青木高見のジャズコレクション Steve Kuhn (p) スティ-ブ・キューン


略歴
Steve Kuhn スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
ハーバード大学卒業後、ニューヨークでケニー・ドーハム・グループに参加。
1960年、2ヶ月ほどマッコイ・タイナーが参加する直前のジョン・コルトレーン・カルテットに参加。
その後、テナーのスタン・ゲッツのバンドに在籍し、アート・ファーマー・カルテットに参加。
1967年から3年ほどヨーロッパに移住。
1970年代半ばからECMレーベルに多くの作品を残す、感傷的なピアノが特徴。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Steve Kuhn / Three Waves (BVCJ-38085) Steve Kuhn / Trance (POCJ-2794) Steve Kuhn / Life's Magic (32XB-130) Steve Kuhn / Looking Back (CCD-4446) Steve Kuhn / Love Walked In (TKCV-35062) Steve Kuhn / Quiereme Mucho (TKCV-35088) Steve Kuhn / Temptation (TKCV-35098) Steve Kuhn / Pavane For A Dead Princess (TKCV-35361) Steve Kuhn / Plays Standards (TKCV 35395)

【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


Steve Kuhn / Three Waves (BVCJ-38085) Steve Kuhn / Three Waves (BVCJ-38085)

Recorded : 1966

Personnel :
Steve Kuhn (p)
Steve Swallow (b)
Pete La Roca (ds)

Song name :
01. Ida Lupino
02. Ah Moore
03. Today I Am A Man
04. Memory
05. Why Did I Choose You?
06. Three Waves
07. Never Let Me Go
08. Bits And Pieces
09. Kodpiece

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、1966年の録音。
LPはコンタクト(Contact)CS-5番、9曲入り。
CDは発売元が株式会社BMGファンハウス、ドン・ヘックマン(Don Hecman)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、後藤誠氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがスティーブ・スワロー、ドラムがピーター・ラ・ロッカ。
ライーナーによるとスティーブ・キューンは12歳の時にマーガレット・チャロフ女史 (バリトン・サックスのあのサージ・チャロフのお母さん) にピアノを習ったとある。
当時、サージ・チャロフは、ウディ・ハーマン楽団に在籍していてティーブ・キューンの才能を早くから見抜き、結局、自分のバンドに引き入れる。
その後、スティーブ・キューンは、ジョン・コルトレーン・カルテットの初代ピアニストにる。
ディスコグラフィーは初期の作品になり純粋無垢(むく)でいて少々無骨な味わいが新鮮。
スティーブ・キューンの代表作になっている 。
(青木高見)





Steve Kuhn / Trance (POCJ-2794) Steve Kuhn / Trance (POCJ-2794)

Recorded : November 11-12, 1974

Personnel :
Steve Kuhn (p, el-p, comp)
Steve Swallow (el-b)
Jack De Johnette (ds)
Sue Evans (per)

Song name :
01. Trance
02. A Change Of Face
03. Squirt
04. The Sandhouse
05. Something Everywhere
06. Silver
07. The Young Blade
08. Life's Backward Glance

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、1974年11月11日・12日の録音。
LPはECMレコード(ECM Records)ECM1052ST番、8曲入り。
CDは発売元がポリドール株式会社、販売元がユニバーサル・ミュージック株式会社、英語ライナーノーツなし、杉田宏樹氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーは、ピアノとエレピがスティーブ・キューン、ベースがスティーヴ・スワロウ、ドラムがジャック・デジョネット、パーカッションがスー・エヴァンス。
耳で聴いているのに絵画を鑑賞している気分になる。
レーベルには 「~らしさ」 というものがあるが。
驚くのは、この演奏が 「ECMレーベルらしさ」 がある。
静寂の中に音がシャキッとと立ち凛(りん)としている。
心と頭で聴くジャズかもしれない。
スティーブ・キューンがハーバード大学卒業という事に納得がいく。
(青木高見)





Steve Kuhn / Life's Magic (32XB-130) Steve Kuhn / Life's Magic (32XB-130)

Recorded : March 28-29, 1986

Personnel :
Steve Kuhn (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Little Old Lady
02. Two By Two
03. Jitterbug Waltz
04. Ulla
  Trance
05. Yesterday's Gardenias
06. Mr. Calypso Kuhn
07. Never Let Me Go
08. Softly As In Morning Sunrise

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、1986年3月28日・29日の録音、ニューヨーク・ヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ。
CDはブラックホーク・レコード(Blackhawk Records)レーベルからのリリース、輸入盤、スタンリー・クラウチ(Stanley Crouch)氏による英語ライナーノーツ、8曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがロン・カーター、ドラムがアル・フォスター。
話は飛ぶがジャズ・リスナーの一部に白人ジャズ・ピアニストというと必ずビル・エヴァンスを出してきて比較する。
「ビル・エヴァンス」 より劣ると 「下手(ヘタ)」。
同等であれば 「上手い(ウマい」。
実に単純で、よせばいいのに更に、それをネット上に載せたりする。
そういう事は、もういい加減にしたい。
なぜ、それを言うかというと。
スティーブ・キューンが、さんざんビル・エヴァンスと比較され続けてきたからだ。
最近ようやく正当な評価を受けはじめたが昔は散々(さんざん)けなされた。
(青木高見)





Steve Kuhn / Looking Back (CCD-4446) Steve Kuhn / Looking Back (CCD-4446)

Recorded : October 1990

Personnel :
Steve Kuhn (p)
David Finck (b)
Lewis Nash (ds)

Song name :
01. Looking Back
02. The Duke
03. How Insensitive
04. Stella By Starlight
05. Alone Together
06. Gee Baby, Ain't I Good to You
07. Baubles, Bangles and Beads
08. Zingaro
09. Will You Still Be Mine?
10. Emanuel

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン(Steve Kuhn 1938年3月24日~)はアメリカ合衆国ニューヨーク市生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、1990年10月の録音。
CDはコンコード・ジャズ(Concord Jazz)レーベルからのリリース、発売元がキングレコード株式会社、輸入盤、フランシス・デイヴィス(Francis Davis)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、市川正二氏による日本語解説、10曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがデヴィッド・フィンク、ドラマーがルイス・ナッシュ。
どちらかというと、ECM時代は一徹な孤高を感じた。
それが、この頃からスタンダード中心に明るく親しみやすい演奏に変化していく。
注意したいのは、決して 「ウケ」 を狙ったものではない事。
何より 「自分はスティーブ・キューンなんだ」 という存在感が肝(きも)。
心をほぐしてくれるピアノ、癒しの裏に隠され芯の強さを忘れてはならない。
「お・も・て・な・し」 とは反対の孤高さがいい。
(青木高見)





Steve Kuhn / Love Walked In (TKCV-35062) Steve Kuhn / Love Walked In (TKCV-35062)

Recorded : September 11-12, 1998

Personnel :
Steve Kuhn (p)
Buster Williams (b)
Bill Stewart (ds)

Song name :
01. No Problem
02. Land Of The Living Dead
03. Sunny
04. Love Walked In
05. Saharan
06. Prelude To A Kiss
07. All Alone
08. Autumn Leaves
09. Lines
10. You've Changed

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、1998年9月11日・12日の録音、タイトル「Love Walked In 邦題 : 忍びよる恋」。
CDはヴィーナス・レコード・レーベルからのリリース、小川隆夫氏による日本語解説、10曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがバスター・ウイリアムス、ドラムがビル・スチュアート。
ヴィーナス・レコードの24Bit・ハイパー・マグナム・サウンドCD、音の臨場感がいい。
演奏は叙情性が増し明るくグイグイが冴えてきたスティーブ・キューン。
冒頭の曲は、デューク・ジョーダンの代表作 「No Problem 邦題:危険な関係のブルース」。
オリジナルより、早いテンポで軽快に飛ばす。
吹っ切れたと言うか、どんどん変化しているスティーブ・キューンを体験できる。
ドラム、ベースの音の粒立ちの良さ、音像定位が素晴らしい。
4曲目の 「 Love Walked In 邦題:愛はそぞろに」 はミュージシャンがあまりヤラない曲で貴重。
(青木高見)





Steve Kuhn / Quiereme Mucho (TKCV-35088) Steve Kuhn / Quiereme Mucho (TKCV-35088)

Recorded : February 20, 2000

Personnel :
Steve Kuhn (p)
David Finck (b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Andalucia
02. Besame Mucho
03. Siempre En Mi Corazon
04. Duerme
05. Quiereme Mucho
06. Tres Palabras

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、2000年2月20日の録音。
CDはヴィーナス・レコード・レーベルからのリリース、悠雅彦氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがデヴィッド・フィンク、ドラムがアル・フォスター。
ベースのデヴィッド・フィンクは 「Steve Kuhn / Looking Back Rec:1990年10月」 にも参加している。
アルバムタイトルだが 「Quiereme Mucho」 キエレメ・ムーチョと読む。
6曲中2曲をキューバとメキシコの曲を取り上げている。
演奏が、その国風に弾くピアノではなく、あくまで、そこはスティーブ・キューンの考えるジャズ・ピアノ。
ジャケット・デザインは日本のヴィーナス・レコードの 「おしりシリーズ」 で個人的にはあまり好きになれない。
演目の3曲は邦題が付いているので明記した。
01. Andalucia / そよ風と私
02. Besame Mucho
03. Siempre En Mi Corazon / いつも私の心に
04. Duerme
05. Quiereme Mucho
06. Tres Palabras / 君なしでは
ライナーにこうある。
【ピアニストとして、あるいは音楽家として、地道に精進する中で達成してきた内面的充実が生む音の豊かな色艶】
(青木高見)





Steve Kuhn / Temptation (TKCV-35098) Steve Kuhn / Temptation (TKCV-35098)

Recorded : June 13-14, 2001

Personnel :
Steve Kuhn (p)
Buster Williams (b)
Billy Drummond (ds)

Song name :
01. Temptation
02. Dark Eyes
03. You Better Go Now
04. The Summer Knows
05. Love Is Here To Stay
06. Django
07. A Likely Story
08. I Can't Get Started

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、2001年6月13日・14日の録音。
CDはヴィーナス・レコード・レーベルからのリリース、瀧口譲司氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがバスター・ウィリアムス、ドラムがビリー・ドラモンド。
ピアノ・トリオの楽しみの一つ、三位一体。
3人しかいない、それぞれの個性がぶつかり溶け合い一つの音となる。
ミシェル・ルグランの美しくも切ない 「思い出の夏 (The Summer Knows)」。
ピアニスト、ジョン・ルイスがギタリストのジャンゴ・ラインハルトにささげた 「ジャンゴ (Django)」。
ロシア民謡の 「黒い瞳 (Dark Eyes)」。
トリはスタンダードの 「言い出しかねて (I Can't Get Started)」。
日本のヴィーナス・レコードがスティーブ・キューンを次々とリリースしてくれる。
(青木高見)





Steve Kuhn / Pavane For A Dead Princess (TKCV-35361) Steve Kuhn / Pavane For A Dead Princess (TKCV-35361)

Recorded : August 18 and 19, 2005

Personnel :
Steve Kuhn (p)
David Finck (b)
Billy Drummond (ds)

Song name :
01. I'm Always Chasing Rainbows ~Fantasy Impromptu
02. Pavane For A Dead Princess
03. Moon Love ~Symphony #5 2nd Movement
04. One Red Rose Forever ~Ich Liebe Dich
05. Swan Lake
06. Nocturne In E ♭ Major Op9, No2
07. Reverie
08. Prelude In E Minor Op28, No4
09. Full Moon And Empty Arms ~Piano Concerto #2 3rd Movement
10. Pavane
11. Lullaby

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、2005年8月18日・19日の録音、邦題 「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
CDはヴィーナス・レコード・レーベルからのリリース、小川隆夫氏による日本語解説、11曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがデヴィッド・フィンク、ドラムがビリー・ドラモンド。
帯には、こうある。
【クラシック音楽が持つ独特の美しいメロディがスティーブ・キューンにより、エモーショナルに、ロマンティックに、セクシーに磨かれ、ジャズの醍醐味であるスイング感で酔わせてくれる傑作アルバム!】
以下、演目の作曲者を明記した。
01. I'm Always Chasing Rainbows ~ Fantasy Impromptu / F. Chopin
02. Pavane For A Dead Princess / M. Ravel
03. Moon Love ~Symphony #5 2nd Movement / P. Tchaikovsky
04. One Red Rose Forever ~Ich Liebe Dich / E. Grieg
05. Swan Lake / P. Tchaikovsky
06. Nocturne In E ♭ Major Op9, No2 / F. Chopin
07. Reverie / C. Debussy
08. Prelude In E Minor Op28, No4
09. Full Moon And Empty Arms ~Piano Concerto #2 3rd Movement / S. Rachmaninov
10. Pavane / G. Faure
11. Lullaby / J. Brahms
(青木高見)





Steve Kuhn / Plays Standards (TKCV 35395) Steve Kuhn / Plays Standards (TKCV 35395)

Recorded : August 30-31, 2006

Personnel :
Steve Kuhn (p)
Buster Williams (b)
Al Foster (ds)

Song name :
01. Alone Together
02. Golden Earrings
03. I Wish I Knew
04. Left Alone
05. Blue Bossa
06. Nature Boy
07. Softly As In Morning Sunrise
08. You Leave Me Breathless
09. Oceans In The Sky
10. I See Your Face Before Me
11. Love Letters
12. Beautiful Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーブ・キューン (Steve Kuhn 1938年3月24日~) はアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはスティーブ・キューン、2006年8月30日・31日の録音。
CDはヴィーナス・レコード・レーベルからのリリース、岡崎正通氏による日本語解説、12曲入り。
メンバーは、ピアノがスティーブ・キューン、ベースがバスター・ウイリアムス、ドラムがアル・フォスター。
演目は日本人好みのスタンダードがズラリ。
たぶん、たくさんリリースしたヴィーナス・レコード・レーベルへのスティーブ・キューンのお礼の意味があるのかは不明だが。
演奏は気合の入った三位一体(さんみいったい)が楽しめる。
何しろ音がシャキッと立っている、妥協のない潔いよいピアノの音。
CDの音はヴィーナス・レコードのハイパー・マグナム、透き通る様に美しい。
(青木高見)




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