青木高見のジャズコレクション McCoy Tyner (p, bandmaster) マッコイ・タイナー


略歴
McCoy Tyner マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
McCoy Tyner / McCoy Tyner Plays Ellington (UCCU-9291) McCoy Tyner / Infinity (MVCI-1)

【INDEX (コ・リーダー作)】


【INDEX (共演アルバム)】
Stanley Turrentine / Mr. Natural (TOCJ-50295) Curtis Fuller Images Of Curtis Fuller

【以下コンテンツ】


McCoy Tyner / Inception McCoy Tyner / Inception

Recorded : January 10-11, 1962

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Art Davis (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. Inception
02. There Is No Greater Love
03. Blues for Gwen
04. Sunset
05. Effendi
06. Speak Low

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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1962年1月10日・11日の録音、インパルス・レーベルのからのリリース、ファースト・アルバム。
共演者は、ベースがアート・デイヴィス、ドラムがエルヴィン・ジョーンズ。
この時期、マッコイ・タイナーはジョン・コルトレーンのバンドに在籍していていた。
ここでは初リーダー作という事もあり、音は初々しく真摯なジャズ・ピアノ・トリオ演奏。
驚くのは、このアルバムから長きに渡り、様々なフォーマットでアルバムをリリースし続ける。
(青木高見)





McCoy Tyner / Reaching Fourth McCoy Tyner / Reaching Fourth

Recorded : November 14, 1962

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Henry Grimes (b)
Roy Haynes (ds)

Song name :
01. Reaching Fourth
02. Goodbye
03. Theme for Ernie
04. Blues Back
05. Old Devil Moon
06. Have You Met Miss Jones?

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1962年11月14日の録音、インパルス・レーベルからのリリース、セカンド・アルバム。
共演者は、ベースがヘンリー・グライムス、ドラムがロイ・ヘインズ。
この時期、マッコイ・タイナーはジョン・コルトレーンのバンドに在籍していていた。
在籍していながら、続けて2枚ものリーダー作をインパルス・レーベルからリリースした。
演奏は、ファーストと比べて、リズム陣が刷新された事で進化した。
ちなみに前作の 「Inception」 は、ベースがアート・デイヴィス、ドラムがエルヴィン・ジョーンズ。
エルヴィン・ジョーンズとは、ジョン・コルトーレーンのバンドで一緒だったのでコルトーレーン色が色濃く残っている。
また、40代前半のロイ・ヘインズのドラムワークもいい。
ベースのヘンリー・グライムスを連れきたのは多分、ロイ・ヘインズではないかと想像する。
理由は、ロイ・ヘインズの1962年録音のリーダー・アルバム 「アウト・オブ・ザ・アフタヌーン」 のベースがヘンリー・グライムスだったから、だが違ったらスミマセン。
ヘンリー・グライムスは、あまり名を聴かないベーシストだが、リー・コニッツ、チェット・ベイカー、変わったところでは女性ヴォーカル、アーニー・ロス等にも参加している。
話は戻る、なぜアルバムタイトルが 「Reaching Fourth」 なのか。
直訳すると 「4番目、4段目に達する」 で、色々想像するのが楽しい。
(青木高見)





McCoy Tyner / Night Of Ballads And Blues McCoy Tyner / Night Of Ballads And Blues

Recorded : March 4, 1963

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Steve Davis (b)
Lex Humphries (ds)

Song name :
01. Satin doll
02. We'll Be Together Again
03. Round About Midnight ('Round Midnight)
04. For Heaven's Sake
05. Star Eyes
06. Blue Monk
07. Groove Waltz
08. Days Of Wine And Roses

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1963年3月4日の録音、インパルス・レーベルからのリリース、 「Inception」 「Reaching Fourth」 に続くサード・アルバム。
共演者は、ベースがスティーブ・デイヴィス、ドラムがレックス・ハンフリー。
アルバム邦題は 「バラードとブルースの夜」。
ジャケットは若きマッコイ・タイナーのポートレイト。
この時期、ジョン・コルトレーンのバンドで腕をメキメキ上げていく。
ここでは、そのジョン・コルトレーン抜きのピアノ・トリオという事で解放感がある。
一般評では、ディスコグラフィーの中で5本の指に入る人気盤らしい。
コレクションしているCDジャケットは、ライブに行った時、サインをもらったもの。
まじかで見ると、かなり大柄、立ったままCDのライナーを読み始めてしまったマッコイ・タイナー。
終わりに、にこやかに笑って、握手してくれたのは一生の思い出。
想像以上に柔らかくて温かい大きな手だった。
(青木高見)





Mccoy Tyner / Today And Tomorrow Mccoy Tyner / Today And Tomorrow

Recorded :
June 4, 1963
February 4, 1964

Personnel :
Mccoy Tyner (p)
Thad Jones (tp) #01-#03
Frank Strozier (as) #01-#03
John Gilmore (ts) #01-#03
Butch Warren (b) #01-#03
Elvin Jones (ds) #01-#03
Jimmy Garrison (b) #04-#09
Albert Heath (ds) #04-#09

Song name :
01. Contemporary Focus
02. T 'N A Blues
03. Three Flowers
04. A Night in Tunisia
05. Autumn Leaves
06. When Sunny Gets Blue
07. You'd Be So Nice To Come Home To
08. Five Spot After Dark
09. Flapstick Blues

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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1963年6月4日と1964年2月4日の録音、インパルス・レーベルからのリリース。
共演者は、トランペットがサド・ジョーンズ、アルトサックスがフランク・ストロジャー、テナーサックスがジョン・ギルモア、ベースがブッチ・ウォーレンとジミー・ギャリソン、ドラムがエルヴィン・ジョーンズとアルバート・ヒース。
この共演者を見ただけで、聴く前から胸おどる。
ドラムのエルヴィン・ジョーンズが。
ジミー・ギャリソンが。
一丸となって疾走する音が聴こえてきそう。
実際に大音量で聴いてみる、思った通りの音。
「チュニジアの夜」 「枯葉」 「You'd Be So Nice to Come Home To」 聴きなれた曲を更なる高みへと誘う。
ブルーノートとは、ひと味(あじ)違うインパルスの音が聴き処(どころ)。
(青木高見)





McCoy Tyner / McCoy Tyner Plays Ellington (UCCU-9291) McCoy Tyner / McCoy Tyner Plays Ellington (UCCU-9291)

アルバムはマッコイ・タイナーのリーダーアルバム扱いとしています。
デューク・エリントン集のため 「Duke Ellington」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : December 7-8, 1964

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Duke Ellington (comp)
Jimmy Garrison (b)
Elvin Jones (ds)
Willie Rodriguez (per) #01, #02, #04, #06
Johnny Pacheco (per) #01, #02, #04, #06

Song name :
01. Duke's Place
02. Caravan
03. Solitude
04. Searchin'
05. Mr. Gentle and Mr. Cool
06. Satin doll
07. Gypsy Without a Song

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
デューク・エリントン  (Duke Ellington 出生名:Edward Kennedy ''Duke'' Ellington 1899年4月29日~1974年5月24日)  はアメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれジャズの作曲家、ピアノ奏者、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナーのデューク・エリントン集、1964年12月7日・8日の録音。
LPはインパルスA-79番、7曲入り。
CDは制作がユニバーサル・クラシック&ジャズ、発売・販売元がユニバーサル・ミュージック株式会社、ジョージ・ホーファー(George Hoefer)氏による英語ライナーノーツ、小川隆夫氏によるライナー和訳と日本語解説、市川正二氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは、演目の作曲がデューク・エリントン、ピアノがマッコイ・タイナー、ベースがジミー・ギャリソン、ドラムがエルヴィン・ジョーンズ、パーカッションがウイリー・ロドリゲスとジョニー・パチェコ。
演奏はマッコイ・タイナーのお気に入りセロニアス・モンクとデューク・エリントン。
出世の恩人ともいえるインパルス・レーベルの最後の1枚に選んだのがデューク・エリントンだった。
ここでは随所に光るマッコイ・タイナー節ともいえる編曲。
リズム隊のジミー・ギャリソン、エルヴィン・ジョーンズはマッコイ・タイナーに粛々と寄り添い仕事をこなしている。
(青木高見)





McCoy Tyner / The Real McCoy McCoy Tyner / The Real McCoy

Recorded : April 21, 1967

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Joe Henderson (ts)
Ron Carter (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. Passion Dance
02. Contemplation
03. Four by Five
04. Search for Peace
05. Blues on the Corner

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1967年4月21日の録音、ブルーノート 4264番、ブルーノート移籍第1弾。
共演者は、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ベースがロン・カーター、ドラムがエルビン・ジョーンズ。
ブルーノート・レーベル社主のアルフレッド・ライオンが、このリリースを、どんなに待ち望んでいたかというエピソードが残っている。
ジョン・コルトレーンのバンドを離れ、新境地を開いた作品とされる。
同じジョン・コルトレーンのバンドにいたドラムのエルビン・ジョーンズもしかり。
マイルス・デイヴィスのバンドにいたベースのロン・カーター、そして親友のジョー・ヘンダーソン。
鉄壁ともいえる共演者がマッコイ・タイナーを盛り立てる。
この音こそ、まさに 「リアル・マッコイ!」。
(青木高見)





McCoy Tyner / Tender Momrnts McCoy Tyner / Tender Momrnts

Recorded : December 1, 1967

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Lee Morgan (tp)
Herbie Lewis (b)
Joe Chambers (ds)
Julian Priester (tb) #01-#05,
Bob Northern (french horn) #01-#05,
Howard Johnson (tuba) #01-#05,
James Spaulding (as, fl) #01-#05,
Bennie Maupin (ts) #01-#05,

Song name :
01. Mode to John
02. Man from Tanganyika
03. The High Priest
04. Utopia
05. All My Yesterdays
06. Lee Plus Three

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1967年12月1日の録音、ブルーノート 4275番、「The Real McCoy」 に続くブルーノート・セカンド・アルバム。
共演者は、通しがトランペットがリー・モーガン、ベースがハービー・ルイス、ドラムがジョー・チェンバース。
1から5曲目までが、トロンボーンがジュリアン・プリースター、フレンチ・ホーンがボブ・ノーザン、チューバがハワード・ジョンソン、アルトサックスとフルートがジェームス・スポルディング、テナーサックスがベニー・モウピン。
演目は、全曲マッコイ・タイナーの曲。
1967年7月17日、ジョン・コルトレーンが亡くなった。
アルバムは同年の暮れ、つまり6ヶ月後という事になる。
マッコイ・タイナーの心にポッカリ開いた空洞は、日増しに大きくなる。
生前、気にもかけていなかったジョン・コルトレーンの一挙手一投足がマッコイ・タイナーとエルビン・ジョーンズを呪縛していく。
それを拂拭(ふっしょく)するかの様な力強い音。
作曲力を遺憾なく発揮し大編成で具現化した1枚。
マッコイ・タイナーは、このアルバムあたりから進化していく。
その過程の音を聴き逃(のが)してはならない。
(青木高見)





McCoy Tyner / Time For Tyner McCoy Tyner / Time For Tyner

Recorded : May 17, 1968

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Bobby Hutcherson (vib) #01-#04,
Herbie Lewis (b) #01-#05,
Freddie Waits (ds) #01-#05,

Song name :
01. African Village
02. Little Madimba
03. May Street
04. I Didn't Know What Time It Was
05. The Surrey with the Fringe on Top
06. I've Grown Accustomed to Her Face

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1968年5月17日の録音、ブルーノート 4307番、プロデューサーのデューク・ピアソンを迎えて。
共演者は、ヴァイブがボビー・ハッチャーソン、ベースがハービー・ルイス、ドラムがフレディー・ウェイツ。
イヤーいい、何がって、このダサいジャケットに反する中身の事。
アルバム 「ザ・リアル・マッコイ」 からスタートしたブルーノートに於いて、タイナー節がボビー・ハッチャーソンのヴァイブに触発されて名演となる。
この時期のボビー・ハッチャーソンも常に変革を求め、ジャズ以外にも果敢に挑戦していた。
演目は、アフリカ色が強くなっていくマッコイ・タイナーのオリジナルとスタンダードの妙味。
(青木高見)





Mccoy Tyner / Expansions Mccoy Tyner / Expansions

Recorded : August 23, 1968

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Woody Shaw (tp)
Gary Bartz (as, wooden-fl)
Wayne Shorter (ts, cl)
Ron Carter (cello)
Herbie Lewis (b)
Freddie Waits (ds)

Song name :
01. Vision
02. Song of Happiness
03. Smitty's Place
04. Peresina
05. I Thought I'd Let You Know

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1968年8月23日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、トランペットがウディー・ショー、アルトサックスとフルートがゲイリー・バーツ、テナーサックスとクラネットがウエイン・ショーター、チェロがロン・カーター、ベースがハービー・ルイス、ドラムがフレディー・ウェイツ。
ジョン・コルトレーンが亡くなったのが1967年7月17日。
その一年後という事を念頭にして聴くと解りやすい。
知らないで、やみくもに聴いてしまうとマッコイ・タイナーの音は統一性に欠けるし、自分探しの旅の途中の音で息苦しくなる。
そういう事に敏感な共演者も同様、暗中模索の音の集まりになっている。
ロン・カーターは何とチェロをアルコでギーギーやっているし、ウエイン・ショーターはクラリネットを引っぱり出してきて、今一つ腑に落ちない。
しかし、楽しみは全体から響く共通の音。
判官贔屓 (ほうがんびいき) は音を良くさせる。
しかし、その反対は、どんなに良くても凡作に思わせる危険性を含んでいる。
(青木高見)





Mccoy Tyner / Extensions Mccoy Tyner / Extensions

Recorded : February 9, 1970

Personnel :
Mccoy Tyner (p)
Alice Coltrane (harp) #01, #04
Gary Bartz (as)
Wayne Shorter (ts, ss)
Ron Carter (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. Message from the Nile
02. The Wanderer
03. Survival Blues
04. His Blessings

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1970年2月9日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ハープ(縦琴)がアリス・コルトレーン、アルトサックスがゲイリー・バーツ、テナーサックスとソプラノサックスがウェイン・ショーター、ベースがロン・カーター、ドラムがエルヴィン・ジョーンズ。
ジャケットだけで想像すると、アフリカ色の強い演奏を想像してしまったが 「The Real McCoy」 の延長線上の音。
共演者全員、ジャズの名手、彼らが集まれば何かをしてくれる期待感。
アリス・コルトレーンの奏でるハープは、一般評では賛否両論。
個人的はこれが、唯一アフロ・エッセンスが醸し出す、特別なアルバムだと思っている。
1970年の幕開けにマッコイ・タイナーが、どんな思うで、これをリリースしたか、発見の旅に出よう。
(青木高見)





McCoy Tyner / Atlantis McCoy Tyner / Atlantis

Recorded :
August 31, 1971
September 1, 1971

Personnel :
McCoy Tyner (p, per)
Azar Lawrence (ts, ss)
Joony Booth (b)
Wilby Fletcher (ds)
Guilherme Franco (per)

Song name :
01. Atlantis
02. In A Sentimental Mood
03. Makin' Out
04. My One And Only Love
05. Pursuit
06. Love Samba

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1971年8月31日・9月1日の録音、サンフランシスコのキーストン・コーナーのライブ、マイルストーン・レーベルからのリリース。
共演者は、テナーサックスとソプラノサックスがエイゾー・ローレンス、ベースがジュニ・ブース、ドラムがウィルビー・フレッチャー、パーカッションがギリェルメ・フランコ。
リリース当時、話題になった。
ジャケットは古代ギリシアの架空の大陸 「アトランティス」。
マッコイ・タイナーの契約レーベルは、スタートはインパルス、そしてブルーノート、ここに至りマイルストーンとなる。
演奏は、ジョン・コルトレーンの呪縛から脱しきったマッコイ・タイナー、アフロ色を強めた豪快さと迫力のあるピアノ。
演目は、速いテンポ曲の間にスタンダードのバラードを挟(はさ)む。
日本で隠れたファンを持つ、エイゾー・ローレンスが聴ける。
(青木高見)





McCoy Tyner / Sahara McCoy Tyner / Sahara

Recorded : January 1972

Personnel :
McCoy Tyner (p, koto #03, per #05, flute #05)
Sonny Fortune (as #04, ss #01,#05, fl #03,#05)
Calvin Hill (b, reeds #03,#05, per #03,#05)
Alphonse Mouzon (ds, tp #05, reeds #05, per #03,#05)

Song name :
01. Ebony Queen
02. A Prayer for My Family
03. Valley of Life
04. Rebirth
05. Sahara

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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1972年1月の録音、マイルストーン・レーベルに移籍のファースト・アルバム。
共演者は、アルトサックスとソプラノサックスがソニー・フォーチュン、ベースとパーカッションがカルヴィン・ヒル、ドラムとパーカッションがアルフォンス・ムザーン。
このユニットがこの時期のレギュラー・カルテット。
ジョン・コルトレーンが亡くなったのが1967年、それから5年の月日が経過し、ようやく呪縛から逃(のが)れ、完全に独立できた。
楽器に琴などを入れ、アフロ・アメリカンへの郷愁を強くする。
特記すべきは、迫力ある共演者たち。
マッコイ・タイナーの僕(しもべ)、いや、完全な代弁者となって粘り強い演奏がいい。
共演者も、このアルバムへの参加により、音楽の幅を更に広げていった。
マッコイ・タイナー自信も、迷いのない打楽器のような高速ペンタトニックの応酬。
アルバムは名実共に、マッコイ・タイナーの代表するマイルストーン 「距離を表示する標識(里程標)」 になる。
(青木高見)





McCoy Tyner / Song For My Lady McCoy Tyner / Song For My Lady

Recorded :
September 6, 1972  #01, #05
November 27, 1972  #02-#04

Personnel :
McCoy Tyner (p, per)
Sonny Fortune (as, ss, fl)
Calvin Hill (b)
Alphonse Mouzon (ds)
Michael White (vln) #01, #05
Charles Tolliver (flh) #01, #05
Mtume (congas, per) #01, #05

Song name :
01. Native Song
02. The Night Has a Thousand Eyes
03. Song for My Lady
04. A Silent Tear
05. Essence

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1972年9月6日・11月27日の録音、マイルストーン・レーベルからのリリース、「サハラ」に続くセカンド・アルバム。
共演者は、アルトサックとソプラノサックスとフルートがソニー・フォーチュン、ベースがカルヴィン・ヒル、ドラムがアル・ムザーンの3人は 「サハラ」 と同じ。
1曲目 「Native Song」 と5曲目 「Essence」 にトランペットのチャールズ・トリヴァー、バイオリンのマイケル・ホワイト、コンガとパーカッションがエムトゥーメ。
演奏は 「サハラ」 の録音が同年1月なので、その直後に更に構想を練り、新しい共演者を集めて挑んだ。
新しい楽器が加わったとは言え、マッコイ・タイナーのピアノの基本路線は 「サハラ」。
全曲、手に汗握る、怒涛のマッコイ・タイナー。
体調の悪い時に聴くと気持ち悪くなる。
元気な時に聴けば、パワーをもらえる。
個人的に興味を持ったのが、トランペットのチャールズ・トリヴァー。
チャールズ・トリヴァーは、1969年、スタンリー・カウエルの双頭グループ 「ミュージック・インク」 を立ち上げたミュージシャン。
更に、トリヴァーとカウエルは 「Strata East(ストラタ イースト)」 レーベルを設立。
黒人による黒人アーティストのみの、精神性の高いインディーレーベルとされている。
多分、共演の経緯にマッコイ・タイナーの琴線に触れるものがあったと思う。
ちなみにジャケットは、マッコイ・タイナーと女性、は奥様だと言われているが・・・。
意味深長(いみしん)なタイトル 「Song For My Lady」 が物語っている。
(青木高見)





McCoy Tyner / Echoes Of A Friend McCoy Tyner / Echoes Of A Friend McCoy Tyner / Echoes Of A Friend

Recorded : November 11, 1972

Personnel :
McCoy Tyner (p)

Song name :
01. Naima
02. Promise
03. My Favorite Things
04. The Discovery
50. Folks Tyner

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1972年11月11日の録音、来日時、日本のビクター・スタジオで収録したピアノ・ソロ。
オリジナルLPのジャケットは顔に手をやるマッコイのイラスト。
現在はこの 「顔に手」 のオリジナル版でCD化された。
後にマイルストーン・レーベルから再リリースされたジャケットは白地に青い窓となる。
内容は、タイトル名の 「フレンド」 とはジョン・コルトレーンの事。
演目中、2曲がコルトレーンの作品、それプラス 「My Favorite Things」 も収録。
残りの2曲はオリジナル、来日の影響でか日本的な旋律が一瞬入る。
全体的に荘厳で雄大。
昔、これを持って夏の湖畔で一日中、何もせず飽きるまで聴いていた。
静かな自然の中で、新鮮な空気と鳥のさえずりと、このアルバムは、よく似合う。
(青木高見)





McCoy Tyner / Song Of The New World McCoy Tyner / Song Of The New World

Recorded :
April 6, 1973
April 9, 1973

Personnel :
McCoy Tyner (p, per, bandmaster)
William Fischer (cond) #03, #05
Jon Faddis (tp) #01, #02, #04
Hubert Laws (piccolo, fl)
Sonny Fortune (as, ss, fl)
Joony Booth (b)
Alphonse Mouzon (ds)
Cecil Bridgewater (tp) #01, #02, #04
Virgil Jones (tp) #01, #02, #04
Garnett Brown (tb) #01, #02, #04
Dick Griffin (tb, baritone-tb) #01, #02, #04
Willie Ruff (frh) #01, #02, #04
William Warnick III (frh) #01, #02, #04
Julius Watkins (french horn) #01, #02, #04
Kiane Zawadi (euphonium) #01, #02, #04
Bob Stewart (tuba) #01, #02, #04
Sonny Morgan (conga) #01, #02
Harry Smyle (oboe) #03, #05
Sanford Allen (vln) #03, #05
John Blair (vln) #03, #05
Selwart Clarke (vln) #03, #05
Winston Collymore (vln) #03, #05
Noel DaCosta (vln) #03, #05
Marie Hence (vln) #03, #05
Julian Barber (viola) #03, #05
Alfred Brown (viola) #03, #05
Ronald Lipscomb (cello) #03, #05
Kermit Moore (cello) #03, #05

Song name :
01. Afro Blue (Santamaría)
02. Little Brother
03. The Divine Love
04. Some Day
05. Song of the New World

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1971年4月6日・9日の録音、マイルストーン・レーベルからのリリース、ジョン・コルトレーンをビック・バンドで挑戦した作品。
共演者が、ひじょうに多い。
通しでは、指揮がウイリアム・フィッシャー、ソプラノサックスとアルトサックスがソニー・フォーチュン、フルートがヒューバート・ロウズ、ベースがジョニー・ブース、ドラムがアルフォンソ・ムザーン、その他大勢。
演奏は、ディスコグラフィーの中でも、折り返し点とも言える作品。
1970年初頭、時代の波はジャズを大きく変貌させようとしていた。
その中に於いて、孤高のマッコイ・タイナーも新しい潮流を求めて試行錯誤。
ここではトリオやクインテットを捨て、あえて大編成による、今は亡きジョン・コルトレーンへの挑戦。
フリーに走るジョン・コルトレーンと分かれた後に他界したジョン・コルトレーン。
他界した後に、マッコイ・タイナーやエルヴィン・ジョーンズの中にコルトレーンの魂が発芽した。
これは宿命か、運命のいたずらか。
演奏は、その意志を理解してくれる多くの共演者に支えられ、シーツ・オブ・サウンド・ピアノが炸裂。
マッコイ・タイナーの達成感を思うと、いっそう音に熱が帯びてくる。
(青木高見)





McCoy Tyner / Enlightenment McCoy Tyner / Enlightenment

Recorded : July 7, 1973

Personnel :
McCoy Tyner (p, per)
Azar Lawrence (ts, ss)
Joony Booth (b)
Alphonse Mouzon (ds)

Song name :
01. Presenting the McCoy Tyner Quartet (Introduced by French disc jockey Pierre Lattès)
02. Enlightenment Suite, Part 1 Genesis
03. Enlightenment Suite, Part 2 The Offering
04. Enlightenment Suite, Part 3 Inner Glimpse
05. Presence
06. Nebula
07. Walk Spirit, Talk Spirit

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1973年7月7日の録音、モントルー・ジャズフェスティバルのライブ。
共演者は、テナーサックスとソプラノサックスがエイゾー・ローレンス、ベースがジュニ・ブース、ドラムがアルフォンス・ムザーン。
演奏は、全員が一丸となって、火の玉のように突っ走る音は、まさに怒涛。
この日のマッコイ・タイナーは絶好調、それはジャケットの汗を見ればわかる。
速射砲のように鍵盤を叩くマッコイの手が強烈に脳をエグる。
忘れた頃に無性に聴きたくなるのが、このマッコイ、エイゾー、ブース、ムザーン。
理屈ではない。
(青木高見)





McCoy Tyner / Trident McCoy Tyner / Trident

Recorded : February 18–19, 1975

Personnel :
McCoy Tyner (p)  (piano all tracks, harpsichord #01,#04, celeste #02, #04)
Ron Carter (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. Celestial Chant
02. Once I Loved
03. Elvin (Sir) Jones
04. Land of the Lonely
05. Impressions
06. Ruby, My Dear

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1975年2月18日・19日の録音、マイルストーン・レーベルからのリリース。
共演者は、ベースがロン・カーター、ドラムがエルヴィン・ジョーンズ。
マッコイ・タイナーのディスコグラフィーの中では、ほぼ4割の地点。
つまりマイルストーン・レーベルでは、1981年 「13th House」 まで続く。
考えると、よい時期に、マブダチのロン・カーター、エルヴィン・ジョーンズとピアノトリオを収録した。
これぞ三位一体(さんみいったい)の極上ピアノトリオ。
ピアノのオカズに電気楽器を使わず、アナログ楽器のチェンバロやチェレスタを使うところがマッコイ・タイナーらしい。
「何があっても、俺はこの道で行くんだ」 言葉ではなく態度で示す、そういう一徹さがいい。
演目は、吟味され、ジョン・コルトーレーン、セロニアス・モンク、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲と多彩。
「トライデント」 とは本来、三又の鉾(先が三つになったヤリ)の意味で、3人の同格を象徴している。
当然、ここではマッコイ・タイナー、ロン・カーター、エルヴィン・ジョーンズの事。
ちなみに、チューインガムの 「トライデント」 は虫歯の三つの要因 「砂糖、虫歯菌、歯質」 から命名されたという。
マッコイ・タイナーから虫歯の話になった。
(青木高見)





McCoy Tyner / Fly With The Wind McCoy Tyner / Fly With The Wind

Recorded : January 19-21, 1976

Personnel :
McCoy Tyner (p)
William Fischer (cond, prod)
Guilherme Franco (tb)
Hubert Laws (fl, alto-fl)
Paul Renzi (piccolo, fl)
Raymond Duste (oboe)
Stuart Canin (vln)
Franklin Foster (vln)
Daniel Kobialka (vln)
Peter Schaffer (vln)
Edmund Weingart (vln)
Myra Bucky (vln) #01, #03
Mark Volkert (vln) #04, #05
Selwart Clarke (viola)
Daniel Yale (viola)
Sally Kell (cello)
Kermit Moore (cello)
Linda Wood (harp)
Ron Carter (b)
Billy Cobham (ds)

Song name :
01. Fly With The Wind
02. Salvadore De Samba
03. Beyond The Sun
04. You Stepped Out Of A Dream
05. Rolem

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1976年1月19日から21日の録音、マイルストーン・レーベルからのリリース。
共演者は、指揮がウィリアム・フィッシャー、フルートがヒューバート・ロウズ、トロンボーンがギリェルメ・フランコ、ベースがロン・カーター、ドラムがビリー・コブハム、ハープがリンダ・ウッド、ピッコロがポール・レンツィ、オーボエがレイモンド・ダステ、その他ヴァイオリンとチェロが大勢。
およそジャズっぽくない清廉な山のジャケット、発売当時から現在もなお、一部のリスナーから過小評価されている。
個人的に、マッコイ・タイナーのファンだからと言う訳ではないが、ジャズは自分の耳で聴きたい。
ちまたに、あふれるジャズ評こそ、意味をなさないのがジャズかもしれない。
演奏は、これでもか、という程(ほど)、たくさんなミュージシャンの参加。
最初、あまりに多くの楽器が耳障(みみざわり)りで戸惑いを感じる。
しかし、時を経て、何度も聴いているうち、音の奥にあるマッコイ・タイナーのガラス細工のような繊細さが見えてくる。
それにしても、よくこういうアルバムを、よく作ったものだ。
マッコイ・タイナーは、もっと評価されて良いミュージシャンだと思う反面。
一時の流行のような人気はファンとして、はなはだ迷惑。
さて今日は、この壮大な1枚を、どこに連れ出そう。
(青木高見)





McCoy Tyner / Passion Dance McCoy Tyner / Passion Dance

Recorded : July 28, 1978

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

Song name :
01. Moment's Notice
02. Passion Dance
03. Search for Peace
04. The Promise
05. Song of the New World

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1978年7月28日の録音、日本のライブ・アンダー・ザ・スカイ 「田園コロシアム」 でのライブ。
共演者は、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムス。
資料によると、1978年7月27日から30日に開催したライブ・アンダー・ザ・スカイ 「田園コロシアム」 の出場者は以下の4組。
・〔TONY WILLIAMS QUINTET〕  トニー・ウィリアムス、ビリー・コブハム、ロニー・モントローズ、マリオ・チポリーナ。
・〔McCOY TYNER TRIO〕  マッコイ・タイナー、ロン・カーター、トニー・ウィリアムス。
・〔RON CARTER QUARTET〕  ロン・カーター、ハンク・ジョーンズ、ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス。
・〔GALLAXY SPECIAL〕  ハンク・ジョーンズ、レッド・ガーランド、、ロン・カーター、チャーリー・スコット、ロイ・ヘインズ、トニー・ウィリアムス、ウォルター·ウィン、渡辺貞夫。
当アルバムはその中のマッコイ・タイナー・トリオ。
ただし、トリオの演奏は1曲目の 「Moment's Notice」 と、5曲目の 「Song of the New World」 のみ。
2曲目から4曲目はマッコイ・タイナーのソロ。
若干のミスタッチらしきものがあると思われるが、事マッコイ・タイナーに関しては細かいことは抜きで楽みたい。
CDは、2005年にリマスターされた。
観客の声を小さくして、ピアノが補正され、音の綺麗さに驚かされる。
(青木高見)





McCoy Tyner and Jackie McLean / It's About Time McCoy Tyner and Jackie McLean / It's About Time

(注) このアルバムはマッコイ・タイナーのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者に双頭のジャッキー・マクリーンが参加しているため 「 Jackie McLean 」 でも同じ内容を掲載しています。  →


Recorded : April 6-7, 1985

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Jackie McLean (as)
Jon Faddis (tp) #01, #04,
Ron Carter (b) #01, #04,
Marcus Miller (b) #02, #06,
Al Foster (ds) #01, #02, #04-#06,
Steve Thornton (per) #02, #06,

Song name :
01. Spur Of The Moment
02. You Taught My Heart
03. It's About Time
04. Hip-Toe
05. No Flowers Please
06. Travelin'

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
ジャッキー・マクリーン (Jackie McLean 1931年5月17日~2006年3月31日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・サックス奏者。
アルバムはマッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーン、1985年4月6日・7日の録音、ブルーノートからのリリース。
その他共演者は、トランペットがジョン・ファディス、ベースがロン・カーターとマーカス・ミラー、ドラムがアル・フォスター、パーカッションがスティーヴ・ソーントン。
驚いたのは、マッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーンの共演が、このブルーノートが初顔合わせだった事。
個人的にも、マッコイ・タイナーとジャッキー・マクリーンの共演があったらと思っていたので嬉しい。
百戦錬磨のマスター2人、変なギグになるはずない。
実際、上質のジャズ。
マッコイ・タイナーは今も健在だが、ジャッキー・マクリーンすでに他界してしまった、2度とない共演が、今は貴重。
演目も8ビートをはじめ、テンポが多彩、大きい音で聴いくと、改めて2人の凄さが解る。

追補
このコメントから時は経ち、2020年3月6日、マッコイ・タイナーが亡くなった。
ご冥福をお祈りします。
(青木高見)





McCoy Tyner / Summertime McCoy Tyner / Summertime

Release : 1987

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Avery Sharpe (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Bon Voyage
02. Summertime
03. Don't Blame Me
04. You Stepped Out Of A Dream
05. Jazz Walk
06. How Deep Is The Ocean?
07. Yesterdays
08. Blues For Max

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1987年の録音、日本のアルファ・レコードからのリリース。
共演者は、ベースがエイブリ―・シャープ、ドラムがルイ・ヘイズ。
メンバーは、この時期のレギュラー・ピアノ・トリオ。
息の合った仲間とリラックスした演奏。
スタジオ録音だが少人数の観客がいて拍手が入る。
やはりジャズは聴き手がそばに、いるのと、いないとではノリがちがう。
それにしても、かたくなに、このピアノ路線を極めてきた燻し銀の音。
一人でこっそり聴いていたいマッコイ・タイナーの逸品。
(青木高見)





Frank Morgan / Major Changes Frank Morgan / Major Changes

(注) このアルバムはフランク・モーガンのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Frank Morgan 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : April 27-29, 1987

Personnel :
Frank Morgan (as)
McCoy Tyner (p)
Avery Sharpe (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Changes
02. How Deep Is The Ocean?
03. Emily
04. Search for Peace
05. Frank's Back
06. All The Things You Are
07. (Where Do I Begin) Love Story
08. So What

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランク・モーガン (Frank Morgan 1933年12月23日~2007年12月14日) はアメリカ合衆国ミネアポリス生まれのジャズ・サックス奏者。
マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはフランク・モーガンとマッコイ・タイナー、1987年4月27日から29日の録音、コンテンポラリー・レコードからのリリース。
その他の共演者は、ベースがエイブリー・シャープ、ドラムがルイ・ヘイズ。
個人的に、お気に入りの2人が共演したら、どんなに素晴らしいだろうと思っていた。
フランク・モーガンは出所後、残りの人生を惜しむかのように精力的にマスター級のミュージシャンとの共演をこなした。
その1人がピアノのマッコイ・タイナーだった。
演奏は、待ってましたとばかりの威勢のいいジャズが炸裂。
特に 「Frank's Back」  は、フランクがシャバに戻ってきたという意味のマッコイとの共作。
マッコイ・タイナーの十八番(おはこ)、ペンタトニックにフランク・モーガンの喜びのアルトが被(かぶ)さる。
(青木高見)





McCoy Tyner / What's New? McCoy Tyner / What's New?

Recorded : July 1987

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Avery Sharpe (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Senor Carlos
02. Lover Man
03. You Taught My Heart To Sing
04. Port Au Blues
05. Island Birdie
06. What's New?

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1987年7月の録音、、ウエストウインド・レーベルからのリリース、演目の 「What's New?」 がそのままタイトルになったピアノ・トリオ。

共演者は、ベースがエイブリ―・シャープ、ドラムがルイ・ヘイズ。
メンバーはこの時期のレギュラー・ピアノ・トリオ。
マッコイ・タイナーのディスコグラフィーの中ではインパルス、ブルーノート、マイルストーンの過激な時代が終わり一息ついた時代の作品。
気心の知れた仲間と、今日は気分がいいから、いっちょやってみっか的なノリがいい。
同年、日本のアルファ・レコードから 「サマータイム」 のリリースもあり、ちょとしたアルバイト。
ハービー・ハンコックやチック・コリアは電子楽器に手を染め、商業的にも成功した。
こと、マッコイ・タイナーは電子楽器には手を染めず、かたくなにアコースティックにこだわった。
マッコイと同年代のミュージシャンは、金より信念、そんな一徹者も多くいた、が、今では少なくなってしまった。
こうして現役で頑張ってきた過去は、相当な苦労があったと思う。
ここに来てスタンダード・ナンバーの 「What's New?」 の意味を考えさせられる。
(青木高見)





McCoy Tyner / Revelations McCoy Tyner / Revelations

Recorded :
October 25, 1988 #02, #05, #06, #09, #10
October 26, 1988 #01, #03, #07, #08, #13
October 27, 1988 #04, #11, #12

Personnel :
McCoy Tyner (p)

Song name :
01. Yesterdays
02. You Taught My Heart to Sing
03. In a Mellow Tone
04. View from the Hill
05. Lazy Bird
06. Don't Blame Me
07. Rio
08. How Deep Is The Ocean?
09. Someone to Watch Over Me
10. Contemplation
11. Autumn Leaves
12. Peresina
13. When I Fall In Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1988年10月25日から27日の録音、ブルーノートからのリリース、ピアノ・ソロ。
この時、マッコイ・タイナーは50、ちょうど節目。
「Revelations」 とは、発覚、暴露、天啓、黙示黙示(暗黙のうちに意思表示)の意味。
演目は、スタンダード中心に聴きやすく仕上がった。
(青木高見)





McCoy Tyner / Things Ain't What They Used To Be McCoy Tyner / Things Ain't What They Used To Be

Recorded : November 2, 1989

Personnel :
McCoy Tyner (p)
John Scofield (g) #03, #04, #06
George Adams (ts) #12, 13

Song name :
01. The Greeting
02. Naima
03. I Mean You
04. Here's That Rainy Day
05. Things Ain't What They Used to Be
06. Joy Spring
07. Lush Life
08. Song for My Lady
09. Sweet and Lovely
10. What's New?
11. Search for Peace
12. Blues on the Corner
13. My One And Only Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1989年11月2日の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は、ギターがジョン・スコフィールド、テナーサックスがジョージ・アダムス。
演目によって、マッコイ・タイナーと、この2人の、どちらかとデュオ。
演奏は、この2人が実に素晴らしく異空間に誘(いざな)ってもらえる。
特に、いつもは目玉を上にあげ汗びっしょりのフリーのジョージ・アダムスだが 「 My One And Only Love 」 は砂漠を吹きぬける一瞬の涼風の様。
話は飛ぶが、所有のCDにはマッコイ・タイナーのサイン入り、ライブに行った時にもらったもの。
マッコイ・タイナーを、まじかで見ると、大柄で迫力があった。
サインをお願いすると、CDのライナーを読み始めてしまった。
終わりに、にこやかに笑って、柔らかで大きな手で握手してくれたのは一生の思い出となっている。
(青木高見)





McCoy Tyner / Soliloquyee Morgan / Delightfulee McCoy Tyner / Soliloquy

Recorded : February 19-21, 1991

Personnel :
McCoy Tyner (p)

Song name :
01. Crescent
02. Española
03. All The Things You Are
04. Twilight Mist
05. Willow Weep For Me
06. Lonnie's Lament
07. Tivoli
08. Tribute to Lady Day
09. I Should Care
10. Three Flowers
11. Bouncing with Bud
12. After the Rain
13. Effendi
14. Crescent (alternate take)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1991年2月19日から21日の録音、ブルーノートからのリリース、多彩な選曲のピアノ・ソロ。
タイトル通りマッコイ・タイナーの 「ひとり言」。
ホールでの録音なので残響音が強い。
そのエコー効果により、完全にマッコイの世界に吸い込まれる。
話は替わるが、1991年のマッコイ・タイナーは10枚以上のアルバムをリリースしているのに驚かされる。
(青木高見)





McCoy Tyner / New York Reunion McCoy Tyner / New York Reunion

Recorded : April 3-4, 1991

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Joe Henderson (ts)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Recorda Me
02. Miss Bea
03. What Is This Thing Called Love?
04. My Romance
05. Ask Me Now
06. Beautiful Love
07. A Quick Sketch
08. Home

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1991年4月3日・4日の録音、チェスキー・レーベルからのリリース、邦題 「再会」。
共演者は、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ベースがロン・カーター、ドラムがアル・フォスター。
タイトルの意味は、昔に共演した仲間との再会と言った感じ。
演奏は、スタンダードをちりばめ、聴きやすく配慮されている。
しかし、個人的に聴く回数が少ない。
なぜだろう、ワン管を入れた時のマッコイ・タイナーは特に問題はない。
ワン管のジョーヘンも、いい味、出している。
しかし、ロン・カーターのボヨンボヨンしたベースが耳に付く。
この時のロン・カーターは、どうしちゃったんだろう、考え過ぎてしまったのか。
がっかり。
(青木高見)





McCoy Tyner / The Turning Point McCoy Tyner / The Turning Point

Recorded : November 19-20, 1991

Personnel :
McCoy Tyner (p, arr)
Kamau Adilifu (tp)
Earl Gardner (tp)
Virgil Jones (tp)
Frank Lacy (tb)
Steve Turre (tb, arr)
John Clark (frh)
Howard Johnson (tuba, arr)
Joe Ford (as)
Doug Harris (fl)
Junior Cook (ts)
John Stubblefield (ts)
Avery Sharpe (b)
Aaron Scott (ds)
Jerry Gonzalez (per)
Dennis Mackrel (arr)
Slide Hampton (arr)

Song name :
01. Passion Dance
02. Let It Go
03. High Priest
04. Angel Eyes
05. Fly With the Wind
06. Update
07. In A Sentimental Mood

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1991年11月19日・20日の録音、バードロジー・レーベルからのリリース。
共演者は、トロンボーンがスティーブ・タールとフランク・レイシー、アルトサックスがジョー・フォード、テナーサックスがジュニア・クックとジョン・スタッブルフィールド、ベースがエイブリー・シャープ、ドラムがアーロン・スコット、パーカッションがジェリー・ゴンザレスほか多数。
マッコイ・タイナーの経歴の中での大きな特徴は大小のコンボによるジャズを模索し多数、実践してきた事が挙げられる。
それは、多くのジャズ・ミュージシャンの中でも希少な存在ともいえる。
個人的には、バンドを維持していく費用が大変だろうと、変な気苦労をしてしまう。
ことマッコイ・タイナーの場合、バンドの継続を維持していくため、レギュラーのマンデー・ライブや、世界ツアーを行った。
それらの事を総合するとマッコイ・タイナーが、いかに精力的に活動していたか改めて知る事ができる。
(青木高見)





McCoy Tyner / Prelude And Sonata McCoy Tyner / Prelude And Sonata

Recorded : November 26-27, 1994

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Antonio Hart (as)
Joshua Redman (ts)
Christian McBride (b)
Marvin "Smitty" Smith (ds)

Song name :
01. Prelude in E Minor Op. 28, No.4
02. Loss of Love
03. Contemplation
04. For All We Know
05. I Will Wait for You
06. Soul Eyes
07. Smile
08. Good Morning Heartache
09. Piano Sonata No. 8 in C Minor

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1994年11月26日・27日の録音。
共演者は、アルトサックスがアントニオ・ハート、テナーサックスがジョシュア・レッドマン、ベースがクリスチャン・マクブライド、ドラムがマーヴィン・スミッティ・スミス。
全員、楽譜に強いハイレベルな若いミュージシャン。
演奏は、マッコイ・タイナー、とうとうショパンとベートーヴェンまで来てしまった。
しかし、ショパンとベートーヴェンといっても、ジャズミュージシャンが過去に多く取り上げた曲。
特にショパンの 「Prelude in E Minor Op. 28, No.4」 は、邦題 「前奏曲第4番ホ短調op.28-4」。
1870年、FMラジオ番組 「アスペクト・イン・ジャズ」 のジャズ評論家の油井正一がディスクジョッキーを務めた番組のタイトルにもなった曲。
これは 「Gerry Mulligan / Night Lights」 の中の 「Prelude in E Minor Op. 28, No.4」。
「こんばんは、油井正一でございます、TDKがお送りしております、アスペクト・イン・ジャズ、今夜これからの1時間は・・・」。
何とも懐かしいが、当アルバムではマッコイは快調なリズムで飛ばしていく。
最後の曲は、ベートーヴェンの 「Piano Sonata No. 8 in C Minor」 邦題「ピアノ・ソナタ第8番:悲壮」。
これも、悲壮とは思えない軽快なリズムで、何とも明るくて楽しく迫る。
プロデューサーは、日本人の木全信 (きまた まこと) 氏と、Todd Barkan。
(青木高見)





McCoy Tyner / Infinity (MVCI-1) McCoy Tyner / Infinity (MVCI-1)

(注) このアルバムはマッコイ・タイナーのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者に双頭のマイケル・ブレッカーが参加しているため 「 Michael Brecker 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : April 12-14, 1995

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Michael Brecker (ts)
Avery Sharpe (b)
Aaron Scott (ds)
Valtinho Anastacio (congas, per)

Song name :
01. Flying High
02. I Mean You
03. Where Is Love
04. Changes
05. Blues Stride
06. Happy Days
07. Impressions
08. Mellow Minor
09. Good Morning Heartache

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
マイケル・ブレッカー (Michael Brecker 1949年3月29日~2007年1月13日) アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのジャズ・テナーサックス・ウィンドシンセサイザー演奏者。
アルバムはマッコイ・タイナーとマイケル・ブレッカー、1995年4月12日・14日、新生インパルス・レーベルからのリリース。
そのほかの共演者は、ベースがエイヴリィ・シャープ、ドラムがアーロン・スコット。
GRPレコードの傘下にあるインパルスを、ジャズ専門レーベルとして新たにスタートさせた 「新生インパルス」。
その第1弾がこれ、マッコイ・タイナーとマイケル・ブレッカーの共作。
インパルスからスタートをきったマッコイ・タイナーにとっても特別な思いがあるに違いない。
音質が素晴らしくいい、そのためオーディオのテスト盤としても使われている。
演奏は、円熟のマッコイ・タイナーに百戦錬磨のマイケル・ブレッカーの融合。
インパルスに多くの名作を残したコルトレーンに恥じないテナーといってもいい。
惜しくもマイケル・ブレッカーは亡くなってしまったが、凄いアルバムを、ここにも残した。
(青木高見)





McCoy Tyner / What The World Needs Now McCoy Tyner / What The World Needs Now

(注) このアルバムはマッコイ・タイナーのリーダーアルバム扱いとしています。
演目がバート・バカラック特集のため 「 Burt Bacharach 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : March 5-6, 1996

Personnel :
McCoy Tyner (p)
Burt Bacharach (comp)
John Clayton (arr, cond)
Christian McBride (b)
Lewis Nash (ds)

Song name :
01. (They Long to Be) Close to You
02. What the World Needs Now Is Love
03. You'll Never Get to Heaven (If You Break My Heart)
04. The Windows of the World
05. One Less Bell to Answer
06. A House is Not a Home
07. (There's) Always Something There to Remind Me
08. Alfie
09. The Look of Love

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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
バート・バカラック  (Burt Bacharach 1928年5月12日~) アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティ生まれの歌手、作曲家、編曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1996年3月5日・6日の録音、新生インパルス・レーベルからのリリース、バート・バカラック集。
共演者は、ベースがクリスチャン・マクブライド、ドラムがルイス・ナッシュ、アレンジと指揮がジョン・クレイトン、楽団はシンフォニー・オーケストラ。
マッコイ・タイナーとバート・バカラック好きにとっては最高のアルバム。
マッコイ・タイナーの後半の活動は、色々な企画を立てて矢継ぎ早にリリースした。
世間では節操がないとか、ジャズマンらしくないとか言われたが、今となっては貴重な音源。
個人的にバート・バカラックの作品が好きで 「Close to You」 や 「Alfie」 などの有名曲をマッコイ・タイナーで聴けるのが嬉しい。
以下、演目を邦題で明記する。
01. 遙かなる影
02. 愛を求めて
03. ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン
04. 世界の窓と窓
05. 悲しみは鐘の音とともに
06. ハウス・イズ・ノット・ホーム
07. オールウェイズ・サムシング・ゼア・トゥ・リマインド・ミー
08. アルフィー
09. 恋の面影
(青木高見)





McCoy Tyner / McCoy Tyner With Stanley Clarke And Al Foster McCoy Tyner / McCoy Tyner With Stanley Clarke And Al Foster

Recorded : April 27-28, 1999

Personnel :
McCoy Tyner (p, per)
Stanley Clarke (b, electric-b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Trane-Like
02. Once Upon a Time
03. Never Let Me Go
04. I Want to Tell You 'Bout That
05. Will You Still Be Mine?
06. Goin' 'Way Blues
07. In the Tradition Of
08. The Night has a Thousand Eyes
09. Carriba
10. Memories
11. I Want to Tell You 'Bout That

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メインコメント : マッコイ・タイナー (McCoy Tyner 1938年12月11日~2020年3月6日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドリーダー。
アルバムはマッコイ・タイナー、1999年4月27日・28日の録音、久々の渾身のピアノ・トリオ。
共演者は、ベースがスタンリー・クラーク、ドラムがアル・フォスター。
マッコイ・タイナー、61歳の作品、思えば色々好きな事をやってこれて、たどり着いた陽気で明るい清々しさ。
強烈なペンタトニックとパーカッシブな演奏はマッコイ・タイナーが発明したピアノ奏法といってもの良い。
多くのピアニストには真似の出来ない独特のタイム感が好きだ。
ここでは完璧といえるベーシストマスターのスタンリー・クラークと、ドラムのアル・フォスターに温かくサポートされ、極上のマッコイ節が出た。
アフリカ、カリブ、ブラジルをこよなく愛する演目が並び、気分は夏。

追補:2020年3月6日、マッコイ・タイナーの訃報。
ジャズ界の巨匠が、また一つ消えてしまった。
もうこれ以上、新しいアルバムが出ないとなくなると思うと、今持っているアルバムの貴重さが増す。
ご冥福を、お祈りする。
(青木高見)




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