青木高見のジャズコレクション Frank Morgan (as) フランク・モーガン


略歴
Frank Morgan フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
チャーリー・パーカーに、あこがれヤクまで真似した。
本物のジャンキーに、なったとたん逮捕され20数年の獄中生活を送る。
そして更に10年の療養生活。
あしかけ30年、世間から、すっかり忘れられたミュージシャンだった。
ところが1985年、突如復帰。
それも、艱難辛苦が哀愁となった魅力のテナーになって返り咲く。
逸話の中に 「チャーリー・パーカーに薬をプレゼントして、一緒にヤッた、その時の、バードの悲しそうな顔を忘れない」 というエピソードは圧巻。



【INDEX (リーダーアルバム)】
Frank Morgan and George Cables / Double Image (CCD-14035-2)

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


>Frank Morgan / Frank Morgan on GNP (Complete Edition) Frank Morgan / Frank Morgan on GNP (Complete Edition)

Song, Recorded, Personnel :

#01-#04 January 29, 1955
Frank Morgan (as)
Conte Candoli (tp)
Wild Bill davis (org)
Robert Rodriguez (b)
Rafael Miranda (ds, conga)
Jose Mangual (bongos)
Ubaldo Nieto (timbales)

#05-#10 March 31, 1955
Frank Morgan (as)
Carl Perkins (p)
Conte Candoli (tp)
Wardell Gray (ts)
Howard Roberts (g)
Leroy Vinnegar (b)
Lawrence Marable (ds)

#11-#15 August 11, 1956
Frank Morgan (as)
Bobby Timmons (p)
Jack Sheldon (tp)
James Clay (ts, fl)
Jimmy Bond (b)
Lawrence Marable (ds)

Song name :
01. bernie's tune
02. I'll Remember April
03. Chooch
04. Whippet
05. My old flame
06. Neil's blues
07. The champ
08. Nearness Of You (The)
09. Milt's tune
10. Get happy
11. Crescendo blues
12. Huh!
13. Autumn Leaves
14. Well, you needn't
15. B.T.

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1955年と56年の録音、GNPからのリリース、ファースト・アルバム。
GNPレコードとは、オーナーの 「ジーン・ノーマン」 のイニシャルから取ったレーベル、当CDは1992年にキングレコードから再販された。
演奏は、投獄される前の豪華キャストとの共演。
また、ワーデル・グレイの最後の演奏という意味も貴重。
フランク・モーガンは、この収録の直後、薬(ヤク)で投獄されてしまう。
その後、復帰する1970年まで、世間から忘れられてしまう。
思うに、よく復帰できたものだ。
腕(ふ)が落ちなかったが、それにはワケがあった。
古き良きアメリカの慣習だったのか、監獄ロックじゃないが、獄中でなんとバンド演奏が可能だったという。
そこでフランク・モーガンは人気者だったという。
ジャズに寛大な、ジャズを生んだアメリカの羨(うらや)ましい事情をかいまみた。
シャバに出てからは、人生の半分を棒にふった分、惜しむかのように、矢継ぎ早にアルバムをリリースする。
演奏は、元々巧いアルトに獄中の辛苦が哀愁となって 「魅力のテナー」 となって帰ってきた。
資料を調べれば調べるほど、何から何までモンスター級のミュージシャンなので驚ろかされる。
逸話の中に 「チャーリー・パーカーに薬をプレゼントして、一緒にヤッた、その時の、バードの悲しそうな顔を忘れない」 というエピソードは圧巻。
(青木高見)





Frank Morgan / With The Cedar Walton Trio Easy Living Frank Morgan / With The Cedar Walton Trio Easy Living

Recorded : 1985

Personnel :
Frank Morgan (as)
Cedar Walton (p)
Tony Dumas (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Manha de Carnaval
02. Yes and No
03. Easy Living
04. The Rubber Man
05. Third Street Blues
06. Three Flowers
07. Embraceable You
08. Now's the Time

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1985年の録音、コンテンポラリーからのリリース。
共演者は、ピアノがシダー・ウォルトン、ベースがトニー・デュマス、ドラムがビリー・ヒギンズ。
出所後の復帰、第1弾。
ジャズ界から忘れられていた男が帰ってきた。
ヤクで収監、30年の刑期を終え出所してきた。
人生の半分を棒に振った、筋金入りのジャンキー。
まず、気になるのが、ちゃんと吹けるのかという事。
それも、ただ吹けるだけではなく、ちゃんとジャズしてるか、これに尽きる。
答えは、OK。
いい、完璧、何の文句もない。
それどころか、倍返しで戻ってきてくれた。
タイトルの 「Easy Living」 の隠語、よくぞ、よくぞタイトルにした。
「Easy Living」 をあえて説明はしないが、過去と絶縁した意思が隠されている。
演奏は、30年間の獄中の辛苦とジャズを演奏できる喜びで満ちあふれている。
共演者も、心の底から復帰を喜んで演奏している、それが最高にいい。
特に、シダー・ウォルトンは1960年、ジャズ・メッセンジャーズに在籍した猛者、完璧なコードワークと明快なメロディーを特異とする。
ドラムのビリー・ヒギンズ、この人もフランク・モーガンに惚れ込んだのか、以降、フランク・モーガンの演奏に付き合っていく事になる。
選曲は、よく吟味されている。
スタンダード以外に、シダー・ウォルトンの曲、マッコイ・タイナーの 「Three Flowers」、ウェイン・ショーターの 「Yes and No」。
そして、師匠チャーリー・パーカーの 「Now's the Time」 で最後を飾る。
(青木高見)





Frank Morgan / Lament Frank Morgan / Lament

Recorded : April 21-22, 1986

Personnel :
Frank Morgan (as)
Cedar Walton (p)
Buster Williams (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Ceora
02. Until It's Time For You To Go
03. Perdido
04. Ana Maria
05. Lament
06. Half Nelson
07. Thank You Blues

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1986年4月21日・22日の録音、コンテンポラリー・レコードからのリリース。
共演者は、ピアノがシダー・ウォルトン、ベースがバスター・ウィリアムス、ドラムがビリー・ヒギンズ。
前作 「Easy Living」 同様、演目がよく練られている。
リー・モーガンの 「Ceora」、J.J.ジョンソンの 「Lament」、ウェイン・ショーターの 「Ana Maria」、マイルス・デイヴィスの 「Half Nelson」など。
演奏は、 「Easy Living」 と比べると、すっかり自分を取り戻し、力強いアルトサックスになっている。
音に、艶とハリ、冴えが出てきたから堪(たま)んない。
個人的にベースのバスター・ウィリアムスが好きなので倍うれしい。
(青木高見)





Frank Morgan and George Cables / Double Image (CCD-14035-2) Frank Morgan and George Cables / Double Image (CCD-14035-2)

このアルバムはフランク・モーガンのリーダーアルバム扱いとしています。
双頭の 「 ジョージ・ケイブルス(George Cables) 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : May 21-22, 1986

Personnel :
Frank Morgan (as)
George Cables (p)

Song name :
01. All The Things You Are
02. Virgo
03. Blues for Rosalinda
04. After You've Gone
05. Helen's Song
06. Love Dance
07. (Where Do I Begin) Love Story
08. I Told You So
09. Blue in Green (CD Only)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
ジョージ・ケイブルス (George Cables 1944年11月14日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはフランク・モーガンとジョージ・ケイブルス、1986年5月21日・22日の録音、CDはコンテンポラリー・レコード・レーベルからのリリース、ピアノとアルトサックスのデュオ。
フランク・モーガンが、なぜジョージ・ケイブルスを指名したのだろう、その事が頭をよぎる。
想像だが、フランク・モーガンがアート・ペッパーと刑務所で一緒だった時、いい仕事をするジョージ・ケイブルスの名が出たのかもしれない。
そのためフランク・モーガンは 「シャバに出て俺がまだ吹けていたらジョージ・ケイブルスを指名してみたい」 と思ったのではないか。
2人の共通点は根底に強いビ・バップ魂が宿る。
現代的、エネルギシュ、デリケート、気品に満ちた美しさなどの共通点が多い。
演奏はスタンダードをとりまぜ、むずかしくせず素直にサラリと仕上げている。
改めて聴いてみると、どうしてもジョージ・ケイブルスとやりたかったフランク・モーガンの熱意が伝わってくる。
(青木高見)





Frank Morgan / Major Changes Frank Morgan / Major Changes

(注) このアルバムはフランク・モーガンのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者に双頭のマッコイ・タイナーが参加しているため 「 McCoy Tyner 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : April 27-29, 1987

Personnel :
Frank Morgan (as)
McCoy Tyner (p)
Avery Sharpe (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Changes
02. How Deep Is The Ocean?
03. Emily
04. Search for Peace
05. Frank's Back
06. All The Things You Are
07. (Where Do I Begin) Love Story
08. So What

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはフランク・モーガンとマッコイ・タイナー、1987年4月27日から29日の録音、コンテンポラリー・レコードからのリリース。
その他の共演者は、ベースがエイブリー・シャープ、ドラムがルイ・ヘイズ。
個人的に、お気に入りの2人が共演したら、どんなに素晴らしいだろうと思っていた。
フランク・モーガンは出所後、残りの人生を惜しむかのように精力的にマスター級のミュージシャンとの共演をこなした。
その1人がピアノのマッコイ・タイナーだった。
演奏は、待ってましたとばかりの威勢のいいジャズが炸裂。
特に 「Frank's Back」  は、フランクがシャバに戻ってきたという意味のマッコイとの共作。
マッコイ・タイナーの十八番(おはこ)、ペンタトニックにフランク・モーガンの喜びのアルトが被(かぶ)さる。
(青木高見)





Frank Morgan / Reflections Frank Morgan / Reflections

Recorded : January 11-12, 1988

Personnel :
Frank Morgan (as)
Mulgrew Miller (p)
Joe Henderson (ts)
Bobby Hutcherson (vib)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Old Bowl, New Grits
02. Reflections
03. Starting Over
04. Black Narcissus
05. Sonnymoon For Two
06. O. K.
07. Caravan (CD only)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1988年1月11日・12日の録音、ハイ・ノート・レーベルから再リリース。
共演者は、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ヴァイブがボビー・ハッチャーソン、ピアノがマルグリュー・ミラー、ベースがロン・カーター、ドラムがアル・フォスター。
個人的に全員がお気に入りのメンバー。
全員、新主流派と呼ばれ、超が付くベテラン、それにフランク・モーガンのブッキング。
演奏は、活力に満ちたハイテンポなスイング。
軽快でワクワクしてくる。
暗くなってから聴いてもいいし、明るい太陽の下で聴いても、まったく違和感ない音を存分に味わいたい。
(青木高見)





Frank Morgan / Mood Indigo Frank Morgan / Mood Indigo

Recorded : June 26-27, 1989

Song name and Personnel : 
01. Lullaby
Frank Morgan (as)
George Cables (p)

02. This Love of Mine
Frank Morgan (as)
Ronnie Mathews (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

03. In A Sentimental Mood
Frank Morgan (as)
George Cables (p)

04. Bessie's Blues
Frank Morgan (as)
Wynton Marsalis (tp)
Ronnie Mathews (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

05. Moment Alone
Frank Morgan (as)
Buster Williams (b)

06. Mood Indigo
Frank Morgan (as)
Wynton Marsalis (tp)
Ronnie Mathews (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

07. Up Jumped Spring
Frank Morgan (as)
Ronnie Mathews (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

08. Polka Dots And Moonbeams
Frank Morgan (as)
George Cables (p)

09. We Three Blues
Frank Morgan (as)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

10. Round About Midnight ('Round Midnight)
Frank Morgan (as)
George Cables (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

11. Lullaby
Frank Morgan (as)
George Cables (p)

12. Gratitude
Frank Morgan (as)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1989年6月26日・27日の録音、アンティル・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがジョージ・ケイブルスとロニー・マシューズ、トランペットがウイントン・マルサリス、ベースがバスター・ウイリアムス、ドラムがアル・フォスター。
演目によって、それぞれ共演者が異なる。
この事でバラエティに富み飽きさせない。
注目は、特にピアノのロニー・マシューズとトランペットのウイントン・マルサリスの共演に注目したい。
出所後、次々とアルバムをリリースしていくが、じっくり腰を据えて丁寧に演奏されている点がこの人の人柄を象徴している。
人生の大半を棒に振った、後悔の念が粛々とした味わいとなってリスナーを虜にする。
(青木高見)





Frank Morgan / Yardbird Suite Frank Morgan / Yardbird Suite

Recorded : January 10-11, 1988

Personnel :
Frank Morgan (as)
Mulgrew Miller (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (d)

Song name :
01. Yardbird Suite
02. A Night In Tunisia
03. Billie's Bounce
04. Star Eyes
05. Scrapple From The Apple
06. Skylark
07. Cheryl

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1988年1月10日・11日の録音、コンテンポラリー・レコード OJC (Original Jazz Classics) からのリリース。
共演者は、ピアノがマルグリュー・ミラー、ベースがロン・カーター、ドラムがアル・フォスター。
フランク・モーガンが師匠と仰ぐバードことチャーリー・パーカー。
ここではその師匠の楽曲を徹底的におさらいした形(かたち)。
極上のリズム隊のサポートの相性もよく、存分にパーカーを吹く。
若き日、パーカーに近づきたくて、ヤクまで真似して人生の半分を棒に振った。
それら全てを精算するかの様な、吹っ切れた音が胸を打つ。
(青木高見)





Frank Morgan / You Must Believe IN Spring Frank Morgan / You Must Believe IN Spring

Recorded : April 1987

Song name and Personnel :
01. But Beautiful
Kenny Barron (p)

02. You've changed
Frank Morgan (as)
Kenny Barron (p)

03. With malice towards none
Tommy Flanagan (p)

04. Something borrowed, something blue
Frank Morgan (as)
Tommy Flanagan (p)

05. I should care
Barry Harris (p)

06. Embraceable You
Frank Morgan (as)
Barry Harris (p)

07. While the gettin's good blues
Frank Morgan (as)
Barry Harris (p)

08. My heart stood still
Roland Hanna (p)

09. Enigma
Frank Morgan (as)
Roland Hanna (p)

10. I cover the water front
Hank Jones (p)

11. You must believe in spring
Frank Morgan (as)
Hank Jones (p)

12. Come Sunday
Frank Morgan (as)
Hank Jones (p)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1987年4月の録音、アンティル・レーベルからのリリース。
ジャズ界きってのマスター級のピアニストとのデュオ。
ピアニストはケニー・バロン、トミー・フラナガン、ローランド・ハナ、バリー・ハリス、ハンク・ジョーンズ。
何とも豪華な共演者たち、凄い企画といえる。
彼らがスタジオに来てくれたことも凄いし、彼らと渡り合えるモーガンの卓越した技量にも驚かされる。
ライナーにモーガン自身が1人ずつピアニストと撮った写真が掲載されている。
そのモーガンの嬉しそうな顔。
偉大な彼らと共演できた事を心から喜んでいたに違いない。
コレクションの中でも1番聴いている1枚かもしれない。
(青木高見)





Frank Morgan / Listen To The Dawn Frank Morgan / Listen To The Dawn

Recorded : April 19, 1993 - November 27, 1993

Personnel :
Frank Morgan (as)
Kenny Burrell (g)
Ron Carter (b)
Grady Tate (ds)

Song name :
01. Listen to the Dawn
02. Grooveyard
03. Remembering
04. Little Waltz
05. It Might as Well Be Spring
06. When Joanna Loved Me
07. I Didn't Know About You
08. Goodbye

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1993年4月19日から11月27日の録音。
共演者は、ギターがケニー・バレル、ベースがロン・カーター、ドラムがグラディ・テイト。
演奏は、いぶし銀のメンバーと、哀愁漂う上質な演奏に魅了される。
バラードは、やさしさの根底に奇跡の復帰を遂げた辛苦を克服した安らぎの境地が加わる。
じっくり腰を据えて聴いていたい、特にケニー・バレルは絶品。
以下、演目の作曲者を明記した。
01. Listen to the Dawn  /  Kenny Burrell
02. Grooveyard  /  Carl Perkins
03. Remembering  /  Kenny Burrell
04. Little Waltz  /  Ron Carter
05. It Might as Well Be Spring  /  Oscar Hammerstein II, Richard Rodgers
06. When Joanna Loved Me  /  Jack Segal, Robert Wells
07. I Didn't Know About You  /  Duke Ellington, Bob Russell
08. Goodbye  /  Gordon Jenkins
(青木高見)





Frank Morgan / Love, Lost and Found Frank Morgan / Love, Lost and Found

Recorded :
March 7, 1995
March 9, 1995

Personnel :
Frank Morgan (as)
Cedar Walton (p)
Ray Brown (b)
Billy Higgins(ds)

Song name :
01. Nearness Of You (The)
02. Last Night When We Were Young
03. What Is This Thing Called Love?
04. Skylark
05. Once I Loved
06. I Can't Get Started (With You)

07. It's Only A Paper Moon
08. My One And Only Love
09. Someday My Prince Will Come
10. All The Things You Are
11. Don't Blame Me

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1995年3月の録音、Telarc Distribution からのリリース。
共演者は、共演者はピアノがシダー・ウォルトン、ベースのレイ・ブラウン、ドラムがビリー・ヒギンズ。
シダー・ウォルトンとレイ・ブラウンのコンビ。
これだけで大満足、アルバム 「Easy Living」 に参加した親友ドラムマーのビリー・ヒギンズ。
これ以上、何を望めというユニット。
演目はスタンダード中心の、ゆったりとしたバラード調。
このアルバムを聴くと 「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」 の名コピーを思い出した。
【歳月には力がある。
 歳月を養分にして、この琥珀色は滴った。
 だからピュアモルトの香りは、言葉に溶けてしまわない。
 はっきりと呟きが聞こえる。
 凛としたモノローグである。
 朴訥だが明晰。
 シンプルだが、奥が深い。
 なんという矛盾だろう。
 静謐があって、覇気がある。
 ゆったりと、鷹揚で、大きな流れと、縦横無尽に闊歩するものとが、同居している。
 なにも足さない、なにも引かない。
 ありのまま、そのまま。
 この単純の複雑なこと。】
 出展「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」より。
(青木高見)





Frank Morgan / With The Rodney Kendrick Trio Bop! Frank Morgan / With The Rodney Kendrick Trio Bop!

Recorded : August 19-21, 1996

Personnel :
Frank Morgan (as)
Rodney Kendrick (p)
Curtis Lundy (b)
Ray Drummond (b) #8 only
Leroy Williams (ds)

Song name :
01. Milano
02. Well, You Needn't
03. K.C. Blues
04. A Night In Tunisia
05. Blue Monk
06. Half Nelson
07. Lover Man
08. 52nd Street Theme

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、1996年8月19日から21日の録音、Telarc Distribution からのリリース。
共演者は、ピアノがロドニー・ケンドリックス、ベースがカーティス・ランディとレイ・ドラモンド、ドラムのリロイ・ウイリアムズ。
ディスコグラフィーで見ると復帰の1985年 「Easy Living」 から11年が経過している。
演奏はアルバムタイトル通り極上のバップ。
フランク・モーガンの演奏と演目が吟味されていてシブい。
共演者も更に新境地を開拓するようなサポートも爽やか。
演目は作曲者は以下の通り。 「Milano」が、ジョン・ルイス。
「Well, You Needn't」「Blue Monk」 が、セロニアス・モンク。
「K.C. Blues」が、チャーリー・パーカー。
「A Night In Tunisia」が、ディジー・ガレスピー。
「Half Nelson」が、マイルス・デイヴィス。
Lover Man」が、ジミー・デイヴィス。
この通り、先人の遺産を継承する姿勢が偉い。
それを誇張せず、きっちり演奏する点が凄い。
そんなところがフランク・モーガンの堪らない魅力といえる。
(青木高見)





Frank Morgan / City Nights Frank Morgan / City Nights

Recorded : November 28-30, 2003

Personnel :
Frank Morgan (as)
George Cables (p)
Curtis Lundy (b)
Billy Hart (ds)

Song name :
01. Georgia On My Mind
02. Cherokee
03. Summertime
04. All Blues
05. I Mean You
06. Round About Midnight ('Round Midnight)
07. Equinox
08. Impressions

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、2003年11月28日から30日の録音、ニューヨーク 「THE JAZZ STANDARD」 でのライブ、ハイ・ノート・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがジョージ・ケーブルズ、ベースがカーティス・ランディ、ベースがビリー・ハート。
「Live at the Jazz Standard」 の3部作の1枚目。
三部作とは。
Vol.1 Frank Morgan Quartet / City Nights
Vol.2 Frank Morgan Quartet / Raising The Standard
Vol.3 Frank Morgan Quartet / A Night In The Life
(青木高見)





Frank Morgan / Raising The Standard /Live at the Jazz Standard, Vol.2 Frank Morgan / Raising The Standard /Live at the Jazz Standard, Vol.2

Recorded : November 28, 2003 - November 30, 2003

Personnel :
Frank Morgan (as)
george cables (p)
curtis lundy (b)
billy hart (ds)

Song name :
01. Polka Dots And Moonbeams
02. Footprints
03. Nefertiti
04. Don't Get Around Much Anymore
05. Old Folks
06. Tune Up
07. In A Sentimental Mood
08. Helen's Song
09. Bessie's Blues

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはフランク・モーガン、2003年11月28日から30日の録音、ニューヨーク 「THE JAZZ STANDARD」 でのライブ、ハイ・ノート・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがジョージ・ケーブルズ、ベースがカーティス・ランディ、ドラムがビリー・ハート。
アルバム 「Frank Morgan / City Nights」 の評判がよかったため第2弾のリリースとなる。
演目は、スタンダード中心によく吟味されており、前作といっしょに混ぜて聴くと迫力が出る。
フランク・モーガンは2007年に亡くなるので、晩年の優れた演奏は貴重。
ファンにとっては、もう涙モノ。
(青木高見)





John Hicks and Frank Morgan / Twogerher John Hicks and Frank Morgan / Twogerher

(注) このアルバムはジョン・ヒックスのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 John Hicks 」 でも同じ内容を掲載しています。  →
Recorded : November 2005

Personnel :
John Hicks (p)
Frank Morgan (as)

Song name :
01. Parisian Thoroughfare
02. Night In Tunisia
03. My One And Only Love
04. Is That So?
05. Round About Midnight ('Round Midnight)
06. N.Y. Theme
07. Passion Flower

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジョン・ヒックス (John Josephus Hicks, Jr. 1941年12月21日~2006年5月10日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはジョン・ヒックスとフランク・モーガン、2005年11月の録音、デュオ。
特にフランク・モーガンは人生の半分を刑務所で暮らした。
ここで音楽活動は終わりかに見えたが、軌跡のカムバックを果たす。
復帰後は残りの人生を惜しむかの様に、多くのミュージシャンと精力的に共演をこなす。
そして、共演者にピアノのジョン・ヒックスを呼んだ。
内容は。デュオが4曲、ジョン・ヒックスのソロが3曲。
ジャズに一生を捧げてきたマスターの2人だけの共演。
そこには、やはり深い味わいがある。
2人の歳の差は、フランク・モーガンの方が8才お兄さん。
ところが、ジョン・ヒックスの方が1年早く亡くなてしまう。
(青木高見)




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