青木高見のジャズコレクション Bobby Hutcherson (vib, marimba) ボビー・ハッチャーソン


寸評
ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
ヴィブラフォン奏者というと個人的にはミルト・ジャクソン(1923年1月1日~1999年10月9日)だが、2人の歳の差は18歳。
何かと比較される2人。
まず歳が違う、生まれた場所と環境が東と西で異なる。
注目は、ボビー・ハッチャーソンが最初ピアノを演奏していたが、ミルト・ジャクソンを聴いてヴィブラフォンに変更したという逸話。
当初、デイブ・パイクに師事、1961年にニューヨークに出て頭角を現す。
この時期、ジャズは大きな変革を遂げようとした時期と重なる。
東に活動場所を替え、1963年にジャッキー・マクリーン。 1964年にエリック・ドルフィー、アンドリュー・ヒルに籍を置く。
これらのミュージシャンを見ても解る様に、伝統と前衛の模索を探求していた猛者達。
その彼らから演奏を通し多大な影響を受ける。
演奏は、伝統と前衛が浮遊感を生み、常に知的で緻密を併せ持つ透明感のあるヴィブラフォンを完成させる。
とは言っても根底にはブルース魂が宿り、やはり師匠と仰いだミルト・ジャクソンの教えが流れている。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Bobby Hutcherson / Dialogue Bobby Hutcherson / Dialogue

Recorded : April 3, 1965

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib) all, marimba #03, #04, #06
Andrew Hill (p)
Freddie Hubbard (tp)
Sam Rivers (ts) #01, #06, (ss) #05 bass-cl #04 (fl) #02,#03
Richard Davis (b)
Joe Chambers (ds)

Song name :
01. Catta
02. Idle While
03. Les Noirs Marchant
04. Dialogue
05. Ghetto Lights

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メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
アルバムはボビー・ハッチャーソン、1965年4月3日の録音、ブルーノート 4198番、初リーダー作。
共演者は、ピアノがアンドリュー・ヒル、トランペットがフレディー・ハバード、テナーサックス ソプラノサックス バスクラリネットがサム・リヴァース、ベースがリチャード・ディヴィス、ドラムがジョー・チェンバーズ。
ボビー・ハッチャーソンの初リーダー作だが、当アルバムがリリースする以前に、すでに多くのアルバムに共演者として参加している。
驚くのは、そのアルバム全てにおいて、素晴らしい共演を行っている事。
当アルバムの演奏だが、共演者に注目、アクが強く新主流派の中でもフリー色が強いミュージシャンが集められている。
演目の作曲はピアノのアンドリュー・ヒル3曲、ドラムのジョー・チェンバーズ2曲と、特にアンドリュー・ヒルの影響が色濃く出されている。
ブルーノートの社主、アルフレッド・ライオンは偶然にも、ボビー・ハッチャーソンとアンドリュー・ヒルはお気に入りで、何枚も収録の機会を与えている。
その二人の共演という事と、ここではテナー・ソプラノ・バスクラで参加したしているサム・リヴァースとトランペットがフレディー・ハバードの共演が興味を引く。
何が飛び出すかわからない期待感が聴き処となる。
主人公のボビー・ハッチャーソンは、自分のリーダー作なのだが個性の強いメンバーに押されたぎみな印象、これもいいかも。
(青木高見)





Bobby Hutcherson / Happenings Bobby Hutcherson / Happenings

Recorded : February 8, 1966

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib, marimba)
Herbie Hancock (p)
Bob Cranshaw (b)
Joe Chambers (ds)

Song name :
01. Aquarian Moon
02. Bouquet
03. Rojo
04. Maiden Voyage
05. Head Start
06. When You Are Near
07. The Omen

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
アルバムはボビー・ハッチャーソン、1966年2月8日の録音、ブルーノート 4231番。
共演者は、ピアノがハービー・ハンコック、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがジョー・チェンバーズ。
1966年代のジャズの動きは。
ジョン・コルトレーンは、1967年7月17日に亡くなるまで、常軌を逸する程の演奏を繰り広げていた。
ビル・エヴァンスは、アルバム 「Bill Evans / At Town Hall」 「Bill Evans and Jim Hall Intermodulation」 をリリース。 円熟度が更に増し、孤高の境地に自分を追い込んでいく。
マイルス・ディヴィスは、アルバム 「Miles Davis / E.S.P.」 をリリースした翌年。
音楽性はガラリと変化し 「Miles Davis / Smiles」 から 「Miles Davis / Sorcerer」 へと、こちらも、高速で進化を遂げていく。
また世間は、定職をせず 「愛、平和、花」 をスローガンに、いわゆるヒッピー文化も始まろうとしていた。
特にロック全盛時代に入ろうとしていた。
そんな中、老舗のブルーノート・レーベルも黙ってはいない、新しいジャズを確かな選択眼で更なる次元へと進めようとしている。
そこで登場してきたのが 「新主流派」 と呼ばれるミュージシャン達。
ボビー・ハッチャーソンの叙情詩的なヴィブラフォンは、それを満たすための十分な要素を含んでいる。
ピアノには 「処女後悔 / Maiden Voyage」 の作曲者のハービー・ハンコックを起用。
逸話には、アルバムに向けてのボビー・ハッチャーソンの意気込み凄かったらしい。
その表れか、ショキング・ピンクのジャケットが雄弁に物語っている。
一般にはピンクのボビハチ、ボビピン。
(青木高見)





Bobby Hutcherson / Total Eclipse Bobby Hutcherson / Total Eclipse

Recorded : July 12, 1968

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib, marimba)
Chick Corea (p)
Harold Land (sax)
Reggie Johnson (b)
Joe Chambers (ds)

Song name :
01. Herzog
02. Total Eclipse
03. Matrix
04. Same Shame
05. Pompeian

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
アルバムはボビー・ハッチャーソン、1968年7月12日録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ピアノがチック・コリア、サックスがハロルド・ランド、ベースがレジー・ジョンソン、ドラムがジョー・チェンバース。
演目の 「Matrix」 がチック・コリアの曲、それ以外はボビー・ハッチャーソンの曲。
演奏は、まず意外なメンバーによる当時としては斬新な音作り。
ハード・バップで走り続けてきたブルーノートも、時代の潮流で新しいミュージシャンによる、新しいジャズを模索し始めた時期。
ボビー・ハッチャーソンのアルバムの特徴は、全てに同じ様ながない。
この事は、ボビー・ハッチャーソンが常に変革を求め、何でも挑戦しようとしていた証拠といえる。
そんなボビー・ハッチャーソンも70歳を過ぎ、昔の仲間とハード・バップを楽しんで演奏した時の音、まさに燻し銀の風格を楽しもう。
(青木高見)





Bobby Hutcherson / San Francisco (TOCJ-5735) Bobby Hutcherson / San Francisco (TOCJ-5735)

(注) このアルバムはボビー・ハッチャーソンのリーダーアルバム扱いとしています。
双頭のハロルド・ランドが参加しているため 「 Harold Land 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : July 15, 1970

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib, marimba, per)
Harold Land (ts, flute, oboe)
Joe Sample (p, el-p)
John Williams (b, el-b)
Mickey Roker (ds)

Song name :
01. Goin' Down South
02. Prints Tie
03. Jazz
04. Ummh
05. Procession
06. A Night in Barcelona

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
ハロルド・ランド (Harold Land 本名 : Harold de Vance Land 1928年2月18日~2001年7月27日) はアメリカ合衆国テキサス州ヒューストン生まれのジャズ・テナーサックス奏者。
アルバムは 、1970年7月15日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ピアノとエレピがジョー・サンプル、ベースとエレベがジョン・ウィリアムズ、ドラムがミッキー・ローカー。
注目はキーボードにジョー・サンプル、2曲を引っさげての登場、ただし演奏はバックに徹しており、ザ・クルセイダーズのジョー・サンプルは、ここにはいない。
演奏だが、時は70年代の幕開け、多くのジャズマンにとって試練の時代の到来。
まずトップを切ったボビー・ハッチャーソンの考えるジャズを聴く事ができる。
新しいジャズを予感させる音に、オーソドックスなハロルド・ランドが加味された事により微量のメインストリームの香りも残している。
この微妙な塩加減がボビー・ハッチャーソンの真骨頂といえる。
(青木高見)





Bobby Hutcherson / Montara Bobby Hutcherson / Montara

Recorded : August 12-14, 1975

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib)
Dale Oehler (arr)
Dennis Budimir (g)
Eddie Cano (p)
Larry Nash (el-p)
Blue Mitchell (tp)
Oscar Brashear (tp)
Plas Johnson (fl)
Ernie Watts (ts, fl)
Fred Jackson, Jr. (ts, fl)
Chuck Domanico (b)
Dave Troncoso (b)
Harvey Mason (ds)
Ralph MacDonald (per)
Willie Bobo (per)
Victor Pantoja (per)
Bobby Matos (per)
Johnny Paloma (per)
Rudy Calzado (per)

Song name :
01. Camel Rise
02. Montara
03. La Malanga
04. Love Song
05. Little Angel
06. Yuyo
07. Oye Como Va

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
アルバムはボビー・ハッチャーソン、1975年8月12日、14日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、トランペットがブルー・ミッチェルとオスカー・ブラシアー、テナーサックスとフルートがアーニー・ワッツ、ドラムがハーヴィー・メイソ、パーカッションがラルフ・マクドナルド、ウィリー・ボボほか大勢。
まず、このメンバーを見て、アルバムが本物指向で尋常でない事がわかる。
よくこれだけの一流パーカッショニストを集めたものだ。
演奏は、ラテン調に仕上げたものの、単純にビブラフォンとマリンバの共演だけでは終わらない。
中途半端な気分や、その場の雰囲気を廃し、知的に表現した点が進歩の後かもしれない。
そう思うとラテン調は、あくまで 「殻 (Shell)」 の様なきがする。
要は、 「殻 (Shell)」 は何でも構わない。
ブルーノート社主のアルフレッド・ライオンは出来の良さに、たぶん満足しただろう。
ちなみに演目の 「Oye Como Va (オエ・コモ・ヴァ)」 はカルロス・サンタナのアルバム 「Abraxas 邦題:天の守護神」 で有名になった曲。
(青木高見)





Bobby Hutcherson / Good Bait Bobby Hutcherson / Good Bait

Recorded : August 9-10, 1984

Personnel :
Bobby Hutcherson (vib)
George Cables (p)
Branford Marsalis (ss, ts)
Ray Drummond (b)
Philly Joe Jones (ds)

Song name :
01. Love Samba
02. Good Bait
03. Highway One
04. In Walked Bud
05. Montgomery
06. Spring Is Here
07. Israel

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ボビー・ハッチャーソン (Bobby Hutcherson 1941年1月27日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ヴィブラフォン奏者。
アルバムはボビー・ハッチャーソン、1984年8月9日・10日の録音、ランドマーク・レコードからのリリース。
ランドマーク・レコードは、この作品からスタートした。
共演者は、ピアノがジョージ・ケイブルス、ソプラノサックスとテナーサックスがブランフォード・マルサリス、ベースがレイ・ドラモンド、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
メンバーの意外な顔合わせに興味津々。
ランドマーク・レコードが第一弾をリリースするにあたり、白羽の矢が立てたのがボビー・ハッチャーソン。
そのため技術、音楽性、将来性など全てに答えれるミューシャンでなくては、それを全てクリアーしている証ともいえる。
演奏は、弱精神性を含んだ格調高い演奏。
ここではブランフォード・マルサリスが嫌味のないサックスで華を添えた。
以下、演目の作曲者を明記した。 01. Love Samba マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)
02. Good Bait タッド・ダメロン(Tadd Dameron)
03. Highway One ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)
04. In Walked Bud セロニアス・モンク(Thelonious Monk)
05. Montgomery ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)
06. Spring Is Here ロジャース・ハート(Rodgers-Hart)
07. Israel ジョン・カリシ(John Carisi)
ちなみに演目の 「ラブ・サンバ Love Samba」 は、マッコイ・タイナーのアルバム 「McCoy Tyner / Atlantis」。
「イン・ウォークド・バド In Walked Bud」 は、セロニアス・モンクのアルバム 「Thelonious Monk / Misterioso」 でオリジナルを聴ける。
(青木高見)




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