青木高見のジャズコレクション Pete La Roca (ds) ピート・ラ・ロカ

寸評
(注) 「Pete Laroca」 はこのページの 「Pete La Roca」 で掲載しています。

ピート・ラ・ロカ (Pete La Roca (Peter Sims) 1938年4月7日~2012年11月19日) はアメリカ合衆国ニューヨーク・シティ生まれのジャズ・ドラマーで弁護士。
ラ・ロカの由来はラテン・ジャズ・バンド時代にティンバレス奏者として活動していた芸名。
1968年に音楽界を去って法曹界に転身。
1967年に発表したアルバム「Turkish Women at the Bath (ターキッシュ・ウィミン・アト・ザ・バス)」ダグラス・レーベル。
が同意なしにチック・コリア名義で発表されたため訴訟を起こし勝訴。
1979年にジャズ界に復帰。
1997年にブルー・ノートより、リーダー・アルバム 「Swingtime(スウィングタイム)」 をリリース。
2012年11月19日、肺がんのために死去。74歳没。
訴訟に勝つため弁護士になったジャズマンとして異色といえる。
個人的には、他のミュージシャンのアルバムで、いいドラムだと思って名前を見ると、ピート・ラ・ロカが多いので強い印象がある。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Pete La Roca / Basra Pete La Roca / Basra

(注) このアルバムはピート・ラ・ロカのリーダーアルバム扱いとしています。
共演者にジョー・ヘンダーソンが参加しているため 「 Joe Henderson 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : May 9, 1965

Personnel :
Pete La Roca (ds)
Joe Henderson (ts)
Steve Kuhn (p)
Steve Swallow (b)

Song name :
01. Malaguena
02. Candu
03. Tears Come From Heaven
04. Basra
05. Lazy Afternoon
06. Eiderdown

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メインコメント : ピート・ラ・ロカ(Pete La Roca (Peter Sims)1938年4月7日~2012年11月19日)はアメリカ合衆国ニューヨーク・シティ生まれのジャズ・ドラマーで弁護士。
ジョー・ヘンダーソン (Joe Henderson 1937年4月24日~2001年6月30日) はアメリカ合衆国オハイオ州リマ生まれのジャズ・テナーッサクス奏者。
アルバムはピート・ラ・ロカ、1965年5月9日の録音、ブルーノート 4205番。
タイトルの 「バスラ」 はイラク南部の都市。
個人的にイラクで、まず思い当たるのは。
1990年イラクがクウェートに侵攻した戦争の事。
「サダム・フセイン」 や 「多国籍軍」 という名前を知った。
戦争の様子が、毎日テレビで流がされ、茶の間で気楽な気持ちで戦争を見ていた。
2003年の自衛隊イラク派遣、いっこうに収まらない爆弾テロ。
「バスラ」 に対するイメージは、このような嫌なイメージしかない。
演奏だが、イスラム風の曲とブルース。
なぜ、この様なタイトルになったのか。
今後、解ってくる時があると思う。
共演者は、いつもより妖艶なテナーのジョーヘン、頭脳ピアニストのスティーヴ・キューン、ベースは技巧派のスティーブ・スワロー。
思わず聴いてみたくなる顔ぶれ。 想像どおり独特な味わいを持ったアルバムといえる。
ピート・ラ・ロカの作品はそれ程多くない。
1968年に音楽界を去って法曹界(弁護士)に転身。
「ターキッシュ・ウィミン・アト・ザ・バス」 という曲を、チック・コリアが同意なしにチック・コリア名義で発表し訴訟を起こし成功した逸話がある。
ジャズ界と弁護士を行ったり来たりしたミュージシャンは実にユニークといえる。
肝心のドラミングはシンバル・ワークに強い個性を感じる。
頭で叩く、理知的なドラミングなのだろう。
アルバムの共演者もなるほど、どちらかというと頭脳でジャズする連中。
5曲目の 「Lazy Afternoon」 のバラード。
頭の中が空っぽになって何もする気がおきなくなってしまう。
まさに、Lazy = 怠惰(たいだ)。
話が飛ぶが、スティーヴ・キューンのアルバムで 「Three Waves」 でベースがスティーブ・スワロー、ドラムがピート・ラ・ロカ。
この三人は完結していたのだ。
だからジャズは面白い。
(青木高見)




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