青木高見のジャズコレクション Thelonious Monk (p) セロニアス・モンク


略歴
Thelonious Monk セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
即興演奏のユニークなスタイル、多くのスタンダード・ナンバーを作曲しジャズ界に残した功績が大。
ほとんどのアルバムは数回聴いただけではピンとこない。
突拍子なメロディ、ふざけているような調子外れのピアノ。
ジャズを聴きはじめた頃、何てヘタクソなピアニストだと思った。
しかし今は違い、その偉大さに気付かされる。
ブルーノート社主、アルフレッド・ライオンが執心だった理由がわかる。
初期の音源が多く残るのもアルフレッド・ライオンのおかげともいえる。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane (OJCCD-039-2)

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
Art Blakey / Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk (Atlantic 7567-81332-2)

【INDEX (共演アルバム)】


【セロニアス・モンク集】
Jerry Gonzalez / Rumba Para Monk (SSC 1036D) Johnny Griffin And Eddie ''Lockjaw'' Davis / Lookin' At Monk (ViCJ-23073)


【以下コンテンツ】


Thelonious Monk / Genius of Modern Music Vol.2 Thelonious Monk / Genius of Modern Music Vol.2

Recorded :
July 23, 1951 #01-09
May 30, 1952 #10-18

Personnel :
Thelonious Monk (p)

#01-#09
Milt Jackson (vib) except #05, #09
Sahib Shihab (as) except #05, #09
Al McKibbon (b)
Art Blakey (d)

#10-#18
Kenny Dorham (tp) except #15
Lou Donaldson (as) except #05, #09
Lucky Thompson (ts) except #05, #09
Nelson Boyd (b)
Max Roach (ds)

Song name :
01. Four In One
02. Criss Cross
03. Eronel
04. Straight No Chaser
05. Ask Me Now
06. Willow Weep For Me
07. Nice Work If You Can Get It
08. Criss Cross (Alternate Take)
09. Ask Me Now (Alternate Take)
10. Skippy
11. Hornin' In
12. Sixteen (Second Take)
13. Carolina Moon
14. Let's Cool One
15. I'll Follow You
16. Skippy (Alternate Take)
17. Hornin' In (Alternate Take)
18. Sixteen (First Take)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1951年・1952年録音、ブルーノートからのリリース、豪華メンバーをまとめ上げたモンクの手腕が光る。
共演者は。
1つ目のコンボ、ヴィブラフォンがミルト・ジャクソン、アルトサックスがサヒブ・シハブ、ベースがアル マッキボン、ドラムがアート・ブレイキー。
2つ目のコンボ、トランペットがケニー・ドーハム、アルトサックスがルー・ドナルドソン、テナーサックがラッキー・トンプソン、ベースがネルソン・ボイド、ドラムがマックス・ローチ。
ブルーノートのアルフレッド・ライオンは、1944年に兵役を終えてニューヨーク市マンハッタン区レキシントン街に新しいオフィスを構えた。
わずか数年後にバド・パウエル、ミルト・ジャクソン、アート・ブレイキーなど当時、新進気鋭のミュージシャンを狂ったように収録していく。
その中の1人にセロニアス・モンクがいた。
セロニアス・モンクへのアルフレッド・ライオンの執着は、かなり凄かったらしい。
その証拠に、損得抜きで1952年まで、援助しながら収録を続けていく。
そんな事を思いながら聴くと、演奏も当たり前に素晴らしいのだが、アルフレッド・ライオンが、いなかったら残っていなかった音源の危うさも感じる。
(青木高見)




Thelonious Monk / 5th and Final Session On Blue Note (CJ28-5116) Thelonious Monk / 5th and Final Session On Blue Note (CJ28-5116)

Recorded :
[July 23, 1951]
#01-06 Thelonious Monk Quintet
#07-08 Thelonious Monk Trio
#09 Thelonious Monk Quartet
[May 30, 1952]
#10-17 Thelonious Monk Sextet
#18 Thelonious Monk Trio

Personnel :
Thelonious Monk (p)
Milt Jackson (vib) #01-06, #09
Kenny Dorham (tp) #10-17
Sahib Shihab (as) #01-06
Lou Donaldson (as) #10-17
Lucky Thompson (ts) #10-17
Al McKibbon (b) #01-09
Nelson Boyd (b) #10-18
Art Blakey (ds) #01-09
Max Roach (ds) #10-18

Song name :
01. Four in One
02. Four in One (alternate take)
03. Criss Cross
04. Criss Cross (alternate take)
05. Eronel
06. Straight No Chaser
07. Ask Me Now (alternate take)
08. Ask Me Now
09. Willow Weep For Me
10. Skippy
11. Skippy (alternate take)
12. Hornin' In (alternate take)
13. Hornin' In
14. Sixteen (first take)
15. Sixteen (second take)
16. Carolina Moon
17. Let's Cool One
18. I'll Follow You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1951年・1952年の録音、1989年、ブルーノートからのリリース。
共演者は。
1から9曲目、ヴィブラフォンがミルト・ジャクソン、アルトサックスがサヒブ・シハブ、ベースがアル マッキボン、ドラムがアート・ブレイキー。
10から18曲目、トランペットがケニー・ドーハム、アルトサックスがルー・ドナルドソン、テナーサックスがラッキー・トンプソン、ベースがネルソン・ボイド、ドラムがマックス・ローチ。
セロニアス・モンクの死後、オルタネートの音源が、継(つ)ぎ足しの形で数多くリリースされた。
継(つ)ぎ足しとはいえ、どの音もセロニアス・モンクの音でファンにとっては興味深い。
レコード会社は、売らんがため、いっぺんに出さず少しづつ、小出しにリリースしてくる。
当アルバムも 「Thelonious Monk / Genius Of Modern Music Volume 3 (5th & Final Session)」。
邦題 「コンプリート セロニアス・モンク オン・ブルーノート Vol.3」 としてリリースされた。
ブルーノートでは、社主アルフレッド・ライオンが、早い時期からセロニアス・モンクの収録を行っていた。
そのため良質な音源で、初期セロニアス・モンクを身近に感じる事ができる。

共演者のケニー・ドーハム、ラッキー・トンプソンにも耳を傾けたい。
(青木高見)





Thelonious Monk / Solo On Vogue Thelonious Monk / Solo On Vogue

Recorded : June 7, 1954

Personnel :
Thelonious Monk (p)

Song name :
01. Round About Midnight ('Round Midnight)
02. Eronel
03. Reflections
04. We See
05. Well You Needn't
06. Hackensack
07. Evidence
08. Smoke Gets In Your Eyes
09. Off Minor

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1954年6月の録音、ヴォーグ・レーベルからのリリース、孤高のピアノ・ソロ。
アメリカで誕生したジャズ、それも黒人が中心に発展してきた。
その影に、アメリカ白人の黒人に対する人種差別があった。
実力がありながら不遇な生活を、しいられた多くの黒人ミュージシャン。
音楽は斬新で、あまりに先進すぎ大衆に理解されるまで時間を要した。
差別をきらった、バド・パウエル、デクスター・ゴードン、デューク・ジョーダンなどは次々とヨーロッパへ渡った。
中には渡欧したきりアメリカには戻らなかったミュージシャンもいる。
1954年6月、セロニアス・モンクはフランスに行き、アメリカには無い自由な空気の中で存分に弾きまくったのが当アルバム。
アメリカでは決して見せなかった伸び伸びとしたピアノがいい。
(青木高見)





Thelonious Monk / Monk The Unique Thelonious Monk / Monk The Unique

Recorded :
March 17, 1956
April 3, 1956

Personnel :
Thelonious Monk (p)
Oscar Pettiford (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Liza
02. Memories Of You
03. Honeysuckle Rose
04, Darn That Dream
05. Tea For Two
06. You Are Too Beautiful
07. Just You, Just Me

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1956年3月・4月の録音、リヴァーサイド・レーベルからのリリース。
共演者は、ベースがオスカー・ペティフォード、ドラムがアート・ブレイキー。
日本では 「切手のモンク」 で通っている。
セロニアス・モンクの作品は、比較的、リヴァーサイド・レーベルの中にも傑作が多い。
演奏は、いつもの難解なモンクは影をひそめ、わかりやすい。
セロニアス・モンクは、音が出た瞬間に部屋の空気が一変する、ここが凄い。
一音一音が魂から鍵盤に伝わり出てくる音。
ドラムのアート・ブレイキーとは、この録音の翌年 「Art Blakey / Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk  Rec:1957年5月14日-15日」 で再び共演する。
先日ディスク・ユニオンの店員と話をした。
日本で最近、セロニアス・モンクが若い女性からの人気があるいう。
理由は、雑誌でセロニアス・モンクが取り上げられたせいだという。
セロニアス・モンクは、雑誌で取り上げられるたび人気が出て売れるらしい。
個人的には人気が出ると中古市場は値上がりするので面白くない。
正直、セロニアス・モンクは流行の人気など無縁なミュージシャン。
(青木高見)





Thelonious Monk / Brilliant Corners Thelonious Monk / Brilliant Corners

Recorded : December 1956

Personnel :
Thelonious Monk (p, celeste) celeste on #03
Clark Terry (tp) #05
Ernie Henry (as) #01, #02, #03
Sonny Rollins (ts)
Oscar Pettiford (b) #01, #02, #03
Paul Chambers (b) #05
Max Roach (ds, timpani) timpani on #05

Song name :
01. Brilliant Corners
02. Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are
03. Pannonica
04. I Surrender, Dear
05. Bemsha Swing

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1956年12月の録音。
共演者は、トランペットがクラーク・テリー、アルトサックスがアーニー・ヘンリー、テナーサックスがソニー・ロリンズ、ベースがオスカー・ペティーフォードとポール・チェンバース、ドラムとティンパニーがマックス・ローチ。
強烈な個性としてジャズ界に君臨するセロニアス・モンク。
今でこそセロニアス・モンクは偉大なミュージシャンとされているが理解されるまで長い時間がかかった。
演奏は、セロニアス・モンクのメロディ、リズム、ハーモニーが実際の共演者によって具現化されていくスリルが聴きどころ。
あまりの難解さに逃げ出したアーニー・ヘンリー、収録中喧嘩別れをしたオスカー・ペティーフォード、そのトラで入ったクラーク・テリーとポール・チェンバースの逸話がある。
このアルバムは数回聴いただけではピンとこない。
突拍子なメロディ、ふざけているような調子の外れのピアノ。
正直、多くのジャズを聴いて、評論を読んできて、今やっと何とか聴ける。
ジャズを聴きはじめた頃、何てヘタクソなピアニストだと思った。
しかし、今は違う。
(青木高見)





Thelonious Monk / Himself Thelonious Monk / Himself

Recorded :
April 12, 1957
April 16, 1957

Personnel :
Thelonious Monk (p)
John Coltrane (ts) #09,
Wilbur Ware (b) #09,

Song name :
01. April In Paris
02. (I Don't Stand) A Ghost Of A Chance With You
03. Functional
04. I'm Getting Sentimental Over You
05. I Should Care
06. Round About Midnight ('Round Midnight) (bonus track)
07. Round About Midnight ('Round Midnight)
08. All Alone
09. Monk's Mood

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1957年4月12日と16日の録音。
共演者は、9曲目の 「Monk's Mood」 だけテナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがウィルバー・ウェア。
演奏は、1曲目から8曲目まで、セロニアス・モンク、孤高の緊張感が凄(すさ)まじい。
演目は、オリジナルとスタンダードが半分半分。
世間からどう言われようが、どう思われようが、我が道を貫(つらぬ)き通すセロニアス・モンクがいい。
9曲目の 「Monk's Mood」 は、セロニアス・モンクに魔法をかけられた様な神妙な2人が聴きどころ。
ちなみにこのアルバムが 「Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane」 に同日録音として繋(つな)がっている。
(青木高見)





Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane (OJCCD-039-2) Thelonious Monk / Thelonious Monk With John Coltrane (OJCCD-039-2)

(注) このアルバムはセロニアス・モンクのリーダーアルバム扱いとしています。
双頭の 「 ジョン・コルトレーン(John Coltrane) 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded :
April 12, 1957
June 26, 1957

Personnel :
Thelonious Monk (p)
John Coltrane (ts)
Ray Copeland (tp) #03,
Gigi Gryce (as) #03,
Coleman Hawkins (ts) #03,
Wilbur Ware (b)
Shadow Wilson (ds) #01, #02, #04,
Art Blakey (ds) #03,

Song name :
01. Ruby, My Dear
02. Trinkle, Tinkle
03. Off Minor
04. Nutty
05. Epistrophy

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
ジョン・コルトレーン (John Coltrane 1926年9月23日~1967年7月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれのジャズ・テナー・サックス、アルト・サックス、ソプラノ・サックス奏者。
アルバムはセロニアス・モンクとジョン・コルトレーン、1957年4月12日と6月26日の録音、原盤LPはジャズランドJLPー46、CDはOJCレーベルからのリリース、輸入盤、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語解説書付き。
共演者は。
3曲目のみ、トランペットがレイ・コープランド、アルトサックスがジジ・グライス、テナーサックスがコールマン・ホーキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
1、2、4曲目のみ、ドラムがシャドー・ウィルソン、全曲のベースがウィルバー・ウェア。
2人の歳の差はセロニアス・モンクの方が9才上。
リリースの経緯が面白い。
当時、マイルス・ディヴィスのバンドに在籍していたジョン・コルトレーンは、まだそれ程、上手くはなかった。
同時期、ヤクに手を出し遅刻や演奏放棄など、ひどくなる一方だった事に腹を立てたマイルス・ディヴィスはジョン・コルトレーンを首にした。
その時セロニアス・モンクは行き場を失ったジョン・コルトレーンに自分のバンドに誘う。
ここにセロニアス・モンクの優しくも寛大な性格を見る事ができる。
このバンドに入った事がジョン・コルトレーンの運命を大きく変えていく。
ここでバンマスのセロニアス・モンクはジョン・コルトレーンにモンク流の理論を全て教えたとされる。
改心したジョン・コルトレーンは異常ともいえる猛練習の末、急成長していく。
やがて、それはマイルス・ディヴィスの耳にも入り再び呼び戻される事になる。
この時、やはり偉かったのはセロニアス・モンク。
育てたジョン・コルトレーンを引き抜かれても一言も文句を言わなかった。
以後、マイルス・ディヴィスとジョン・コルトレーン・コンビの快進撃が始まりマイルス・ディヴィス・バンドの黄金期を築く事になる。
このアルバムはメキメキと力を付けていく直前のジョン・コルトレーンと前年にアルバム 「Brilliant Corners」 をリリースした絶頂期のセロニアス・モンクを聴く事ができる。
(青木高見)





Art Blakey / Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk (Atlantic 7567-81332-2) Art Blakey / Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk (Atlantic 7567-81332-2)

(注) このアルバムはアート・ブレイキーのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Art Blakey 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : May 14–15, 1957

Personnel :
Art Blakey (ds)
Thelonious Monk (p)
Bill Hardman (tp)
Johnny Griffin (ts)
Spanky DeBrest (b)

Song name :
01. Evidence
02. In Walked Bud
03. Blue Monk
04. I Mean You
05. Rhythm-A-Ning
06. Purple Shades

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アート・ブレイキー (Art Blakey 1919年10月11日~1990年10月16日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のジャズドラマー。
セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはアート・ブレイキーとセロニアス・モンク、1957年5月14日・15日の録音、原盤LP・CD共にアトランティック・レーベルからのリリース、ジャズ界の偉大な2人のコラボ。
その他共演者は、トランペットがビル・ハードマン、テナーサックスがジョニー・グリフィン、ベースがスパンキー・デブレスト。
アート・ブレイキーの凄いとところは、ジャズ・メッセンジャーズ以外にも多くの有名ミュージシャンと共演を精力的に行っている。
どんなミュージシャンでも、アート・ブレイキーは合わしてしまう器用さを持っている。
ここでは、個性の強烈さでは群を抜くセロニアス・モンクだが、アート・ブレイキーは難なくクリアー。
アート・ブレイキーとセロニアス・モンクの歳の差は、セロニアス・モンクが2才上。
話は飛ぶが、共演者の関係を見ると、アクの強いジョニー・グリフィンと、バリバリ吹くのが苦手なビル・ハードマンの2人。
想像だが、ジョニー・グリフィンはセロニアス・モンクが連れてきて。
ビル・ハードマンはアート・ブレイキーが連れてきたのではないか。
アート・ブレイキーとセロニアス・モンク、1対1ではなく、実は、2対2の絡みが聴きどころなのかもしれない。
(青木高見)





Thelonious Monk / Misterioso Thelonious Monk / Misterioso

Recorded : August 7, 1958

Personnel :
Thelonious Monk (p)
Johnny Griffin (ts)
Ahmed Abdul Malik (b)
Roy Haynes (ds)

Song name :
01. Nutty
02. Blues Five Spot
03. Let's Cool One
04. In Walked Bud
05. Just a Gigolo
06. Misterioso
07. Round About Midnight ('Round Midnight) (CD bonus tracks)
08. Evidence (CD bonus tracks)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1958年8月7日、ニューヨークのジャズ・クラブ 「ファイヴ・スポット・カフェ (Five Spot Cafe) 」 のライブ、リヴァーサイド・レーベル / OJC からのリリース。
特記すべきはアルバム 「Thelonious In Action (録音:1958年8月7日)」 と同日、同メンバーによる録音、いわゆる姉妹盤。
共演者は、テナーサックスがジョニー・グリフィン、ベースがアーマッド(アーメド)・アブドゥル・マリク、ドラムがロイ・ヘインズ。
同日録音の同場所の演奏なのにジャケット違いで何となく感触が異なるのが不思議。
ジャケットはキリコの絵。
ジョルジョ・デ・キリコ (Giorgio de Chirico, 1888年7月10日~1978年11月20日) は、イタリアの画家、彫刻家。
形而上絵画派を興し、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。
シュルレアリスム系の画家として、キリコとダリの人気は日本では高い。
さて、演奏は形而上と表現されてもおかしくないセロニアス・モンク。
発表当時、世間では理解されない時が長かった、芸術家の宿命とでもいう、本人が死んでから人気が出る。
7曲目の 「Round Midnight」 と8曲目の 「Evidence」 は後にCD化のボーナス・トラックとして追加された。
(青木高見)





Thelonious Monk / Thelonious In Action Thelonious Monk / Thelonious In Action

Recorded :
August 7, 1958
CD bonus tracks were recorded on July 9, 1958

Personnel :
Thelonious Monk (p)
Johnny Griffin (ts)
Ahmad Abdul Malik (b)
Roy Haynes (ds)

Song name :
01. Light Blue
02. Coming on the Hudson
03. Rhythm-A-Ning
04. Epistrophy
05. Blue Monk
06. Evidence
07. Epistrophy
08. Unidentified Solo Piano
09. Blues Five Spot (CD bonus tracks were recorded on July 9, 1958)
10. In Walked Bud (CD bonus tracks were recorded on July 9, 1958)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1958年8月7日、ニューヨークのジャズ・クラブ 「ファイヴ・スポット・カフェ (Five Spot Cafe) 」 のライブ、リヴァーサイド・レーベル / OJC からのリリース。
9曲目の 「Blues Five Spot」 と10曲目の 「In Walked Bud」は後にCD化のボーナス・トラックとして、1958年7月9日の録音となる。
特記すべきはアルバム 「Misterioso (録音:1958年8月7日)」 と同日、同メンバーによる録音、いわゆる姉妹盤。
共演者は、テナーサックスがジョニー・グリフィン、ベースがアーマッド(アーメド)・アブドゥル・マリク、ドラムがロイ・ヘインズ。
同日録音の同場所の演奏なのにジャケットが一方はキリコのイラストで何となく感触が違うように思ってしまう。
演奏は、ジャズはライブというように絶頂期のセロニアス・モンクが聴ける。
それとテナーサックスのジョニー・グリフィンが絶好調、乗っている時のジョニー・グリフィンは手がつけられない。
ベースのアーマッド・アブドゥル・マリク、ドラムのロイ・ヘインズもこれまた絶品。
ニューヨークのジャズ・クラブ 「ファイヴ・スポット・カフェ (Five Spot Cafe) 」 はエリック・ドルフィーとブッカー・リトル、1961年のライブが有名な場所。
もちろん行ったことはないが、音から想像して狭くで音の悪いピアノがあって当時のジャズ・クラブの香りが充満している。
音質にこだわらなくでもマスター級のジャズメン達の息使いで十分感動できる。
(青木高見)





Thelonious Monk / Thelonious Monk IN San Francisco Thelonious Monk / Thelonious Monk IN San Francisco

Recorded : October 21-22, 1959

Personnel :
Thelonious Monk (p)

Song name :
01. Blue Monk
02. Ruby, My Dear
03. Round Lights
04. Everything Happens To Me
05. You Took The Words Right Out Of My Heart
06. Bluehawk
07. Pannonica
08. Remember
09. There's Danger In Your Eyes, Cherie (Take 2)
10. There's Danger In Your Eyes, Cherie (Take 1)
11. Reflections

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1959年10月21日・22日の録音、リヴァーサイド・レーベルからのリリース。
セロニアス・モンクが安定している時の孤高のソロピアノ。
この収録の前に、災難があったり、落ち着かない状況があったが、オリン・キープニュースの肝いりで収録されたという。
触れると壊れてしまいそうな繊細で孤高の音。
明るいサンフランシスコの太陽の下で、嬉しくて、はしゃぐ子供のようなピアノ。
演目は、セロニアス・モンクの十八番(おはこ)がズラリと並ぶ。
(青木高見)





Thelonious Monk / Solo Monk Thelonious Monk / Solo Monk

Recorded : 1964-1966

Personnel :
Thelonious Monk (p)

Song name :
01. Dinah (Take 2)
02. I Surrender, Dear
03. Sweet And Lovely (Take 2)
04. North Of The Sunset
05. Ruby, My Dear (Take 3)
06. I'm Confessin' (That I Love You)
07. I Hadn't Anyone Till You
08. Everything Happens To Me (Take 3)
09. Monk's Point
10. I Should Care
11. Ask Me Now (Take 2)
12. These Foolish Things (Remind Me Of You)
13. Introspection
14. Darn That Dream
15. Dinah (Take 1)
16. Sweet And Lovely (Take 1)
17. Ruby, My Dear (Take 1)
18. I'm Confessin' (That I Love You) (Take 1)
19. I Hadn't Anyone Till You (Take 2)
20. Everything Happens To Me (Retake 1)
21. Ask Me Now (Take 1)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk) 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはセロニアス・モンク、1964年から1966年の録音、ソニー・レーベルに残した音源が貴重。
演奏は、ジャズピアノの源流に遡(さかのぼ)る 「ジェームス・P・ジョンソン」 「ファッツ・ウォーラー」 を彷彿させるセロニアス・モンクのスライド・ピアノが聴ける。
その他、自己の作品も、噛みしめるように、再度じっくり弾き直している。
こうしてみると、やはりセロニアス・モンクは凄いミュージシャンであると再認識。
唐突な調子っぱずれのメロディで、下手呼ばわりされ続けてきた男は、やはり 「バップの高僧」 だった。
冒頭の 「ダイナ」 は特にいい。
個人的にも好きな曲で、作曲は 「Harry・Akst」 米国のソングライター。
日本で 「ダイナ」 という と「ディック・ミネ」 や 「石原裕次郎」 を思い出すが、何といっても 「エノケン(榎本健一)」 が1番。
以下 「エノケンのダイナの歌詞」 を掲載した。

旦那 呑ませて頂戴な
おごって頂戴な
たんとは呑まない ね いいでせう

旦那 盃(はい)頂戴な
コップなら尚結構
こいつはいける

酒はうまい うまい 少し酔うた
酔うたら さあ来い

まるで!俺のテーマソングだ、モンクからエノケンか、こちらも悪くない。
(青木高見)





Carmen McRae / Carmen Sings Monk Carmen McRae / Carmen Sings Monk

アルバムはカーメン・マクレエのリーダーアルバム扱いとしています。
そのため 「 Carmen McRae 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded :
January 30, 1988
February 1, 1988

Personnel :
Carmen McRae (vo)
Thelonious Monk (comp)
Eric Gunnison (p)
Larry Willis (p) #01, #12,
Clifford Jordan (ss, ts)
George Mraz (b)
Charlie Rouse (ts) #01, #12,
Al Foster (ds)

Song name :
01. Get It Straight "Straight, No Chaser"
02. Dear Ruby "Ruby, My Dear"
03. It's Over Now "Well, You Needn't"
04. Monkery's the Blues "Blue Monk"
05. You Know Who "I Mean You"
06. Little Butterfly "Pannonica"
07. Listen To Monk "Rhythm-A-Ning"
08. How I Wish "Ask Me Now"
09. Man, That Was a Dream "Monk's Dream"
10. Round About Midnight ('Round Midnight)
11. Still We Dream "Ugly Beauty"
12. Suddenly "In Walked Bud"
13. Looking Back "Reflections"

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : カーメン・マクレエ(Carmen McRae 1920年4月8日~1994年11月10日)はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれの女性ジャズ歌手、ピアニスト。
アルバムはカーメン・マクレエ、セロニアス・モンク特集。
録音と共演者は。
1988年1月 ニューヨーク・クリントン・スタジオの11曲。
ピアノがエリック・ガンニンソン、ソプラノとテナーサックスがクリフォード・ジョーダン、ベースがジョージ・ムラーツ、ドラムがアル・フォスター。
1988年2月 サンフランシスコのグレイト・アメリカン・ミュージック・ホールでのライブの2曲。
その2曲は 「Get It Straight "Straight, No Chaser"」 「Suddenly "In Walked Bud"」。
ピアノがラリー・ウィルス、テナーサックスがチャーリー・ラウズ。
基本的にセロニアス・モンクの曲は、ほとんどがインストメンタル。
歌詞は後世になり作られた。
また、セロニアス・モンクの曲は本来、難解で難しい曲が多い。
それに歌詞を付けて、素晴らしい歌曲集に仕上げたカーメン・マクレエが凄いし偉い。
歌唱は流石(さすが)百戦錬磨のカーメン・マクレエ、実に巧く歌う。
天国にいるセロニアス・モンクも、さぞ喜んでいるに違いない。
また、テナーサックスのクリフォード・ジョーダンだけを聴いても2倍楽しめる。
思ったとおり、当アルバムは 「1990年度スイング・ジャーナル・ジャズディスク大賞ヴォーカル賞」 を受賞した。
(青木高見)





Jerry Gonzalez / Rumba Para Monk (SSC 1036D) Jerry Gonzalez / Rumba Para Monk (SSC 1036D)

アルバムはジェリー・ゴンザレスのリーダーアルバム扱いとしています。
そのため 「Jerry Gonzalez」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : October 27-28, 1988

Personnel :
Jerry Gonzalez (tp, fh, conga, chekere, bells, guiro)
Thelonious Monk (comp)
Larry Willis (p)
Carter Jefferson (ts)
Andy Gonzalez (b)
Steve Berrios (ds, bata, timbales, chekere, bells)

Song name :
01. Monk's Mood
02. Bye-Ya
03. Nutty
04. Little Rootie Tootie
05. Misterioso
06. Ugly Beauty
07. Reflections
08. Jackie-Ing

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジェリー・ゴンザレス (Jerry Gonzalez 1949年6月5日~ )は、アメリカ合衆国ニューヨーク生まれのラテン系のジャズトランペッター、パーカッショニスト。
セロニアス・モンク (Thelonious Monk 本名:Thelonious Sphere Monk 1917年10月10日~1982年2月17日) はアメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウント生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはジェリー・ゴンザレス、1988年10月27日・28日の録音、サード・アルバム、セロニアス・モンク集。
CDはサニーサイド・コミュニケーションズ(Sunnyside Communications)・レーベルからのリリース、輸入盤、ラス・マスト(Russ Musto)氏による英語ライナーノーツ、8曲入り。
共演者は、ピアノがラリー・ウィリス、テナーサックスがカーター・ジェファーソン、ベースがアンディー・ゴンザレス、ドラムがスティーブ・ベリオス。
演奏は、セロニアス・モンクの曲を題材に、一度バラバラにして独自の発想で再度組み立てた。
モンクの曲自体ユニークなので、モンクの曲をある程度聴いていないとピンとこない。
特徴的なのはラテン、アフロキューバンが根底にある。
ジェリー・ゴンザレス、味のあるミュージシャン。
(青木高見)





Johnny Griffin And Eddie ''Lockjaw'' Davis / Lookin' At Monk (ViCJ-23073) Johnny Griffin And Eddie ''Lockjaw'' Davis / Lookin' At Monk (ViCJ-23073)

アルバムはジョニー・グリフィンのリーダーアルバム扱いとしています。
「Johnny Griffin」 でも同じ内容を掲載しています。  →
「Eddie ''Lockjaw'' Davis」 でも同じ内容を掲載しています。  →
「Thelonious Monk」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : February 7, 1961

Personnel :
Johnny Griffin (ts)
Eddie ''Lockjaw'' Davis (ts)
Thelonious Monk (comp)
Junior Mance (p)
Larry Gales (b)
Ben Rile (ds)

Song name :
01. In Walked Bud
02. Well, You Needn't
03. Ruby, My Dear
04. Rhythm-A-Ning
05. Epistrophy" (Kenny Clarke, Monk)
06. Round About Midnight ('Round Midnight)
"Stickball (I Mean You)" (Coleman Hawkins, Monk) - 5:52
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジョニー・グリフィン (Johnny Griffin 1928年4月24日~2008年7月25日) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのジャス・サックス奏者。
エディ・ロックジョー・デイヴィス (1922年3月2日~1986年11月3日) はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれのジャズ・テナーサック奏者。
アルバムはジョニー・グリフィンとエディ・ロックジョー・デイヴィス、1961年2月7日の録音、セロニアス・モンク集。
LPはジャズランド(Jazzland)JLP939番、7曲入り。
CDは発売元がビクター音楽産業株式会社、クリス・アルバートソン(Chris Albertson)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、久保田高司氏による日本語解説書、7曲入り。
メンバーは、ピアノがジュニア・マンス、テナーサックスがジョニー・グリフィン、エディ・ロックジョー・デイヴィス、ベースがラリー・ゲイルズ、ドラムがベン・ライリー。
ジョニー・グリフィンはセロニアス・モンクのバンドに長い間在籍しをしていた。
ベースのラリー・ゲイルズとドラムのベン・ライリーもジョニー・グリフィンのバンドにいた。
そのためここではジョニー・グリフィンに分(ぶ)がある。
かと言って引き下がるエディ・ロックジョー・デイヴィスではない。
あえてこのセットに入り込んできたか、ここが聴きどころ。
気持ちを切り替えてエディ・ロックジョー・デイヴィスらしさを出していく。
一流ジャズマンってホント凄いと思う。
(青木高見)




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