青木高見のジャズコレクション Tadd Dameron (p) タッド・ダメロン


寸評
Tadd Dameron タッド・ダメロン(Tadd Dameron 出生名:Tadley Ewing Peake Dameron 1917年2月21日~1965年3月8日)はアメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドマスター。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Tadd Dameron / Fontainebleau (VICJ-2059) Tadd Damerom - John Coltrane / Mating Call (VICJ-2091)

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
Miles Davis - Tadd Dameron / In Paris Festival International De Jazz May 1949 (ARCS 5695)

【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Tadd Dameron / Fontainebleau (VICJ-2059) Tadd Dameron / Fontainebleau (VICJ-2059)

Recorded : March 9, 1956

Personnel :
Tadd Dameron (p)
Kenny Dorham (tp)
Henry Coker (tb)
Sahib Shihab (as)
Joe Alexander (ts)
Cecil Payne (bs)
John Simmons (b)
Shadow Wilson (ds)

Song name :
01. Fontainebleau
02. Delirium
03. The Scene Is Clean
04. Flossie Lou
05. Bula-Beige

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : タッド・ダメロン(Tadd Dameron 出生名:Tadley Ewing Peake Dameron 1917年2月21日~1965年3月8日)はアメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドマスター。

LPは1956年3月9日の録音、発売元がプレスティッジ(Prestige)RPLP7037番、5曲入り。
CDは発売元がビクター・エンタテインメント株式会社、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、小川隆夫氏による日本語解説、5曲入り。
メンバーはピアノがタッド・ダメロン、トランペットがケニー・ドーハム、トロンボーンがヘンリー・コーカー、アルトサックがサヒブ・シハブ、テナーサックスがジョー・アレキサンダー、バリトンサックスがセシル・ペイン、ベースがジョン・シモンズ、ドラムがシャドー・ウイルソン。
演奏は難しい曲を技術で乗り越える見事なアンサンブル、ビバップからの更なる進歩を聴ける。
良く聴くとマイルス・デイヴィスの「クールの誕生 (Birth of the Cool)」と共通点がある。
静マイルス・デイヴィス静的にコントロールする編曲はタッド・ダメロンから影響を受けたのかもしれない。
タッド・ダメロンの経歴は1930年代半ばフレディ・ウェブスターのツアーバンド・ピアニストがスタート。
この後タッド・ダメロンはビリー・エクスタインやカウント・ペイシーらに譜面を提供したりと作曲家と編曲に力を発揮した。
またファッツ・ナヴァロを擁した自己のコンボを率いた。
1949年まだ無名だったマイルス・デイビィスをバンドに入れ、パリ・シャズ・フェスティヴァルに出演して一般に知るところとなる。
「バップ時代を明確にした作編曲家」といわれたが今ひとつ知名度が低いのは絶頂期の1957年~1960年の監獄生活が原因とされる。
話は逸(そ)れるがアルバム・タイトル「フォンテーヌブロー」はフランス・パリ郊外の都市。
歴代フランス王が愛したフォンテーヌブロー城、かつての王族の狩猟地で現在も自然が保全されている、広大なフォンテーヌブローの森が有名。
アルバム・ジャケットにあるイラストの噴水はフォンテーヌブローにある噴水で納得。
(青木高見)





Tadd Damerom - John Coltrane / Mating Call (VICJ-2091) Tadd Damerom - John Coltrane / Mating Call (VICJ-2091)

「ジャズ/タッド・ダメロン」のリーダーアルバムとしています。  →
「ジャズ/ジョン・コルトレーン」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : November 30, 1956

Personnel :
Tadd Dameron (p)
John Coltrane (ts)
John Simmons (b)
Philly Joe Jones (ds)

Song name :
01. Mating Call
02. Gnid
03. Soultrane
04. On A Misty Night
05. Romas
06. Super Jet

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : タッド・ダメロン(Tadd Dameron 出生名:Tadley Ewing Peake Dameron 1917年2月21日~1965年3月8日)はアメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドマスター。
ジョン・コルトレーン(John Coltrane 出生名:John William Coltrane 1926年9月23日~1967年7月17日)はアメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれのサックス奏者。
LPは1956年11月30日の録音、発売元がプレスティッジ(Prestige)LP 7070番、6曲入り。
CDはビクター・エンタテインメント株式会社、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、大和明氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーはピアノがタッド・ダメロン、テナーサックスがジョン・コルトレーン、ベースがジョン・シモンズ、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
タッド・ダメロンは30年代半ばフレディ・ウェブスターのツアーバンド・ピアニストとしてスタートした。
その後ビリー・エクスタイン、カウント・べイシーらに譜面を提供したりと作曲と編曲で力を発揮した。
記憶に残る所ではトランペットのファッツ・ナヴァロを擁した自己コンボを率いた。
1949年に、まだ無名だったマイルス・デイビィスが入ったバンドを結成、パリ・シャズ・フェスティヴァルに出演した。
「バップ時代を明確にした作編曲家」といわれたが今ひとつ知名度が低いのは絶頂期の1957年~1960年を監獄生活で棒に振った事。
当アルバムの演目は全てタッド・ダメロンによる作曲。
特に 「ソウルトレーン (Soultrane)」 はジョン・コルトレーンのために書かれた曲。
1956年はジョン・コルトレーンが急成長した年、翌年には「Lush Life」「Traneing In」「Blue Train」をリリースしている。
僅かの間に劇的に進歩したジョン・コルトレーン、一方知名度が低かったタッド・ダメロンだがジョン・コルトレーンが有名になった事で連鎖的に少しではあるが知名度が上がったが、やはり過小評価は拭(ぬぐ)いされない。
(青木高見)





Miles Davis - Tadd Dameron / In Paris Festival International De Jazz May 1949 (ARCS 5695) Miles Davis - Tadd Dameron / In Paris Festival International De Jazz May 1949 (ARCS 5695)

「ジャズ/マイルス・デイヴィス」のリーダーアルバムとしています。  →
「ジャズ/タッド・ダメロン」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : May 8-15, 1949

Personnel :
Miles Davis (tp)
Tadd Dameron (p)
James Moody (ts) #01-02, #04
Barney Spieler (b)
Kenny Clarke (ds)

Song name :
01. Intro/Rifftide
02. Good Bait
03. Don't Blame Me
04. Lady Bird
05. Wah-Hoo!
06. Allen's Alley
07. Embraceable You
08. Ornithology
09. All The Things You Are
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイルス・デイヴィス(Miles Davis 出生名:Miles Dewey Davis III 1926年5月26日~1991年9月28日)はアメリカ合衆国イリノイ州アルトン生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
タッド・ダメロン(Tadd Dameron 出生名:Tadley Ewing Peake Dameron 1917年2月21日~1965年3月8日)はアメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、バンドマスター。
LPは1949年5月8日~15日の録音、発売元がコロムビア(Columbia)PC34804番、9曲入り、パリのジャズ・フェスティバルのライブ。
CDは発売元がソニー・ミュージック・エンタテインメント、アンリ・ルノー(Henri Renaud)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、小川隆夫氏による日本語解説書、9曲入り。
メンバーはトランペットがマイルス・デイヴィス、ピアノがタッド・ダメロン、テナーサックスがジェームス・ムーディー、ベースがバーニー(バルネ)・シュピーラー、ドラムがケニー・クラーク。
マイルス・デイヴィスは師匠チャーリー・パーカーの元を去った翌年になる。
新しいビ・バップを摸索していた最中(さなか)で同じ構想を持っていたタッド・ダメロンのバンドに拾われた形となる。
演奏は、録音機材が古く音質が悪い、しかも司会者がうるさい。
とは言っても演奏の重要性を考えると聴けてしまう。
マイルス・デイヴィスのアルバム「Birth of the Cool(クールの誕生)」が同年の1~4月の録音なので同時進行していた事になる。
タッド・ダメロンから盗めるものは全部盗んだ、したたかなマイルス・デイヴィスも感じる。
「Birth of the Cool(クールの誕生)」にタッド・ダメロンの香りがするのは、そのせい。
(青木高見)




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