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歌舞伎 (COCJ-30695) 歌舞伎 (COCJ-30695)
歌舞伎・勧進帳(VDR-25165) 歌舞伎・勧進帳(VDR-25165)

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【以下、コンテンツ】


歌舞伎 (COCJ-30695)歌舞伎 (COCJ-30695)

CD release date : 1999年11月20日

題目/演者 :
01. 勧進帳~山伏問答/十五代目 市村羽左衛門,七代目 松本幸四郎
02. 白浪五人男~稲瀬川勢揃の場/七代目 松本幸四郎,十五代目 市村羽左衛門,六代目 尾上梅幸,市村家橘,十三代目 守田勘弥
03. 鳥辺山心中~四条河原の場/二代目 市川左団次、二代目 市川松蔦
04. 恋飛脚大和往来~封印切の場/初代 中村雁治郎、初代 中村魁車、二代目 市川箱登羅
05. 三人吉三~大川端の場/十五代目 市村羽左衛門、七代目 松本幸四郎、十三代目 守田勘弥
06. 弁天小僧~浜松屋店先の場/十五代目 市村羽左衛門、七代目 松本幸四郎、沢村沢右衛門、松本錦四郎
07. 鈴ヶ森~題目塚の場/十五代目 市村羽左衛門、七代目 松本幸四郎
08. 与話情浮名横櫛~源氏店妾宅の場/十五代目 市村羽左衛門、六代目 尾上梅幸、四代目 尾上松助
09. 幡隋院長兵衛~水野邸湯殿の場/七代目 松本幸四郎、十三代目 守田勘弥
10. 女殺油地獄~豊島屋店先の場/二代目 市川猿之助、三代目 坂東秀調、二代目 市川左升、三代目 沢村源十郎

Song number, Song name, Japanese title :
01. 勧進帳~山伏問答
02. 白浪五人男~稲瀬川勢揃の場
03. 鳥辺山心中~四条河原の場
04. 恋飛脚大和往来~封印切の場
05. 三人吉三~大川端の場
06. 弁天小僧~浜松屋店先の場
07. 鈴ヶ森~題目塚の場
08. 与話情浮名横櫛~源氏店妾宅の場
09. 幡隋院長兵衛~水野邸湯殿の場
10. 女殺油地獄~豊島屋店先の場

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : 
 01. 勧進帳は歌舞伎十八番のひとつ、源義経とその忠臣・武蔵坊弁慶の逃避行を描いた名作。
舞台は加賀国の安宅の関(現在の石川県小松市)ここで繰り広げられる緊迫のドラマ。
源義経は兄・頼朝に謀反の疑いをかけられ、家来たちとともに奥州へ逃れる途中、山伏に変装して関所を通過しようとする。
弁慶はその一行の先頭に立ち、関守・富樫左衛門の厳しい問いに応じる。
富樫は「勧進帳(東大寺再建のための寄付趣意書)」を読むよう命じるが、弁慶は白紙の巻物を即興で読み上げ、更に山伏の心得についても堂々と答えた。
通行が許されかけた、その瞬間、富樫の部下が荷物持ちに扮した義経に疑いをかけた。
弁慶は主君である義経を金剛杖で打ち据え、「ただの荷物持ちだ」と演技を貫ぬく。
その忠義に心打たれた富樫は、通行を正式に許可した。
最後に富樫は酒を振る舞い、弁慶は「延年の舞」を踊って義経を逃がし、自らも後を追う。
幕切れは、弁慶が花道を豪快に駆け抜ける「飛び六方」が披露され、観客の心をつかむファイナル。
この演目は、忠義・機転・情の厚さが織りなす男たちのドラマ。
 02. 白浪五人男(しらなみごにんおとこ)は河竹黙阿弥によって書かれた歌舞伎の世話物狂言で、正式な演目名は「青砥稿花紅彩画(あおとぞうし はなの にしきえ)」。
盗賊たちの粋で華やかな姿と、七五調の名台詞が魅力の作品。
物語は、盗賊団「白浪五人男」が繰り広げる騙しと逃走のドラマ。
浜松屋の場 弁天小僧菊之助が武家のお嬢様に化け、呉服屋で盗みを働き、ゆすりを仕掛ける。
しかし、侍に正体を見破られ、兄貴分の南郷力丸とともに盗賊であることを明かして去る。
稲瀬川勢揃いの場 五人の盗賊が土手に勢揃いし、それぞれが名乗りを上げる名場面。
リーダー格の日本駄右衛門を筆頭に、弁天小僧、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸が登場し、粋な口上を披露する。
その後 追っ手との立ち回りの末、五人はそれぞれ逃げていく。
幕切れには、華やかな衣装と見得で観客を魅了する。
見どころは盗賊たちの悪事を描きながらも、どこか人情味があり、江戸の粋を感じさせる。
弁天小僧の「知らざあ言って聞かせやしょう」の名台詞は、まるで雨上がりに現れる虹のように、観る者の心に鮮やかにする。
 09. 幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)は、河竹黙阿弥による世話物の名作、「湯殿の長兵衛」とも呼ばれる。
江戸の町奴の親分・長兵衛が、武士との対立の中で男の意地と名誉を貫く姿を描いた、痛快かつ哀愁漂う物語。
第一幕:村山座の騒動 江戸の芝居小屋・村山座で、旗本奴の白柄組が酔って舞台を荒らす。
そこへ町奴の親分・幡随院長兵衛が登場し、見事に騒動を収めて観客から喝采を浴びる。
第二幕:長兵衛の家と水野の招き 騒動を見ていた白柄組の頭領・水野十郎左衛門は、長兵衛に遺恨を抱きつつも、和解の名目で酒宴に招待する。
長兵衛は罠と知りながらも「男の名折れになる」と言って、妻子や子分の制止を振り切り、ただ一人水野邸へ向かう。
第三幕:湯殿での死 酒宴の最中、長兵衛は湯殿に案内され、そこで水野らに襲われる。
丸腰の長兵衛は「命は差し上げましょう」と潔く応じ、名台詞を残して槍を受け、見事に散る。
子分たちが棺桶を持って駆けつける場面は涙を誘う。
作品は、「人は一代、名は末代」という言葉に象徴されるように、名誉と覚悟を貫く男の美学が描かれている。
(青木高見)
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歌舞伎・勧進帳(VDR-25165)歌舞伎・勧進帳(VDR-25165)

CD release date : 1997年4月9日

題目/演者 :
01. 勧進帳~歌舞伎十八番の内/

Song number, Song name, Japanese title :
01. 勧進帳

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : 歌舞伎舞踊劇「勧進帳」は歌舞伎十八番の一で、能の「安宅」を歌舞伎化した長唄物である。
弁慶を勤める松本幸四郎は天覧劇の時、十九歳で初めて四天王に出て以来、九代目団十郎の舞台を眼のあたりに研鑽を積み、明治三十九年五月歌舞伎座で弁慶を初演以来、屢々これを演じ、その演技に於て、覇気に於て当代無双の弁慶役者として折紙をつけられた。
又、富樫左衛門を勤める市村羽左衛門(十五代目)は明治四十年歌舞伎座でこれを演じて以来、適役を謳われ、その気魄に、名調子に、絶讃おく能わざるものであった。
源義経役の片岡仁左衛門(十二代目)も亦、気品ある容姿と優雅な科白は昭和十四年歌舞伎座初演当時から適役とされた。 更に、四天王には老朽市川荒次郎の常陸坊海尊をはじめ、十五代羽左衛門の息当時家橘(十六代目市村羽左衛門)の亀井六郎、幸四郎の息で市川宗家を継ぎ十一代目市川団十郎を襲名した市川海老蔵の片岡八郎、その弟の市川染五郎(八代目松本幸四郎)の駿河次郎と、いづれも名門の顔を揃え、豪華な配役である。
地方の長唄囃子連中も、唄に富士田新蔵、三味線に柏伊三郎、小鼓に望月太左衛門と、何れも近来の第一人者を網羅して、あくまで完壁を期した「勧進帳」である。(解説書より抜粋)
解説:「勧進帳」について(無署名)/弁慶と荒事(七世 松本幸四郎)/歴史をもつ劇(十二世 片岡仁左衛門)/富樫役者(十五世 市村羽左衛門)、尚、解説書には、詞章は掲載は無し。
 わたくし事になるが東京・日本橋人形町に勧進帳の弁慶ブロンズ像を見てきた。
弁慶が心で泣きながら、これでもかという程、主君義経を棒で叩くシーンを思い出し胸が熱くなった。
関守の富樫も目の前の山伏たちを義経一行と見破っている、しかし弁慶の迫力の演技に感服し見逃す、つまり「武士の情け」。
この見逃し行為も富樫に取ってもバレたら切腹ものの命がけの行為。
本当にあった話では無いにしろ、今は平和な時代だと実感、帰りに名物の甘酒を呑んで帰ってきた。
(青木高見)
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