Jackie McLean (as) ジャッキー・マクリーン
略歴
ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Jackie McLean / The Complete Jubilee Sessions
Recorded : October 21, 1955
Personnel :
Jackie McLean (as)
Mal Waldron (p)
Donald Byrd (tp)
Doug Watkins (b)
Ronald Tucker (ds)
Song name :
01. It's You or No One
02. Blue Doll
03. Little Melonae
04. Way You Look Tonight (The)
05. Mood Malody
06. Lover Man
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1955年10月21日の録音、通称 「猫のマクリーン」。
共演者は、ピアノがマル・ウォルドロン、トランペットがドナルド・バード、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがロナルド・タッカー。
「Capuchin Swing」 が 「猿のマクリーン」 でこちらは 「猫」。
最近まで 「フクロウ」 だと思っていたがこれも間違いではないらしい、ライナーには 「フクロウ猫」 とある。
このアルバムが録音された年、1955年3月12日、マクリーンが師とあおいだチャーリー・パーカーが亡くなった。
チャーリー・パーカーを見た事によって、ジャズの世界に身を投じ、全身全霊でパーカーに薫陶したジャッキー・マクリーンにとって特に衝撃的な年だったと思う。
演奏は、全員が20代の若者たちによる溌剌とした演奏が何とも爽快。
ここから船出をする不安と勇気が入り混じった若者にしか味わえない表情が、そのまま記録されている。
演目の 「Lover Man」 は全員が師匠のチャーリー・パーカーに、ささげた演奏と言われている。
(青木高見)
Jackie McLean / Lights Out!
Recorded : January 27, 1956
Personnel :
Jackie McLean (as)
Elmo Hope (p)
Donald Byrd (tp)
Doug Watkins (b)
Arthur Taylor (ds)
Song name :
01. Lights Out
02. Up
03. Lorraine
04. A Foggie Day
05. Kerplunk
06. Inding
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1956年1月27日の録音、プレスティッジ・レーベルからリリース。
共演者は、トランペットがドナルド・バード、ピアノがエルモ・ホープ、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
共演者でピアノのエルモ・ホープの参加が貴重。
一般的にプレスティッジのジャッキー・マクリーンは、いいアルバムがあるとされる通り深い味わいがある。
すでにマクリーン節は完成されていて、これが好きになると、やみつきになる。
(青木高見)
Jackie McLean / 4,5 and 6
Recorded :
July 13, 1956 #01-#03
July 20, 1956 #04-#06
Personnel :
Jackie McLean (as)
Mal Waldron (p)
Donald Byrd (tp)
Hank Mobley (ts)
Doug Watkins (b)
Arthur Taylor (ds)
Song name :
01. Sentimental Journey
02. Why Was I Born?
03. Contour
04. Confirmation
05. When I Fall In Love
06. Abstraction
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1956年7月13日・20日の録音、アルバム・タイトル 「4 5 and 6 」 はカルテット、クインテット、セクステットとの意味。
共演者は、ピアノがマル・ウォルドロン、トランペットがドナルド・バード、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
文献によると、この時期ジャッキー・マクリーンは今後の方針について悩んでいたという。
演奏は、まったくそんな事は感じさせない、管が増えて音の厚みが増し、豪華アンサンブルが楽しめる。
哀愁のピアノニストのマル・ウォルドロンが入った事で、ジャッキー・マクリーンのアルトは更に輝く。
マル・ウォルドロンとの出会いが、今後の進路を決めていく事を、この時のジャッキー・マクリーンは、まだ知らない。
(青木高見)
Jackie Mclean / Jackie's Pal Introducing Bill Hardman
(注) このアルバムはジャッキー・マクリーンのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者に双頭のビル・ハードマンが参加しているため 「 Bill Hardman 」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Recorded : August 31, 1956
Personnel :
Jackie McLean (as)
Bill Hardman (tp)
Mal Waldron (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Song name :
01. Sweet Doll
02. Just for Marty
03. Dee's Dilemma
04. Sublues
05. Steeplechase
06. It Could Happen To You
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
ビル・ハードマン (William Franklin Hardman, Jr. 1933年4月6日~1990年12月5日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーンとビル・ハードマン、1956年の録音。
その他共演者は、ピアノがマル・ウォルドロン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
ジャッキー・マクリーンとビル・ハードマンのよしみは、共にジャズ・メッセンジャーズに在籍していた時からだと思う。
2人の友情がそのまま音になっている。
ビル・ハードマンとマイルス・デイヴィスを比較する人は、このアルバムを聴く必要はない。
(青木高見)
Jackie McLean / McLean's Scene
Recorded :
December 14, 1956
February 15, 1957
Personnel :
[#01, #03, #04]
Jackie McLean (as)
Red Garland (p)
Bill Hardman (tp)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
[#02, #05, #06]
Jackie McLean (as)
Mal Waldron (p)
Arthur Phipps (b)
Art Taylor (ds)
Song name :
01. Gone With the Wind
02. Our Love Is Here To Stay
03. Mean to Me
04. McLean's Scene
05. Old Folks
06. Outburst
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1956年12月14日・1957年2月15日の録音、ニュージャズ・レコードからのリリース、クィンテットとクァルテットが一枚に。
共演者は。
クィンテットは、ピアノがレッド・ガーランド、トランぺットがビル・ハードマン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがアート・テイラー。
クァルテットは、ピアノがマル・ウォルドロン、ベースがアーサー・フィップス、ドラムがアート・テイラー。
ビ・バップから始まるジャズと共に歩んできたジャッキー・マクリーン。
ディスコグラフィーでは3分の1あたりで、トランぺットのビル・ハードマンと組んでいた頃のハード・バップ。
イカした音、何より色気がある。
そして何より、ジャズを謳歌する喜びが全身からあふれ出る。
個人的に、この頃のジャッキー・マクリーンが一番楽しんで聴ける。
真紅のジャケットは強烈な印象。
音も真紅してる、なるほど、これが 「McLean's Scene」 なのかも。
(青木高見)
Jackie McLean / A Long Drink Of The Blues
Recorded, Song name, Personnel :
Rec : August 30, 1957
01. A Long Drink Of The Blues (take 1)
02. A Long Drink Of The Blues (take 2)
Jackie McLean (as, ts)
Curtis Fuller (tb)
Webster Young (tp)
Gil Coggins (p)
Paul Chambers (b)
Louis Hayes (ds)
Rec : February 15, 1957
03. Embraceable You
04. I Cover The Waterfront
05. These Foolish Things (Remind Me Of You)
Jackie McLean (as)
Mal Waldron (p)
Arthur Phipps (b)
Art Taylor (ds)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1957年2月・10月の録音、プレスティッジからのリリース。
共演者は、
2月の録音、ピアノがマル・ウォルドロン、ベースがアーサー・フィリップス、ドラムがアート・テイラー。
8月の録音、ピアノがギル・コギンズ、トロンボーンがカーティス・フラー、トランペットがウェブスター・ヤング、ベースがポール・チェンバース、ドラムがルイ・ヘイズ。
「A Long Drink of The Blues」 冒頭は一旦演奏をスタートするが、途中で止めて打ち合わせをしているのも収録されていて面白い。
また、ジャッキー・マクリーンがテナーサックスとアルトサックスを使い分けて吹いているの興味深い。
3曲目から5曲目までが、このアルバムの真骨頂のバラード3連発。
「Embraceable You」 「 I Cover The Waterfront」 「These Foolish Things (Remind Me Of You)」
何が好きかと聞かれたら、マクリーンのバラード。
これは理由などない、何しろ 「泣きのマクリーン・バラード」 でジャズが好きになった。
(青木高見)
(Mal Waldron) Jackie McLean / Left Alone
(注) このアルバムはマル・ウォルドロンのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Mal Waldron 」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Recorded : February 24, 1959
Personnel :
Mal Waldron (p)
Jackie McLean (as)
Julian Euell (b)
alfred_dreares (ds)
Song name :
01. Left Alone
02. Cat Walk
03. You Don't Know What Love Is
04. Minor Pulsation
05. Airegin
06. Mal Waldron : The Way He Remembers Billie Holiday
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マル・ウォルドロン(Mal Waldron 1926年8月16日~2002年12月2日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市出身のジャズピアニスト、作曲家。
ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはマル・ウォルドロンとアルトサックスのジャッキー・マクリーン、1959年2月24日の録音、ベツレヘム・レーベルからのリリース。
その他共演者は、ベースがジュリアン・ユーエル、ドラムがアルフレッド(アル)・ドリアース。
アルバム・コンセプトは、晩年のビリー・ホリデーの伴奏をマル・ウォルドロンが務めた関係上、ビリー・ホリデーの他界を期に、マル・ウォルドロンが追悼盤としてリリースした。
演目の 「Left Alone」 は、静かで情景のあるピアノをバックに、ジャッキー・マクリーンのマイナー・メロディーの哀愁感がいい。
日本では、この1曲が爆発的なヒットとなり、一躍マル・ウォルドロンも有名になった。
(青木高見)
Jackie McLean / Jackie's Bag
Recorded, Song name, Personnel :
Rec : January 18, 1959
1. Quadrangle
2. Blues Inn
3. Fidel
Jackie McLean (as)
Sonny Clark (p)
Donald Byrd (tp)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Rec : September 1, 1960
4. Appointment In Ghana
5. A Ballad For Doll
6. Isle Of Java
Jackie McLean (as)
Kenny Drew (p)
Tina Brooks (ts)
Blue Mitchell (tp)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1959年1月18日・1960年9月1日の録音、プレステッジからブルーノートに移籍したファースト、ブルーノート4051番。
共演者は、
1959年はクインテットで、ピアノがソニー・クラーク、トランペットがドナルド・バード、ベースがポール・チェンバーズ、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
1960はセクステットで、ピアノがケニー・ドリュー、トランペットがブルー・ミッチェル、テナーサックスがティナ・ブルックス、ベースがポール・チェンバーズ、ドラムがアート・テイラー。
何と豪華なメンバーだろう、聴く前から胸躍る。
ちなみに、ピアノのソニー・クラークのアルバム 「Sonny Clark / Cool Struttin' 録音日:1958年1月5日」。
そしてメンバーは、トランペットのドナルド・バードか、アート・ファーマーに変わっただけの編成。
多くのリスナーはアルバム 「Cool Struttin'」 においてジャッキー・マクリーンを強く印象付けられた。
ジャズ史では1959年という年は1960年代に替わる節目の時期。
多くのミュージシャンは新しい潮流を模索を始めた時期となる。
ブルーノート移籍第1弾ということで気合の入ったジャッキー・マクリーン。
ブルーノートからは、はなむけの様な2つの豪華メンバーとの共演が鞄(カバン)の中につまっている。
まさに 「Jackie's Bag」 からブルーノートにおけるジャッキー・マクリーンがスタートする。
(青木高見)
Jackie McLean / New Soil
Recorded : May 2, 1959
Personnel :
Jackie McLean (as)
Walter Davis Jr. (p)
Donald Byrd (tp)
Paul Chambers (b)
Pete La Roca (ds)
Song name :
01. Hip Strut
02. Minor Apprehension
03. Greasy
04. Sweet Cakes
05. Davis Cup
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1959年5月2日の録音、ブルーノート4013番。
共演者は、ピアノがウォルター・デイヴィス Jr.、トランペットがドナルド・バード、ベースがポール・チェンバース、ドラムがピート・ラ・ロカ。
演目の作曲者は1曲目と2曲目 「Hip Strut」「Minor Apprehension」 がジャッキー・マクリーン。
3曲目から5曲目 「Greasy」「Sweet Cakes」「Davis Cup」 がウォルター・デイヴィス Jr.。
アルバム・タイトル 「ニュー・ソイル (New Soil)」 とは、新しい地とか、新しい土、つまりジャッキー・マクリーンのブルーノートに於ける新境地を表現していると勝手に思っている。
演奏は、トランペットのドナルド・バードとの強い結束を感じる。
ドナルド・バードとは 「Fuego 録音:59年10月」 にもマクリーンは参加して最高の演奏をしている。
個人的に嬉しいのは、ピアノのウォルター・デイヴィス Jr.が聴ける事。
ウォルター・デイヴィス Jr. の唯一のブルーノート・リーダー作 「Davis Cup」 1959年8月なので本作との直後となる。
(青木高見)
Jackie McLean / Swing, Swang, Swingin'
Recorded : August 2, 1959
Personnel :
Jackie McLean (as)
Walter Bishop Jr. (p)
Jimmy Garrison (b)
Art Taylor (ds)
Song name :
01. What's New?
02. Let's Face The Music And Dance
03. Stablemates
04. I Remember You
05. I Love You
06. I'll Take Romance
07. 116th And Lenox
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント :
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1959年8月2日の録音、ブルーノート4024番。
共演者は、ピアノがウォルター・ビショップ.jr、ベースがジミー・ギャリソン、ドラムがアート・テイラー。
時は1960代に入ろうとしている。
ピアノは 「スピーク・ロー」 で有名なウォルター・ビショップ.jr とベテラン・リズム隊による見事なバック。
マクリーンは、力強く、表情豊かで、音に色気があり、まさに絶好調。
1959年、日本では、皇太子と美智子様がご結婚した年。
音楽では 「ザ・ピーナッツ」 がデビュー。
ペギー葉山 「南国土佐を後にして」 が大ヒット。
自動車は 「日産ブルーバード」 が発売となる。
少年漫画雑誌 「少年サンデーと少年マガジン」 が創刊された。
そんな時、海の向こうでは、こんなにカッコいいジャズが鳴っていたのだ。
アルバム・タイトルの 「swag」 とは、魅力とかセンスのスラングで、要は「イカス」。
「スイング・スゥワグ・スインギン」 素晴らしいタイトル。
ジャッキー・マクリーンのブルーノート作品の中でも、ワンホーンといったらまずコレが筆頭とされる。
(青木高見)
Jackie McLean / Capuchin Swing
Recorded : April 17, 1960
Personnel :
Jackie McLean (as)
Walter Bishop, Jr. (p)
Blue Mitchell (tp)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
Song name :
01. Francisco
02. Just For Now
03. Don't Blame Me
04. Condition Blue
05. Capuchin Swing
06. On The Lion
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1960年4月17日録音、ブルーノート4038番。
共演者は、ピアノがウォルター・ビショップ・ジュニア、トランペットのブルー・ミッチェル、ベースがポール・チェンバース、ドラムがアート・テイラー。
最高の共演者に囲まれて、聴く前からワクワクする。
決して大ヒットするような誇大的な音でない、普段着の演奏が何ともいい。
今のところ、ジャズの要素を全て満たしてくれるアルバムは少ないが、こういうB級扱いされるアルバムが中核をなす。
話は飛ぶが、アルバム・ジャケットにはジャッキー・マクリーンが飼っていた猿が写っている。
そして、アルバムタイトルが 「Capuchin Swing」 。
Capuchin (カプチン、キャプチンの場合もある) とは、この猿の学名。
正確には、種の学名は 「Cebus apella」 。
和名は 「フサオマキザル (房尾巻猿)」 、 「カッショクオマキザル (褐色尾巻猿)」 。
日本語では 「オマキザル」 の英名をカタカナにして、キャプチン、カプチンと呼び、主にこのフサオマキザルを指す事がある。
世界中の言語ごとに様々に呼ばれ、18もの呼び名がある。
一説には、頭のてっぺんの毛が帽子をかぶった姿、キャップからきているとも。
そして、ジャッキー・マクリーンは、このカプチンに 「ミスター・ジョーンズ」 と名前を付けたのだという。
ジャズマンの愉快なジョークが、マジで1枚のアルバムになった。
ジャズファンの間では 「お猿のマクリーン」 といったらこのアルバムのことを指す。
(青木高見)
Jackie Mclean / Bluesnik
Recorded : January 8, 1961
Personnel :
Jackie McLean (as)
Kenny Drew (p)
Freddie Hubbard (tp)
Doug Watkins (b)
Pete La Roca (ds)
Song name :
01. Bluesnik
02. Goin' 'Way Blues
03. Drew's Blues
5:52
04. Cool Green
05. Blues Function
06. Torchin'
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1961年1月8日の録音、ブルーノート4069番。
共演者は、ピアノがケニー・ドリュー、トランペットがフレディー・ハバード、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがピート・ラ・ロカ。
全曲ジャッキー・マクリーンがブルースに特化した作品。
メンバーもブルースが好きな仲間が全身全霊で楽器に集中、遊び心は忘れずに、何よりジャズを楽しんでいる。
演目の作曲者は。
01. Bluesnik / Jackie McLean
02. Goin' 'Way Blues / Jackie McLean
03. Drew's Blues / Kenny Drew
04. Cool Green / Kenny Drew
05. Blues Function / Freddie Hubbard
06. Torchin' / Kenny Drew
ケニー・ドリュー3曲、ジャッキー・マクリーンが2曲、フレディー・ハバード1曲を持ち寄っている。
ジャッキー・マクリーンこの時、29歳。
フレディー・ハバードは何と23歳、前年にデビュー作 「Freddie Hubbard / Open Sesame 録音:1960年6月 BlueNote No,4040」 をリリースしたばかり。
ピアノのケニー・ドリューは、この年の秋に渡欧、ベースのダグ・ワトキンスは翌年交通事故で他界してしまい話題に事欠かない。
収録ブースで満面の笑みを浮かべるブルーノート社主のアルフレッド・ライオンの顔が浮かぶ。
それにしても、老舗ブルーノートから次々とリリースさせてもらったジャッキー・マクリーンは幸せ者だ。
(青木高見)
Jackie McLean Jackie McLean Quintet (ST-84116)
Recorded : June 14, 1962
Personnel :
Jackie McLean (as)
Sonny Clark (p)
Kenny Dorham (tp)
Butch Warren (b)
Billy Higgins (ds)
Song name :
01. The Three Minors
02. Blues in a Jiff
03. Blues for Jackie
04. Marilyn's Dilemma
05. Iddy Bitty
06. The Way I Feel
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1962年6月14日の録音、ブルーノート4116番、リリースは70年になってから。
共演者は、ピアノがソニー・クラーク、トランペットがケニー・ドーハム、ベースがブッチ・ウォーレン、ドラムがビリー・ヒギンス。
このアルバムはブルーノートの社主、アルフレッド・ライオンがリリースを遅らせた。
更に日本でのLP販売は非売品扱になる。
それも、東芝EMIの 「Blue Note LP 最後の復刻 第5回」 の全30枚。
その15枚分の応募券を送ると、プレゼントされるというオマケ・アルバムになってしまった。
当然、特典盤の為、ライナーも入っていない始末。
今ではCD化により、正規版として入手できるようになる。
以上の経緯で 「こんなアルバムあったけ」 的な印象が強い。
演奏は、誇張のない、淡々としたジャッキー・マクリーンがいい。
ピアノのソニー・クラークをはじめとする、百戦錬磨の共演者もいい。
なぜ、アルフレッド・ライオンは発売を、踏みとどまったのだろう。
想像するに、ブルーノートから次々リリースしてきた1962年のジャッキー・マクリーンは、どれもこれも同じ。
つまり、マンネリを嫌ったのではないだろうか。
商品価値を考えた場合、時期的に、やはり問題があったのか。
その証拠に、この翌年1963年4月30日の録音、ブルーノート 「One Step Beyond」 は 「今までの俺とは、ちょいと違うんだぜ!」 的。
アルフレッド・ライオンがジャッキー・マクリーンに対し、変革を求めたかは定かでない。
(青木高見)
Jackie McLean / One Step Beyond
Recorded : April 30, 1963
Personnel :
Jackie McLean (as)
Bobby Hutcherson (vib)
Grachan Moncur III (tb)
Eddie Khan (b)
Tony Williams (ds)
Song name :
01. Saturday and Sunday
02. Frankenstein
03. Blue Rondo
04. Ghost Town
05. Saturday and Sunday [Alternate Take] Bonus track on CD reissue
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1963年4月30日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ヴィブラフォンがボビー・ハッチャーソン、トロンボーンがグレイシャン・モンカー3世、ベースがエディ・カーン、ドラムがトニー・ウィリアムス。
聴く前に内容を予想してみた。
まずジャケット、ジャッキー・マクリーンらしくないジャケット。
「今の俺は、ちょいと違うんだぜ!」 的な気合の入ったジャケットで、オーソドックスな演奏でない予感。
次に録音日で、1963年9月20日のアルバム 「Destination Out」 を聴いてしまっていたので、かなり近い地点にあると思う。
その時のメンバーも、ボビー・ハッチャーソンとグレイシャン・モンカー3世ときている。
この時期の、この3人は、危なくて過激、でもボビー・ハッチャーソンがいるので抑制されているのではないか。
最後に、この3人プラス、若干17歳の天才ドラマーのトニー・ウィリアムス初録音という尾ひれが付いた。
というわけで、実際に聴いてみると。
やはり、気合の入ったジャッキー・マクリーンは予想通り。
今一度、大きな音で聴く、凄い迫力、特にトニーが凄い、これが初録音とは思えない、やはり天才か。
イヤー、まいった、これがジャズ。
(青木高見)
Jackie Mclean / Destination Out
Recorded : September 20, 1963
Personnel :
Jackie Mclean (as)
Bobby Hutcherson (vib)
Grachan Moncur III (tb)
Larry Ridley (b)
Roy Haynes (ds)
Song name :
01. Love and Hate
02. Esoteric
03. Kahlil the Prophet
04. Riff Raff
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1963年9月20日録音、ブルーノート4165番。
共演者は、ヴィブラフォンがボビー・ハッチャーソン、トロンボーンがグレイシャン・モンカー3世、ベースがラリー・リドレー、ドラムがロイ・ヘインズ。
ジャッキー・マクリーンのディスコグラフィーの中で、時代の流れと共にフリーに傾倒した時期となる。
とはいってもオーネット・コールマンやエリック・ドルフィーみたいに強烈には、なりえなかった。
ジャッキー・マクリーンの中では、かなり葛藤があったと思う。
いったい自分は、どこに進もうとしているのか、解らなくなった時期が、あったに違いない。
それでも、ブルーノート社主のアルフレッド・ライオンに可愛がられたおかげで知名度は得た。
これは、生涯、数枚しかリリースできなかったミュージシャンがゴマンといる中では想像できないほど幸せ者といえる。
演奏は、ピアノレスでボビー・ハッチャーソンとグレイシャン・モンカー3世が入ったことで斬新さがでている。
ベースのラリー・リドレーとドラムのロイ・ヘインズも変化に富んだリズムで華を添える。
何回も聴いて慣れてしまうと、もっともっと強力なフリーでも良いような気になる。
個人的な話になるが、フリーには常習性があり強い酒と同じで、だんだん強くなっていくので怖い。
(青木高見)
Jackie Mclean / Demon's Dance
Recorded : December 22, 1967
Personnel :
Jackie McLean (as)
LaMont Johnson (p)
Woody Shaw (tp, flh)
Scott Holt (b)
Jack De Johnette (ds)
Song name :
01. Demon's Dance
02. Toyland
03. Boo Ann's Grand
04. Sweet Love Of Mine
05. Floogeh
06. Message From Trane
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1967年12月22日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ピアノがラモント・ジョンソン、トランペットとフリューゲルホーンがウディー・ショー、ベースがスコット・ホルト、ドラムがジャック・ディ・ジョネット。
ジャッキー・マクリーンの活動で一時、フリーに傾倒する。
そのさなか、本来のハード・バップに戻って演奏したのが、このアルバム。
作曲者は以下の通り。
01. Demon's Dance ジャッキー・マクリーン
02. Toyland カル・マッセイ
03. Boo Ann's Grand ウディー・ショー
04. Sweet Love Of Mine ウディー・ショー
05. Floogeh ジャッキー・マクリーン
06. Message From Trane カル・マッセイ
演奏は、やはりジャッキー・マクリーンはハード・バップでいいと思う。
それは、本人が一番わかっていたかもしれない。
水を得た魚の魚とは大袈裟かもしれないが、ここでは本来のジャッキー・マクリーン節を楽しめる。
意外な共演者も聴き処。
抜群のキレのあるウディー・ショーのトランペット。
いつにも増して手数の多いジャック・ディ・ジョネットは気合が入っている。
アルバム・ジャケットは強烈な印象のイラストとは裏腹に、演奏はオーソドックス、この落差も魅力。
(青木高見)
Jackie McLean / Live At Montmartre
Recorded : August 5, 1972
Personnel :
Jackie McLean (as)
Kenny Drew (p)
Bo Stief (b)
Alex Riel (ds)
Song name :
01. Smile
02. Das Dat
03. Parker's Mood
04. Confirmation
05. Closing
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジャッキー・マクリーン、1972年8月5日の録音、デンマークの老舗ジャズハウス 「カフェ・モンマルトル」 でのライブ。
共演者は、ピアノがケニー・ドリュー、ベースがボ・スティーフ、ドラムがアレックス・リール。
色々な意味でジャッキー・マクリーンの試金石といえる1枚。
理由は以下の通り。
・スティープルチェイス・レコード開業の第1弾のアルバム。
・スティープルチェイスの第1弾が、どうしてジャッキー・マクリーンかを知りたい。
・ブルーノートを去った、ジャッキー・マクリーンのスティープルチェイス・レコードからのリリース。
・演奏は、多分リハーサルなしのセッションと思うのだが。
・リハーサル無しはスティープルチェイス・レコード社主のニールス・ウィンターがライブの面白さを出すための思惑か。
・ピアノは渡欧したケニー・ドリューが担当、これを機にスティープルチェイス・レコードからアルバムをリリースしていく事になる。
・このアルバムのケニー・ドリューは今一つノリがない。
・ベースのボ・スティーフとドラムのアレックス・リールはデンマークを代表するのリズムセクション。
・本来ならベースは、ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセンであってほしかった。
・アルバムの冒頭の 「Smile (スマイル)」 は、チャールズ・チャップリン作曲、映画の挿入歌を選曲している。
・ジャズで、この 「Smile (スマイル)」 の演奏は希少。
・なぜ 「Smile(スマイル)」 を取り上げたのか、その真意は新たに船出するスティープルチェイスとマクリーンへの賛辞か。
・ジャッキー・マクリーンの演奏だが、絶頂期のキレと冴えがない、しかし、それでも充分マクリーンしてるので、マッいいか。
・演目の2曲 「Parker's Mood」 「Confirmation」 はパーカーの曲、ジャッキー・マクリーンが得意とする慣れた曲を選んだ。
・考えようではジャッキー・マクリーンの「Parker's Mood」「Confirmation」の演奏は、復帰の決意が伺える。
・考えようではジャッキー・マクリーンの 「Parker's Mood」 「Confirmation」 の演奏は、失敗しない為の十八番かな。
・演奏全体のレベルは正直良くないが、嫌味にならない次元でギリギリセーフ、考えようでは気楽さがあって良い。
・演奏全体は1発勝負のミスが目立つも、逆に 「カフェ・モンマルトル」 臨場感が出て、これはこれで楽しい。
・アルバム・ジャケットは、やや疲れぎみの寝起きの様なジャッキー・マクリーンのポートレイト、これはブルーノートとの差別化か。
と言う訳で色々な点で、やはりジャッキー・マクリーン・コレクションとしては興味深い1枚といえる。
(青木高見)
McCoy Tyner and Jackie McLean / It's About Time
(注) このアルバムはマッコイ・タイナーのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 McCoy Tyner 」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : April 6-7, 1985
Personnel :
McCoy Tyner (p)
Jackie McLean (as)
Jon Faddis (tp) #01, #04,
Ron Carter (b) #01, #04,
Marcus Miller (b) #02, #06,
Al Foster (ds) #01, #02, #04-#06,
Steve Thornton (per) #02, #06,
Song name :
01. Spur Of The Moment
02. You Taught My Heart
03. It's About Time
04. Hip-Toe
05. No Flowers Please
06. Travelin'
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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはマッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーン、1985年4月6日・7日の録音、ブルーノートからのリリース。
その他共演者は、トランペットがジョン・ファディス、ベースがロン・カーターとマーカス・ミラー、ドラムがアル・フォスター、パーカッションがスティーヴ・ソーントン。
驚いたのは、マッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーンの共演が、このブルーノートが初顔合わせだった事。
個人的にも、マッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーンの共演があったらと思っていたので嬉しい。
百戦錬磨のマスター2人、変なギグになるはずない。
実際、上質のジャズ。
マッコイ・タイナーは今も健在だが、ジャッキー・マクリーンすでに他界してしまった、2度とない共演が、今は貴重。
演目も8ビートをはじめ、テンポが多彩、大きい音で聴いくと、改めて2人の凄さが解る。
(青木高見)
Mal Waldron ・ Jackie McLean / Left Alone '86
(注) このアルバムはマル・ウォルドロンのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Mal Waldron 」 でも同じ内容を掲載しています。
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Recorded : 1989
Personnel :
Mal Waldron (p)
Jackie McLean (as)
Herbie Lewis (b)
Eddie Moore (ds)
Song name :
01. Left Alone [Master Take]
02. God Bless the Child
03. All of Me
04. Catwalk
05. Lover Man
06. Minor Pulsation
07. Good Morning Heartache
08. All Alone
09. Super Okra Blues
10. Left Alone [Alternate Take]
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マル・ウォルドロン (Mal Waldron 1926年8月16日~2002年12月2日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市出身のジャズピアニスト、作曲家。
ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはマル・ウォルドロンとジャッキー・マクリーン、1989年の録音。
あえて厳しい言い方をしたい。
日本人の常軌を逸した 「マル・ウォルドロン・イコール・レフトアローン」 現象は、再度この2人を引っ張り出し、無理やり金で演奏させた企画の最悪な1枚。
口では上手いことを言いながら、ジャズは結局、金の成る樹にさせている、日本の一部のレコード会社の事だ。
演奏は、やらせの為、音に魂がなく、抜け殻。
気分の問題で、中古で安く買ったからいいものの、滅多に聴かないというか、買ったその日以来、一度も聴いていない。
柳の下にはドジョウはいない事を知れ! 日本のレコード会社は。
(青木高見)