青木高見のジャズコレクション Charlie Mingus (b, vo) チャールズ・ミンガス


略歴
Charles Mingus チャールズ・ミンガス (Charles Mingus 1922年4月22日~1979年1月5日) はアメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれのジャズ・ベーシスト、コンポーザー、バンドリーダー、ピアニスト。
一般的にチャールズ・ミンガスというと 「オジさんは、怒ってんだ」 のイメージが強い。
たしかに音楽活動を媒介に、抗議、激怒、皮肉、冷笑、風刺などが強調された作品が多い。
加え本人の言動が強烈で、これがジャズ界きっての強面(こわもて)の印象が付いてしまった。
という訳でチャールズ・ミンガスは1枚だけを聴いも見えてこない。
ここはミュージシャンというよりも 「人間チャールズ・ミンガス」 を聴くというスタンスでいきたい。
ベーシストでありながら偉大なバンド・リーダー、考えるジャズの創始者である事を頭に描きながら聴きたい。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Charles Mingus / Pithecanthropus Erectus (WPCR-25029) Charles Mingus / Mingus Three (TOCJ-50021) Charlie Mingus / Tijuana Moods (BVCJ-7329) Charles Mingus / Mingus, Mingus, Mingus, Mingus (MCAD-39119)

【INDEX (共演アルバム)】
Duke Ellington / Money Jungle (CDP 7 46398 2)


【以下コンテンツ】


Charles Mingus / Pithecanthropus Erectus (WPCR-25029) Charles Mingus / Pithecanthropus Erectus (WPCR-25029)

Recorded : January 30, 1956

Personnel :
Charles Mingus (b)
Mal Waldron (p)
Jackie McLean (as)
J.R Monterose (ts)
Willie Jones (ds)

Song name :
01. Pithecanthropus Erectus
02. A Foggy Day
03. Profile Of Jackie
04. Love Chant

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : チャールズ・ミンガス (Charles Mingus 1922年4月22日~1979年1月5日) はアメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれのジャズ・ベーシスト、コンポーザー、バンドリーダー、ピアニスト。
アルバムはチャールズ・ミンガス、1956年1月30日の録音、邦題 「直立猿人」。
LPはアトランティック(Atlantic)1237番、4曲入り。
CDは発売元がワーナーミュージック・ジャパン、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏とチャールズ・ミンガス(Charles Mingus)氏自身による英語オリジナル・ライナーノーツ、瀬川昌久氏による日本語解説、4曲入り。
メンバーは、ベースがチャールズ・ミンガス、ピアノがマル・ウォルドロン、アルトサックスがジャッキー・マクリーン、テナーサックスがJ.R.モンテローズ、ドラムがウィリー・ジョーンズ。
1曲目、「ピテカントロプス・エレクトス (直立猿人)」 厳密には、進化~優越感~衰退~滅亡の4楽章から構成されている。
2曲目、「A Foggy Day」 ガーシュインのスタンダード、邦題 「霧深き日」。
3曲目、「Profile of Jackie」 バラードでジャッキー・マクリーンのアルトサックスに委(ゆだ)ねた、邦題 「ジャッキーの肖像」。
4曲目、「Love Chant ラブ・チャント」。
「直立猿人」 タイトルのユニークさ、偉大なる巨匠チャールズ・ミンガスが繰り広げる世界。
2007年に24ビット・デジタル・リマスタリング音源が出たので買い替えた。
ひと昔前、蒲田にあるジャズ喫茶 「直立猿人」 に友人の 「達ちゃん」 と行った。
店は狭く硬い木の椅子が 「怒りのミンガス」 ぽくって変に感動した。
命名の由来を店長に聴いてみるた 「チャールズ・ミンガスが好きで日本でユニークな名前はこれしかない」 との事、名言だ。
場所は、大田区西蒲田7丁目61、東急ガード沿いを100mほど歩いたビルの3F。
(青木高見)





Charles Mingus / Mingus Three (TOCJ-50021) Charles Mingus / Mingus Three (TOCJ-50021)

Recorded : July 9, 1957

Personnel :
Charles Mingus (b)
Hampton Hawes (p)
Dannie Richmond (ds, tambourine)
I Can't Get Started" only (noncredit) Sonny Clarke (p)

Song name :
01. Yesterdays
02. Back Home Blues
03. I Can't Get Started
04. Hamp's New Blues
05. Summertime
06. Dizzy Moods
07. Laura

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : チャールズ・ミンガス (Charles Mingus 1922年4月22日~1979年1月5日) はアメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれのジャズ・ベーシスト、コンポーザー、バンドリーダー、ピアニスト。
アルバムはチャールズ・ミンガス、1957年7月9日の録音。
LPはジュビリー(Jubilee)1054番、7曲入り。
CDは発売元が株式会社EMIミュージック・ジャパン、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、原田和典氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは、ベースがチャールズ・ミンガス、ピアノがハンプトン・ホーズ、ドラムがダニー・リッチモンド。
3曲目の 「I Can't Get Started」 のみトイレに行ったハンプトン・ホーズの代わりにソニー・クラークが入ったとされる。
ホントにそうか聴き比べるのも楽しい。
演奏はチャールズ・ミンガスっぽくないのが聴きどころ。
ピアノの馬さんことハンプトン・ホーズ、チャールズ・ミンガスの高弟ダニー・リッチモンドのトリオで冥利に尽きる。
(青木高見)





Charlie Mingus / Tijuana Moods (BVCJ-7329) Charlie Mingus / Tijuana Moods (BVCJ-7329)

Recorded :
July 18, 1957
August 6, 1957

Personnel :
Charles Mingus (b, vo)
Bill Triglia (p)
Clarence Shaw (tp)
Shafi Hadi (as, ts)
Jimmy Knepper (tb)
Dannie Richmond (ds)
Ysabel Morel (castanets, vo)
Frankie Dunlop (per)
Lonnie Elder (voices)

Song name :
01. Dizzy Moods
02. Ysabel's Table Dance
03. Tijuana Gift Shop
04. Los Mariachis
05. Flamingo

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : チャールズ・ミンガス (Charles Mingus 1922年4月22日~1979年1月5日) はアメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれのジャズ・ベーシスト、コンポーザー、バンドリーダー、ピアニスト。
アルバムはチャールズ・ミンガス、1957年7月18日と8月6日の録音。
LPはRCAビクター(RCA Victor)LPM-2533番、5曲入り。
CDは発売元がBMGビクター株式会社、マーティン・ウィリアムズ(Martin Willams)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、鍵谷幸信氏による日本語解説、5曲入り。
メンバーは、ベースがチャールズ・ミンガス、ピアノがビル・トリグリア、トランペットがクラレンス・ショウ、アルトサックスがカーティス・ポーター、トロンボーンがジミー・ネッパー、ドラムがダニー・リッチモンド、パーカッションがフランキー・ダンロップ、カスタネットがイザベル・モレル、ヴォーカルがロニー・エルダーほか。
演奏はチャールズ・ミンガスがメキシコ旅行した時の思い出を音楽にしたアルバム。
メキシコの明るい太陽の下で普段の怒りは影をひそめ童心にかえったチャールズ・ミンガスが浮かび上がる。
ライナーに、こうある。
「千人の人に1回聴いてもらうより、コミットした1人の人に千回聴いてほしい」。
ちなみに 「コミット / commit」 とは 「かかわりあうこと」 「特定の運動に参加すること」。
実にチャールズ・ミンガス的なコメントといえる。
ちなみにチャールズ・ミンガスはメキシコで亡くなっている。
(青木高見)





Charles Mingus / Mingus, Mingus, Mingus, Mingus (MCAD-39119) Charles Mingus / Mingus, Mingus, Mingus, Mingus, Mingus (MCAD-39119)

Recorded :
January 20, 1963
September 20, 1963

Song number,Recorded, Personnel :
#01, #04-07 Rec:September 20, 1963
Charles Mingus (b)
Bob Hammer (arr, orchestrator)
Jaki Byard (p)
Eddie Preston (tp)
Richard Williams (tp)
Jerome Richardson (ss bs, fl)
Eric Dolphy (as, fl, b-cl)
Booker Ervin (ts)
Dick Hafer (ts, cl, fl)
Britt Woodman (tb)
Don Butterfield (tuba)
Walter Perkins (ds)

#02-03 Rec:January 20, 1963
Bob Hammer (arranger, orchestrator)
Charles Mingus (b, p)
Jaki Byard (p)
Jay Berliner (g)
Rolf Ericson (tp)
Richard Williams (tp)
Jerome Richardson (ss bs, fl)
Charlie Mariano (as)
Dick Hafer (ts, fl, oboe)
Quentin Jackson (tb)
Don Butterfield (tuba)
Dannie Richmond (ds)

Song name :
01. II B.S.
02. I X Love
03. Celia
04. Mood Indigo
05. Better Get Hit in Yo' Soul
06. Theme for Lester Young
07. Hora Decubitus

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : チャールズ・ミンガス (Charles Mingus 1922年4月22日~1979年1月5日) はアメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれのジャズ・ベーシスト、コンポーザー、バンドリーダー、ピアニスト。
アルバムはチャールズ・ミンガス、1963年1月20日と9月20日の録音。
LPはインパルス(Impulse!)AS-54番、7曲入り。
CDはインパルス・レーベルからのリリース、輸入盤、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、7曲入り。
共演者は、アレンジと指揮がボブ・ハマー、ピアノがジャッキー・バイアード、トランペットがリチャード・ウィリアムス、アルトサックスがエリック・ドルフィーとチャーリー・マリアーノ、ドラムがダニー・リッチモンド、その他多数。
思わず唸(うな)ってしまう個性の強いメンバーが一堂に会した。
彼らを束ねねるは、やはり巨匠チャールズ・ミンガスだから出来る技。
タイトルも凄い 「Mingus, Mingus, Mingus, Mingus, Mingus」、別名 「Five Mingus」。
これだけでも、本人の気合がビシビシ伝わってくる。
演奏はデューク・エリントン楽団を随所に意識したチャールズ・ミンガスの考えるオーケストラ。
そこで呪文の様なタイトル 「Mingus, Mingus, Mingus, Mingus, Mingus」 に変に納得。
(青木高見)




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