Philly Joe Jones (ds) フィーリー・ジョー・ジョーンズ
略歴
フィーリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones 出生名:Joseph Rudoiph Jones 1923年7月15日~1985年8月30日)はアメリカ合衆国ペンシルべニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ドラマー。
偉大なドラマーのジョー・ジョーンズと区別するため、出身地のフィーリーを付けた。
ハイライトは、やはりマイルス・デイヴィス・クインテットのレギュラー・ドラマーだった事。
特徴は誇張しない堅実なドラム。
言い換えれば、その場でどんどん変化していくマイルス・デイヴィスに対応できたドラマーでもあった。
マイルス・デイヴィスは中盤からドラマーをガンガン替えていくが、それに翻弄されたドラマーの1人ともいえる。
そんな事を思って聴くとフィーリー・ジョー・ジョーンズが更に好きになる。
共演アルバムの多さには圧倒される。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Philly Joe Jones / Blues For Dracula (OJCCD-230-2)
LP recording date : September 17, 1958
Personnel :
Philly Joe Jones (ds, narrator)
Tommy Flanagan (p)
Nat Adderley (cor)
Johnny Griffin (ts)
Julian Priester (tb)
Jimmy Garrison (b)
Song name :
01. Blues for Dracula
02. Trick Street
03. Fiesta
04. Tune-Up
05. Ow!
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フィーリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones 出生名:Joseph Rudoiph Jones 1923年7月15日~1985年8月30日)はアメリカ合衆国ペンシルべニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ドラマー。
LPは1958年9月17日の録音、発売元がリヴァーサイド・レコード(Riverside Records)RLP12-282番、5曲入り、初リーダー作。
CDは発売元がOJC、輸入盤、オリン・キープニュース(Orrin Keepnews)氏による英語ライナーノーツ、5曲入り。
メンバーはドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ、ピアノがトミー・フラナガン、コルネットがナット・アダレイ、テナーサックスがジョニー・グリフィン、トロンボーンがジュリアン・プリースター、ベースがジミー・ギャリソン。
アルバム・ジャケットはドラキュラに扮したフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
1曲目「Blues for Dracula」フィーリー・ジョー・ジョーンズのドラキュラ「俳優:ベラ・ルゴシ」のモノマネのナレーション。
肝心なジャズを聴けないので不安になるも、やがて、まともなジャズが始まる。
当アルバムが録音された時期に近いフィーリー・ジョー・ジョーンズの参加アルバムを探してみると以下の通り。
・ジョン・コルトレーン「Blue Train」1957年9月15日の録音、。
・ソニー・クラーク「Cool Struttin'」1958年録音。
・マイルス・デイヴィス「Milestones」1958年2月4日、「Cookin'」「Relaxin'」「Steamin'」3月4日の録音。
・ビル・エヴァンス「Everybody Digs」1958年録音。
・チェット・ベイカー「CHET」1958年の録音。
この様に全てのアルバムが名盤。
卓越した技術と感性は、これらのアルバムに必要不可欠だった事が如実に物語っている。
とは言え氏の初リーダー作がなぜ、ちゃらけたドラキュラなのか。
本来、器用なフィーリー・ジョー・ジョーンズは映画「魔人ドラキュラ」の主演俳優「ベラ・ルゴシ」の物真似が得意だったという。
「ベラ・ルゴシ」とは以下、出典:ウィキペディア
【ベラ・ルゴシ(Béla Lugosi、または ルゴシ・ベーラ Lugosi Béla、1882年10月20日 - 1956年8月16日)は、主にアメリカ合衆国で活動したハンガリー人俳優。出身地はオーストリア=ハンガリー帝国(現在のルーマニア)ルゴジュで本名はブラシュコー・ベーラ・フェレンツ・デジェー(Blaskó, Béla Ferenc Dezső)。身長185cm。ユニバーサル映画『魔人ドラキュラ』(1931年)におけるドラキュラ役が特に名高く戦前のホラー映画界におけるフランケンシュタイン・モンスター役で知られるボリス・カーロフと並ぶ大スター。また、薬物中毒を公表した初めての俳優ともいわれる。】
という訳で。
アルバムジャケットのドラム・スティックに、ぶら下がったコウモリは笑える。
コレクションの中でも、特に変なジャケット、いや変じゃなく実にユニークな1枚となる。
以下、演目の作曲家を明記。
01. Blues for Dracula / Johnny Griffin
02. Trick Street / Owen Marshall
03. Fiesta / Cal Massey
04. Tune-Up / Miles Davis
05. Ow! / Dizzy Gillespie
(青木高見)
Philly Joe Jones / Drums Around The World (OJCCD-1792-2)
Song number, LP recording date :
#04, #07-08 : May 4, 1959
#01-03, #06 : May 11, 1959
#05 : May 28, 1959
Personnel :
Philly Joe Jones (ds)
Wynton Kelly (p) #01-#04, #06-#08,
Blue Mitchell (tp) #01-#03, #06,
Lee Morgan (tp) #01-#04, #06-#08,
Herbie Mann (fl, piccolo) #04, #07, #08
Cannonball Adderley (as) #01-#04, #06-#08,
Benny Golson (ts) #01-#04, #06-#08,
Sahib Shihab (bs) #01-#04, #06-#08,
Curtis Fuller (tb) #01-#04, #06-#08,
Jimmy Garrison (b) #04, #07 #08,
Sam Jones (b) #01-#03, #06,
Song name :
01. Blue Gwynn
02. Stablemates
03. Stablemates [alternate take]
04. Carioca
05. Tribal Message
06. Cherokee
07. Land of the Blue Veils
08. Philly J.J.
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フィーリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones 出生名:Joseph Rudoiph Jones 1923年7月15日~1985年8月30日)はアメリカ合衆国ペンシルべニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ドラマー。
LPは1959年5月の録音、発売元がリヴァーサイド・レコード(Riverside Records)RLP1147番、7曲入り。
CDは発売元がOJC、輸入盤、リヴァーサイド・レコード(Riverside Records)による英語ライナーノーツ、8曲入り。
メンバーはドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ、ピアノがウイントン・ケリー、トランペットがリー・モーガンとブルー・ミッチェル、フルートとピッコロがハービー・マン、アルトサックスがキャノンボール・アダレイ、テナーサックがベニー・ゴルソン、バリトンサックスがサヒブ・シハブ、トロンボーンがカーティス・フラー、ベースがジミー・ギャリソンとサム・ジョーンズ。
フィーリー・ジョー・ジョーンズの為ならという事で、これだけの豪華ミュージシャンが集った。
やはりフィーリー・ジョー・ジョーンズの人柄を思わずにいられない。
演奏は「フィーリー・ジョー・ジョーンズ祭り」といった感じ。
一糸乱れぬ緻密なビックバンドと思って聴くとハズす。
目玉はフィーリー・ジョー・ジョーンズが、これでもかと言うほど叩きまくる。
それを、みんなで後押し、やがてメンバー達も弾(はじ)け飛ぶ。
(青木高見)
