青木高見のジャズコレクション Hank Mobley (ts, comp) ハンク・モブレー


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寸評
ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
日本でのハンク・モブレーの評判はあまり良くない。
草創期のジャズ・メッセンジャーのテナー演奏と数多くの作曲実績があるにもかかわらず。
ブルーノートからのリリース・アルバムの多さも凄いのに。
個人的には、ハード・バップ時代を象徴する、めざましい活躍は、まさに立役者にふさわしいと思う。
この実績からすれば、もっと人気があってもいいはずだ。
原因は、同時代に現れた、マイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーンに起因する。
1961年3月、凄いスピードで進化を遂げていくマイルス・デイヴィスは、アルバム 「Miles Daivis / Someday My Prince Will Come」 をリリース。
この演奏の2管に、ハンク・モブレーとジョン・コルトレーンを据(す)えた。
ジョン・コルトレーンは元々、マイルス・デイヴィスのバンドにいたが、その頃は、それほど上手くはなかった。
ところがバンドを辞めて、神憑(がか)りの猛特訓の末、マイルスの考案したジャズの革新ともいえる 「モード 」をも吸収して戻ってきた。
マイルスはジョン・コルトレーンの短期間の変貌ぶりに、たぶん驚いたに違いない。
「Miles Daivis / Someday My Prince Will Come」 におけるハンク・モブレーとジョン・コルトレーンの差は聴く者にとって雲泥の差を印象付けた。
音楽的にハンク・モブレーとしては百戦錬磨の鍛え上げられたハード・バップを、そのままぶつけたにすぎない。
ところがシーツ・オブ・サウンドと呼ばれるメロディを超高速で連綿と並べる圧倒的な奏法 「モード」 の前では、時代遅れの陳腐テナーとされてしまう。
追い打ちをかけるように、マイルス・デイヴィスは1961年4月21日と22日、サンフランシスコのブラック・ホークでライブを行う。
このライブは 「Miles Davis / At Blackhawk San Francisco (Vol.1) (Vol.2)」 としてリリースされた。
この時のマイルスはハンク・モブレーに不満だった記事が広まった、ニュースは瞬く間に広まった。
上辺のニュースしか知らないリスナーの多くは、この時からハンク・モブレーを、イモだの、ヘタクソだの、付和雷同的にコキ下ろした。
その後もハンク・モブレー自身は 「モード」 には興味を示さず、生涯、ハード・バップ一本で、最後までやり通した。
この朴訥(ぼくとつ)こそ、ハンク・モブレーの最大の魅力なのだが。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (コ・リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】



Hank Mobley / Hank Mobley Quartet (BlueNote5066) Hank Mobley / Hank Mobley Quartet (BlueNote5066)

Recorded : March 27, 1955

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Horace Silver (p)
Doug Watkins (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Hank's Prank
02. My Sin
03. Avila And Tequila
04. Walking The Fence
05. Love For Sale
06. Just Coolin'

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メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1955年3月27日録音、ブルーノート 5066番。
共演者は、ピアノがホレス・シルヴァー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
録音時ハンク・モブレーはジャズ・メッセンジャーズに籍を置いていた。
この時期にブルーノートからワンホーンによる初のリーダー作という事。
メンバーは全員、現役ジャズ・メッセンジャーズの面々。
ここに、トランペットのケニー・ドーハムが加われば、同年11月にリリースされるジャズ・メッセンジャーズの「At the Cafe Bohemia」になる。
演目は、コール・ポーターの「Love for Sale」以外すべてモブレーの作品。
1950年代はジャズの発展の原動力となるハード面の技術革新がある。
音を録音する媒体で SPからLPへ。
10インチLPから12インチLPと進化する。
LPとは 「ロング・プレイ」 の略。
この事によりジャズは長尺録音を可能にし演奏形態を一変させた。
ブルーノート・レーベルも、やはり商売、出す以上は出来るだけ多く売りたい。
そんな時代にマッチしたソフト面の充実に寄与したのがハンク・モブレーといえる。
略歴は、最初マックス・ローチに見い出さた、その後ディジー・ガレスピーを経てホレス・シルヴァー。
やがてメッセンジャーズ黄金期の主要テナーとして活躍、その他ブルーノートから二十枚近くのアルバムをリリース。
また後期にマイルス・デイヴィスへの参加を行うも、新しい流行には一切目もくれずハード・バップ一本でやり通す。
マイペースなスタンスは生涯変わる事なく一生を閉じた。
日本の武士道にも通用する気概は、ジャズ史に燦然と輝きを放っている。
(青木高見)





Hank Mobley / The Jazz Message Of Hank Mobley Complete Edition (276E6023) Hank Mobley / The Jazz Message Of Hank Mobley Complete Edition (276E6023)

Recorded, Song name, Personnel :

Rec : February 8, 1956
01. There Will Never Be Another You
02. Cattin'
03. Madeline
04. When I Fall in Love
Hank Mobley (ts)
Ronnie Ball (p)
Donald Byrd (tp)
Doug Watkins (b)
Kenny Clarke (ds)

Rec : July 23, 1956
05. B For BB
06. Space Flight
07. Blues Number Two
Hank Mobley (ts)
Barry Harris (p)
Donald Byrd (tp)
Doug Watkins (b)
Kenny Clarke (ds)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1956年2月と7月の録音、ライセンスはサヴォイ・レーベル、1989年に日本のキング・レコードからコンプリートとして再リリース。
このリリースにより実質上 「Hank Mobley / Jazz Message Vol.2」 とセットとして揃う事ができる様になった。
演奏は、ハンク・モブレーの初期の作品で「Hank Mobley Quintet」と名を冠している。
この頃、ドラムのアート・ブレイキーとピアノのホレス・シルバーは、仲違いによりジャズ・メッセンジャーズを分裂させてしまった。
ハンク・モブレーはホレス・シルバーに誘われて付いて行くことになる。
この人は、演奏できればどこでも良いとでもいう感じが強く、人間関係には無頓着そうに感じる。
ミュージシャンとしてハード・バップを俺が背負っていくという自信と誇りだけを持って選択したと思う。
個人的に、この時代のハンク・モブレーのテナーが好きだ。
大海の様に広く、ゆったりとして柔らかい。
その他、ピアノにロニー・ボールが参加しているところが興味深い。
ロニー・ボールは (Ronnie Ball 1927年12月22日~1984年) 英国生まれ、1952年に米国に移住のジャズ・ピアニスト。
米国に移住後にレニー・トリスターノの門下となり、その後多くのトリスターノ派の演奏家と共演を重ているが、ここではクールさは押さえられている。
ちなみに、このコンプリート盤が出る前の「Savoy MG 12064 Recorded : January 30 and February 8, 1956 Release : 1956」の中身を明記する。
【演目】
01. There Will Never Be Another You
02. Cattin'
03. Madeline
04. When I Fall in Love
05. Budo
06. I Married an Angel
07. The Jazz Message
【演奏者】
Hank Mobley (ts)
John LaPorta (as) #05-#07
Donald Byrd (tp)
Ronnie Ball (p) #01-#04
Horace Silver (p) #05-#07
Doug Watkins (b) #01-#04
Wendell Marshall (b) #05-#07
Kenny Clarke (ds)
こちらは、フィラデルフィア生まれのアルトサックスのジョン・ラポータが入っていて興味を引く。
話はかわるが、トランペットのリー・モーガンのアルバム 「Introducing SAVOY (COCB-53945)」 はリー・モーガンのリーダー作になっている。
メンバーは、テナーサックスがハンク・モブレー、トランペットがリー・モーガン、ピアノがハンク・ジョーンズ、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
「Hank Mobley / Jazz Message Vol.2」と同じメンバーで録音日も同じ1956年11月5日と7日。
これはサヴォイ・レーベルがリー・モーガンを売り出そうとして単純にリーダー作として出したという。
内容はハンク・モブレーのリーダー作としても遜色ない演奏で併せて聴きたい。
(青木高見)





Hank Mobley / Jazz Message Vol.2 Hank Mobley / Jazz Message Vol.2

Recorded, Song name, Personnel :

Rec : November 7, 1956
01. Thad's Blues
02. Doug's Minor B'OK
Hank Mobley (ts)
Hank Jones (p)
Lee Morgan (tp)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)

Rec : July 23, 1956
03. B. For B.B.
04. Blues Number Two
05. Space Flight
Hank Mobley (ts)
Barry Harris (p)
Donald Byrd (tp)
Doug Watkins (b)
Kenny Clarke (ds)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1956年7月と11月の録音、サヴォイ・レーベルからのリリース。
共演者は、
1956年7月23日の録音:ピアノがバリー・ハリス、トランペットがドナルド・バード、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがケニー・クラーク。
1956年11月7日の録音:ピアノがハンク・ジョーンズ、トランペットがリー・モーガン、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
ハンク・モブレーがブルーノートから一連のアルバムをリリースする以前のサヴォイ・レーベルが聴き処。
ジャケットは 「頭を抱えるハンク・モブレー」。
何かうまくいかなかったのか、疲れていたのか、単純に眠たかっただけなのか。
色々考えてしまうが、演奏は明るく何の問題もない。
アルバム・タイトルが 「Hank Mobley / Jazz Message Vol.2」 なので 「Jazz Message Vol.1」 というアルバムがあるのかと思ってしまう。
調べると、それは「Hank Mobley The Jazz Message Of Hank Mobley 録音日:1956年1月30日・2月8日」になるらしい。
リスナーとして混乱するのが、サヴォイ・レーベルのハンク・モブレーは、曲、録音日、メンバー断片的になっている。
リー・モーガンのアルバム 「イントロデューシング リー・モーガン (Introducing Lee Morgan) 録音日:1956年11月5日・7日」 は、実はハンク・モブレー名義でもよかったらしい。
新人の売出しに燃えていたサヴォイ・レーベルが、リー・モーガンを売り出すためにリーダーをコロコロ替えてしまう安易さ。
「イントロデューシング リー・モーガン」 のメンバーは、当アルバムのメンバーで録音日も同じ。
ピアノがハンク・ジョーンズ、トランペットがリー・モーガン、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラーという具合。
というように、サヴォイ・レーベルのハンク・モブレーの演奏はアルバム毎に分散し統一性に欠ける。
但し演奏は、どれも素晴らしいので、まったく問題ない。
このアルバムのサヴォイ・レーベルが考えたであろう人選が面白い。
当時、サヴォイのハウスピアニストであったハンク・ジョーンズとバリー・ハリスを軸に据えて安定感を出す。
そこに新進気鋭の若手トランぺッターのリー・モーガンとドナルド・バードをぶつける。
ベースはハンク・モブレーと一番長く共演してきたダグ・ワトキンスを据える。
リズムに変化を持たすため、わざわざケニー・クラークとアート・テイラーを使い分けている。
通り一辺倒にさせない努力の跡が見える。
これだけ用意周到の作品を聴かない手はない、じっくり初期のハンク・モブレーを楽しもう。
(青木高見)





Hank Mobley / Mobley's Message Hank Mobley / Mobley's Message

Recorded : July 20, 1956

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Barry Harris (p)
Donald Byrd (tp)
Jackie McLean (as) #4,
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)

Song name :
01. Bouncing with Bud
02. 52nd Street Theme
03. Minor Disturbance
04. Au Privave
05. Little Girl Blue
06. Alternating Current

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1956年7月20日録音、プレスティッジ・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがバリー・ハリス、トランペットがドナルド・バード、一曲のみアルトサックスがジャッキー・マククリーン、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
ハンク・モブレーがブルーノートから一連のアルバムをリリースする前のプレスティッジからのリリースが聴き処。
それと、ピアノのバリー・ハリスのバックのハンク・モブレーも興味を引く。
一曲だけだがジャッキー・マククリーンとハンク・モブレー、ドナルド・バードの三管が貴重。
この頃のハンク・モブレーは、一点の曇りのない得意の柔らかくて丸い音が全体を貫いてる。
演目は、後期の作品には聴けない、バド・パウエルやセロニアス・モンクの曲を演奏。
この作品に続く、同じくプレスティッジの 「Hank Mobley Mobley's Second Message」 も合わせて聴きたい。
(青木高見)





Hank Mobley / Mobley's Second Message Hank Mobley / Mobley's Second Message

Recorded : July 27, 1956

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Walter Bishop jr. (p)
Kenny Dorham (tp)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)

Song name :
01. These Are The Things I Love
02. Message From The Border
03. Xlento
04. The Latest
05. I Should Care
06. Crazeology

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1956年7月27日録音、プレスティッジ・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがウォルター・ビショップ・ジュニア、トランペットがケニー・ドーハム、ベースがベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
ハンク・モブレーがブルーノートから一連のアルバムをリリースする前のプレスティッジからのリリースが聴き処。
それと、どちらかというと硬質なピアノのウォルター・ビショップ・ジュニアとドラムのアート・テイラーによってジャズ・メッセンジャーズ臭さがなくなった。
この頃のハンク・モブレーは、一点の曇りのない得意の柔らかくて丸い音が全体を貫いてる。
この作品の前作、同じくプレスティッジの 「Hank Mobley Mobley's Message」 も合わせて聴きたい。
(青木高見)





Lee Morgan / Introducing (COCB-53945) Lee Morgan / Introducing (COCB-53945)

(注) このアルバムはリー・モーガンのリーダーアルバム扱いとしています、内容はハンク・モブレーのリーダー作といっても良いので「ハンク・モブレー」で掲載しました。
そのためリーダーの「 Lee Morgan 」で同じ内容を掲載しています。  →

Recorded :
November 5, 1956
November 7, 1956

Personnel :
Lee Morgan (tp)
Hank Jones (p)
Hank Mobley (ts)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)

Song name :
01. Hank's Shout
02. Nostalgia
03. Bet
04. Softly, As in a Morning Sunrise
05. P.S. I Love You
06. Easy Living
07. That's All

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メインコメント : リー・モーガン (Edward Lee Morgan 1938年7月10日~1972年2月19日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者。
ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはリー・モーガン、1956年11月録音、サヴォイ・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがハンク・ジョーンズ、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・テイラー。
テナーサックスのハンク・モブレーのアルバム 「Hank Mobley / Jazz Message Vol.2」 と同日、同メンバー。
演奏は 「with Hank Mobley Quintet」 とある様にハンク・ジョーンズの作品と言ってもおかしくない。
ジャズ・トランペットの天才、クリフォード・ブラウンが自動車事故でなくなったのが1956年6月26日。
驚くのは録音が同年、リー・モーガンは若干18歳、すでに完成の域に達している。
演奏はクリフォード・ブラウンの再来としか言いようがない。
1958年9月にはジャズ・メッセンジャーに迎えられ61年と65年に来日。
その後は体調不良のためしばらく活動が止まるも、1963年「Lee Morgan / The Sidewinder」が大ヒットし返り咲く。
1972年2月19日地元のフィラデルフィアのクラブ「スラッグス」にて演奏の休憩中に14歳年上のヘレンに射殺される、享年34歳。
(青木高見)





Hank Mobley / Sextet (BN1540) Hank Mobley / Sextet (BN1540)

Recorded : November 25, 1956

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Horace Silver (p)
Lee Morgan (tp)
Donald Byrd (tp)
Paul Chambers (b)
Charlie Persip (ds)

Song name :
01. Touch and Go
02. Double Whammy
03. Barrel of Funk
04. Mobleymania

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1956年11月25日録音、ブルーノート 1540番。
共演者は、ピアノがホレス・シルヴァー、トランペットがリー・モーガンとドナルド・バード、ベースがポール・チェンバース、ドラムがチャーリー・パーシップ。
演奏は、新進気鋭のリー・モーガンとドナルド・バードの鍔迫(つばぜ)り合い、それを楽しんでいるハンク・モブレー。
それと、もう一人、ブルーノート社主のアルフレッド・ライオン。
この頃のアルフレッド・ライオンはハンク・モブレーの演奏するものは全て録音し商品化する様な一種の病気感がしないでもない。
今となっては、そのおかげでブルーノートの二十枚近いハンク・モブレーを聴くことがでる。
ちなみに、このブルーノート・アルバム・ナンバーの次が 「No.1541」 でトランペットのリー・モーガンの 「Lee Mogan Vol.2 録音日:1956年12月2日」。
メンバーは、ドナルド・バードがアルトサックスのケニー・ロジャースに入れ替っただけのこと。
ここで面白いのが、アルフレッド・ライオンはリー・モーガンのリーダー作ではあるが、作編曲にベニー・ゴールソンとオーエン・マーシャルとクレジットした事、まだ真のリーダーにしては若干の心配りをしている点。
何事にも手抜きをしない、厳しいドイツ人気質が絶対的信頼のブランド、ブルーノートにつながっている。
(青木高見)





Lee Morgan  / Lee Morgan Sextet  (Bluenote1541) Lee Morgan / Lee Morgan Sextet (Bluenote1541)

(注) このアルバムはリー・モーガンのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの「 Lee Morgan 」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : December 2, 1956

Personnel :
Lee Morgan (tp)
Hank Mobley (ts)
Horace Silver (p)
Kenny Rodgers (as)
Paul Chambers (b)
Charlie Persip (ds)

Song name :
01. Whisper Not
02. Latin Hangover
03. His Sister
04. Slightly Hep
05. Where Am I?
06. D's Fink

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : リー・モーガン (Edward Lee Morgan 1938年7月10日~1972年2月19日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者。
ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはリー・モーガン、1956年12月2日録音、ブルーノート 1541番。
共演者は、ピアノがホレス・シルヴァー、アルトサックスがケニー・ロジャース、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがチャーリー・パーシップ。
ジャズでいう六人編成 「セクステット」 がそのままタイトルになった。
ブルーノートの思惑だと思うが、当アルバムはリー・モーガンのリーダー作。
ところが、テナーサックスのハンク・モブレーのリーダー作としての意味合いもあったという。
このアルバムは聴くたびに感触が異なる玉虫色の一枚。
個人的に、まさに 「二律背反」 で混沌として面白い。
【1】リー・モーガンのファースト・アルバム 「Indeed! 録音日:1956年11月4日録音」 から、僅か一ヶ月しか経過していない驚異の連打。
【2】リー・モーガン本人の意向というよりは、矢継ぎ早のリリースを実行したブルーノート社主アルフレッド・ライオンの思惑に想像をかきたてられる。
アルバム・タイトル名だが 「Lee Morgan Sextet」 はアルフレッド・ライオンがリー・モーガン以外のメンバーへの心くばりではないか。
デビュー間もないリー・モーガンの不安払拭(ふっしょく)のため、あえて 「Sextet」 としたのだろうか。
古株メンバーが参加しているという安心材料を強調した形となる。
また一方では、特に深い意味はなく単純に六人だから 「Sextet」 になったとも考えられる。
しかし、それでは、あまりに安易すぎるのだが、ハンク・モブレーのアルバム名の安易性からも、当時は意外に無頓着だったかもしれない。
ブルーノートは早い時期からアルバム番号が付けられ、それで判別していたので、特に問題はなかったのだろう。
【3】アルバムのサブタイトルに 「作曲・編曲:ベニー・ゴルソンとオーウェン・マーシャル」 とクレジットされている事は、アルフレッド・ライオンの重鎮二人への配慮ともとれる。
たしかに、このクレジットがある事で重みが増した印象になった。
そう思って改めて演奏を聴いてみる、ハンク・モブレーのアルバムでもいい感じだが、やはりリー・モーガンが傑出している。
リー・モーガン自身、ベニー・ゴルソンとオーウェン・マーシャルのアンサンブルを演奏することで、ハッタリ性は抑えられ、格調高い仕上りになった。
【4】当アルバムの録音日前後でリー・モーガンが参加しているアルバムを見ると。
リー・モーガンのアルバム「Indeed! ブルーノート1538番 録音日:1956年11月4日録音」
リー・モーガンのアルバム「Lee Morgan / Introducing サヴォイ・レーベル 録音日:1956年11月5日・7日」
ハンク・モブレーのアルバム(リー・モーガン参加)「Hank Mobley / Jazz Message サヴォイ・レーベル 録音日:1956年11月7日」
ハンク・モブレーのアルバム(リー・モーガン参加)「Hank Mobley / Sextet  ブルーノート1540番 1956年11月25日録音」
1956年11月という月がターニング・ポイントと言える。
サヴォイ・レーベルとブルーノートとを、あわただしく移動。
商売の観点からは、ブルーノートは当初、言っちゃ悪いが凡庸のハンク・モブレーを売り出そうとして制作していたアルバムに、突如リー・モーガンが現れた形となった。
それも只の参加したのではなく、天才型の若い新人トランぺッターだったので、完全にハンク・モブレーを食ってしまった。
未来を予感させるトランペットの勢いと艶は只者ではない。
これを逃(のが)すアルフレッド・ライオンではない。
話題作りと、売り上げ向上の観点から、ここはリーダーをハンク・モブレーではなく、リー・モーガン名義に捻じ曲げたのではないか。
【5】ハンク・モブレーは静かで寡黙な性格、アルフレッド・ライオンから言われれば、首を縦に振る。
まったくの想像だが、アルフレッド・ライオンがハンク・モブレーに言ったかもしれない言葉「今回のアルバムはリー・モーガン名義でやらせてやってほしい、但し共演者も強調してセクステットにしたので・・・我慢してちょ、そのかわり次はお願いするので・・・」
【6】ハンク・モブレーのアルバム(リー・モーガン参加)「Hank Mobley / Sextet  ブルーノート1540番 1956年11月25日録音」に注目。
ここでのメンバーは、テナーサックスがハンク・モブレー、ピアノがホレス・シルヴァー、トランペットがリー・モーガンとドナルド・バード、ベースがポール・チェンバース、ドラムがチャーリー・パーシップ。 何と、あろうことかリー・モーガンとドナルド・バードのトランぺットが二本。
アルフレッド・ライオンが、どういう思惑でトランペット二管にしたか興味が涌く。
二人を張りあわせようとしたのか、強力な二人をぶつけてみて何か新しいものが想像できないか。
いずれにしても、強力な二人を擁したブルーノートの底力を見せつけられた印象となった。
ここで、二人のトランペットのカラーが違う事にも注目したい、個人的にはどちらも好き、甲乙付け難い。
【7】この後のリー・モーガンはケ二ー・ドーハムの後を継ぎ、ジャズ・メッセンジャーズに入り「モーニン」「サンジェルマン」に至る爆発的なヒットを生む。
もちろん影では、作編曲のベニー・ゴルソン、バンマスのアート・ブレイキーのベースがあった事は言うまでもない。
【8】ブルーノート社主アルフレッド・ライオンは「モーニン」「サンジェルマン」など次々とリー・モーガンのジャズ・メッセンジャーズをリリースし経営的にも成功をおさる。
【9】ジャズ史の見地からは、リー・モーガンによるジャズ・メッセンジャーズの音はハード・バップからファンキーへ移行の記録ともいえる。
というように、この時期のリー・モーガンの動きを追ってみることで、当時のジャズがいかに素晴らしく 「本物」 だった事を教えてくれる。
(青木高見)





Hank Mobley / Hank Mobley And His All Stars Hank Mobley / Hank Mobley And His All Stars

Recorded : January 13, 1957

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Horace Silver (p)
Milt Jackson (vib)
Doug Watkins (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Reunion
02. Ultra Marine
03. Don't Walk
04. Lower Stratosphere
05. Mobley's Musings

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年1月13日録音、ブルーノート 1544番。
共演者は、ピアノがホレス・シルヴァー、ビブラフォンがミルト・ジャクソン、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
ジャズ・メッセンジャーズ分裂の話だが、アート・ブレイキーとホレス・シルバーは宗教上・音楽性の違いで仲違いして分裂した。
この演奏は仲違い後の演奏だが、ひとたび始まれば、そんなことは、どこ吹く風もジャズマンらしい。
その事を考慮してかは解らないが、ビブラフォンのミルト・ジャクソンを入れたのは、ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンではないかと思っている。
演奏はビブラフォンという楽器が入ったことにより幾分、変化が現れるも、劇的な変化はない。
演目は、全曲ハンク・モブレーの手によるものでジャケットのポートレートがそれをうかがわせる。
聴いていて、当たり障(さわ)りのない演奏。
これがハンク・モブレーの良くもあり悪くもありと言われる所以(ゆえん)。 (青木高見)





Stan Getz / Plays Hank Mobley / Hank Mobley Quintet (BlueNote1550)

Recorded : March 8, 1957

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Horace Silver (p)
Art Farmer (tp)
Doug Watkins (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Funk In Deep Freeze
02. Wham And They're Off
03. Fin De L'Affaire
04. Startin' From Scratch
05. Stella-Wise
06. Base On Balls

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年3月8日録音、ブルーノート 1550番。
共演者は、ピアノがホレス・シルバー、トランペットがアート・ファーマー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
トランペットのアート・ファーマーがケニー・ドーハムだったら、ジャズ・メッセンジャーズになる。
そのためアート・ファーマーが替わって入った事で、若干だが趣(おもむき)が変わる。
ジャズ・メッセンジャーズ分裂の話だが、アート・ブレイキーとホレス・シルバーは宗教上・音楽性の違いで仲違いして分裂した。
この演奏は仲違い後の演奏だが、ひとたび始まれば、そんなことは、どこ吹く風もジャズマンらしくたのもしい。
アート・ファーマーは派手さや誇張性のない点でハンク・モブレーと似ている。
演目は全曲ハンク・モブレーの手によるもの。
ハンク・モブレーの凄いところは、プレーヤーの事を思って丁寧に曲作りをしている点である。
話が替わるが、ハンク・モブレーのブルーノートからアルバム名は 「クァルテット」 とか 「クインテット」 など、固有名詞が付かないものが多くある。
このアルバムも 「ハンク・モブレー・クインテット」。
解ると言えば解るのだが、個人的には固有名詞を付けてもらった方が解りやすいのだが・・・。
(青木高見)

※ このコメントは 「アマゾン」「アマゾン」「HMV」に掲載しました。 (コメントの無断引用・無断転載を禁じます)
コメント : アルバムはハンク・モブレー、1957年3月8日録音、ブルーノート 1550番。
トランペットのアート・ファーマーがケニー・ドーハムだったら、ジャズ・メッセンジャーズになる。
そのためアート・ファーマーが替わって入った事で、若干だが趣(おもむき)が変わる。
アート・ファーマーは派手さや誇張性のない点でハンク・モブレーと似ている。
演目は全曲ハンク・モブレーの手によるもの。
ハンク・モブレーの凄いところは、プレーヤーの事を思って丁寧に曲作りをしている点である。
(青木高見)





Hank Mobley / Monday Night At Birdland Hank Mobley / Monday Night At Birdland

Recorded : April 21, 1958

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Ray Bryant (p)
Lee Morgan (tp)
Billy Root (ts)
Curtis Fuller (tb)
Tommy Bryant (b)
Charles "Specs" Wright (ds)

Song name :
01. Walkin'
02. All the Things You Are
03. Bag's Groove
04. There Will Never Be Another You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年4月21日ニューヨークのバードランドのライブ、ルーレット・レーベルからのリリース。
もう一枚のアルバム「Hank Mobley / Another Monday Night At Birdland (Recorded : April 21, 1957)」とセット。
ジャケット・デザインで、上部の色が水色が当アルバム。
「Another Monday Night At Birdland」の方が赤と区別されている。
共演者は、ピアノがレイ・ブライアント、トランペットがリー・モーガン、テナーサックスがビリー・ルート、トロンボーンがカーティス·フラー、ベースがトミー・ブライアント、ドラムがスペックス・ライト。
演奏は全部で7人、2テナー、トランペット、トロンボーンの重厚なアンサンブル。
全員が一丸となって突っ走る快感が気持ちいい。
中でもデビューして間もないトランペッターのリー・モーガンの演奏にシビれる。
ダミ声の司会者は 「シンフォニー・シッド (Symphony Syd)」でアルバムのライナーも書いている。
バードランドのマンデイナイト・ライブはレギュラー・バンドの出演ではい。
そのため、ギグの要素が強く、どんな演奏になるか予想がつかない。
それだけに一発勝負と緊張感から傑作が生まれる事が多い。
ハンク・モブレーの立場からはブルーノートになる前の演奏でルーレット・レーベルからのリリースが貴重。
(青木高見)





Hank Mobley / Another Monday Night At Birdland Hank Mobley / Another Monday Night At Birdland

Recorded : April 21, 1957

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Ray Bryant (p)
Lee Morgan (tp)
Billy Root (ts)
Curtis Fuller (tb)
Tommy Bryant (b)
Charles "Specs" Wright (ds)

Song name :
01. It's You or No One
02. Jamph
03. Nutville
04. Wee

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年4月21日ニューヨークのバードランドのライブ、ルーレット・レーベルからのリリース。
もう一枚のアルバム 「Hank Mobley Monday Night at Birdland」 の続編。
共演者は、ピアノがレイ・ブライアント、トランペットがリー・モーガン、テナーサックスがビリー・ルート、トロンボーンがカーティス·フラー、ベースがトミー・ブライアント、ドラムがスペックス・ライト。
こういうアルバムを聴くとジャズはライブだと改めて思う。
メンバーの略歴を調べると、ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれのミュージシャンが多い事に気付く。
レイ・ブライアント、リー・モーガン、ビリー・ルート、レイ・ブライアントの弟のトミー・ブライアント、スペックス・ライトがフィラデルフィアの同郷。
ハード・バップの最盛期を迎えた、2テナー、トランペット、トロンボーンのスリルを、たっぷり楽しめる。
(青木高見)





Hank Mobley / Hank Hank Mobley / Hank

Recorded : April 21, 1957

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Bobby Timmons (p)
Donald Byrd (tp)
John Jenkins (as)
Wilbur Ware (b)
Philly Joe Jones (ds)

Song name :
01. Fit For A Hanker
02. Hi Groove, Low Feed-Back
03. Easy To Love
04. Time After Time
05. Dance Of The Infidels

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年4月21日録音、ブルーノート 1560番。
共演者は、ピアノがボビー・ティモンズ、トランペットがドナルド・バード、アルトサックスがジョン・ジェンキンス、ベースがウィルバー・ウェア、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
演目の作曲者を明記する。
01. Fit For A Hanker / Hank Mobley
02. Hi Groove, Low Feed-Back / Hank Mobley
03. Easy To Love / Cole Porter
04. Time After Time / Sammy Cahn and Jule Styne
05. Dance Of The Infidels / Bud Powell
英語のライナーに六人のそれぞれの写真が乗っている。
耳に鉛筆をかけているハンク・モブレーはまさに作曲家の顔。
個人的にコール・ポーターの曲が好き、中でも、この高速「Easy To Love」は数多くのミュージシャンの中でも一級の出来。
三管のユニゾンから待ってましたと口火を切るハンク・モブレーは、まさに絶品。
その他「Dance Of The Infidels」の一糸乱れぬ三管の気持ち良さもたまらない。
(青木高見)





Hank Mobley / Hank Mobley Hank Mobley / Hank Mobley (BN1568)

Recorded : June 23, 1957

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Sonny Clark (p)
Bill Hardman (tp)
Curtis Porter (as, ts)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)

Song name :
01. Mighty Moe and Joe
02. Falling in Love With Love
03. Bags' Groove
04. Double Exposure
05. News

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1957年6月23日録音、ブルーノート 1568番。
共演者は、ピアノがソニー・クラーク、トランペットがビル・ハードマン、アルト・テナーサックスがカーティス・ポーター、ベースがポール・チェンバース、ドラムがアート・テイラー。
ハンク・モブレーのブルーノートからのリリースの作品の中で多くの話題を呼ぶ。
・ピアノのソニー・クラークとトランペットのビル・ハードマンは、このアルバムがブルーノート・デビュー作。
・味のあるサックスのカーティス・ポーター(別名:シャフィ・ハディ)が参加した。
・メンバーの意外な顔合わせが斬新で興味を引く。
・発売当時、ブルーノートのオリジナル盤はプレス数が少なく、すぐに廃盤になり希少性が増した。
・アルバム・タイトルがハンク・モブレーの 「ハンク・モブレー」 で強烈。
・LP時代、日本では、その希少性から 「幻のイチ・ゴー・ロク・ハチ」 呼ばれトンデモない高値が付いた。
・入手困難のため、ジャズ喫茶で特にリクエストが多かった、その事が更に誇大かして話題を呼んだ。
・当時の日本は、ジャズに飢えていた、その時期にタイミングよくリリースされた。
・発売当時、マイルスとの共演は先の話で、誰もが疑いもなくハンク・モブレーがハード・バップの第一人者と確信していた。
今ではCD化され誰もが、楽に入手できるようになった。
改めて聴く。
張りのあるビル・ハードマンとカーティス・ポーターの参加によりハンク・モブレーの悠々さが逆に鮮明に写し出される。
その絶妙なコントラストとスリル感がいい。
またジャズメッセンジャーズ感がないこと、哀愁を含んだコロコロしたピアノのソニー・クラークが新鮮で気持ち良い。
アルバム・ジャケットはサングラスをかけた、いつもより怖そうなハンク・モブレー。 「幻のイチ・ゴー・ロク・ハチ」 やはり名盤といえる。
(青木高見)





Hank Mobley and Lee Morgan / Peckin' Time Hank Mobley and Lee Morgan / Peckin' Time

(注) このアルバムはハンク・モブレーのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者に双頭のリー・モーガンが参加しているため「 Lee Morgan 」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : February 9, 1958

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Lee Morgan (tp)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Charlie Persip (ds)

Song name :
01. High And Flighty
02. High And Flighty (Alternate Take)
03. Speak Low
04. Speak Low (Alternate Take)
05. Peckin' Time
06. Stretchin' Out
07. Stretchin' Out (Alternate Take)
08. Git Go Blues

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
リー・モーガン (Edward Lee Morgan 1938年7月10日~1972年2月19日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはハンク・モブレーとリー・モーガン、1958年2月9日録音、ブルーノート 1574番。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがチャーリー・パーシップ。
アルバム・タイトルの 「ペッキン (Peckin')」 とは 「つつきあい」 という意味。
さしずめハンク・モブレーとリー・モーガンと 「つつきあい」 から命名したのだろう。
しかし「つつきあい」 と思える激しい曲はない、むしろ二人の息のあったユニゾンが素晴らしい。
演目は 「Speak Low」 以外ハンク・モブレーの作曲、これは評価されるべき事。
ある逸話がある。
「ハンク・モブレーは、どちらかというと引っ込み思案、自分の気のあった連中となら水を得た魚のごとく吹く、このことを理解していたアルフレッド・ライオンは同居までしてモブレーを気使った」
ジャケット・デザインはマスターテープを入れるケース。
いかにも今収録したばかりですというイメージのアイディアが面白い。
個人的に演目の 「Speak Low」 が好き。
ハンク・モブレーは、ギターのグラント・グリーンのアルバム 「Grant Green / I Want To Hold Your Hand」 でも 「Speak Low」 を演奏している。
正直なところ、ハンク・モブレーは自分の曲より他人の曲の演奏や、サイドマンとして参加した演奏に素晴らしいものがある。
(青木高見)

※ このコメントは 「アマゾン」「タワーレコード」「HMV」 に掲載しました。 (コメントの無断引用・無断転載を禁じます)
コメント : アルバムはハンク・モブレー、1958年2月9日録音、ブルーノート 1574番。
アルバム・タイトルの 「ペッキン (Peckin')」 とは 「つつきあい」 という意味。
さしずめハンク・モブレーとリー・モーガンと 「つつきあい」 から命名したのだろう。
しかし「つつきあい」 と思える激しい曲はない、むしろ二人の息のあったユニゾンが素晴らしい。
演目は 「Speak Low」 以外ハンク・モブレーの作曲、これは評価されるべき事。
ジャケット・デザインはマスターテープを入れるケース。
いかにも今収録したばかりですというイメージのアイディアが面白い。
(青木高見)





Hank Mobley / Soul Station Hank Mobley / Soul Station

Recorded : February 7, 1960

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Wynton Kelly (p)
Doug Watkins (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Remember
02. This I Dig Of You
03. Dig Dis
04. Split Feelin's
05. Soul Station
06. If I Should Lose You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1960年2月7日録音、ブルーノート 4031番。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
ハンク・モブレーが 「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ」 の一員として 「Art Blakey and The Jazz Messengers / At the Cafe Bohemia」 で演奏したのが1955年11月なので、すでに五年が経過。
今回はハンク・モブレーのリーダー作という事でアート・ブレイキーとダグ・ワトキンスが友情出演。
それにピアノのウイントン・ケリーを据えた布陣は、たぶんブルーノート社主のアルフレッド・ライオンの思惑だと思う。
「お気に入りのハンク・モブレーのリーダー作、それもワンホーン・アルバムを作ってあげたい」 人気が出るにはどうしたらよいか。
普段から、切り込まなくて丸い、どちらかというと凡庸なテナーにパワーを注入するため、セッションマンとしてのアート・ブレイキーの選択は正解だった。
アート・ブレイキーはジャズ・メッセンジャーズのドラムと、サポートのドラムとはまったく違う事をアルフレッド・ライオンは知っている。
ナイヤガラの爆風の如(ごと)く、煽(あお)る攻撃的なドラム、これを求めた。
演目はもちろんハンク・モブレーの作曲、みごとなまでの安定したハード・バップには何も心配が無い。
という事で演奏は狙い通り、張りのある艶やかな魅力の一枚に仕上がった。
(青木高見)





Hank Mobley / Roll Call Hank Mobley / Roll Call

Recorded : November 13, 1960

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Wynton Kelly (p)
Freddie Hubbard (tp)
Paul Chambers (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Roll Call
02. My Groove Your Move
03. Take Your Pick
04. A Baptist Beat
05. A Baptist Beat (Alternate Take)
06. The More I See You
07. The Breakdown

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1960年11月30日録音、ブルーノート 4058番。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、トランペットがフレディ―・ハバード、ベースがポール・チェンバース、ドラムがアート・ブレイキー。
アルバム 「Soul Station 1960年2月7日録音」 のメンバーに新進気鋭のフレディ―・ハバードが加わったクインテット。
おおよそ、ハード・バップはドラムのアート・ブレイキーとハンク・モブレーの作曲が中核という見方もできる。
演奏は、いつもの 「丸いテナー」 が、ツッパリ・フレディ―・ハバードのトランペットと、ナイヤガラ爆風で煽(あお)るドラムのアート・ブレイキーに感化され幾分逞(たくま)しくなった。
またもやマイルスの話になるが、アルバム 「 Miles Davis / At Blackhawk San Francisco (Vol.1 or 2) 1961年4月21日と22日録音」 のライブ。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
あくまで個人的な想像だが、マイルスはこのアルバムを聴いて構想を練ったのではないか。
「まず、うるさいドラムのアート・ブレイキーを、何でも言う事を聞くジミー・コブに替えたろ、あとは俺のモード・ミュートで静的に統制させれば、俺の考えている音楽が実現できる、実施場所はブラック・ホークとしよう、ライブの緊張感でリハーサル無しで一発で決めたろ! よ~し、やるどぉ~」 とっ。
そして、当日のライブは一般評にある 「ブラック・ホークのマイルスは御不満」 という結果に終わる。
原因は、無頓着で、ぼんやりテナーのハンク・モブレーだったらしい。
その人の前に行くと、萎縮(いしゅく)してしまう人間関係があるように、マイルスとハンク・モブレーは、そうだったのかもしれない。
充分にリハーサルを重ねるハンク・モブレーに対し、突然まで仲間に曲目さえ言わない一発屋のマイルス、合う筈(はず)がない。
話を戻そう、ハンク・モブレー、ここでは張りと艶があって最高っ。
(青木高見)





Hank Mobley / Workout Hank Mobley / Workout

Recorded : March 26, 1961

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Grant Green (g)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

Song name :
01. Workout
02. Uh Huh
03. Smokin'
04. The Best Things In Life Are Free
05. Greasin' Easy
06. Three Coins In A Fountain (bonus track)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1961年3月26日録音、ブルーノート 4080番。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、ギターがグラント・グリーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
このアルバムを聴くたびに、つい思ってしまう。
その事を思ったら、このアルバムが、ツマらない一枚になる事を承知していても・・・。
どうしても、その事を思い出してしまう。
どうやったら忘れる事ができるのだろう。
打開策は、今後脳裏にエポック・メイキングな事を上書きするしかない、その事とは。
マイルス・デイヴィスのアルバム 「Someday My Prince Will Come」 の事。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、テナー・サックスがハンク・モブレーとジョン・コルトレーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
録音日は、1961年3月7日、20日と21日の三日。
改めてマイルス・デイヴィスの演奏時間9分の 「Someday My Prince Will Come」 の演奏を聴く。
始まりは静的な超絶ミュートのマイルスが全体の統制にかかる、そしてマイルスのレギュラーメンバーであるハンク・モブレーが吹く、次にウイントン・ケリーのソロ ~ マイルス ~ 自信を付けてきたモードのコルトレーン ~ マイルス ~ ウイントン・ケリーで終わる。
この演奏は、ジャズが新たなステージへの予感を感じる。
時代はハードからモードへの移行した音を知る事になる。
耳の良いハンク・モブレーはソロをとりながら、たぶんこう思って吹いていたのかもしれない。
「俺! この雰囲気に付いて行けないな~ これでマイルスのコンボも終わりかな~ まあ、待てよ俺は俺なりに一所懸命自分を出せばいいか、そうしようっと! これでいいのだ!」
しかし、この事は特にハンク・モブレーに限った事ではなかった。
例を挙げれば、ソニー・スティット、ジミー・ヒース、ジョージ・コールマン、サム・リヴァースそしてコルトレーン、最後はウエイン・ショーターなど。
爆走するマイルスの短期間テナー入れ替えに表れている。
話がマイルスになってしまったが、要は 「Someday My Prince Will Come」 の一週間後にウイントン・ケリーとポール・チェンバースを呼んでブルーノートからリリースした事を直視したい。
「Someday My Prince Will Come」 の事など無かった様なハンク・モブレーのマイペースなテナーが沁(し)みる。
(青木高見)





Hank Mobley / Another Workout Hank Mobley / Another Workout

Recorded : December 5, 1961

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

Song name :
01. Out of Joe's Bag
02. I Should Care
03. Gettin' and Jettin'
04. Hank's Other Soul
05. Hello Young Lovers

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1961年12月録音、ブルーノートから1986年 84431番。
共演者は、ピアノがウイントン・ケリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
アルバム・タイトルにもあるように 「Workout : 1961年3月26日録音 BN4080」 の続編。
リリースが何と1986年、録音から25年も経過している。
アルバム 「Workout」 からギターのグラント・グリーンが抜けた、ウイントン・ケリー・トリオにハンク・モブレーのワンホーン。
当時このアルバムが出る情報を得て、東京・高田馬場にあった 「ムトウ(2013年4月30日に閉店)」 に行って予約して入手した。
造語だが食べ物のジャンルに「B級グルメ」がある。
一流ではなく、贅沢でなく、庶民的に安価で、趣向をこらした美味い食べ物をいう。
ハンク・モブレーとは、さしずめ 「B級グルメ」 の代表格といえる。
演奏は、いつも五回聴く。
一回目はハンク・モブレー、二回目はピアノがウイントン・ケリー、三回目はベースがポール・チェンバース、四回目はドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ、五回目は全体で。
個人的には「 Workout 」とセットと考えいる。
1961年のハンク・モブレーはマイルス・デイヴィスのアルバム 「Someday My Prince Will Come 1961年3月7日録音」 にコルトレーンと一緒に参加している。
マイルスは、ブルーノートにこれだけ多くのアルバムをリリースしている実績を買ってハンク・モブレーを入れたのだろう。
ところが、これから始まる鬼のマイルスのリズム・セクションに切り込む演奏法とは程遠いテナーだった。
世間評も上辺だけでマイルスに嫌われたハンク・モブレーはイモだのヘタなど散々こき下ろした。
リリースが遅れた理由は、そんな経緯ではないかと思う。
(青木高見)





Hank Mobley / No Room For Squares Hank Mobley / No Room For Squares

Recorded :
March 7, 1963 #03, #06,
October 2, 1963 #01, #02, #04, #05, #07, #08,

Song name, Recorded, Personnel :

01. Three Way Split
02. Carolyn
04. No Room for Squares
05. Me 'N You
07. Carolyn (Alternate take)
08. No Room for Squares (Alternate take)
Rec : October 2, 1963
Hank Mobley (ts)
Andrew Hill (p)
Lee Morgan (tp)
John Ore (b)
Philly Joe Jones (ds)

03. Up a Step
06. Old World Imports
Rec : March 7, 1963
Hank Mobley (ts)
Herbie Hancock (p)
Donald Byrd (tp)
Butch Warren (b)
Philly Joe Jones (ds)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1963年3月と10月の録音、ブルーノート 4149番。
共演者は、ピアノがアンドリュー・ヒルとハービー・ハンコック、トランペットがドナルド・バードとリー・モーガン、ベースがブッチ・ウォーレンとジョン・オー、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
当サイトでは曲毎のメンバーを明記した。
他人に何と言われようとも、ハンク・モブレーはブルーノート社主のアルレッド・ライオンのお気に入りだった。
その為、他のミュージシャンでは考えられない程のアルバムをリリースできた。
もう、その事だけで考えられない位、しあわせな事で、一枚しか出せなかったミュージシャンから見れば天国だった。
共演者の人選も当然ハンク・モブレーの意志と言うよりは、アルレッド・ライオンの頭の中イメージが具現化される。
ここでは、ピアノのピアノがアンドリュー・ヒルとハービー・ハンコック。
トランペットのドナルド・バードとリー・モーガン。
ベテラン・ドラムのフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
メラメラと燃える若き獅子達が呼ばれた。
にもかかわらずハンク・モブレー本人は、いつものように淡々とマイペース。
ジョン・コルトレーンみたいにブッ飛ばない。
しかしこれは同時代にコルトレーンみたいな怪物が出てしまって、テナーと言うといつも比較される原因になった。
もし、ジョン・コルトレーンが居なかったら、間違いなくハンク・モブレーがトップになったかもしれない。
演奏は充分なリハーサルを行ったであろう端正なブルーノート・サウンドが楽しめる。
(青木高見)

※ このコメントは 「アマゾン」「タワーレコード」「HMV」に掲載しました。 (コメントの無断引用・無断転載を禁じます)
コメント : アルバムはハンク・モブレー、1963年3月と10月の録音、ブルーノート 4149番。
他人に何と言われようとも、ハンク・モブレーはブルーノート社主のアルレッド・ライオンのお気に入りだった。
その為、他のミュージシャンでは考えられない程のアルバムをリリースできた。
もう、その事だけで考えられない位、しあわせな事で、一枚しか出せなかったミュージシャンから見れば天国だった。
共演者の人選も当然ハンク・モブレーの意志と言うよりは、アルレッド・ライオンの頭の中イメージが具現化される。
ここでは、ピアノのピアノがアンドリュー・ヒルとハービー・ハンコック。
トランペットのドナルド・バードとリー・モーガン。
ベテランドラムのフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
メラメラと燃える若き獅子達が、あてがわれた。
にもかかわらず、ハンク・モブレー本人はいつものように淡々としてマイペース。
コルトレーンみたいにブッ飛ばない。
それが、ハンク・モブレー作品全般に言える最大の特徴。
(青木高見)





Hank Mobley / The Turnaround Hank Mobley / The Turnaround

Recorded : February 4, 1965

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Barry Harris (p)
Freddie Hubbard (tp)
Paul Chambers (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Pat 'n' Chat
02. The Turnaround (Does not appear on the LP cofiguration)
03. Hank's Waltz
04. The Turnaround
05. Straight Ahead
06. My Sin

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1965年2月録音、ブルーノート 4186番。
共演者は、ピアノがバリー・ハリス、トランペットがフレディ・ハバード、ベースがポール・チェンバース、ドラムがビリー・ヒギンス。
所持しているのは1965年2月録音の六曲入りのCD。
タイトルの 「ターンアラウンド(Turnaround)」 の意味は以下の通り。
1. 方向転換。
2. (思想・意見・政策などの) 転向、変節。
3. (自転車の) 車回しの場所。
4. (船・飛行機などの) 往復の全時間。
5. (販売などの) 好転。
というようにハンク・モブレーとブルーノート社主のアルフレッド・ライオンがどんな思惑で命名したか想像をかき立てる。
全曲ハンク・モブレーの作曲でここに秘密がありそうだ。
出発点は? ハンク・モブレー自身、自分のユニット、ブルーノート・レーベル、当時のジャズ界、人の行動、社会の動き、世界の動き、地球、魂など。
では方向転換先は? めぐりめぐった先は、戻り口は、擁した時間は、輪廻、結局戻ってくる、などが思い浮かぶ。
それらを一つずつ掛け合わしていく。
どれもこれも当っていそうだが、実際はそんなに大仰しいものでは無いのかもしれないが、これも答えになる。
今一度「The Turnaround」を聴いてみるとハンク・モブレーの「つぶやき」の様に感じてきた。
ジャケット・デザインは回って戻る「矢(アロー)」。
ちなみに東京証券取引所(東証Arrows)のロゴに似ている。
株取引も行って戻って、巡り回る意味からきていると思う。
結局、巡り巡って赤塚不二夫の「これでいいのだ!」をハンク・モブレーは言いたかったのかもしれない。
(青木高見)





Hank Mobley / Dippin Hank Mobley / Dippin

Recorded : June 18, 1965

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Harold Mabern (p)
Lee Morgan (tp)
Larry Ridley (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. The Dip
02. Recado Bossa Nova
03. The Break Through
04. The Vamp
05. I See Your Face Before Me

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ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1965年6月録音、ブルーノート 4209番。
共演者は、ピアノがハロルド・メイバーン、トランペットがリー・モーガン、ベースがラリー・リドレー、ドラムがビリー・ヒギンズ。
日本ではハンク・モブレーと言えばこのアルバムが代名詞になっている。
ハンク・モブレーは本来バッパーなのに、2曲目の「リガート・ボサノヴァ (Recado Bossa Nova)」がヒット。
この一枚しか聴かなければ、ハンク・モブレーはボサノヴァ・テナーだと言われるほど定着した。
ある意味それ程、日本人の耳に強烈な印象を与えた。
それと強烈なオレンジのジャケットがインパクトがあった、デザインはリード・マイルス。
多くのジャズ紹介の中でもジャズ入門編に必ず載っている。
これらの現象はさておき、ここで注目はピアノのハロルド・メイバーン。
目立ちたがらない、真面目実直、奥に歌心があって、おっとハンク・モブレーとそっくり。
トランペットがリー・モーガンはこのアルバムでは、いつものツッパリはグッと押さえられ渋い。
ディスコグラフィーで俯瞰(ふかん)するとハンク・モブレーの絶頂期の作品であることは間違いなさそう。
(青木高見)

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コメント : アルバムはハンク・モブレー、1965年6月録音、ブルーノート 4209番。
「Recado Bossa Nova」の一発ヒットで知名度アップ!?
共演者はピアノがハロルド・メイバーン、トランペットがリー・モーガン、ベースがラリー・バンカー、ドラムがビリー・ヒギンズ。
ハンク・モブレーは知らなくても「Recado Bossa Nova」は流行った、一人歩きした。
(青木高見)





Hank Mobley / A Caddy for Daddy Hank Mobley / A Caddy for Daddy

Recorded : December 18, 1965

Personnel :
Hank Mobley (ts)
McCoy Tyner (p)
Lee Morgan (tp)
Curtis Fuller (tb)
Bob Cranshaw (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. A Caddy For Daddy
02. The Morning After
03. Venus Di Mildew
04. Ace Deuce Trey
05. 3rd Time Around

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メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1965年12月録音、ブルーノート 4230番。
共演者は、ピアノがマッコイ・タイナー、トランペットがリー・モーガン、トロンボーンがカーティス・フラー、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがビリー・ヒギンス。
1950年末からこの1965年までのアルバムがハンク・モブレーが油が乗りきった期間。
演奏はフロントにリー・モーガン、カーティス・フラーのジャズ・メッセンジャーズ・メンバー。
リー・モーガンは同年 「The Rumproller」 を作成、二年前に名盤「Sidewinder」をリリース。
そして、この三管に加わった、二年後に「The Real McCoy」をリリースするいマッコイ・タイナーがいい味を出している。
この様にノッテル男達が全力でハンク・モブレーをサポートした点が聴き処といえる。
結局、この時のハンク・モブレーに、この共演者を割り当てたのがブルーノート社主・アルフレッド・ライオン。
ブルーノートの音作りへのこだわりが、ひしひしと伝わってくる。
話は変わるが、アルバム・ジャケットはキャデラックのボンネットの上に乗る女性。
車を調べると 「キャデラックは1965年型」 の様だ。
正式には 「PREMIUM 66 Cadillac Fleetwood 60 Special Brougham(キャデラック・フリートウッド・ブロアム)」 という車。
発売時期がこのアルバムのリリース時期と一致した。
それで納得、アルバムタイトルの 「キャディ(Caddy)」 はキャデラックの事で車を意味しているのに気が付いた。
(青木高見)

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コメント : アルバムはハンク・モブレー、1965年録音、ブルーノート 4230番。
1950年末からこの1965年までのアルバムがハンク・モブレーが油が乗りきった期間。
演奏はフロントにリー・モーガン、カーティス・フラーのジャズ・メッセンジャーズ・メンバー。
リー・モーガンは同年「The Rumproller」を作成、二年前に名盤「Sidewinder」をリリース。
そして、この三管に加わった、二年後に「The Real McCoy」をリリースするいマッコイ・タイナーがいい味を出している。
この様にノッテル男達が全力でハンク・モブレーをサポートした点が聴き処といえる。
(青木高見)





Hank Mobley / A Slice of The Top Hank Mobley / A Slice of The Top

Recorded : March 18, 1966

Personnel :
Hank Mobley (ts)
McCoy Tyner (p)
Lee Morgan (tp)
James Spaulding (as, fl)
Kiane Zawadi (euph)
Howard Johnson (tuba)
Bob Cranshaw (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Hank's Other Bag
02. There's a Lull in My Life
03. Cute 'N Pretty
04. Touch of Blue
05. Slice of the Top

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メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1966年3月録音、ブルーノート 33582番。
共演者は、ピアノがマッコイ・タイナー、トランペットがリー・モーガン、アルトサックスがジェームス・スポールディング 、ユーフォニアムがキアヌ・ザワディ、チューバがハワード・ジョンソン、ベースがハワード・ジョンソン、ドラムがビリー・ヒギンズ。
2曲目の 「There's a Lull in My Life」 を除いて全てハンク・モブレーの作曲。
演奏は八人編成のコンボ。
あまり耳慣れない楽器のユーフォニアムとチューバが入ったコンボが興味を引く。
ピアノのマッコイ・タイナーもこの手のスモール・コンボを得意としている。
キアヌ・ザワディが演奏する 「ユーフォニアム」 という楽器はユーフォニウム(euphonium)とも呼ばれる。
金管楽器の一種で一般的にB♭管、幾重かに巻かれた円錐管と通常四つのバルブがある。
音域はテナーやテナー・バスのトロンボーンとほぼ同じで柔らかく丸みのある音色が特色。
アルバムを聴く楽しみの一つに珍しい楽器の調べを聴く楽しみもある。
(青木高見)





Stan Getz / Plays Hank Mobley / Hi Voltage

Recorded : October 9, 1967

Personnel :
Hank Mobley (ts)
John Hicks (p)
Jackie McLean (as)
Blue Mitchell (tp)
Bob Cranshaw (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. High Voltage
02. Two and One
03. No More Goodbyes
04. Advance Notion
05. Bossa De Luxe
06. Flirty Gerty

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メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1967年録音、ブルーノート 4273番。
共演者は、ピアノがジョン・ヒックス、アルトサックスがジャッキー・マクリーン、トランペットがブルー・ミッチェル、ベースがボブ・クランショウ、ドラムスがビリー・ヒギンズ。
演奏はタイトルの 「Hi Voltage ハイ・ヴォルテージ」 だがその割には淡々としている。
しかしそこがハンク・モブレー、本来ハンク・モブレーはハイ・ヴォルテージにならない。
そうかといって燃えていない訳ではない、ちゃんと燃えている。
ちなみに、1967年はジャズは大きな転換期を迎える。
マイルスは 「Sorcerer」 「Nefertiti」 をリリース、そしてジョン・コルトレーンが亡くなった。
ハード・バップも終わりかけたこの時期、ジャッキー・マクリーンとブルー・ミッチェルの三管をあえてやった。
線香花火のような一抹の不安、しかしそこがこのアルバムの聴き処。
ハンク・モブレーにケチつけたり、嫌いな人は聴かなくてヨ~シ!
(青木高見)





Hank Mobley / Reach Out! Hank Mobley / Reach Out!

Recorded : January 19, 1968

Personnel :
Hank Mobley (ts)
Lamont Johnson (p)
George Benson (g)
Woody Shaw (tp, flh)
Bob Cranshaw (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Reach Out
02. Up Over And Out
03. Lookin' East
04. Goin' Out Of My Head
05. Good Pickin's
06. Beverly

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ハンク・モブレー (Hank Mobley 本名 : Henry Mobley 1930年7月7日~1986年5月30日) はアメリカ合衆国ジョージア州イーストマン生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
アルバムはハンク・モブレー、1968年録音、ブルーノート 4288番。
共演者は、トランペットとフリューゲルがウディ・ショウ、ギターがジョージ・べンソン、ピアノがラモント・ジョンソン、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがビリー・ヒギンズ。
1960年代後半、音楽シーンは大きく変動した。
たとえばザ・ビートルズに代表されるロックの台頭やソウル・ミュージックが隆盛をきわめる。
ジャズは、それらの影響もあって一時の隆盛はなくなってしまった。
アルバムはその時期のものでハンク・モブレーのオリジナル以外に二曲がカヴァーとなる。
タイトルの 「Reach Out I'll Be There」 はソウルのフォー・トップスの1966年のヒット曲。
モブレーがフォー・トップスをカヴァーした事が肝かもしれない。
アルバム全体としては当時新進気鋭のジョージ・ベンソンを全面に押し出している。
これら時代背景を考慮した演奏が、今となっては貴重といえる。
ハンク・モブレーのアルバムだと思わないで聴くと、CTIレーベルのようで変な妖艶さが漂っている。
ジャケットはエッフェル塔の前で微笑んでいるハンク・モブレー。
これを見ながら聴いていると、ハード・バップ一本で、やり通してきた安堵とでもいうか、全部やりつくした心境が伝わってくる。
たぶんレギュラーメンバーのボブ・クランショウもビリー・ヒギンズも同じ気分だったと思う。
違うのは、新メンバーのウディ・ショウ、ジョージ・べンソン、ラモント・ジョンソン。
そういう意味で三人の起用は大正解なのかもしれない。
結局、ブルーノートが偉いということになる。
(青木高見)

※ このコメントは 「アマゾン」「タワーレコード」「HMV」に掲載しました。 (コメントの無断引用・無断転載を禁じます)
コメント : アルバムはハンク・モブレー、1968年録音、ブルーノート 4288番。
1960年代後半、音楽シーンは大きく変動した。
たとえばザ・ビートルズに代表されるロックの台頭やソウル・ミュージックが隆盛をきわめる。
ジャズは、それらの影響もあって一時の隆盛はなくなってしまった。
アルバムはその時期のものでハンク・モブレーのオリジナル以外に二曲がカヴァーとなる。
タイトルの「Reach Out I'll Be There」はソウルのフォー・トップスの1966年のヒット曲。
(青木高見)




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