青木高見のジャズコレクション Booker Little (tp) ブッカー・リトル


略歴
Booker Little ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
ブッカー・リトルを聴くと23歳で亡くなった悲運を思う。
トランペットの音色がクリフォード・ブラウンと似ている。
クリフォード・ブラウンも若くして亡くなった事も、偶然にしては哀(あわ)れ。
若きトランぺッター、クリフォード・ブラウンと共に演奏してきたドラマーのマックス・ローチ。
ブッカー・リトルを引き抜いたのもブッカー・リトルにクリフォード・ブラウンを見たのかもしれない。
しかし、それも束(つか)の間の出来事だった。
そんな事を思って聴くと音は重く胸に刺さる。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Booker Little / Booker Little 4 and Max Roach (CDP 7 84457 2) Booker Little / Booker Little (TECW 20631) Booker Little / Out Front (32JDC-106) Booker Little / Booker Little and Friend (TOCJ-6353) Booker Little / Victory And Sorrow (BR-5009/BCP-6034)

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
Eric Dolphy - Booker Little / Far Cry with Booker Little (OJCCD-400-2) Eric Dolphy - Booker Little / At The Five Spot, Vol.1 (OJCCD-133-2)

【INDEX (共演アルバム)】
Abbey Lincoln / Straight Ahead Max Roach / Percussion Bitter Sweet Max Roach / We Insist! Max Roach’s Freedom Now Suite


【以下コンテンツ】


Booker Little / Booker Little 4 and Max Roach (CDP 7 84457 2) Booker Little / Booker Little 4 and Max Roach (CDP 7 84457 2)
Song number, Recorded :
#01-06 Rec:October 1958
#07-08 Rec:1958

Song number, Personnel :
[#01-06]
Booker Little (tp)
Tommy Flanagan (p)
George Coleman (ts)
Art Davis (b)
Max Roach (ds)
[#07-08]
Booker Little (tp)
Phineas Newborn (p)
Calvin Newborn (g)
Louis Smith (tp)
Frank Strozier (as)
George Joyner (b)
Charles Crosby (ds)

Song name :
01. Milestones
02. Sweet and Lovely
03. Round About Midnight ('Round Midnight)
04. Dungeon Waltz
05. Jewel's Tempo
06. Moonlight Becomes You
07. Things Ain't What They Used to Be
08. Blue 'n Boogie

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1~6曲目が1958年10月、7~8曲目が1958年の録音、発売元がユナイテッド・アーティスト・レコード(United Artists Records)UAS5034番、6曲入り。
CDはブルーノート・レーベル(Blue Note)からのリリース、輸入盤、ジョン・ヘンドリックス(Jon Hendricks)氏による英語ライナーノーツ、7~8曲目の2曲が追加され全8曲入り。
メンバーは。
1~6曲目、トランペットがブッカー・リトル、ピアノがトミー・フラナガン、テナーサックスがジョージ・コールマン、ベースがアート・デイヴィス、ドラムがマックス・ローチ。
7~8曲目、トランペットがブッカー・リトルとルイス・スミス、ピアノがフェニアス・ニューボーン、ギターがカルヴィン・ニューボーン、アルトサックスがフランク・ストロジャー、ベースがジョージ・ジョイナー、ドラムがチャールズ・クロスビー。
トランペットの天才とされるクリフォード・ブラウンが不慮の事故で亡くなったのが1956年6月。
クリフォード・ブラウンとバンドを組んでいたドラムのマックス・ローチ、その穴を埋めるかの様に入団させたブッカー・リトルにクリフォード・ブラウンを見たのかもしれない。
それほどブッカー・リトルはクリフォード・ブラウンに匹敵するほどのトランぺッターだった。
しかし、そのブッカー・リトルも若くして亡くなってしまう事を、この時は誰も知らない。
(青木高見)





Booker Little / Booker Little (TECW 20631) Booker Little / Booker Little (TECW 20631)

Recorded :
April 13, 1960
April 15, 1960

Personnel :
Booker Little (tp)
Tommy Flanagan (p) #01-02, #05-06
Wynton Kelly (p) #03-04
Scott LaFaro (b)
Roy Haynes (ds)

Song name :
01. Opening Statement
02. Minor Sweet
03. Bee Tee's Minor Plea
04. Life's a Little Blue
05. Grand Valse
06. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1961年4月13日・15日の録音、タイム・レコード(Time Records)52011番、6曲入り。
CDは発売元がテイチク株式会社、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語ライナーノーツ、藤本史昭氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーはトランペットがブッカー・リトル、ピアノの3~4曲目がウイントン・ケリー、1~2、5~6曲目がトミー・フラナガン、ベースがスコット・ラファロ、ドラムがロイ・ヘインズ。
ベースがスコット・ラファロはビル・エヴァンスとの共演で有名。
そのスコット・ラファロも1961年7月6日、ニューヨーク州ジェニヴァ近郊のフリントで交通事故に遭い亡くなってしまう。
ブッカー・リトルは、この録音の翌年に亡くなる。
と言う訳でブッカー・リトルもスコット・ラファロも同じ年に亡くなった事になる。
超絶技巧の2人が共演し、同じ様に神に召される。
慈悲というものはないのだろうか。
凄いミュージシャンが次から次へ天国に召(め)される。
そう思って聴くと胸に突き刺さる。
(青木高見)





Eric Dolphy - Booker Little / Far Cry with Booker Little (OJCCD-400-2) Eric Dolphy - Booker Little / Far Cry with Booker Little (OJCCD-400-2)

「ジャズ/エリック・ドルフィー」のリーダーアルバム扱いとしています。  →
「ジャズ/ブッカー・リトル」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : December 21, 1960

Personnel :
Eric Dolphy (b-cl, fl, as)
Booker Little (tp)
Jaki Byard (p)
Ron Carter (b)
Roy Haynes (ds)

Song name :
01. Mrs. Parker of K.C. (Bird's Mother)
02. Ode to Charlie Parker
03. Far Cry
04. Miss Ann
05. Left Alone
06. Tenderly
07. It's Magic
08. Serene [CD reissues bonus track]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : エリック・ドルフィー(Eric Dolphy 出生名:Eric Allan Dolphy Jr. 1928年6月20日~1964年6月29日)はアメリカ合衆国ロサンゼルス生まれのジャズ・アルト・サックス、フルート、バスクラリネット奏者、作曲家。
ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1960年12月21日の録音、ニュー・ジャズ(New Jazz)NJ 8270番、8曲入り。
CDは発売元がOJC、輸入盤、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏とマイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーはアルトサックス、バスクラリネット、フルートがエリック・ドルフィー、トランペットがブッカー・リトル、ピアノがジャッキー・バイアード、ベースがロン・カーター、ドラムがロイ・ヘインズ。
有名盤「At The Five Spot」の前年に演奏で、フォーマットは、すでに完成されている事がわかる。
このエリック・ドルフィーに負けるどころがグイグイ牽引していくブッカー・リトルの見事なトランペットに圧倒される。
共演の少ないピアノのジャッキー・バイアードにも耳を傾けたい。
こういうアルバムにジャズの本当の醍醐味が隠れている。
(青木高見)





Booker Little / Out Front (32JDC-106) Booker Little / Out Front (32JDC-106)

Recorded :
March 17, 1961
April 4, 1961

Personnel :
Booker Little (tp)
Don Friedman (p)
Eric Dolphy (as, fl, b-cl)
Julian Priester (tb)
Ron Carter (b)
Art Davis (b)
Max Roach (ds, vib, tympani)

Song name :
01. We Speak
02. Strength And Sanity
03. Quiet, Please
04. Moods In Free Time
05. Man Of Words
06. Hazy Hues
07. A New Day
08. Strength And Sanity (alt take)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1961年3月17日と4月4日の録音、キャンディッド(Candid)CJMC8027番、7曲入り。
CDは発売元が徳間ジャパン、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、藤本雄三氏による日本語解説、8曲目の1曲が追加され全8曲入り。
メンバーはトランペットがブッカー・リトル、ピアノがドン・フリードマン、アルトサックス・フルート・バスクラがエリック・ドルフィー、トロンボーンがジュリアン・プリースター、ベースがロン・カーターとアート・デイヴィス、ドラムがマックス・ローチ。
この共演者の顔ぶれを見ただけでもキャンディッド・レーベルの力の入れ様が想像できる。
この年の10月5日、ブッカー・リトルが亡くる直前という事が貴重で気楽に聴けない。
(青木高見)





Eric Dolphy - Booker Little / At The Five Spot, Vol.1 (OJCCD-133-2) Eric Dolphy - Booker Little / At The Five Spot, Vol.1 (OJCCD-133-2)

「ジャズ/リック・ドルフィー」のリーダーアルバム扱いとしています。  →
「ジャズ/ブッカー・リトル」でも同じ内容を掲載しています。  →
Recorded : July 16, 1961

Personnel :
Eric Dolphy (as, b-cl)
Booker Little (tp)
Mal Waldron (p)
Richard Davis (b)
Ed Blackwell (ds)

Song name :
01. Fire Waltz
02. Bee Vamp
03. The Prophet
04. Bee Vamp (alternate take)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : エリック・ドルフィー(Eric Dolphy 出生名:Eric Allan Dolphy Jr. 1928年6月20日~1964年6月29日)はアメリカ合衆国ロサンゼルス生まれのジャズ・アルト・サックス、フルート、バスクラリネット奏者、作曲家。
ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1961年6月16日の録音、プレスティッジ(Prestige)NJ8260番、3曲入り、ファイブ・スポットでのライブ。
以下、LPの演目。
A1. Fire Waltz
A2. Bee Vamp
B1. The Prophet
CDは発売元がOJC、輸入盤、ジョー・ゴールドバーグ(Joe Goldberg)氏とマイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、4曲目の1曲が追加され全4曲入り。
メンバーはアルトサックス、バスクラリネットがエリック・ドルフィー、トランペットがブッカー・リトル、ピアノがマル・ウォルドロン、ベースがリチャード・ディヴィス、ドラムがエド・ブラックウェル。
エリック・ドルフィーとブッカー・リトルは、この年にコンビを組んだ。
ブッカー・リトルは録音時22歳、ところが23歳で亡くなってしまう。
長生きしていたらクリフォード・ブラウンを凌(しの)ぐトランぺッターになっていたかもしれない。
手に汗にぎる即興(インプロビゼーション)の応酬が凄い。
聴く度に思う、エリック・ドルフィーとブッカー・リトルはジャズの天才だという事。
(青木高見)





Booker Little / Booker Little and Friend (TOCJ-6353) Booker Little / Booker Little and Friend (TOCJ-6353)

Recorded :
August 1961
September 1961

Personnel :
Booker Little (tp)
Don Friedman (p)
Julian Priester (tb)
George Coleman (ts)
Reggie Workman (b)
Pete La Roca (ds)

Song name :
01. Victory and Sorrow
02. Forward Flight
03. Looking Ahead
04. If I Should Lose You
05. Calling Softly
06. Booker's Blues
07. Matilde
08. Looking Ahead [Alt. Take 4]
09. Looking Ahead [Alt. Take 7]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
LPは1961年8月・9月の録音、ベツレヘム・レコード(Bethlehem Records)BCP-6061番、7曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ベツレヘム・レコードによる英語オリジナル・ライナーノーツ、杉田宏樹氏による日本語解説、8~9曲目の2曲が追加され全9曲入り。
メンバーはトランペットがブッカー・リトル、ピアノがドン・フリードマン、テナーサックスがジョージ・コールマン、トロンボーンがジュリアン・プリースター、ベースがレジー・ワークマン、ドラムがピート・ラロカ。
演目は1曲以外全てブッカー・リトルによる作曲。
プロになったのが1958年、この録音の数ヶ月後の10月5日に他界してしまう23歳の運命。
死の直前の演奏と思って聴くと一音一音が胸に突き刺さる。
ブッカー・リトルを聴くと早死にした事ばかり思って音に集中できない。
最近、自分が歳をとってきたせいか、あまりその事を考えずに、やっと聴ける様になった。
そうする事こそブッカー・リトルが一番喜ぶに違いない。
CD「Booker Little / Victory And Sorrow (BETHLEHEM BR-5009/BCP-6034)」と同じ内容。
(青木高見)





Booker Little / Victory And Sorrow (BR-5009/BCP-6034) Booker Little / Victory And Sorrow (BR-5009/BCP-6034)

Recorded : August or September 1961

Personnel :
Booker Little (tp)
Don Friedman (p)
George Coleman (ts)
Julian Priester (tb)
Reggie Workman (b)
Pete La Roca (ds)

Song name :
01. Victory And Sorrow
02. Forward Flight
03. Looking Ahead
04. If I Should Lose You
05. Calling Softly
06. Booker's Blues
07. Matilde

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ブッカー・リトル(Booker Little 出生名:Booker Little, Jr. 1938年4月2日~1961年10月5日)はアメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのジャズ・トランペット奏者。
アルバムはブッカー・リトル、1961年8月・9月の録音。
LPは1961年8月・9月の録音、ベツレヘム・レコード(Bethlehem Records)BCP-6061番、7曲入り。
CDは発売元がベツレヘム・レコード(Bethlehem Records)、輸入盤、マイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)氏による英語ライナーノーツ、7曲入り。
メンバーはトランペットがブッカー・リトル、ピアノがドン・フリードマン、テナーサックスがジョージ・コールマン、トロンボーンがジュリアン・プリースター、ベースがレジー・ワークマン、ドラムがピート・ラロカ。
演目は1曲以外全てブッカー・リトルによる作曲。
プロになったのが1958年、この録音の数ヶ月後の10月5日に他界してしまう23歳の運命。
死の直前の演奏と思って聴くと一音一音が胸に突き刺さる。
ブッカー・リトルを聴くと早死にした事ばかり思って音に集中できない。
最近、自分が歳をとってきたせいか、あまりその事を考えずに、やっと聴ける様になった。
そうする事こそブッカー・リトルが一番喜ぶに違いない。
CD「Booker Little / Booker Little and Friend (BETHLEHEM TOCJ-6353)」と同じ内容、ジャケット・デザインが違うだけ。
(青木高見)




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