・パーカーが変名 「Charlie Chan」 で参加している。
「Chan」 は奥さんの名前で安易もいいところ、そういう事には無神経なチャーリー・パーカー。
お世話になった師匠を呼ぶマイルス・デイヴィスの優しを感じるが、チャーリー・パーカーは酒によってベロベロだったという。
ところが、いざ本番となるとビシッとしてキメてしまう。
ソニー・ロリンズは出所したばかりだったが、その上手さにマイルス・デイヴィスが驚いたという。
ピアノのトミー・フラナガンは3月16日が誕生日で収録前に 「ハッピー・バースデー」 が演奏されたという。
ドラムのフィーリー・ジョー・ジョーンズは、この日がマイルス・デイヴィスと初顔合わせ、マイルス・デイヴィスは気にいったのか以後レギュラー・ドラマーとして使っていく。
演目の 「The Serpent's Tooth」 直訳すると 「蛇歯」。
「Vierd Blue」 はアルバム 「Workin'」 の中のトレーンズ・ブルースと同じ曲。
(青木高見)
Miles Davis / Blue Haze (OJCCD-093-2)
Recorded :
May 19, 1953 #04, #06, #07, #08
March 10, 1954 #02, #03, #05
April 3, 1954 #01
Song Number, Recorded, Personnel :
#04, #06, #07, #08 Rec:May 19, 1953
Miles Davis (tp)
Charles Mingus (p) #4only
John Lewis (p)
Percy Heath (b)
Max Roach (ds)
#02, #03, #05 Rec:March 10,1954
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Percy Heath (b)
Art Blakey (ds)
#01 Rec:April 3, 1954
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Percy Heath (b)
Dave Schildkraut (as)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. I'll Remember April
02. Four
03. Old Devil Moon
04. Smooch
05. Blue Haze
06. When Lights Are Low
07. Tune-Up
08. Miles Ahead
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、4、6~8曲目が1953年5月19日、2、3、5曲目が1954年3月10日、1曲目が1954年4月3日の録音、原盤LPはプレスティッジLP7054番、CDはOJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は。
6~8曲目がピアノがジョン・ルイス、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがマックス・ローチ、4曲目のみピアノがチャールス・ミンガス。
2、3、5曲目がピアノがホレス・シルヴァー、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがアート・ブレイキー。
1曲目がピアノがホレス・シルヴァー、アルトサックスがデイブ・シルドクラウト、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがケニー・クラーク。
演奏はマイルス・デイヴィスのワンホーンを2つのユニットで聴ける。
面白いのは3人の一流ドラマーを1枚で聴けてしまう事、オマケにチャールス・ミンガスのピアノ。
この時期マイルス・デイヴィスは薬にハマって不調とされているがハイ・レベル演奏はカッコいい。
薬とジャズマンの関係はマイルス・デイヴィスに限らず多くの黒人ミュージシャンがハマる蹉跌でもある。
良い音楽を作るプレッシャーもあろうが、人種差別からの一時的な逃避も考えられる。
まさにタイトルの 「青い霧」 は当時の彼らを象徴している。
(青木高見)
Miles Davis / Walkin' (OJCCD-213-2)
Recorded :
April 29, 1954 #01-02
April 3, 1954 #03-06
Song Number, Recorded, Personnel :
#01, #02 Rec:April 29, 1954
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Lucky Thompson (ts)
J.J.Johnson (tb)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
#03-06 Rec:April 3, 1954
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Davey Schildkraut (as)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. Walkin'
02. Blue'n Boogie
03. Solar
04. You Don't Know What Love Is
05. Love Me Or Leave Me
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1954年4月3日・29日の録音、CDはOJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書、通称 「信号のマイルス」。
共演者は、1、2曲目がピアノがホレス・シルヴァー、テナー・サックスがラッキー・トンプソン、トロンボーンがJJジョンソン、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがケニー・クラーク。
3~6曲目が、ピアノがホレス・シルヴァー、アルトサックスがデイブ・シルドクラウト、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがケニー・クラーク。
演奏は、薬との縁が切れたマイルス・デイヴィスの晴れがましいクールなトランペット。
どこをとってもハイレベルな音作りで陳腐化しない。
いつ聴いてもいい。
マイルス・デイヴィスの考えるジャズに全員が余裕を持って参加している点が聴きどころ。
(青木高見)
Miles Davis and Milt Jackson / Bags' Groove (OJCCD-245-2)
アルバムはマイルス・デイヴィスのリーダーアルバム扱いとしています。
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「ミルト・ジャクソン」 でも同じ内容を掲載しています。
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Song number, Recorded :
#03-07 Rec:June 29, 1954
#01-02 Rec:December 24, 1954
Song Number, Personnel :
#01-02
Miles Davis (tp)
Milt Jackson (vib)
Thelonious Monk (p)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
#03-07
Miles Davis (tp)
Horace Silver (p)
Sonny Rollins (ts)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. Bag's Groove [take 1]
02. Bag's Groove [take 2]
03. Airegin
04. Oleo
05. But Not For Me [take 2]
06. Doxy
07. But Not For Me [take 1]
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ミルト・ジャクソン (Milt Jackson 1923年1月1日~1999年10月9日 ) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身のジャズ・ビブラフォン奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィスとミルト・ジャクソン、1954年6月29日・12月24日の録音。
LPはプレスティッジ7109番、7曲入り。
CDはOJCレーベルからのリリース、輸入盤、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語ライナーノーツ、氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは。
1~2曲目、トランペットがマイルス・デイヴィス、ビブラフォンビブラフォンがミルト・ジャクソン、ピアノがセロニアス・モンク、ホレス・シルヴァー、テナーサックスがソニー・ロリンズ、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがケニー・クラーク。
一般評では 「喧嘩セッション」 といわれているが今ではその解釈はない。
「喧嘩セッション」 とはマイルス・デイヴィスがソロをとる時、セロニアス・モンクのバッキングを止めさせた事に起因する。
尾ひれがついて、これが原因で喧嘩になったという。
ジャズの演奏では、プロアマ問わず、楽器どおしの白熱した調整は当たり前。
ソニー・ロリンズは自分の曲を3曲も取り上げてもらい嬉しかったと思う。
演奏も堂々とマイルス・デイヴィスと渡り合っている。
マイルス・デイヴィスは、そのソニー・ロリンズを気に入り自分のバンドへ誘っていた。
さてミルト・ジャクソンだが、マイルス・デイヴィスは安定したMJQのメンバーを誘っている。
理由は変に偏らず誇張しない安定性を気に入っていたのかもしれない。
ここではミルト・ジャクソンのマイルス・デイヴィスを軸を外さない心地よいビブラフォンが素晴らしい。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis And The Modern Jazz Giants (UCCO-5028)
アルバムは 「マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバム扱いとしています。
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「ミルト・ジャクソン」 でも同じ内容を掲載しています。
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Song number, Recorded :
#01-02, #04-05 Rec:December 24, 1954
#03 Rec: October 26, 1956
Song Number, Recorded, Personnel :
#01-02, #04-05
Miles Davis (tp)
Milt Jackson (vib)
Thelonious Monk (p)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
#03
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Man I Love (The) (take 2)
02. Swing Spring
03. Round About Midnight ('Round Midnight)
04. Bemsha Swing
05. Man I Love (The) (take 1)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ミルト・ジャクソン (Milt Jackson 1923年1月1日~1999年10月9日) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身のジャズ・ビブラフォン奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィスとミルト・ジャクソン、1954年12月24日・26日の録音。
LPはプレスティッジ(Prestige)7150番、5曲入り。
CDは発売元がユニバーサル・ミュージック合同会社、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、油井正一氏と市川正二氏による日本語解説、5曲入り。
メンバーは。
1、2、4、5曲目、トランペットがマイルス・デイヴィス、ビブラフォンがミルト・ジャクソン、ピアノがセロニアス・モンク、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがケニー・クラーク。
3曲目、トランペットがマイルス・デイヴィス、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ピアノがレッド・ガーランド、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
全作 「Miles Davis and Milt Jackson / Bags' Groove」 と同日録音。
メンバーも同じなので続編といえる。
注目は3曲目で、マイルス・デイヴィスのマラソン・セッションのレギュラー化するメンバー。
市川氏の解説に、このアルバムにセロニアス・モンクを人選したのはマイルス・デイヴィスではなくプレスティッジ創設者のボブ・ワインストックだという。
(青木高見)
Miles Davis and Milt Jackson / Miles Davis and Milt Jackson (VICJ-23604)
アルバムは 「マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバム扱いとしています。
→
「ミルト・ジャクソン」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : August 5, 1955
Personnel :
Miles Davis (tp)
Milt Jackson (vib)
Jackie McLean (as)
Ray Bryant (p)
Percy Heath (b)
Arthur Taylor (ds)
Song name :
01. Dr. Jackle
02. Bitty Ditty
03. Minor March
04. Changes
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ミルト・ジャクソン (Milt Jackson 1923年1月1日~1999年10月9日) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身のジャズ・ビブラフォン奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィスとミルト・ジャクソン、1955年8月5日の録音。
LPはプレスティッジ(Prestige)7034番、4曲入り。
CDは発売元がビクター音楽産業株式会社、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、久保田高司氏による日本語解説、4曲入り。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、ビブラフォンがミルト・ジャクソン、ピアノがレイ・ブライアント、アルト・サックスがジャッキー・マクリーン、ベースがパーシー・ヒース、ドラムがアート・テイラー。
軽く流している様で技術は高度で緻密、メンバー全員がマスター級のなせる技。
アルト・サックスのジャッキー・マクリーンは 「Dr. Jackle」 と 「Minor March」 しか参加していないが素晴らしい。
レイ・ブライアントとマイルス・デイヴィスの顔合わせも興味を引く。
国内でジャズ喫茶全盛時代、アルバム・ジャケットのマイルスのポーズから 「ウンチのマイルス」 で通用した。
(青木高見)
Miles Davis / The Musings of Miles (UCCo-9093)
Recorded : June 7, 1955
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
Oscar Pettiford (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Will You Still Be Mine?
02. I See Your Face Before Me
03. I Didn't
04. Gal in Calico
05. Night in Tunisia
06. Green Haze
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1955年6月7日の録音、原盤LPはプレスティッジ7007番、CDは制作がユニバーサル・クラシック&ジャズ、発売・販売元がユニバーサル・ミュージック株式会社、英語解説書、一部和訳付き。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、ベースがオスカー・ペティフォード、ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズ。
注目はレッド・ガーランドとフィリー・ジョー・ジョーンズ。
この2人はマイルス・デイヴィスのレギュラーとして長くやっていく事を、まだこの時は知らない。
オスカー・ペティフォードは、後釜のポール・チェンバースが入るまで安定したベースをマイルスに提供した。
演奏の目玉は何といっても溢れんばかりの美意識トランペット・ワンホーン。
(青木高見)
Miles Davis / The New Miles Davis (OJCCD-006-2)
Recorded : November 16, 1955
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Just Squeeze Me
02. There Is No Greater Love
03. How Am I To Know?
04. S'posin
05. The Theme
06. Stablemates
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1955年11月16日の録音、CDは音源がプレスティッジ、OJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書、通称 「小川のマイルス」 。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
何をか言わんや 「ザ・ニュー・マイルス・デイヴィス・クインテット」 の誕生。
演奏は原石のように無垢で初々しく美しい。
どういう音作りをするかを全て計算通りに進め仲間をコントロールしていく頭脳のトランペット。
ソニー・ロリンズを入れたかったが、ヤク中で姿をくらました時期で、しかたなくジョン・コルトレーンを入れた。
評論家からジョン・コルトレーンが酷評を受けた時期でもある。
思えばコルトレーンがマイルスを凌(しの)ぐ程の偉大になる事を、この時、想像できただろう。
ジャズで楽しいのは逸話を知って、それを確かめるため実際に聴いてみる事。
(青木高見)
Miles Davis / The Miles Davis Quintet - 'Round About Midnight (CK 40610)
Recorded :
October 26, 1955 #02
June 5, 1956 #04, #05, #06
September 10, 1956 #01, #03
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Round About Midnight ('Round Midnight)
02. Ah-Leu-Cha
03. All of You
04. Bye Bye Blackbird
05. Tadd's Delight
06. Dear Old Stockholm
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1955年10月26日・1956年6月5日、9月10日の録音、CDはコロンビア・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
名実共にマイルス・デイヴィスが次のステージに登った作品。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
「小川のマイルス」 から僅かしか経過していないのに、この音。
また共演者の進歩も目覚ましい。
ジャズ史の観点からはマイルス・デイヴィスがコロンビア・レコードからリリースできた事は、世間に正式な音楽として認められた重要な意味を持つ。
音質がプレスティッジで慣らされた音とは違い 「コロンビアのマイルスの音」 に一瞬で変貌する。
この音が良いのか悪いのかはリスナーの判断だが演奏は瞬時に状況判断し変身する忍者の様なマイルス・デイヴィスに圧倒される。
(青木高見)
Miles Davis / Workin' (OJCCD-296-2)
Recorded :
May 11, 1956 #01-06, #08
October 26, 1956 #07
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. It Never Entered My Mind
02. Four
03. In Your Own Sweet Way
04. The Theme (take1)
05. Tranes Blues
06. Ahmad's Blues
07. Half Nelson
08. The Theme (take2)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1~6曲目と8曲目が1956年5月11日、7曲目が10月26日の録音、CDはプレスティッジの音源、OJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
この時期のマイルス・バンドは打ち上げ花火にたとえると、次ぎから次へと夜空に眩いばかりの日輪を咲かす。
道路工事のショぼいジャケットが、今ではイカス・ジャケットとなり多くのリスナーの脳裏に焼き付いた。
ディスコグラフィー上では、ここから怒涛のマラソンセッションが始まる。
マイルス・デイヴィスのマラソンセッションとは。
1955年、このメンバーでレギュラー・バンドを結成。
レコード会社も 「プレスティッジ・レコード」 から 「コロンビア・レコード」 に移籍。
それに伴い 「プレスティッジ・レコード」 との契約で残りの数枚をリリースしなければならない事から、1956年5月11日、10月26日で4枚を一機に演奏しリリースした。
それをマラソンに例えた事に由来する。
4枚とは以下の通り。
・WORKIN' (Prestege 7166) October 26, 1956, May 11, 1956
・STEAMIN' (Prestege 7200) October 26, 1956, May 11, 1956
・RELAXIN' (Prestege 7129) May 11, 1956, October 26, 1956
・COOKIN' (Prestege 7094) October 26, 1956
短期間の収録にもかかわらず、出来栄えが素晴らしくマイルス・デイヴィスの並外れた手腕が光る。
(青木高見)
Miles Davis / Steamin' With The Miles Davis Quintet (OJCCD-391-2)
Recorded :
October 26, 1956 #05
May 11, 1956 #01-04, #06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Surrey with the Fringe on Top
02. Salt Peanuts
03. Something I Dreamed Last Night
04. Diane
05. Well You Needn't
06. When I Fall In Love
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、5曲目が1956年10月26日、それ以外が1956年5月11日の録音、CDはプレスティッジの音源、OJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
いわゆるマラソンセッションの2枚目になる。
マイルス・デイヴィスの統率力が遺憾なく発揮され、ここまでくればメンバーも親方の考えている事を十分に理解している。
そのメンバーの個性も出始め全体としての、まとまりも、ずば抜けている。
マイルス・デイヴィスのマラソンセッションとは。
1955年、このメンバーでレギュラー・バンドを結成。
レコード会社も 「プレスティッジ・レコード」 から 「コロンビア・レコード」 に移籍。
それに伴い 「プレスティッジ・レコード」 との契約で残りの数枚をリリースしなければならない事から、1956年5月11日、10月26日で4枚を一機に演奏しリリースした。
それをマラソンに例えた事に由来する。
4枚とは以下の通り。
・WORKIN' (Prestege 7166) October 26, 1956, May 11, 1956
・STEAMIN' (Prestege 7200) October 26, 1956, May 11, 1956
・RELAXIN' (Prestege 7129) May 11, 1956, October 26, 1956
・COOKIN' (Prestege 7094) October 26, 1956
短期間の収録にもかかわらず、出来栄えが素晴らしくマイルス・デイヴィスの並外れた手腕が光る。
(青木高見)
Miles Davis / Relaxin' With Miles (OJCCD-190-2)
Recorded :
May 11, 1956 #05, #06
October 26, 1956 #01-04
Personnel :
Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. If I Were a Bell
02. You Are My Everything
03. I Could Write a Book
04. Oleo
05. It Could Happen To You
06. Woody'n You
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1956年10月26日の録音、CDはプレスティッジの音源、OJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
マラソンセッションの3枚目。
貴重なのは1曲目の頭にスタジオの会話が少し入っている。
親方マイルスのシャガレ声 「タイトルは後で言う」。
ガーランドに対して 「ブロックコードで行け」 などピリピリした現場の雰囲気が伝わってくる。
(青木高見)
Miles Davis / Cookin' With The Miles Davis Quintet (OJCCD-128-2)
Recorded : October 26, 1956
Personnel :
Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. My Funny Valentine
02. Blues by Five
03. Airgin
04. Tune Up / When Lights Are Low
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1956年10月26日の録音、CDはプレスティッジの音源、OJCレーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがレッド・ガーランド、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
マラソンセッションの4枚目。
当時のジャズ界において、このアルバムにあるバラードに対するマイルス・デイヴィスの独特な解釈はひじょうに斬新。
特に1曲目の 「マイ・ファニー・バレンタイン(My Funny Valentine)」 は、多くのミュージシャンが演奏した中でもジャズ史に残るもの。
そして今でも、その金字塔は崩されていない。
もう、ここまでくればクインテットも、ゆるぎない地位を確立したといえる。
今聴いても、まったく陳腐化はなく、むしろ素晴らしさに、ため息が出るばかり。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis With Orchestra Under The Direction Of Gil Evans - Miles Ahead (SRCS 9106)
Recorded :
May 6, 1957 #02, #03
May 10, 1957 #04, #05
May 23, 1957 #01, #06, #07
May 27, 1957 #08, #09, #10
Song name : Personnel :
Miles Davis (flh)
Gil Evans (arr, cond)
Wynton Kelly(p) #01, #02, #04, #08, #09, #11, #13, #14
Lee Konitz (as)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
Johnny Carisi (tp)
Bernie Glow (tp)
Taft Jordan (tp)
Louis Mucci (tp)
Ernie Royal (tp)
Joe Bennett (tb)
Jimmy Cleveland (tb)
Frank Rehak (tb)
Tom Mitchell (btb)
Jim Buffington (frh)
Tony Miranda (frh)
Willie Ruff (frh)
Bill Barber (tu)
Edwin Caine (fl, cl)
Sid Cooper (fl, cl)
Romeo Penque (fl, cl)
Danny Bank (bcl)
Song name :
01. Springsville
02. The Maids Of Cadiz
03. The Duke
04. My Ship
05. Miles Ahead
06. Blues For Pablo
07. New Rhumba
08. The Meaning Of The Blues
09. Lament
10. I Don't Wanna Be Kissed (By Anyone But You)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1957年5月の録音、原盤LPはコロムビアCL1041番、CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメント株式会社、瀬川昌久氏による日本語解説書。
一連のマラソンセッションの熱も冷めやらぬ次は編曲にギル・エバンスを招きオーケストラ物を制作。
ギル・エバンスはアルバム 「クールの誕生」 から旧知の間柄。
マイルス・デイヴィスはここではフリューゲルホルンを吹く。
それにしても一ヶ所に留まらず常に変革を求めて走り続ける。
性格で、何か新しい事をしていないとダメなのだろう。
進むべき方向が定まったので 「Miles Ahead」。
アルバム・ジャケットには堂々と 「マイルス・デイヴィス+19」 とタイプされ、マイルスの自信のほどがうかがえる。
なぜヨットかは多分 「Miles Ahead」 でそうなったと思う。
写真の白人女性のデザインは、後にマイルスからクレームが付いたという逸話がある。
(青木高見)
Miles Davis / Ascenseur Pour L'echafaud (EJD-3002)
Recorded : December 4-5, 1957
Personnel :
Miles Davis (tp)
Rene Urtreger (p)
Barney Wilen (ts)
Pierre Michelot (b)
Kenny Clarke (ds)
Song name :
01. Nut sur les champ-elyses (take1)
02. Nut sur les champ-elyses(take2)
03. Nut sur les champ-elyses(theme)
04. Nut sur les champ-elyses
05. Assasinat(take1)
06. Assassinat(take2)
07. Assasinat(take3)
08. Motel
09. Final(take1)
10. Final(take2)
11. Final(take3)
12. Ascenseur
13. Le petit bal
14. Le petit bal(take2)
15. Seqence(take1)
16. Seqence(take2)
17. Generique
18. l'assassinat de Carala
19. Sur l'autoroute
20. Julien dan l'ascenseur
21. Florence sur les champ-elyses
22. Diner au motel
23. evasion de Julien
24. Visite du vigile
25. Au bar du petit bac
26. Chez le photographe du motel
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1957年12月4日・5日の録音、CDは発売元が日本フォノグラム株式会社、未発表の6テイクを追加、中山康樹氏による日本語解説書、フランス映画の 「死刑台のエレベーター(ルイ・マル監督)」 のサウンドトラック。
共演者は、テナーサックスがバルネ・ウィラン、ピアノがルネ・ユルトルジュ、ベースがピエール・ミシェロ、ドラムがケニー・クラーク。
アルバム・ジャケットはスタジオに訪れたジャンヌ・モローとマイルス・デイヴィスのショット。
マイルス・デイヴィス・ファンにとっては結構お宝で加工前と完成版を聴き比べる事ができる。
(青木高見)
Miles Davis / Milestones (CK 40837)
Recorded :
March 4, 1958 #01, #02
February 4, 1958 #03-06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Red Garland (p)
Julian Cannonball Adderley (as)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Dr. Jeckle
02. Sid's Ahead
03. Two Bass Hit
04. Milestones
05. Billy Boy
06. Straight, No Chaser
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1958年2月4日・3月4日の録音、CDはコロムビア・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、レギュラー・クインテットのガーランド、コルトレーン、チェンバース、フィリーにキャノンボール・アダレイ。
アルバム 「SOMETHIN' ELSE」 が同年3月9日なので5日後の演奏。
マイルス・デイヴィスの強い統制下に置かれている事がわかる。
常に躍進を続ける中間地点目印の里程標(マイルストーン)なのか。
2曲目の 「Sid's Ahead」 ではレッド・ガーランドのトラで何とマイルスみずからがピアノを弾いている。
(青木高見)
Cannonball Adderley / Somethin' Else (CDP 7 46338 2)
このアルバムは 「キャノンボール・アダレイ」 のリーダーアルバムとしています。
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「マイルス・デイヴィス」 で同じ内容を掲載しています。
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Recorded : March 9, 1958
Personnel :
Cannonball Adderley (as)
Miles Davis (tp)
Hank Jones (p)
Sam Jones (b)
Art Blakey (ds)
Song name :
01. Autumn Leaves
02. Love For Sale
03. Somethin' Else
04. One For Daddy-O
05. Dancing In The Dark
06. Alison's Uncle
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : キャノンボール・アダレイ (Cannonball Adderley 出生名:Julian Edwin ''Cannonball'' Adderley 1928年9月15日~1975年8月8日) はアメリカ合衆国フロリダ州タンパ生まれのジャズ・アルト・サックス奏者。
マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1958年3月9日の録音、ブルーノート(Bluenote)1595番、5曲入り。
CDはブルーノート(Bluenote)からのリリース、輸入盤、レナード・フェザー(Leonard Feather)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、6曲目の 「Alison's Uncle」 が追加され全6曲入り。
メンバーは、アルトサックススがキャノンボール・アダレイ、ピアノがハンク・ジョーンズ、トランペットがマイルス・デイヴィス、ベースがサム・ジョーンズ、ドラムがアート・ブレイキー。
キャノンボール・アダレイのリーダー作だが全体を仕切るのはマイルス・デイヴィス。
理由はマイルス・デイヴィスがコロンビア・レコードと契約中でブルーノートからリリースをするため便宜的上、キャノンボール・アダレイのリーダー作になったというのが定説。
キャノンボール・アダレイが、かわいそうな気もするが音は楽しそう。
キャノンボール・アダレイは、あまり細かい事を言わない、おおらかな性格の様に感じる。
話は飛ぶが、ジャズ喫茶時代、このアルバムの冒頭の 「Autumn Leaves (枯葉)」 がかかると、おしゃべりが止まり静まりかえった。
今でも着実に売れているアルバムでジャズの名盤中の名盤とされる。
(青木高見)
Miles Davis / 1958 Miles (32DP 521)
「ジャズ/マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバムとしています。
→
「ジャズ/ビル・エヴァンス」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Song number, Recorded :
#01-04 Rec:May 26, 1958
#05 Rec:September 9, 1958
Personnel :
Miles Davis (tp)
Bill Evans (p)
Red Garland (p) #05,
Julian Cannonball Adderley (as) #01-02, #04
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
PhillyJoe Jones (ds) #05
Song name :
01. On Green Dolphin Street
02. Fran-Dance
03. Stella By Starlight
04. Love For Sale
05. Little Melonae
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ビル・エヴァンス (Bill Evans 1929年8月16日~1980年9月15日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはマイルス・デイヴィスとビル・エヴァンス、1958年5月26日と9月9日の録音、LPはCBS/SONY1401番、CDは同じくCBS/SONYからのリリース、藤本雄三氏による日本語解説書付き、アルバム・ジャケットは日本のみ池田満寿夫氏のイラスト。
その他共演者は、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、テナー・サックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ、「Little Melonae」 のみピアノがレッド・ガーランド、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
アルバム 「Milestones」 が1958年2月3月の録音なので直後の作品になる。
ピアノのビル・エヴァンスの参加が翌年の1959年の 「Kind of Blue」 につながるプロローグ(本筋の展開に先だつ前置きの部分)と思って聴くと楽しくなる。
気になるマイルス・デイヴィスとビル・エヴァンスの相性だが、どちらも神経質な王様。
どちらというとマイルス・デイヴィスがビル・エヴァンスのピアノを欲しがっていたかもしれない。
この時期のマイルス・デイヴィスだからといって、しかめっ面で聴く必要などない。
楽しんで聴けば楽しく聴けてしまうのが最高技術集団の証。
(青木高見)
Miles Davis / At Newport 1958 (CK 85202)
「ジャズ/マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバムとしています。
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「ジャズ/ビル・エヴァンス」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : July 3, 1958 / Newport Jazz Festival, Newport, Rhode Island,
Personnel :
Miles Davis (tp)
Bill Evans (p)
Cannonball Adderley (as)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. Introduction by Willis Conover
02. Ah-leu-cha
03. Straight, No Chaser
04. Fran-Dance
05. Two Bass Hit
06. Bye Bye Blackbird
07. The Theme
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ビル・エヴァンス (Bill Evans 1929年8月16日~1980年9月15日)はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはマイルス・デイヴィスとビル・エヴァンス、1958年7月3日、アメリカ合衆国ロードアイランド州ニューポートで行われた 「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」 のライブ、CDはコロムビア・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。。
その他の共演者は、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
1958年のフェスティバルは、特にドキュメント映画 「真夏の夜のジャズ」 となって映像が残されている。
ところが肝心のマイルス・デイヴィスの姿は見た事がない。
1958年前後はマイルス・デイヴィスにとって一瞬一瞬、大きく変化していく時期。
驚くのは、そのどれをとっても完成度が高い。
演奏は広い会場という事もありリラックスしている様子が伝わってくる。
明るい空の下、自然の中でジャズマンは健康になったのではないか。
ビル・エヴァンスは、どの様な表情でピアノを弾いていたのだろう。
音で聴く限り、淡々と機械の様なピアノは実につまらなそう。
とは言え、バックに入った時のビル・エヴァンスは全てそう。
頑固というか職人というか期待するとガッカリさせられる
以下、演目の作曲者を明記した。
01. Introduction by Willis Conover
02. Ah-leu-cha / Charlie Parker
03. Straight, No Chaser / Thelonious Monk
04. Fran-Dance / Miles Davis
05. Two Bass Hit / John Lewis, Dizzy Gillespie
06. Bye Bye Blackbird / Mort Dixon, Ray Henderson
07. The Theme / Miles Davis)
お世話になったチャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクの曲を持ってきた。
(青木高見)
Miles Davis / Porgy And Bess (CK 40647)
Recorded :
July 22 and 29, 1958
August 4 and 18, 1958
Personnel :
Miles Davis (tp, flh)
Gil Evans (arr, cond, prod)
Cal Lampley (prod)
Ernie Royal (tp)
Bernie Glow (tp)
Johnny Coles (tp)
Louis Mucci (tp)
Dick Hixon (tb)
Frank Rehak (tb)
Jimmy Cleveland (tb)
Joe Bennett (tb)
Willie Ruff (horn)
Julius Watkins (horn)
Gunther Schuller (horn)
Bill Barber (tuba)
Phil Bodner (fl, alto-fl, cl)
Jerome Richardson (fl, alto-fl, cl)
Romeo Penque (fl, alto-fl, cl)
Cannonball Adderley (as)
Danny Bank (alto-fl, bass-fl, bass-cl)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds) #01, #03, #04-#07, #09, #12, #13
Jimmy Cobb (ds) #02, #08, #10, #11
Song name :
01. The Buzzard Song
02. Bess, You Is My Woman Now
03. Gone
04. Gone, Gone, Gone
05. Summertime
06. Bess, Oh Where's My Bess?
07. Prayer (Oh Doctor Jesus)
08. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
09. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come De Honey Man
12. I Loves You, Porgy
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント :マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1958年7月22日・29日、8月4日・18日の録音、CDはコロンビア・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。。
共演者は、編曲・指揮・プロデューサーがギル・エバンス、トランペットがアーニー・ロイヤル、ジョニー コールズ、トロンボーンがフランク・レハック、ジミー・クリーブランド、チューバがビル・バーバー、フルート・クラリネットガフィル・ボンダー、ジェローム・リチャードソン、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、アルトフルート・バスクラリネットがダニー・バンク、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ、ジミー・コブほか。
ジョージ・ガーシュウィン作曲のオペラ 「ポーギーとベス」 のジャズ化。
ディスコグラフィーでは 「カインド・オブ・ブルー (Kind Of Blue)」 より前の作品となる。
編曲兼プロデューサーのギル・エバンスの音楽性が前面に押し出され新奏法のモードが使われていると言うが自分にはピンと来ない。
(青木高見)
Michel Legrand / Michel Legrand, Miles Davis, Bill Evans - Alpha Plus (EJD-3013)
「ジャズ/ミシェル・ルグラン」 のリーダーアルバムとしています。
→
「ジャズ/マイルス・デイヴィス」 でも同じ内容を掲載しています。
→
「ジャズ/ビル・エヴァンス」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Song number, Recorded :
#01, #06-07, #09 Rec:June 25, 1958
#02, #04, #08, #10 Rec: June 27, 1958
#03, #05, #11 Rec: June 30, 1958
#12-14 Rec:December 6, 1962
Song number, Recorded, Personnel :
[#01, #06-07, #09, Rec:June 25, 1958]
Michel Legrand (cond, arr)
Miles Davis (tp)
Bill Evans (p)
Barry Galbraith (g)
Eddie Costa (vib)
Phil Woods (as)
John Coltrane (ts)
Jerome Richardson (cl, bs)
Herbie Mann (fl)
Paul Chambers (b)
Kenny Dennis (ds)
Betty Glamann (harp)
[#02, #04, #08, #10, Rec:June 27, 1958]
Michel Legrand (cond, arr)
Ben Webster (ts)
Hank Jones (p)
Herbie Mann (fl)
Frank Rehak (tb)
Billy Byers (tb)
Jimmy Cleveland (tb)
Eddie Bert (tb)
Major Holley (b, tuba)
George Duvivier (b)
Don Lamond (ds)
[#03, #05, #11, Rec:June 30, 1958]
Michel Legrand (cond, arr)
Nat Pierce (p)
Don Elliott (vib)
Donald Byrd (tp)
Art Farmer (tp)
Ernie Royal (tp)
Joe Wilder (tp)
Phil Woods (as)
Seldon Powell (ts)
Teo Macero (bs)
Jimmy Cleveland (tb)
Frank Rehak (tb)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (ds)
[#12-14 Rec:December 6, 1962]
Michel Legrand (cond, arr)
Billy Byers (cond)
Tommy Flanagan (p)
Al DeRisi (tp)
Ernie Royal (tp)
Clark Terry (tp)
Snooky Young (tp)
Wayne Andre (tb)
Bob Brookmeyer (tb)
Bill Elton (tb)
Urbie Green (tb)
Tom Mitchell (tb)
Julius Watkins (frh)
Jerry Dodgion (as)
Phil Woods (as, fl, cl)
Paul Gonsalves (ts)
Milt Hinton (b)
Sol Gubin (d)
Song name :
01. The Jitterbug Waltz
02. Nuages
03. A Night In Tunisia
04. Blue And Sentimental
05. Stompin' At The Savoy
06. Django
07. Wild Man Blues
08. Rosetta
09. Round About Midnight ('Round Midnight)
10. Don't Get Around Much Anymore
11. In A Mist
12. Have You Met Miss Jones
13. This Can't Be Love
14. The Lady Is A Tramp
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ミシェル・ルグラン (Michel Legrand 1932年2月24日~2019年1月26日) はフランス生れの作曲家、編曲者、指揮者、ピアニスト、映画監督、俳優。
マイルス・デイヴィス (Miles Davis 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
ビル・エヴァンス (Bill Evans 1929年8月16日~1980年9月15日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1959年6月・1962年12月の録音、コロムビア(Columbia)CL1250番、11曲入り。
以下、LPの演目。
A1. The Jitterbug Waltz
A2. Nuages
A3. Night In Tunisia
A4. Blue And Sentimental
A5. Stompin' At The Savoy
A6. Django
B1. Wild Man Blues
B2. Rosetta
B3. 'Round Midnight
B4. Don't Get Around Much Anymore
B5. In A Mist
CDは発売元が日本フォノグラム株式会社、マックス・ハリソン(Max Harrison)氏による英語ライナーノーツ、瀬川昌久氏による日本語解説、12~14曲目の3曲が追加され、全14曲入り。
メンバーは、編曲がミシェル・ルグラン、トランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがビル・エヴァンスとハンク・ジョーンズ、アルトサックスがフィル・ウッズ、テナーサックスがジョン・コルトレーンほか大勢。
ミシェル・ルグランがハネ・ムーンで渡米した際、ニューヨークで有名ミュジシャンを呼び集め古今のジャズ名曲を演奏した。
CDで追加された演目は、1962年大編成のオーケストラ 「ルグラン・ビックバンド・ジャズ ~ フォー・リチャード・ロジャース」 からの3曲。
参加メンバーだけでジャズ名鑑が出来てしまいそうなくらいで、それも個人で一度に、これほど多く集めた企画は今後これだけかもしれない。
スタジオは、さながら盛大なジャズ同窓会場だったに違いない。
あらためてミシェル・ルグランのスケールの大きさに驚かされる。
(青木高見)
Miles Davis / Jazz At The Plaza (SICP 815)
「ジャズ/マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバムとしています。
→
「ジャズ/ビル・エヴァンス」 で同じ内容を掲載しています。
→
Recorded : September 9, 1958
Personnel :
Miles Davis (tp)
Bill Evans (p)
Julian Cannonball Adderley (as)
John Coltrane (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. If I Were A Bell
02. Oleo
03. My Funny Valentine
04. Straight, No Chaser
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ビル・エヴァンス (Bill Evans 1929年8月16日~1980年9月15日) は、アメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはマイルス・デイヴィスとビル・エヴァンス、1958年9月9日の録音、ニューヨークのプラザ・ホテルでのライブ。
LPはCBSからのリリース、CDは発売元がソニー・ミュージッ・ジャパン、アーヴィング・タウンゼント(Irving Townsund)氏による英語解説書と和訳、ボブ・ブルーメンタール(Bob Blumenthal)氏による英語解説書と和訳、バックカヴァー英語解説の丸山京子さんによる和訳付き。
共演者は、ピアノがビル・エヴァンス、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
場所はニューヨーク随一の名門ホテル 「ザ・プラザ(The Plaza)」。
ここで前代未聞のプレス向けのジャズ・パーティーが開催された。
通常であれば消えて無くなる音をブートで録音したところに価値がある。
そのため音は良くないがパーティー会場の雰囲気がそのまま記録されている。
演奏は絶頂期にあるマイルス・デイヴィス・セクステット。
ディスコグラフィーで見ると名盤 「Kind of Blue」 の前哨戦に当たる。
(青木高見)
Miles Davis / Kind of Blue
「ジャズ/マイルス・デイヴィス 」のリーダーアルバムとしています。
→
「ジャズ/ビル・エヴァンス」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Recorded :
March 2, 1959 #01, #03
April 22, 1959 #04-06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Bill Evans (p)
John Coltrane (ts)
Julian Cannonball Adderley (as)
Paul Chambers (b)
Wynton Kelly (p) #02
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. So What
02. Freddie Freeloader
03. Blue in Green
04. All blues
05. Flamenco Sketches
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
ビル・エヴァンス (Bill Evans 1929年8月16日~1980年9月15日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはマイルス・デイヴィスとビル・エヴァンス、1から3曲目が1959年3月2日、4、5曲目が同年4月22日の録音。
原盤LPはCBS62066番、CDはソニー・ミュージック・エンタテインメント・ジャパンからのリリース、SBM(Super Bit Mapping)リマスター版、上田力氏と小川隆夫氏による日本語解説書、原盤ライナーノーツの和訳付き。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがビル・エヴァンス、2曲目のみウイントン・ケリー、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
一般評はマイルス・デイヴィスのアルバムの中で1950年代の後半の作品で最高峰とされる。
プロ・アマ問わず、これほど多くの評論や話題に上がるアルバムも珍しい。
少し辛口になるがマイルス・デイヴィスが共演者に課した演奏は、さながら忠誠を誓う部下と上司の様な関係。
そのためかビル・エヴァンスに至っては何とも嬉しさのない気の抜けた様なピアノに聴こえる。
ただ頭脳明晰なマイルス・デイヴィスは、そんな事は充分承知。
つまるところマイルス・デイヴィスの気儘な実験アルバムだと思って聴くと納得がいき楽しくなる。
また、ただミュージシャンでない自分としては、このアルバムがモードだスケールだなどと言いたくない。
(青木高見)
Miles Davis / Sketches Spain (CK 40578)
Recorded :
November 20, 1959 #01
March 10, 1960 #02-05
Personnel :
Miles Davis (tp, flh)
Gil Evans (arr, cond)
Jimmy Cobb (ds)
Elvin Jones (ds)
Louis Mucci (tp)
Johnny Coles (tp)
Bernie Glow (tp)
Ernie Royal (tp)
Taft Jordan (tp)
Danny Bank (bass clarinet)
Bill Barber (tuba)
Harold Feldman (cl, fl, oboe)
James Buffington (frh)
Albert Block (fl)
Eddie Caine (fl, flh)
Paul Chambers (b)
Earl Chapin (frh)
John Barrows (frh)
Dick Hixon (tb)
Jack Knitzer (bassoon)
Jimmy McAllister (tuba)
Tony Miranda (frh)
Joe Singer (frh)
Romeo Penque (oboe)
Frank Rehak (tb)
Jose Mangual (per)
Janet Putnam (harp)
Gil Evans
Song name :
01. Concierto de Aranjuez
02. Will o' the Wisp
03. The Pan Piper
04. Saeta
05. Solea
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1959年11月20日・1960年3月10日の録音、CDはコロムビア・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説付き。
編曲のギル・エヴァンスとマイルス・デイヴィスがタイトル通り、スペインをスケッチした作品。
個人的に、演奏はつまらない、なので、いつも途中で聴くのを止めてしまう。
この作品が素晴らしいと思っている人に、どこが面白いのか教えてほしい。
ところが、マイルス・デイヴィス自身は、このアルバムを気に入っていたというから何とも言いがたい。
(青木高見)
Miles Davis / Someday My Prince Will Come (CSCS 5143)
Recorded :
March 7, 1961 #03, #04
March 20, 1961 #01, #02
March 21, 1961 #05, #06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Hank Mobley (ts) #01-04, #06,
Wynton Kelly (p)
John Coltrane (ts) #01, #05,
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. Someday My Prince Will Come
02. Old Folks
03. Pfrancing
04. Drad Dog
05. Teo
06. I Thught About Yo
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1961年3月7日・20日・21日の録音、LPはコロムビアCK65919番、CDはCBSソニー・レコード・レーベルからのリリース、岩浪洋三氏による日本語解説書。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがウイントン・ケリー、テナー・サックスがハンク・モブリーとジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
ジョン・コルトレーンは最初の頃、マイルス・デイヴィス・バンドを首になりセロニアス・モンクの所に身を寄せた。
そのあと再度マイルス・デイヴィスに呼ばれ単発的に演奏に加わる。
この時のジョン・コルトレーンの上達ぶりは目覚ましく、マイルス・デイヴィスを凌ぐほどになっていた。
自分のバンドにテナーの必要性を感じていたマイルス・デイヴィスはジョン・コルトレーンを必要とし直接交渉をしたという。
やがてバンドに正式加入し 「黄金のクインテット」 が誕生する。
アルバムではテナーサックスのハンク・モブリーとジョン・コルトレーンの音の違いを聴ける。
どちらが好き嫌いというのではなく 「時代の流れに沿った新旧交代劇」 という事になる。
ハンク・モブリーは別にミスしたわけでもなく極上のテナーは冴えている。
が相手のジョン・コルトレーンが凄すぎただけの話なのだが。
時は1960年4月、今度はジョン・コルトレーンが自分のバンドを持ち独立、マイルス・デイヴィスのバンドを去る事になる。
やはりここでも 「時代の流れに沿った新旧交代劇」 となった。
話は戻り、全体の演奏はマイルス・デイヴィスのバラード中心の見事なまでの孤高のトランペット。
アルバム・ジャケットの女性はマイルスの奥様 「フランシス・テイラー」。
アルバム・タイトルも 「Someday My Prince Will Come」 とした理由はそこにある。
マイルス・デイヴィスが王子様になった瞬間の記録でもある。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis In Person Friday Night At The Blackhawk, San Francisco Vol.1 (SRCS 9316)
Recorded : April 21-22, 1961
Personnel :
Miles Davis (tp)
Wynton Kelly (p)
Hank Mobley (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. Walkin'
02. Bye Bye Blackbird
03. All Of You
04. No Blues
05. Bye Bye (Theme)
06. Love I've Found You
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1961年4月21日・22日の録音、サンフランシスコ 「ブラックホーク」 でのライブ・Vol.1。
原盤LPはコロムビアCL1669番、CDはソニー・レコードからのリリース、岡崎正通氏による日本語解説書。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、テナーサックスがハンク・モブリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
多くの文献の一部の記事に、この日のマイルス・デイヴィスは不満があったという。
不満の種はテナーサックスのハンク・モブリー。
元々マイルス・デイヴィスの音楽指向とは合わなくなってきたハンク・モブリー。
そんな事は百も承知のはずだが、今一つ面白くないのが音に出る。
個人的な想像だが、演奏は水準以上、思うのは同年3月7日・20日・21日の録音したアルバム 「Someday My Prince Will Come」 で共演したジョン・コルトレーンの上手さで、もしハンク・モブリーではなくジョン・コルトレーンだったらと思いながら演奏したのでは。
それでも何とか2枚もの収録ができたのは絶好調のウイントン・ケリーのピアノで不満を補完したのでは。
その甲斐あってか、あきらめたのか、結局のところライブを楽しんでいるマイルス・デイヴィスに聴こえる。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis In Person Friday Night At The Blackhawk, San Francisco Vol.2 (SRCS 9317)
Recorded : April 21-22, 1961
Personnel :
Miles Davis (tp)
Wynton Kelly (p)
Hank Mobley (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Song name :
01. Well You Needn't
02. Fran-Dance
03. So What
04. On Green Dolphin Street
05. Oleo
06. If I Were A Bell
07. Neo
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1961年4月21日・22日の録音、サンフランシスコ 「ブラックホーク」 でのライブ・Vol.2。
原盤LPはコロムビアSL1090番、CDはソニー・レコードからのリリース、後藤雅洋氏による日本語解説書。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、テナーサックスがハンク・モブリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
コメントは Vol.1 と同じ
(青木高見)
Miles Davis / At Carnegie Hall (SRCS 9745)
Recorded : May 19, 1961
Personnel :
Miles Davis (tp)
Hank Mobley (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Gil Evans (arr, cond)
Gil Evans and His 21 Piece Orchestra
Song name :
01. So What
02. Spring Is Here
03. No Blues
04. Oleo
05. Someday My Prince Will Come
06, The Meaning Of The Blues / Lament
07. New Rhumba
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1961年5月19日、カーネギー・ホールでのギル・エヴァンスとのライブ。
LPはコロムビアC2K65027番、LP2枚組、全11曲入り。
演目は以下の通り。
[Disk 1]
01. So What
02. Spring Is Here
03. Teo
04. Walkin'
05. The Meaning Of The Blues / Lament
06. New Rhumba
[Disk 2]
01. Someday My Prince Will Come
02. Oleo
03. No Blues
04. I Thought About You
05. En Aranjuez Con Tu Amor (Adagio From "Concierto De Aranjuez")
CDはソニー・レコード・インターナショナルからのリリース、7曲入り、瀬川昌久氏による日本語解説書。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、テナーサックスがハンク・モブリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
とうとう、ここまできたマイルス・デイヴィス・クインテット。
カーネギー・ホールは、1891年5月5日、作曲家チャイコフスキーのコンサートで 「こけらおとし」 された場所。
ジャズでは、ベニー・グッドマン、デューク・エリントンなどの巨匠が演奏した場所。
演奏は、オーケストラとのコラボで、今ひとつノリがないクインテットだったが雰囲気になれた途端いつものノリになる。
ベースのポール・チェンバースは嬉しかったのか、いつもより気合が入っている。
ここでも親方マイルスは、いたって冷静。
やはり全体としての調和を気にしていたのではないか。
カーネギー・ホールに鳴り響いたマイルスの 「Someday My Prince Will Come」。
これを聴くだけでもアルバムの価値あり。
(青木高見)
Miles Davis / Quiet nights (SIGP 2)
Recorded :
July 27, 1962 #03, #06
August 13, 1962 #04, #05
November 6, 1962 #01, #02
April 17, 1963 #07
Personnel :
Miles Davis (tp)
Gil Evans (arr, cond)
#01-06
Ernie Royal (tp)
Harold Shorty Baker (tp)
Bernie Glow (tp)
Louis Mucci (tp)
J.J.Johnson (tb)
Frank Rehak (tb)
Julius Watkins (french horn)
Ray Alonge (french horn)
probably Don Conrrado (french horn)
Bill Barber (tuba)
Steve Lacy (soprano saxophone)
Al Block (fl)
Bob Tricarico (bassoon)
Jerome Richardson (reeds, flute)
probably Ray Beckenstein (reeds, flute)
Willie Bobo (bongos)
#07
Victor Feldman (p)
Ron Carter (b)
Frank Butler (ds)
Song name :
01. Song No.2
02. Once Upon A Summertime
03. Aos Pes Da Cruz
04. Song No.1
05. Wait Till You See Her
06. Corcovado
07. Summer Night
08. The Time Of The Barracudas
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1962年と1963年の録音、60年代前期の作品、CDはソニー・レコード・インターナショナルからのリリース、SACD版、藤本史昭氏による日本語解説書。
この涼しげなアルバム・ジャケットに誘われて買った。
ギル・エバンスとマイルス・デイヴィスのコラボ、しかし、この音どうも好きになれない。
全作2人のコラボ・アルバム 「Miles Davis / Sketches Spain」 も同じだった。
一連のマイルス・デイヴィスの作品の中で最もシラける2枚。
いつ聴いても嫌になり途中で止めてしまう。
いつになったら、これを最後まで聴ける様になるのか。
嫌なら聴かなきゃいい、さっさと手放せばいいだけの話。
(青木高見)
Miles Davis / Seven Steps To Heaven (SICP 20078)
Recorded :
April 17, 1963 #01
April 16, 1963 #03, #05
May 14, 1963 #02, #04, #06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Victor Feldman (p) #01, #03, #05
Herbie Hancock (p) #02, #04, #06
George Coleman (ts) #02, #04, #06
Ron Carter (b)
Frank Butler (ds) #01, #03, #05
Tony Williams (ds) #02, #04, #06
Song name :
01. Basin Street Blues
02. Seven Steps To Heaven
03. I Fall In Love Too Easily
04. So Near, So Far
05. Baby Won't You Please Come Home
06. Joshua
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1963年4月16日・17日、5月14日の録音、CDはソニー・ミュージック・ジャパンからのリリース、レナード・フェザー(訳:松重久子さん)氏による語解説書。
共演者は。
1、3,5曲目は、ピアノがヴィクター・フェルドマン、ベースがロン・カーター、ドラムがフランク・バトラー。
2、4、6曲目は、ピアノがハービー・ハンコック、テナー・サックスがジョージ・コールマン、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
思い描いたジャズを具現化するため次から次へとミュージシャンを入れ替える。
マイルス・デイヴィスにとってはミュージシャンの入れ替こそ触媒になり新しいジャズへの起爆剤になっている。
ここでは、それが見事に開花した。
ここで、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスがクレジットされ黄金クインテットがスタートする。
(青木高見)
Miles Davis / Miles Davis in Europe (SICP 20079)
Recorded : July 27, 1963
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
George Coleman (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Introduction by Andre Francis
02. Autumn Leaves
03. Milestones
04. Joshua
05. All of You
06. Walkin'
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1963年7月27日、フランスの 「アンティーブ国際ジャズフェスティバル」 のライブ。
CDはソニー・ミュージック・ジャパンからのリリース、ラルフ・J・グリーソン(Ralph J, Gleason)氏とハーヴィー・ピーカー(Harvey Pekar)氏による和訳解説付き。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナーサックスがジョージ・コールマン、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
できたてほやほやの新星ユニットを引連れて親方マイルス・デイヴィスがヨーロッパに行き、どんな心境で演奏に望んだのだろう。
1961年のカーネギーホール、一連のギルとのコラボ、ブラックホークの成功、セブン・ステップ・トゥ・ヘヴンから2ケ月後。
マイルス・デイヴィスというミュージシャンは、どうしたらもっと先へ進む事ができるか、それしか考えていない。
止まる事を知らない頭脳のマイルス・デイヴィスの答えは、人の入れ替えに頼っていた事が明確になる。
演奏は、客の手ごたえを確信した一瞬、更なる高みへと昇天するトランペット。
翌年に初来日するが、このアルバムを聴いてしまうと正直、日本での演奏はガッカリさせられる。
まあ、これがジャズは生き物といわれる所以(ゆえん)で、それを一番知っているのはマイルス・デイヴィス。
2016年リリースされた 「Miles Davis / Free Jazz Dance The Bootleg Series, Vol.5」 を聴くと、このユニットがどうやって音作をしてきたか克明に記録されている。
ネタバレ音源だが時を遡(さかのぼ)って当アルバムの良さを再認識した。
(青木高見)
Miles Davis / Ballads (250P 5311)
Recorded :
April 16,1963 #01, #03, #07
July August November 1962 #02, #04, #06, #08
April 21, 1961 #05
Song Number, Recorded, Personnel :
[#01, #03, #07 April 16,1963]
Miles Davis (tp)
Victor Feldman (p)
George Coleman (ts)
Ron Carter (b)
Frank Butler (ds)
[#02, #04, #06, #08 July August November 1962]
Miles Davis (tp)
Gil Evans (Orchestra, his orchestra)
[#05 April 21, 1961]
Miles Davis (tp)
Wynton Kelly (p)
Hank Mobley (ts)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1961年から1963年の録音、CDは発売元がCBSソニー・レコード・レーベル、小川隆夫氏による日本語解説書、バラード集。
共演者は。
1、3、7曲目、ピアノがヴィクター(ビクター)・フェルドマン、テナーサックスがジョージ・コールマン、ベースがロン・カーター、ドラムがフランク・バトラー。
2、4、6、8曲目、オーケストラがギル・エヴァンス。
5曲目、ピアノがウイントン・ケリー、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
この時期のマイルス・デイヴィスは絶頂期、どの演奏はどれをとっても駄作はない。
真剣に聴くのもよし、ぼんやり聴き流すもよし、3っのユニットのコンピレーションという事で飽きない。
(青木高見)
Miles Davis / My Funny Valentine (COL 472607 2)
Recorded : February 12, 1964
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
George Coleman (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Introduction by Mort Fega
02. My Funny Valentine
03. All of You
04. Go-Go (Theme and Re-Introduction)
05. Stella By Starlight
06. All Blues
07. I Thought About You
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1964年2月12日の録音、ニューヨークの 「リンカーンセンター・フィルハーモニック・ホール」 のライブ、CDはコロムビアの音源、発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメントからのリリース、輸入盤、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語解説付き。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナーサックスがジョージ・コールマン、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
別アルバム 「Four and More」 も同日の同ステージ。
こちらは、どちらかというとスローテンポ。
かと言って、ゆったりして和もうなどと思っても研ぎ澄まされたトランペットが飛んでくる。
これぞマイルス・デイヴィスの絶頂期の音。
共演者も負けず劣らず必死にマイルス・デイヴィスについていく。
話は飛ぶが、タモリがテレビで好きなアルバムに、このアルバムを上げていた。
また来日の時、マイルス・デイヴィスにタモリが直接インタビューした時、タモリの汗だくの緊張感が面白かった。
(青木高見)
Miles Davis / Four and More (CK 93595)
Recorded : February 12, 1964
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
George Coleman (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. So What
02. Walkin'
03. Joshua
04. Go-Go (Theme and Announcement)
05. Four
06. Seven Steps to Heaven
07. There Is No Greater Love
08. Go-Go (Theme and Announcement)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1964年2月12日の録音、ニューヨークの 「リンカーンセンター・フィルハーモニック・ホール」 のライブ、CDはコロムビア・レガシー・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナーサックスがジョージ・コールマン、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
別アルバム 「My Funny Valentine」 も同日、同ステージ。
当アルバムは、どちらというとアップテンポ。
まず冒頭から迫力の高速 「So What」。
次に 「Walkin'」 で更に追い打ちが。
この音こそ絶好調期の黄金クインテット。
いつ聴いても、このアルバムはパワーをもらえる。
(青木高見)
Miles Davis / Miles In Tokyo (32DP 529)
Recorded : July 14, 1964
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Sam Rivers (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Introduction by Teruo Isono
02. If I Were a Bell
03. My Funny Valentine
04. So What
05. Walkin'
06. All of You
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1964年7月14日、マイルス・デイヴィス初来日 「東京厚生年金ホール」 のライブ、CDはCBSソニー・レーベルからのリリース、藤本雄三氏による日本語解説書。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがハービー・ハンコック、テナー・サックスがサム・リヴァース、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウイリアムス。
テナー・サックスがジョージ・コールマンでなくフリー・ジャズ系のサム・リヴァース、彼をマイルスに掲載したのはドラムのトニー・ウイリアムスだという。
演奏は賛否両論、来日盤なのでいつも話題にのぼる。
サム・リヴァースには悪いがジョージ・コールマンだったらどうなっていただろう。
その事で親方が今ひとつノッテないという意見が多い。
個人的にはサム・リヴァースのアルバム持っているが、全然悪くない。
このアルバムは聴くたびに条件反射で、その事ばかり思ってつまらくなるので、いい加減にしたい。
(青木高見)
Miles Davis / E.S.P. (SICP 826)
Recorded :
January 20, 1965 #01, #04
January 21, 1965 #02, #03
January 22, 1965 #05-07
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. E.S.P.
02. Eighty-One
03. Little One
04. R.J.
05. Agitation
06. Iris
07. Mood
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1965年1月20日から22日の録音、CDはソニー・ミュージック・ジャパンからのリリース、ボブ・ベルデン(Bob Belden)氏による英語解説と安江幸子さんによる和訳付き。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナー・サックスがウェイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウイリアムス。
躍進を続けるマイルス・デイヴィスのユニットにジョン・コルトレーン以来さらに強力なテナー・サックスのウェイン・ショーターが加わった。
この時期マイルス・デイヴィスはウエイン・ショーターの勧誘を進めてきた。
ウェイン・ショーターはジャズ・メッセンジャーズの在籍問題があり先延ばしとなっていたが、めでたく正式加入した。
演奏は、ウエイン・ショーターが入った事で大きく世界観が変わり、ここに 「新生黄金クインテット」 が誕生。
アルバム・タイトルは変わった名称で 「E.S.P」。
ウエイン・ショーターは超常現象を持ち込み親方と仲間達を取り込んだ、初めてにして、その手腕が凄いというか恐(こわ)い。
マイルス・デイヴィスは、それを電光石火の如く一瞬で自分のものとしてしまう。
その変わり身の早さが親方の真骨頂。
ちなみに 「E.S.P」 とは 「エクストゥラァセェンサァリィ パァセェプシャン(ヌ)(Extrasensory Perception)」 超心理学の用語。
読み、難しい。
普通の感覚では感じられない刺激を感じることで精神感応(テレパシー)・予知・透視などの総称。
超感覚的知覚ってか。
なんだか怪しくなってきたぞぉ。
(青木高見)
Miles Davis / Smiles (SICP 827)
Recorded :
October 24, 1966 #01, #02, #04, #05
October 25, 1966 #03, #06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Orbits
02. Circle
03. Footprints
04. Dolores
05. Freedom Jazz Dance
06. Gingerbread Boy
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1966年10月24日・25日の録音、CDはソニー・ミュージック・ジャパンからのリリース、アンソニー・タトゥル(Anthony Tuttle)氏の英語解説と堀池美香子さんの和訳、ボブ・ベルデン(Bob Belden)氏の英語解説と安江幸子さんお和訳つき。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナー・サックスがウェイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウイリアムス。
前年のアルバム 「E.S.P」 に続く同メンバーの作品。
「miles」 の前に 「s」 を付けて 「smiles (笑う)」 とシャレている。
アルバム・ジャケットも親方が笑っている。
この時、親方は体調をくずしていたが、その間メンバーは腕を磨いていたという。
演奏は音に磨きがかかりチームの緊密度が増している。
病み上がりとはいえ久々のスタジオ録音という事と、腕を上げたメンバーとの対面に思わず笑みがうかんだのか。
リスナーとしては次々とコンスタントにアルバムがリリースされてくる事と、その演奏に驚かされ一喜一憂した。
(青木高見)
Miles Davis / Sorcerer (CK 52974)
Recorded :
May 24, 1967 #01-02
May 17, 1967 #03-04
May 16, 1967 #05-06
August 21, 1962 #07
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Bob Dorough (vo) #07
Song name :
01. Prince Of Darkness
02. Pee Wee
03. Masqualero
04. Sorcerer, The
05. Limbo
06. Vonetta
07. Nothing Like You (with Bob Dorough)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1967年5月、7曲目のみ1962年8月21日の録音、CDはコロムビア・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナーがウエイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
この時期のアメリカ音楽は大きな変革を迎えようとしていた。
その一つにサンフランシスコを中心に若者が特別解放区を作りはじめた。
定職をせず 「愛、平和、花」 をスローガンに、いわゆるヒッピー文化の始まりである。
マイルス・デイヴィスは、ここまで凄い勢いで進化を遂げてきている。
しかし潮流はジャズを聴かない世代、ロック全盛時代の到来となった。
ちなみに、ビー・ジーズの 「マサチューセッツ」 は、この年リリースされている。
音楽業界ではジャズが臨界(変化が起きる境目)に達したという見方が大半を占める。
特に敏感な親方は、その現象を冷静に見ていた。
ここをどう打破していくか頭脳マイルス・デイヴィスの反骨精神に火が付く。
それを味わえるのがこの作品。
アルバム・ジャケットの女性はマイルス・デイヴィスと後に結婚する女優の 「シシリー・タイソン」。
最終曲にボブ・ドロー、 「Nothing Like You」 は蛇足だった様に思うのだが理由を知りたい。
(青木高見)
Miles Davis / Nefertiti (CK 65681)
Recorded :
June 7, 1967 #01
June 22, 1967 #03, #04
July 19, 1967 #02, #05, #06
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Nefertiti
02. Fall
03. Hand Jive
04. Madness
05. Riot
06. Pinocchio
07. Hand Jive [First Alternate Take]
08. Hand Jive [Second Alternate Take]
09. Madness [Alternate Take]
10. Pinocchio [Alternate Take]
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1967年6月と7月の録音、 「ネフェルティティ」 と読む、CDはコロムビア・レーベルからのリリース、輸入盤、英語解説書、別テイクの4曲を含む10曲入り。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、テナーがウエイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
この時期のアメリカ音楽は大きな変革を迎えようとしていた。
その一つにサンフランシスコを中心に若者が特別解放区を作りはじめた。
定職をせず 「愛、平和、花」 をスローガンに、いわゆるヒッピー文化の始まりである。
マイルス・デイヴィスは、ここまで凄い勢いで進化を遂げてきている。
しかし潮流はジャズを聴かない世代、ロック全盛時代の到来となった。
ちなみに、ビー・ジーズの 「マサチューセッツ」 は、この年リリースされた。
音楽業界ではジャズが臨界(変化が起きる境目)に達したという見方がされ始める。
特に敏感なマイルス・デイヴィスは、その現象を冷静に見ている。
何とか前に進まねば、アルバム 「Sorcerer」 と双璧をなす本作は別な意味で吹っ切れ感が心地良い。
なぜそうなるか、たぶんロックを模倣するのではなく、ジャンルなど関係なく広義の音楽を考えていた親方の解答がある。
話は飛ぶが、アルバム・タイトルの 「ネフェルティティ」 は、紀元前14世紀中頃、エジプト新王国時代の第18王朝のファラオ(王)アクエンアテンの正妃の名前でツタンカーメンより見て義母に当たる。
エジプト史の、お勉強でした。
(青木高見)
Miles Davis / Miles In The Sky (CK 48954)
Recorded :
January 16, 1968 #02
May 15, 1968 #04
May 16, 1968 #03
May 17, 1968 #01
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (el-p, p)
George Benson (g) #02
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b, el-b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Stuff
02. Paraphernalia
03. Black comedy
04. Country son
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1968年1月16日・5月15~17日の録音、CDはコロムビア・レガシー・レーベルからのリリース、輸入盤、クリス・アルバートソン(Chris Albertson)氏による英語解説付き。
共演者は、エレピがハービー・ハンコック、2曲目のみギターがジョージ・ベンソン、テナーがウエイン・ショーター、エレクトリック・ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
ロン・カーターはエレクトリック・ベースを、ハービー・ハンコックもエレピを弾かされた。
1968年はロックバンドのレッド・ツェッペリンがデビューし、前年はザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが結成された。
いわゆるロックが世界を席巻し始める。
この状況下にあって親方は想像以上のロックの台頭に驚いたに違いない。
その証拠に、いきなりジャズの数10倍のセールスを記録した事が大きい。
「俺のやってきたことは、いったい何だったのか」。
頭脳明晰な親方にマジで、つきつけられた難題だったと思う。
自尊心を傷つけられる事を一番嫌う親方。
自分は次に来る 「キリマンジャロの娘」 「ビッチェス・ブリュー」 などの作品を知っている。
そのため当時の親方が死にもの狂いで模索し研究した事を知るよしもない。
当アルバムで面白いのは親方の命令一下で短期間に電気楽器を持たされた共演者達。
何となく可愛くて胸が熱くなる。
アルバムには、その一瞬が記録されている。
(青木高見)
Miles Davis / Filles de Kilimanjaro (CSCS 5150)
Recorded :
June 19, 1968 #03
June 20, 1968 #02
June 21, 1968 #04
September 24, 1968 #01, #05
Personnel :
Miles Davis (tp)
Chick Corea (el-p, p)
Herbie Hancock (el-p, p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Dave Holland (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Frelon Brun (Brown Hornet)
02. Tout de Suite
03. Petits Machins (Little Stuff)
04. Filles de Kilimanjaro
05. Mademoiselle Mabry (Miss Mabry)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1968年6月19日~21日・と9月24日の録音、CDはCBS/ソニー・レコードからのリリース、小川隆夫氏による日本語解説書。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、エレピとピアノがハービー・ハンコック、チック・コリア、テナーがウエイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
1と5曲目にチック・コリアとデイヴ・ホランドが参加。
このアルバムで、またまた進化するマイルス・ミュージック。
貴重なのは旧メンバーと新メンバーが同じ1枚に収録されている事。
新風を吹き込むため、親方は次から次へと人材を登用し入れ替えを行う。
入ってくるミュージシャンと出ていくミュージシャン。
面白いのは、そのミュージシャン達がマイルス・デイヴィスから吸収したものを、その後の糧とし栄光とした事。
音楽的にはメロデー重視からリズム重視へと変化しているのも実感できる。
ここではスイングやハード・バップの面影は一切見い出す事はできない。
(青木高見)
Miles Davis / In A Silent Way (SRCS 9713)
Recorded : February 18, 1969
Personnel :
Miles Davis (tp)
Teo Macero (prod)
Chick Corea (el-p)
Herbie Hancock (el-p)
Joe Zawinul (el-p, org)
John McLaughlin (el-g)
Wayne Shorter (ss)
Dave Holland (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Shhh / Peaceful
02-1. In A Silent Way
02-2. It's About That Time
02-3. In A Silent Way
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1969年2月18日の録音、CDはSMEレコード・レーベルからのリリース、ピーター・バラカンとフランク・グレン(訳:小川隆夫氏)に日本語解説書。
共演者は、プロデューサーがテオ・マセロ、 エレクトリックピアノがチック・コリアとハービー・ハンコック、エレクトリックピアノとオルガンがジョー・ザヴィヌル、エレクトリックギターがジョン・マクラフリン、ソプラノ・サックスがウェイン・ショーター、ベースがデイヴ・ホランド、ドラムがトニー・ウィリアムス。
このアルバムは以下、箇条書きコメント。
①収録した音源からマイルス・デイヴィスがOKしたのは僅か数10分程度、これではアルバムは出来ない、そこでテオ・マセロは 「OKテープ」 を元に大胆な編集を行い何とか1枚のアルバムに仕上げた。
それは同じパートの繰り返しではあるが聴いていて、そう感じさせない出来、そのためテオ・マセロとマイルス・デイヴィスの共同作品と言われてしまう。
「こんな風になっちゃいまいしたデモテープ」 を聴いたマイルス・デイヴィスは、たぶん驚いたに違いない、怒ると思ったマイルス・デイヴィス、結構、気に入ってリリースを許可したという。
②時は60年代の後半、ロックの全盛時代、ジャズが完全に飲み込まれてしまった時代、何とか起死回生を狙ったマイルス・デイヴィスの回答は何と電子ピアノを2台、オルガンを1台という編成を試みる。
演奏者はジャズ界きっての名人、チック・コリア、ハービー・ハンコック、そしてジョー・ザビヌル、更に中核となるギターにジャズに染まっていないジョン・マクラフリンを起用、これだけでも聴く価値はある。
ちなみに、ジョン・マクラフリンは、このアルバムのあともマイルス・デイヴィスは使っていく。
③エレクトリックピアノとオルガンを弾かされたジョー・ザヴィヌル、これが当たった、ジョー・ザヴィヌルは想像以上のキーボードニストでアルバム全体のカラーを決定付けてしまった、この強烈なキーボードにマイルス・デイヴィスも、結局、吹かせてもらった感じとなる。
④ディスコグラフィーでいうと、このアルバムの前作が 「キリマンジェロの娘」、この後が 「ビッチェズ・ブリュー」。
何しろ濃いアルバムを連発したマイルス・デイヴィス。
頭の中は音楽一色、ほぼ神憑(がかり)り状態の作品群は避けられない関門の様なものなので、マイルス・デイヴィスを聴くんだったら必聴かも。
⑤この直後、ウェイン・ショーターとジョー・ザヴィヌルは 「ウェザー・リポート」 を結成する、そういう密約が、この時期あったと思うと、凄く意味深(しん)。
⑥勝手な想像だが、このデモテープを聴かされたドラマーのトニー・ウィリアムス、「完全に切り張りされた、リズムって、別に俺じゃなくったっていいじゃん」 的な気分になったと思う、もうこのバンドのは自分の居場所がなくなった事を悟(さと)ったかもしれない。
案の定、かつてマイルス・デイヴィスと黄金期を過ごしてきたトニー・ウィリアムス、このアルバムが最後となった、
⑦入ってくるジョン・マクラフリン、ジョー・ザヴィヌル、去って行くトニー・ウィリアムス、日本の中小企業の縮図とダブる、実に厳しいマイルス・カンパニー、ガンガン入社させ、使えないと知るやバッサバッサと切っていく。
やはり、マイルス・デイヴィスは鬼社長。
⑧演目は何と2曲、2曲目は 「In A Silent Way」 「It's About That Time」 「In A Silent Way」 のサンドイッチ構造のメドレー。
この奇怪な演目こそ、テオ・マセロが乏しい音源からヤリ繰りした動かぬ証拠。
⑨余談だが、この未編集の音源が最近リリースされた、その名も 「ザ・コンプリート・イン・ア・サイレント・ウェイ・セッションズ」 何と、CD3枚組、かなりのマイルス・デイヴィス・ファンでないと手が出ない代物、そこまで聴くかあ。
⑩商業的にも成功をおさめたロックのアルバムをマイルス・デイヴィスが聴いてないはずがない、かといってロックに寄り添ったとは死んでも言われたくない。
なら、俺が新しいジャンルをつくったる、それが 「In A Silent Way」 だとされる。
リリース時 「これで、どうだ!」 的だったが、時が過ぎ結局はネタの枯渇、テープ編集の傑作がバレて周知の事実となる。
それでも、ファンは喜んで聴いてくれる、「テオ・マセロのテープ編集は上手いねぇ」 と、ファンとは誠にありがたいものである。
(青木高見)
Miles Davis / Bitches Brew (G2K 40577)
Recorded :
August 19, 1969 #02, #04, #06
August 20, 1969 #05
August 21, 1969 #01, #03
Personnel :
Miles Davis (tp)
Chick Corea (elp)
Joe Zawinul (el-p)
Larry Young (el-p)
John McLaughlin (g)
Wayne Shorter (ss)
Benny Maupin (bass-cl)
Dave Holland (b)
Hervey Brooks (b)
Jack DeJonette (ds)
Lenny White (ds)
Charles Alias (ds)
Jim Riley (per)
Song name :
[Disc 1]
01. Pharaoh's Dance
02. Bitches Brew
[Disc 2]
01. Spanish Key
02. John McLaughlin
03. Miles Runs The Voodoo Down
04. Sanctuary
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1969年8月19日~20日の録音、CDはコロムビア・レコード・レーベルからのリリース、CD2枚組、輸入盤、英語解説書。
メンバーは、トランペットがマイルス・デイヴィス、エレピがチック・コリア、ジョー・ザビヌル、ラリー・ヤング、ギターがジョン・マクラフリン、ソプラノサックスがウエイン・ショーター、バスクラリネットがベニー・モウピン、ベースがデイブ・ホランド、ハーベイ・ブルックス、ドラムがジャック・ディジョネット、チャ―ルス・アライアス、レニー・ホワイト、パーカッションがジム・ライリー。
時代は60年代が終わり、70年代に替わろうとする時。
ジャズ史に於いて、批評、話題性、プロアマ問わず、今なお話題が絶えない1枚。
演奏の、どの部分を取っても明確な結論めいたものが見つからない事が好き嫌いが分かれる理由かもしれない。
(青木高見)
Miles Davis / Get Up With It (SRCS 5726-7)
Recorded : May 1970 - October 1974
Song name, Recorded, Personnel :
Teo Macero (prod)
[Disk 1]
01. He Loved Him Madly Rec:June 19 or 20, 1974
Miles Davis (el-tp with wah-wah, org)
Pete Cosey (el-g)
Reggie Lucas (el-g)
Dominique Gaumont (ele-g)
Dave Liebman (alto-fl)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
02. Maiysha Rec:October 7, 1974
Miles Davis (el-tp with wah-wah, org)
Pete Cosey (el-g)
Reggie Lucas (el-g)
Dominique Gaumont (el-g)
Sonny Fortune (fl)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
03. Honky Tonk Rec:May 19, 1970
Miles Davis (tp)
Keith Jarrett (el-p)
Herbie Hancock (clavinet)
John McLaughlin (el-g)
Michael Henderson (bass-g)
Steve Grossman (ss)
Billy Cobham (ds)
Airto Moreira (per)
04. Rated X Rec:September 6, 1972
Miles Davis (org)
Cedric Lawson (el-p)
Reggie Lucas (el-g)
Khalil Balakrishna (electric sitar)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
Badal Roy (tabla)
[Disk 2]
01. Calypso Frelimo Rec:September 17, 1973
Miles Davis (el-tp with wah-wah, org)
Dave Liebman (fl)
John Stubblefield (ss)
Pete Cosey (el-g)
Reggie Lucas (el-g)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
02. Red China Blues Rec:March 9, 1972
Miles Davis (el-tp with wah-wah)
Lester Chambers (harmonica)
Cornell Dupree (el-g)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
Bernard Purdie (ds)
James Mtume (per)
Wade Marcus (brass-arr)
Billy Jackson (rhythm-arr)
03. Mtume Rec:October 7, 1974
Miles Davis (el-tp with wah-wah, org)
Pete Cosey (el-g)
Reggie Lucas (el-g)
Dominique Gaumont (el-g)
Sonny Fortune (fl)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
04. Billy Preston Rec:December 8, 1972
Miles Davis (el-tp with wah-wah)
Cedric Lawson (fender-rhodes-el-p)
Reggie Lucas (el-g)
Khalil Balakrishna (electric sitar)
Carlos Garnett (ss)
Michael Henderson (bass-g)
Al Foster (ds)
James Mtume (per)
Badal Roy (tabla)
Song name :
[Disk 1]
01. He Loved Him Madly
02. Maiysha
03. Honky Tonk
04. Rated X
[Disk 2]
01. Calypso Frelimo
02. . Red China Blues
03. Mtume
04. Billy Preston
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1970、1972、1973、1974年の録音、CDはソニー・ミュージック・エンタテインメント・ジャパンからのリリース、小川隆夫氏による日本語解説書。
共演者は、プロデューサーがテオ・マセロ、エレクトリック・ギターがピート・コジー、レジー・ルーカス、アルト・フルートがデイヴ・リーブマン、エレクトリック・ベースがマイケル・ヘンダーソン、ドラムがアル・フォスターほか。
現在でも、プロ・アマ問わず話題にのぼり、千差万別な評価が溢(あふ)れている。
個人的には正直あまり聴かない。
たまに出して聴いても親方の怨念に近い情念が出てきて疲れてしまう。
とは言っても、このアルバムの評論を読んだり聞いたりが結構楽しい。
(青木高見)
Miles Davis / On The Corner (SRCS 9719)
Recorded :
June 1, 1972 #01-04
June 6, 1972 #06-08
July 7, 1972 #05
Personnel :
Miles Davis (tp)
Michael Henderson (b)
Airto Moreira (per)
Badal Roy (tabla)
Dave Leibman (ss, ts) #1-#4
Carlos Garnett (ss, ts) #6-#8
Teo Macero (sax) #1-#4
John Mclaughlin (g) #1-#4
David Creamer (g) #1-#4
Don Alias (ds) #1-#4
Chick Corea (key) #1-#4
Herbie Hancock (ke) omit#5
Harold "Ivory" Williams omit#5
Jack De Johnette omit#5
James "Mtume" Forman omit#1-#4
Billy Hart omit#5
Song name :
01. On The Corner
02. New York Girl
03. Thinkin' One Thing And Doin' Another
04. Vote For Miles
05. Black Satin
06. One And One
07. Helen Butte
08. Mr. Freedom X
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1972年6月と7月の録音、CDは発売元がSMEレコード・レーベルからのリリース、泉山真奈美さんによる日本語解説書。
共演者は多数、ただ親方の演奏は数分間しかない。
とうとう、ここまできてしまった、マリックさんの来てます! 来てます!
ジャズとして聴くと何度聴いても、わからない。
クラブ系として聴けば何とか。
親方は、きっとこう言うだろう。
「コンセプトなんて考えなくていい、理由なんてない、心の、おもむくまま耳をかたむけろ!」 と。
突き詰めると 「無」 を悟ったのか。
マイルス・デイヴィスがいなくても、アルバムにはマイルス・デイヴィスの存在が漂う。
個人的には、やはりマイルスに実際に吹いもらわないと・・・なのだが。
ある評論だが影のマイルス・デイヴィスが演奏者に乗り移り完全な親方サウンドだという。
アルバム・ジャケットの上段の右から2人目の 「VOTE MILES」 が親方だそうだ。
黒人にしかわからない何かがあるのか。
「わからなくちゃダメ」 と言われたら、どしたらいいんだ、おせ~て、おせ~て。
(青木高見)
Miles Davis / Agharta (467897 2)
Recorded : February 11, 1975
Personnel :
Miles Davis (tp, org)
Sonny Fortune (fl, as, ss)
Pete Cosey (g, per, Syn)
Reggie Lucas (g)
Michael Henderson (b)
Al Foster (ds)
James "Mtume" Forman (ds, Per, Conga)
Song name :
[Disk 1]
01. Prelude, Pt. 1
02. Prelude, Pt. 2
03. Maiysha
[Disk 2]
01. Interlude
02. Theme From Jack Johnson
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1975年2月11日の録音、来日公演で 「大阪フェスティバル・ホール」 のライブ。
昼の部が 「アガルタ」。
夜の部が「パンゲア」。
リスナーの間では二つ合わせて 「アガパン」。
CDはコロムビア・レコード・レーベルからのリリース、2枚組、輸入盤、英語解説書。
共演者は、ソプラノとアルト・サックス、フルートがソニー・フォーチュン、ギターがピート・コジーとピート・コジー、ベースがイケル・ヘンダーソン、ドラムがアル・フォスター、ドラムとパーカッションがジェームズ・エムトゥーメ・フォーマン。
ソニー・フォーチュンが半ば神ががかりの状態で親方を強力にサポート。
何かの節目があった時、おもむろに棚から出して聴く。
そして、いつも思うのは親方の長きにわたる音楽活動の事。
聴くたびに感じ方が変わる。
時代の変化に、まっこうから勝負をした伝説のトランぺッター。
ある評論では、わかってくれば気分が悪くなるどころか爽快になるという。
そんなもんか。
自分は正直な所、今でも、その範疇を出れないでいる。
(青木高見)
Miles Davis / Pangaea (SRCS 9752-3)
Recorded : February 11, 1975
Personnel :
Miles Davis (tp, org)
Sonny Fortune (fl, as, ss)
Pete Cosey (g, per, Syn)
Reggie Lucas (g)
Michael Henderson (b)
Al Foster (ds)
James "Mtume" Forman (ds, Per, Conga)
Song name :
[Disc 1]
Zimbabwe
[Disc 2]
Gondawana
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1975年2月11日の録音、来日公演で 「大阪フェスティバル・ホール」 のライブ。
邦題 「パンゲアの刻印」 一般には 「パン刻」。
昼の部が 「アガルタ」。
夜の部が「パンゲア」。
リスナーの間では二つ合わせて 「アガパン」。
CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメント・ジャパンからのリリース、2枚組、池上比沙之氏による日本語解説書。
夜の部は最初からパワー全開、全員が火の玉状態。
個人的にマイルス・デイヴィスを1950年代から時の流れと共に聴いてきたが 「ビッチェズ・ブリュー」 を経て、ここまでの道は長い。
自分はコンサートに行っていないが当時、もしこれを観ていたらどうなっていただろう。
混沌とした即興の中に、うごめく親方の叫び。
ある評論では、イントロが自分の鼓動と同期した瞬間、このアルバムの扉がやっと開きだすとの事。
ここでも、一言、そんなもんか。
(青木高見)
Miles Davis / The Man With The Horn (CK 36790)
Recorded :
May 1, 1980 #05
January 1, 1981 #02, #04, #06
January 3, 1981 #01
May 6, 1981 #03
Personnel :
Miles Davis (tp, org)
Bill Evans (ss, ts, fl,)
Mike Stern (g)
Marcus Miller (b)
Al Foster (ds)
Sammy Figueroa (per)
Barry Finnerty (g)
Robert Irving (syn)
Randy Hall (syn, vo)
Felton Crews (b)
Vincent Wilburn (ds)
Song name :
01. Fat Time
02. Back Seat Betty
03. Shout
04. Aida
05. Man With the Horn
06. Ursula
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1980年・1981年の録音、CDはコロンビア・レコード・レーベルからのリリース、輸入盤、パーソネル紹介のみ、解説書なし。
メンバーはソプラノ・サックスがビル・エバンス、ギターがマイク・スターン、ベースがマーカス・ミラー、ドラムがアル・フォスター、パーカッションがサミー・フィゲロア。
「もうマイルス・デイヴィスは、もしかしてこの世にいないのでは」 という憶測は、あまりにも長い沈黙がそうさせた。
ところが、どっこい親方は生きていた、脇を固める屈強なミュージシャンに囲まれて、このアルバムがリリースされた。
という事で、6年間の空白を破ってリリースされた記念盤。
想像以上に元気な親方のペットを聴いて安心した記憶がある。
それはマーカス・ミラーの、お陰だったという逸話がある。
(青木高見)
Miles Davis / We Want Miles (COL469402 2)
Recorded :
June 27, 1981 #03, #05, #06
July 5, 1981 #02
October 4, 1981 #01, #04
Personnel :
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b)
Bill Evans (ss)
Mike Stern (g)
Al Foster (ds)
Mino Cinelu (per)
Song name :
01. Jean-Pierre
02. Back Seat Betty
03. Fast Track
04. Jean-Pierre
05. My Man's Gone Now
06. Kix
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス。
3,5,6曲目が1981年6月27日、ボストンでのライブ。
2曲目がニューヨークのエイブリー・フィッシャー・ホールでのライブ。
1,4曲目が1981年10月4日、日本公演でのライブ。
CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメントからのリリース、輸入盤、曲目のみの英語ライナー、解説文なし、色々な場所のライブ音源を編集した1枚。
演奏者は、ソプラノ・サックスがビル・エヴァンス(ピアノのビル・エヴァンスとは別人)、ギターがマイク・スターン、ベースがマーカス・ミラー、ドラムにアル・フォスター、パーカッションがミノ・シネル。
黄色い、このアルバムがレコード店の入り口に山積みされていた当時を昨日の様に思う。
ファンは80年代に入ったマイルス・デイヴィスが聴けるという事で飛びついた。
アルバム・タイトルも的(まと)を得たもので 「We Want Miles」 ときた。
(青木高見)
Miles Davis / Star People (SRCS 9135)
Recorded :
August 11, 1982
August 28, 1982
September 1, 1982
January 5, 1983
February 3, 1983
Personnel :
Miles Davis (tp, key) #01, #03
Teo Macero (prod)
Gil Evans (arr)
John Scofield (el-g) #02, #03, #04
Mike Stern (el-g)
Bill Evans (ss) #02, #03, #05, #06
Bill Evans (ts) #04
Marcus Miller (el-b) #01, #02, #04, #05, #06
Tom Barney (el-b) #03
Al Foster (ds)
Mino Cinelu (per)
Song name :
01. Come Get It
02. It Gets Better
03. Speak
04. Star People
05. U'N'I
06. Star on Cicely
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1982年8月11日、8月28日、9月1日、1983年1月5日、2月3日の録音、CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメント・ジャパンからのリリース、土倉昭氏による日本語解説書、レナード・フェザー(Leonard Feather)氏によるライナーの堀池美香子さんによる和訳、カムバックの4作目となる。
共演者は、プロデュースがテオ・マセロ、アレンジがギル・エヴァンス、ギターがジョン・スコフィールドとマイク・スターン、ソプラノ・サックスよテナー・サックスがビル・エヴァンス、エレクトリック・ベースがマーカス・ミラーとトム・バーニー、ドラムがアル・フォスター、パーカッションがミノ・シネル。
アルバム・ジャケットは親方が書いた絵を使用している。
ギターのジョン・スコフィールドは当アルバムが初参加、初々しさと一生懸命さが伝わってくる。
すでにマイク・スターンがいるのでギター2本となり音当てするのも一興。
アルバムはビルボード誌・ジャズ・アルバム・チャートで何と4位を獲得した。
(青木高見)
Miles Davis / Decoy (CK 38991)
Recorded :
June 30, 1983
July 7, 1983
September 5, 10 and 11, 1983
Personnel :
Miles Davis (tp, syn, arr)
Robert Irving III (syn syn-b, drum-programming)
John Scofield (g)
Branford Marsalis (ss) #01, #03, #06
Bill Evans (ss) #05, #07
Darryl Jones (b)
Al Foster (ds)
Mino Cinelu (per)
Gil Evans (arr) #06
Song name :
01. Decoy
02. Robot 415
03. Code M.D.
04. Freaky Deaky
05. What It Is
06. That's Right
07. That's What Happened
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1983年6月30日、7月7日、9月5日、9月10日の録音、CDはコロムビアの音源、発売元がCBSソニー・ジャパン、輸入盤、英語の曲目のみ、解説書なし。
共演者は、シンセサイザー、プログラミングがロバート・アーヴィング3世、ギターがジョン・スコフィールド、ソプラノサックスがブランフォード・マルサリスとビル・エヴァンス、エレクトリックベースがダリル・ジョーンズ、ドラムがアル・フォスター、パーカッションがミノ・シネル、6曲目のみアレンジがギル・エヴァンス。
このアルバムからプロデューサーはマイルス・デイヴィス自身とロバート・アーヴィング3世とヴィンセント・ウィルバーンで制作。
今まで組んできたテオ・マセロから離れた事で、また違う音になる。
4曲目の 「フリーキー・ディーキー (Freaky Deaky)」 はマイルス・デイヴィスはトランペットを吹かず、シンセだけの演奏で珍事。
参加したブランフォード・マルサリスは、どんな心境で演奏に参加したのか。
以下、テオ・マセロに関するコメント。
テオ・マセロ (Teo Macero 1925年10月30日~2008年2月19日) アメリカ合衆国生まれの白人ジャズ・サックス奏者、作曲者、レコード製作者、後期マイルス・デイヴィスのロデューサー。
業界ではマイルス・デイヴィスを知り尽くした男で通っていたが、その編集の仕方が原型を、とどめないほど編集して顰蹙(ひんしゅく)を買った。
編集されたものをオリジナルと言うのか賛否両論。
あらゆるマイルス・デイヴィスの音を拾い集めて切り貼りして完成した曲は、親方が通しで吹いていると思ってしまうほど精巧に作られている。
今では切り張りは、ラップをはじめ、あたり前だが当時は切り張りは偽物だという時代だった。
一方、こんな逸話もある。
レコーディング中、さすがの親方も途中で行きづまる時がある。
その時、プロデューサーのテオ・マセロが 「じゃーこうやってみたら」 「だいじょうぶ」 「心配ないさ」 など、くじけそうになる親方に声をかけ励ました。
(青木高見)
Miles Davis / Tutu (WPCP-3568)
Released : September 1986
Personnel :
Miles Davis (tp)
Tommy LiPuma (prod)
Marcus Miller (prod, arr, comp, bass-g, g, syn, ds-machine-prog, bass-cl, ss, other instruments)
Jason Miles (syn-prog)
Paulinho da Costa (per) #01, #03, #04, #05
Adam Holzman (syn) #04
Steve Reid (per) #04
George Duke (bass-g, tp) #05 (comp, prod)
Omar Hakim (ds, pe) #02
Bernard Wright (syn)
Michał Urbaniak (el-violin) #07
Jabali Billy Hart (ds, bongos)
Song name :
01. Tutu
02. Tomaas
03. Portia
04. Splatch
05. Backyard Ritual
06. Perfect Way
07. Don't Lose Your Mind
08. Full Nelson
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1986年9月のリリース。
メンバーは。
マイルス・デイヴィス - トランペット
マーカス・ミラー - エレクトリックベース、ギター、シンセサイザー、ドラムマシン・プログラミング、ベース・クラリネット、ソプラノ・サックス、その他の楽器
ジェイソン・マイルス - シンセサイザー・プログラミング
パウリーニョ・ダ・コスタ - パーカッション (on 1. 3. 4. 5.)
アダム・ホルツマン - シンセサイザー (on 4.)
スティーヴ・リード - パーカッション (on 4.)
ジョージ・デューク - パーカッション、ベース・ギター、トランペット (on 5.)
オマー・ハキム - ドラムス、パーカッション (on 2.)
バーナード・ライト - シンセサイザー (on 2. 7.)
ミハウ・ウルバニャク - エレクトリック・ヴァイオリン (on 7.)
ビリー・ハート - ドラムス、ボンゴ
このアルバムのコメントは、ウェブ上のウィキペディアを、そのまま掲載した。
【「TUTU」は、アメリカ合衆国のトランペット奏者マイルス・デイヴィスが1986年に発表したスタジオ・アルバム。
大部分の楽曲はロサンゼルスのキャピトル・スタジオとニューヨークのクリントン・レコーディングスタジオで録音され、「Backyard Ritual」はウェスト・ハリウッドのLe Gonksで録音された。
デイヴィスはこの作品で1987年のグラミー賞・最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス・ソロ部門を受賞した。
[背景]
元々の計画ではシンガーソングライターのプリンスが共同プロデュースを行う予定だったが、最終的にはベーシストのマーカス・ミラーがプロデュースを務めた。
ミラーは「Tomaas」(デイヴィスとの共作)、「Backyard Ritual」(キーボード奏者のジョージ・デューク作)、「Perfect Way」(ポップグループのスクリッティ・ポリッティ作)を除くすべての曲の作曲・編曲を行った。
音楽はシンセサイザーやシーケンサー、ドラムマシンを重用する1980年代中頃のR&Bやファンクの影響をかなり受けている。
アルバムのタイトルは、南部アフリカ聖公会黒人初のケープタウン大主教となったデズモンド・ムピロ・ツツを称えてのものである。
楽曲「Full Nelson」は、南アフリカの活動家ネルソン・マンデラについてのものである。
アルバム・ジャケットは、石岡瑛子がデザインし、アーヴィング・ペンが撮った。
石岡は、この作品で1987年のグラミー賞最優秀アルバム・パッケージを受賞した。
[評価]
「TUTU」は、当時のジャズ評論家たちからは酷評された。
音楽評論家ロバート・クリストガウがVillage Voice誌で発表した評論では、アルバムには「B+」を採点し「マイナー」だと述べたがデイヴィスのここ10年間の中では最高であるとした。
クリストガウはアルバムを少しキャッチーな楽曲群だと書き、デイヴィス初期のジャズ・ロックと融合された純粋なフュージョンであるためとし、「TUTU」はスターが吹くトランペットと最新の機器で演奏されるキャッチーなメロディー、ビートとエフェクトによって『スケッチ・オブ・スペイン』よりさらにポップ・ファンクであるとした。
1990年にクリストガウは「TUTU」や「アマンドラ」のようなガラクタでさえも見事な演奏だった」とデイヴィスを中心としたフュージョン・ムーブメントを回顧して記述している。】
さすがウィキ、しっかりした内容。
(青木高見)
Miles Davis / Amandla (9 25873-2)
Recorded : December 1988~1989
Song number, Song name, Personnel :
01. Catembe
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b, key, ds, g, bcl, ss)
Kenny Garrett (as)
Don Alias (per)
Mino Cinelo (per) (Mino Cinelu)
02. Cobra
Miles Davis (tp)
George Duke (Syn)
Kenny Garrett (as)
Marcus MillerMarcus Miller (b, key, bcl)
Michael Landau (g)
Joey Defrancesco (key)
03. Big Time
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b, key, bcl, ss)
Kenny Garrett (as)
Ricky Wellman (ds)
Foley (g)
Jean Paul Bourelly (g)
Don Alias (per)
04. Hannibal
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b-key, bcl, g)
Kenny Garrett (as)
Omar Hakim (ds)
Foley (g)
Paulinho Da Costa (per)
05. Jo-Jo
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b, key)
Kenny Garrett (as)
Rick Marcitza (ts)
Jean Paul Bourelly (g)
Paulinho Da Costa (per)
06. Amandla
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b, key)
Joe Sample (p)
Kenny Garrett (as)
Omar Hakim (ds)
Don Alias (per)
Bashiri Johnson (per)
Steve Khan (g)
07. Jilli
Miles Davis (tp)
Kenny Garrett (as)
Foley (g)
John Bigham (ds-programming, g, key)
Ricky Wellman (ds)
Marcus Miller (b, key, g, bcl)
Billy Patterson (Wah-wah g)
08. Mr. Pastorius
Miles Davis (tp)
Marcus Miller (b, key, bcl)
Al Foster (ds)
Jason Miles (syn)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1988年・1989年の録音、CDはワーナー・ブラザース・レコードからのリリース、輸入盤、英語解説書。
マーカス・ミラーのプロデュース、ソプラノ、アルト・サックスのケニー・ギャレットをはじめとする多くの共演者。
パートの上を、ゆらゆら彷徨(さまよ)う親方のトランペット。
後乗せであっても親方の音なら許せる。
全体を親方が支配している感を反映させたマーカス・ミラーの手腕が光る。
もうこの時期になるとマイルス・デイヴィスのアルバムが1枚でもリリースされれば、それだけで嬉しかった。
(青木高見)
Miles Davis and Michel Legrand / Dingo (WARNER BROTHERS 9 26438 2)
アルバムは 「マイルス・デイヴィス」 のリーダーアルバム扱いとしています。
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「ミシェル・ルグラン」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : 1991
Recorded : 1991
Personnel :
Miles Davis (tp) #02-04, #07, #08, #10, #14-15
Michel Legrand (arr, cond, key)
Chuck Findley (tp)
Nolan Smith (tp)
Ray Brown (tp)
George Graham (tp)
Oscar Brashear (tp)
Kei Akagi (Key)
Alan Oldfield (Key)
Mark Rivett (g)
John Bigham (ds, per)
Ricky Wellman (ds, per)
Harvey Mason (ds, per)
Alphonse Mouzon (ds, per)
Benny Rietveld (b)
Foley (b)
Abraham Laboriel (b)
Buddy Collette (Woodwinds)
Jackie Kelso (Woodwinds)
Marty Krystall (Woodwinds)
Bill Green (Woodwinds)
Charles Owens (Woodwinds)
John Stephens (Woodwinds)
Vince De Rosa (French Horn)
David Duke (French Horn)
Marnie Johnson (French Horn)
Richard Todd (French Horn)
Jimmy Cleveland (tb)
Dick Nash (tb)
George Bohanan (tb)
Thurman Green (tb)
Lew McCreary (tb)
Kenny Garrett (as)
Song name :
01. Kimberley Trumpet
02. The Arrival
03. Concert On The Runway
04. The Departure
05. Dingo Howl
06. Letter As Hero
07. Trumpet Cleaning
08. The Dream
09. Paris Walking I
10. Paris Walking II
11. Kimberly Trumpet In Paris
12. The Music Room
13. Club Entrance
14. The Jam Session
15. Going Home
16. Surprise!
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
ミシェル・ルグラン (Michel Legrand 1932年2月24日~2019年1月26日) はフランス生れの作曲家、編曲者、指揮者、ピアニスト、映画監督、俳優。
クール・ジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズ、エレクトリック・ジャズ、フュージョンなど時代を先取りした音楽性でジャズ界を牽引。
CDは1991年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース、輸入盤、英語解説付き、16曲入り。
アルバムは1991年公開の映画のサウンド・トラック、ミシェル・ルグランとの共同作品。
映画のあらすじはオーストラリアの片田舎に突如着陸した専用旅客機。
中から降りてきたのはマイルス・デイヴィス扮するトランペッター「ビリー・クロス」。
旅客機のドアが開き滑走路の上で仲間と2曲目の 「The Arrival」 を突然演奏する。
客の中にいた1人の田舎少年 「ジョン」 に音楽を志せとビリー・クロスが告げる。
言葉通りミュージシャンを夢みるジョンは今や妻も子もいる、しがない中年になり楽ではない生活を送っていた。
そんな時、ビリー・クロスに手紙を出す、すぐ来いとの返事が来た。
いても立ってもいられられなくなり家族を残し彼の住むパリに旅立だつ、酒場にはビリー・クロスがいてセッションに参加するという音楽人生ドラマ。
滑走路の上で仲間と2曲目の 「The Arrival」 を演奏するシーンは何度見てもカッコいい。
ちなみに 「ディンゴ」 とは(学名:Canis lupus dingo、英語: dingo)オーストラリア大陸とその周辺に生息するタイリクオオカミの亜種。
(青木高見)
Miles Davis / Doo-bop (7599-26938-2)
Recorded : January-February 1991
Personnel :
Miles Davis (tp)
Deron Johnson (key)
Kenny Garrett (as)
Easy Mo Bee (prog, samp, rap)
Rappin' (vo)
J.R., A.B. Money (rap)
Song name :
01. Mystery
02. The Doo Bop Song
03. Chocolate Chip
04. High Speed Chase
05. Blow
06. Sonya
07. Fantasy
08. Duke Booty
09. Mystery (Reprise)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィス、1981年1月・2月の録音、CDはワーナー・ブラザース・レコードからのリリース、輸入盤、英語解説書。
マイルス最後のスタジオ作品とされる。
演奏はイージー・モ・ビーのプロデュースとラップとの共演、世間の評価は賛否両論。
この年の9月28日、マイルスは永遠の眠りにつく。
ジャズの歴史はマイルス・デイヴィスの歴史といっても過言でない。
ジャズを最後まで全うした壮絶な人生、まさにジャズの帝王の名に恥じない。
自分は、この偉大なミュージシャンを忘れない。
(青木高見)
Miles Davis / Freedom Jazz Dance - The Bootleg Series, Vol.5 (SICJ 30005-7)
Recorded : 1960-1968
Release : October 26, 2016
Personnel :
Miles Davis (tp)
Herbie Hancock (p)
Wayne Shorter (ts)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
[CD1]
01. Freedom Jazz Dance (session reel)
02. Freedom Jazz Dance (master take)
03. Circle (session reel)
04. Circle (take 5 ; closing theme used on master take)
05. Circle (take 6 ; released master take excluding closing theme)
06. Dolores (session reel)
07. Dolores (master take)
[CD2]
01. Orbits (session reel)
02. Orbits (master take)
03. Footprints (session reel)
04. Footprints (master take)
05. Gingerbread Boy (session reel)
06. Gingerbread Boy (master take)
07. Nefertiti (session reel)
08. Nefertiti (master take)
[CD3]
01. Fall (session reel)
02. Fall (master take)
03. Water Babies (session reel)
04. Water Babies (master take)
05. Masqualero (alternate take/take 3)
06. Country Son (rhythm section rehearsal)
07. Blues In F (My Ding)
08. Your Eight (Miles Speaks)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス (Miles Davis 本名:Miles Dewey Davis Ⅲ 1926年5月26日~1991年9月28日) はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはマイルス・デイヴィスの 「セッション・リール」。
「セッション・リール」 とは。
「セッション(session)」 が、議会、会議、集会、開催期間という意味。
「リール」 が、巻きわく、録音器のテープ、フィルム、釣糸などを巻く、映画ではフィルムの一巻き、という意味。
ここでの 「セッション・リール」 は、収録現場の全てを収録したテープを指(さ)さす。
録音時期は1960年から1968年、CDは発売元が株式会社ソニー・ミュージック・エンタテインメント、CD3枚組、小袋僚子さん・安江幸子さんの和訳付の英語解説書。
アルバムの魅力は、録音現場でリハーサルを含むの臨場感と緊張感、特に親方の会話が中心に収録されている事。
対象アルバムは 「マイルス・スマイルズ」 「ソーサラー」 「ネフェルティティ」 「ウォーター・ベイビーズ」 「マイルス・イン・ザ・スカイ」。
この時期は第2期黄金クインテットで、メンバーは、ピアノがハービー・ハンコック、サックスがウェイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
余談だがマイルス・デイヴィスのブートレグ・シリーズは2011年から発売が開始され、これが第5弾になる。
注目は世界初の未発表音源。
多くのマイルス・デイヴィスのブートレグの中でも音質が優れている事も重要。
当アルバムの演目と収録年月日は以下の通り。
「サークル」 「オービッツ」 「ドローレス」 「フリーダム・ジャズ・ダンス」 が、1966年10月24日コロンビア30th ストリート・スタジオでの録音。
「ジンジャー・ブレッド・ボーイ」 「フットプリンツ」 が、1966年10月25日同スタジオでの録音。
フル・セッションを収録しているため演奏はもちろん、スタジオで交わされた会話も収録している。
「マスクァレロ」 はこれまで未発売だった別テイクで、1967年5月17日コロンビア30thストリート・スタジオでの録音。
「ウォーター・ベイビーズ」 「ネフェルティティ」 が、1967年6月7日。
「フォール」 が、1967年7月19日。
「カントリー・サン」 が、リズム・セクションのリハーサルのみの収録で1968年5月15日録音。
「ブルース・インF」 が、親方のピアノに合わせウェイン・ショーターがデモしているレア音源。
英語版と日本版が同時にリリースされ、英語が苦手な自分は日本版を入手、対訳があって初めて理解できる。
【会話の一部を掲載】
親方:止まれ、止まれ、ちょと待ってくれ、ブラザー。
トニー・ウィリアムス:分かりました、お父さん。
親方:こうスタートしよう、1、2、3、 Yit-da-dit-da-dit-da-dit-da-、 こんな感じで。
[試しの音出し、瞬時に反応し具現化していく。]
親方:その通りだ! 1、2、3、・・・行け、1-2-3。
[再度、試しの音出し]
親方:もう一度やってみよう、さあ。
ハービー・ハンコック:(笑いながら) Dit-dit-dit-dit・・・。
親方がロン・カーターに:今まで弾いてきたように弾け。
ロン・カーター:オーケー。
親方:Bマイナーから、もう一度。】
この様に細かい指示が飛ぶ。
口は悪いが言われた通りにメンバーがやると、みるみる素晴らしい音に変わっていく。
とは言え、さすがの親方も途中で行きづまる時がある。
その時、プロデューサーのテオ・マセロが 「じゃーこうやってみたら」 「だいじょうぶ」 「心配ないさ」 など、くじけそうになる親方に声をかけ励ました。
そして曲は完成へと、まっしぐらに突き進む。
(青木高見)
Miles Davis / Dream Session 96 Band Miles Favorite Songs (WECJ-30015)
アルバムは 「Dream Session '96 Band / ドリーム セッション '96 バンド」 のリーダーアルバム扱いとしています。
そのため 「Dream Session '96 Band」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : November 21-22, 1995
Personnel :
Dream Session 96 Band (band)
Jaki Byard (p)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
Eddie Henderson (tp)
Roy Hargrove (tp)
Nicholas Payton (tp)
Benny Golson (ts)
Grover Washington Jr (ss)
George Coleman (ts)
Joe Locke (vib)
Song number, Song name, Personnel :
01. Autumn Leaves
Jaki Byard (p)
Grover Washington Jr (ss)
Roy Hargrove (tp)
Joe Locke (vib)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
02. So What
Jaki Byard (p)
George Coleman (ts)
Benny Golson (ts)
Nicholas Payton (tp)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
03. All Blues
Jaki Byard (p)
Benny Golson (ts)
Eddie Henderson (tp)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
04. I Thought About You
Jaki Byard (p)
Grover Washington Jr (ss)
Roy Hargrove (tp)
Joe Locke (vib)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
05. Round About Midnight ('Round Midnight)
Jaki Byard (p)
George Coleman (ts)
Nicholas Payton (tp)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
06. Davis
Jaki Byard (p)
Benny Golson (ts)
Eddie Henderson (tp)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
07. My Funny Valentine
Jaki Byard (p)
Benny Golson (ts)
Nicholas Payton (tp)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
08. Dear Old Stockholm
Jaki Byard (p)
George Coleman (ts)
Eddie Henderson (tp)
Joe Locke (vib)
Ron Carter (b)
Ed Thigpen (ds)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アルバムは 「Dream Session '96 Band / ドリーム セッション '96 バンド」 1995年の録音、CDは発売元がメルダック(MELDAC)・コーポレーション、販売元が日本クラウン、藤本史昭氏による日本語解説書。
共演者は、ピアノがジャッキー・バイヤード、トランペットがロイ・ハーグローブ、ニコラス・ペイトン、エディ・ヘンダーソン、ソプラノ・・サックスがグバーロー・ワシントンjr、テナー・サックスがジョージ・コールマン、ベニー・ゴルソン、ビブラフォンがジョー・ロック、ベースがロン・カーター、ドラムがエド・ジグペン。
1996年、日本のスイングジャーナル誌で読者公募したミュージシャンにマイルス・デイヴィスゆかりの曲を演奏してもらう企画。
世界最高水準のミュージシャンがショボいはずがない。
ヤラセと言われようが、ナント言われようが聴いてみたくなる。
何しろ、スイング・ジャーナル編集部にトラック一杯分の応募があったとされる。
演奏は 「ハイ! 演奏しました、早くギャラください」 的にも感じるが、マイルス・デイヴィスのトリビュートという事で全てOK。
(青木高見)