青木高見のジャズコレクション Barry Harris (p) バリー・ハリス


寸評
バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
世間評で 「バド・パウエル派のバップ・ピアニスト」 ばかりが先行して、本人に対して失礼だと思う。
バリー・ハリスのピアノは、更にそれを発展させ、決して激情的にならず、あくまでエレガントさを追求した点に功績がある。
それは、まさに 「バリー・ハリス派」 といっても良い。
今も健在で 「ユーチューブ」 で講師として指導している姿を観ることができる。
実際に鍵盤に向かうと、どれもがウルトラC、往年のジャズ・ピアニストの凄さを見る事ができる。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Barry Harris / Breakin' It Up Barry Harris / Breakin' It Up

Recorded : July 31, 1958

Personnel :
Barry Harris (p)
William Austin (b)
Frank Gant (ds)

Song name :
01. All the Things You Are
02. Ornithology
03. Bluesy
04. Passport
05. Allen's Alley
06. Embraceable You
07. SRO
08. Stranger in Paradise

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはバリー・ハリス、1958年7月31日録音、アーゴ・レーベルからのリリース、初リーダー作。
共演者は、ベースがウィリアム・オースティン、ドラムがフランク・ギャント。
何はともあれ、バリー・ハリスの初リーダー作という事が何より貴重。
経歴で、生まれ育ったデトロイトから長い間、離れようとしなかったらしい。
また、性格が、どちらかというと控えめだった事。
新しいジャズの潮流には目もくれず、ただひたすらのビ・バップへの愛情と、伝承を行ってきた。
当時の人気は、広い国アメリカよりも、ジャズ情報に飢えていた日本、特にジャズ喫茶で異常な人気を呼んだ。
演奏は、ハード・パップでありながら、実にエレガント。
ジャカジャカやらない。
エモーショナルで美しいピアノ。
今聴いても、まったく色褪(あ)せない。
気分が落ち着く、今流の表現でいうと 「癒されるピアノ」 。
こういう本物のピアニストが、今はいない。
以下、作曲者を明記した。
01. All the Things You Are (Oscar Hammerstein II, Jerome Kern)
02. Ornithology (Charlie Parker)
03. Bluesy (Barry Harris)
04. Passport (Charlie Parker)
05. Allen's Alley (D Best)
06. Embraceable You (George Gershwin, Ira Gershwin)
07. SRO (Barry Harris)
08. Stranger in Paradise (Robert Wright, George Forrest)
特に、チャーリー・パーカーの信奉者なので、その作品が中軸を占める。
(青木高見)





Barry Harris / At The Jazz Workshop Barry Harris / At The Jazz Workshop

Recorded : May 15-16, 1960

Personnel :
Barry Harris (p)
Sam Jones (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Is You Is or Is You Ain't My Baby?
02. Curtain Call
03. Star Eyes
04. Moose the Mooch
05. Lolita
06. Morning Coffee
07. Don't Blame Me
08. Woody'N You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはバリー・ハリス、1960年5月15日・16日の録音、サンフランシスコの 「ジャズ・ワークショップ」 のライブ。
共演者は、ベースがサム・ジョーンズ、ドラムがルイ・ヘイズ。
「ジャズ・ワークショップ」 は、1959年、あのキャノンボール・アダレイ兄弟のライブが行なわれた場所で有名になる。
バリー・ハリスをニューヨークに呼んだのは、何を隠そうキャノンボール・アダレイだと言うから面白い。
バリー・ハリスは、一般にはバド・パウェル派とされるが、ただの真似に終わらずに、更に理論と技術を再構築した。
決して表現しすぎない、控えめなトーンにエレガントさを加味したピアノは、まさに上質。
性格も物静かで、あまり表に出ることを好まない。
お祭り騒ぎの好きなジャズ界において貴重な存在だったかもしれない。
ここでは、リズム隊も物静かなサム・ジョーンズとルイ・ヘイズ。
当然、演奏は決してハミ出さず、それでいてお手本的な演奏が名盤たる所以(ゆえん)。
(青木高見)





Barry Harris / Preminado Barry Harris / Preminado

Recorded : January 19, 1961

Personnel :
Barry Harris (p)
Joe Benjamin (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. My Heart Stood Still
02. Preminado
03. I Should Care
04. There's No One But You
05. One Down
06. It's the Talk of the Town
07. Play, Carol, Play
08. What Is This Thing Called?

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはバリー・ハリス、1961年1月19日の録音、リヴァーサイド・レーベルからのリリース。
共演者は、ベースがジョー・ベンジャミン、ドラムがエルビン・ジョーンズ。
なんともイカス、アルバム・ジャケット。
ジャズ喫茶の全盛時代、特に人気が高かった一枚。
これを聴きながら、煙草を燻(くゆ)らし、珈琲を飲みながら、本を読むのが粋だった時代の音が甦(よみがえ)る。
はたまた、角棒、ヘルメットにタオル、シュプレヒコールも甦(よみがえ)る。
ビ・バップを貫き通し、ビ・バップを心底、愛してやまないバリー・ハリス。
共演者のジョー・ベンジャミンは、カーメン・マクレーの 「ブック・オブ・バラード」 に参加していた。
また、どちらかというとバリー・ハリスとは対極を成す、激情型のドラムのエルビン・ジョーンズ、ここではグッと押さてサポートに徹している。
ジャズ・ピアノの醍醐味は、こんな処にある。
(青木高見)





Barry Harris / Chasin' The Bird Barry Harris / Chasin' The Bird

Recorded : May 31 and August 23, 1962

Personnel :
Barry Harris (p)
Bob Cranshaw (b)
Clifford Jarvis (ds)

Song name :
01. Chasin' the Bird / Charlie Parker
02. The Breeze and I / Ernesto Lecuona, Al Stillman
03. Around the Corner
04. Just as Though You Were Here / John Benson Brooks, Eddie DeLange
05. (Back Home Again in) Indiana / James F. Hanley, Ballard MacDonald
06. Stay Right with It
07. 'Round Midnight / Thelonious Monk
08. Bish Bash Bosh
09. The Way You Look Tonight / Dorothy Fields, Jerome Kern

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはバリー・ハリス、1962年5月31日と同年8月23日の録音。
共演者は、ベースがクリフォード・ジャーヴィス、ドラムがボブ・クランショウ、リヴァーサイド・レーベルからのリリース。
アルバム・タイトルは 「Chasin' The Bird」 邦題は 「バードを追って」。
バードとは、言わずと知れたチャーリー・パーカーの事。
一般にハード・バップが活躍した時代は1950年代だが、バリー・ハリスはその終わり頃に現われた。
いわゆる遅咲きのバーパーだが、今思うと世間の流行には目もくれず、ハード・バップ一筋でやり通してきた男。
最終的にはハード・バップを軸に、ハード・バップの指導者、総合音楽家になって今も現役で活躍している。
1929年の生まれなので、かなりの高齢で、数少ないハード・バップの生き証人で長生きしてほしい。
演奏はズバリ、パーカーが上質なピアノになった。
そうかといって、バド・パウエルほど饒舌ではなく、極めて誇張のない、淡々とした深い味わいが特徴。
ライナーにタッド・ダメロンに心酔したとあるが、たしかにタッド・ダメロンの香りがする。
こういう素晴らしいアルバムを聴くと、自分もこういう生き方をしなきゃ、と、いつも思わされる。
(青木高見)





Barry Harris / Magnificent! Barry Harris / Magnificent!

Recorded : November 25, 1969

Personnel :
Barry Harris (p)
Ron Carter (b)
Leroy Williams (ds)

Song name :
01. Bean and the Boys
02. You Sweet and Fancy Lady
03. Rouge
04. Ah-Leu-Cha
05. Just Open Your Heart
06. Sun Dance
07. These Foolish Things
08. Dexterity

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : バリー・ハリス (Barry Doyle Harris 1929年12月15日~) はアメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはバリー・ハリス、1969年11月25日録音、プレスティッジ・レーベルからのリリース。
共演者は、ベースがロン・カーター、ドラムがリロイ・ウィリアムス。
アルバム・タイトル 「Magnificent」 とは 「壮大」 とか 「堂々たる」 という意味。
それに更に  「!」  を付けた、バリー・ハリスがこのアルバムに込めた気合いを感じる。
演奏は、生涯愛し続ける 「ビ・バップ」 に対する飽くなき探求。
音楽の世界がどんなに変化しようとも、流行には見向きもせず、頑固ともいえる真のバップを追求してきた。
バド・パウエルほど激情にならず、お洒落でエレガントな音。
話が飛ぶが、インターネットのユーチューブで、バリー・ハリスのワーク・ショップやクリニックで、実際に生徒に手ほどきしている姿を観る事ができる。
百戦錬磨の指使いを、まじかで見る事が出来る。
バリー・ハリスが弾くと鍵盤に魔法がかかった様に、一瞬にして気品と風格が漂うから不思議。
そして、どこを取ってもウルトラC級の技を見る事ができる。
(青木高見)




▲ページの上に戻る▲