青木高見のジャズコレクション Wynton Kelly (p) ウイントン・ケリー


略歴
Wynton Kelly ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、4歳で渡米、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
個人的にはピアノにウィントン・ケリーが参加している作品に駄作はない。
それほど抜群の技術とセンスを持ち合わせている。
ちなみに同じジャズ・ピアニストの 「エリス・マルサリス」 は生まれてくる子供にウィントン・ケリーにあやかって 「ウイントン」 と命名した。
ウイントン・マルサリスの誕生である。
日本ではウィントンの 「イ」 を大文字と小文字の両方で表記する事が多い。
ウィキペディアに、こんな記述がある。
マイルス・デイヴィスがウィントン・ケリーをレッド・ガーランドとビル・エヴァンスの 「ハイブリッド」 と表現。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Wynton Kelly / Piano (OJCCD-401-2) Wynton Kelly / Kelly Blue (VICJ-23521) Wynton Kelly / Wynton Kelly! (FHCY-1005-06) Wynton Kelly / It's All Right! (J28J 25119) Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete Wynton Kelly / Full View (VICJ-60060)

【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


Wynton Kelly / Piano (OJCCD-401-2) Wynton Kelly / Piano (OJCCD-401-2)

Recorded : January 31, 1958

Song number, Personnel :
#01-04
Wynton Kelly (p)
Kenny Burrell (g)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

#05-08
Wynton Kelly (p)
Kenny Burrell (g)
Paul Chambers (b)

Song name :
01. Whisper Not
02. Action
03. Dark Eyes
04. Dark Eyes [take2:Additional track no on original LP.]
05. Strong Man
06. Ill Wind
07. Don't Explain
08. You Can't Get Away

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
アルバムはウィントン・ケリー、1958年1月31日の録音。
LPはリヴァーサイド・レコード(Riverside Records)RLP12-254番、7曲入り。
CDはOJCレーベルからのリリース、輸入盤、オリン・キープニュース(Orrin Keepnews)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、4曲目の 「Dark Eyes」 の別テイクが追加され、全8曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ギターがケニー・バレル、ベースがポール・チェンバース、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズ。
5~8曲目は録音当日、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズが遅刻した、そのため到着するまでドラムレス・トリオで演奏、それがそのまま収録され商品化された。
偶然が生んだ産物とは言え、このトリオが実に素晴らしい。
ジャズ・ピアニストが群雄割拠した当時、共演歴を見ても、わかる通りウィントン・ケリーの存在は傑出していた。
ハード・バップ・ピアノが、どういうものか実感できる。
アルバムタイトルは、その名もズバリ! 「ピアノ」。
(青木高見)





Wynton Kelly / Kelly Blue (VICJ-23521) Wynton Kelly / Kelly Blue (VICJ-23521)

Recorded :
#01, #05, #08 Rec:February 19, 1959
#02-04, #06-07 Rec:March 10, 1959

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Nat Adderley (cor) #01, #05, #08
Benny Golson (ts)#01, #05, #08
Bobby Jaspar (fl) #01, #05, #08
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

Song name :
01. Kelly Blue
02. Softly As In Morning Sunrise
03. On Green Dolphin Street
04. Willow Weep For Me
05. Keep It Moving [Take 4])
06. Old Clothes
07. Do Nothin' Till You Hear from Me (Additional track not on original LP)
08. Keep It Moving [Take 3] (Additional track not on original LP)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
アルバムはウィントン・ケリー、1959年2月19日と3月10日の録音
LPはリヴァーサイド・レコード(Riverside Records)RLP1142番、6曲入り。
CDは発売元がビクター音楽産業株式会社、オリン・キープニュース(Orrin Keepnews)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、坂口紀三和氏によるライナーノーツ和訳、7~8曲目の2曲が追加され、全8曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、コルネットがナット・アダレイ、テナーがベニー・ゴルソン、フルートがボビー・ジャズパー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
マイルス・デイビスがピアノにビル・エバンスを据えて 「カインド・ブルー (Kind of Blue)」 をリリースしたのが1959年、このアルバムと同じ年になる。
マイルス・デイビスとビル・エバンスが共同開発してきたモード・ジャズはここに開花する。
しかし、2人の共同作業は長くは続かずビル・エバンスは去る事になる。
そのピアノの後釜に入ったのがウィントン・ケリーだった。
アルバムでは、アクの強いマイルス・デイビス・カラーから解放されたかの様な伸び伸びとしたピアノ。
多くのピアニストに多大な影響を与えた純粋無垢(むく)なウィントン・ケリーが聴きどころ。
(青木高見)





Wynton Kelly / Wynton Kelly! (FHCY-1005-06) Wynton Kelly / Wynton Kelly! (FHCY-1005-06)

Recorded : July 20, 1961

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Sam Jones (b)
Jimmy Cobb (ds)

Song name :
Disc-1
01. Come Rain Or Come Shine
02. Make the Man Love Me
03. Autumn Leaves
04. Surrey With the Fringe on Top
05. Joe's Avenue
06. Sassy
07. Love, I've Found You
08. Gone With the Wind

Disc-2
01. Autumn Leaves (take 1)
02. Autumn Leaves (take 2)
03. Autumn Leaves (take 3)
04. Char's Blues (take 1)
05. Char's Blues (take 2)
06. Char's Blues
07. Joe's Avenue (take 1)
08. Joe's Avenue (take 4)
09. Joe's Avenue (take 8)
10. Joe's Avenue (take 9)
11. Someday My Prince Will Come (take 5)
12. Someday My Prince Will Come (take 6)
13. Come Rain Or Come Shine (Mono)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
アルバムはウィントン・ケリー、1961年7月20日の録音。
CDはヴィージェイ・レコード(Vee-Jay Records)・レーベルの音源、発売元が株式会社ファンハウス、英語ライナーノーツなし、小川隆夫氏による日本語解説、CD2枚組、全21曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ベースがポール・チェンバースとサム・ジョーンズ、ジミー・コブ。
この時期、マイルスのコンボに参加していたが個人名義のピアノ・トリオでリリースした。
別テイクが、しっかり残っていた事で、後世この様なCD2枚組、全21曲というウィントン・ケリー集が聴ける事になった。
ここは、じっくり腰を据えて聴き比べたい。
別テイクの楽しさはこんなところにある。
(青木高見)





Wynton Kelly / It's All Right! (J28J 25119) Wynton Kelly / It's All Right! (J28J 25119)

Song Number, Recorded :
#02-03, #06 Rec:March 10, 1964
#01 Rec:March 11, 1964
#04-05, #07-10 Rec:March 19, 1964

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Kenny Burrell (g) #01-03, #05-10
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Candido Camero (conga) #01-05, #07-10

Song name :
01. It's All Right
02. South Seas
03. Not a Tear
04. Portrait of Jennie
05. Kelly Roll
06. The Fall of Love
07. Moving Up
08. On the Trail
09. Escapade
10. One for Joan [Bonus track on CD]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、4歳で渡米、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
アルバムはウィントン・ケリー、1964年3月10日・11日・19日の録音
LPはヴァーヴ・レコード(Verve Records)V-8588番、9曲入り。
CDは発売元がポリドール株式会社、ビリー・テイラー(Billy Taylor)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、岩浪洋三氏による日本語解説、10曲目の 「」 が追加され、全10曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ギターがケニー・バレル、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ、コンガがキャンディド・キャメロ。
6曲目がトミー・レイ・アンド・ヒズ・カリブ・スティール・バンド(The Tommy Rey Caribe Steel Band)。
アメコミ風のジャケットが好きになれず、長い間、買い控えていた。
ディスク・ユニオンお茶の水のジャズ館で、ウイントン・ケリーの棚ではなく、本日入荷の棚にアルバムはあった。
いつも見ているジャケット・デザイン、しかし今日は、どういうわけか手にとって共演者を見る。
ポール・チェンバースとジミー・コブ、ウィントン・ケリーのレギュラー・トリオ。
ムッムッ、ギターのケニー・バレル、そしてキューバのパーカションのキャンディドがいる。
ウィントン・ケリーのジャマイカの血、何となく、いつものウィントン・ケリーじゃない音の予感がした。
知らないでブラインド・テストされたら、とてもウィントン・ケリーだとは思わない明るくハジけている。
ハード・バップばかりで少々飽きている自分には一服の清涼剤。
予断だが、スイングのウィントン・ケリーを聴いていないでコレを先に聴いてしまったら、たぶん手放した。
ジャズは聴いていくアルバムの順番も大切。
以下、演目の作曲者を明記した。
01. It's All Right / Curtis Mayfield
02. South Seas / Rudy Stevenson
03. Not a Tear / Stevenson
04. Portrait of Jennie / Gordon Burdge, J. Russel Robinson
05. Kelly Roll / Kenny Burrell
06. The Fall of Love / From The Fall of the Roman Empire (Dimitri Tiomkin, Ned Washington)
07. Moving Up / Wynton Kelly
08. On the Trail / From the Grand Canyon Suite (Ferde Grofé)
09. Escapade / Wynton Kelly
10. One for Joan [Bonus track on CD] / Charles Lloyd
(青木高見)





Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete "Smokin At the Half Note" Vol.1 (POCJ-1816)

アルバムは 「ウィントン・ケリー」 のリーダーアルバム扱いとしています。  →
「ウェス・モンゴメリー」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Song number, Recorded :
#01-02 Rec:June 24, 1965
#03-05 Rec:September 22, 1965

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Wes Montgomery (g)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

Song name :
01. No Blues
02. If You Could See Me Now
03. Unit 7
04. Four On Six
05. What's New?

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery 1923年3月6日~1968年6月15日) はアメリカ合衆国インディアナ州生まれのジャズ・ギタリスト。
アルバムはウィントン・ケリーとギターのウェス・モンゴメリー、1965年6月と9月の録音、ニューヨーク・マンハッタンにあった 「ハーフ・ノート」 のライブとスタジオ録音。
LPはヴァーブ・レコード(Verve Records)V6-8633番、5曲入り。
CDは発売元がポリドール株式会社、チャック・テイラー(Chuck Taylor)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、岡崎正通氏による日本語解説、5曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ギターがウェス・モンゴメリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
演奏は何と言ってもジャズ界のレジェンド、ウィントン・ケリーとウェス・モンゴメリーの共演。
ジャズの大きな遺産となる1枚。
ちなみにCDでアルバム・ジャケットの色が 「Vol.1」 が青なので 「青盤」。
「Vol.2」 が赤いので 「赤盤」 と呼ばれている。
(青木高見)





Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete Wynton Kelly and Wes Montgomery / The Complete "Smokin At the Half Note" Vol.2 (POCJ-1902)

アルバムは 「ウィントン・ケリー」 のリーダーアルバム扱いとしています。  →
「ウェス・モンゴメリー」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : June 1965

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Wes Montgomery (g)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

Song name :
01. No Blues
02. If You could See Me now
03. Willow Weep For Me
04. Impressions
05. Portrait of Jennie
06. The Surry with the Fringe on Top
07. Oh, You Crazy Moon
08. Four on Six
09. Misty

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery 1923年3月6日~1968年6月15日) はアメリカ合衆国インディアナ州生まれのジャズ・ギタリスト。
アルバムはウィントン・ケリーとギターのウェス・モンゴメリー、1965年6月と9月の録音、ニューヨーク・マンハッタンにあった 「ハーフ・ノート」 のライブとスタジオ録音。
CDはヴァーブ・レコード(Verve Records)の音源、発売元がポリドール株式会社、英語ライナーノーツなし、成田正氏による日本語解説、5曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ギターがウェス・モンゴメリー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。
演奏は何と言ってもジャズ界のレジェンド、ウィントン・ケリーとウェス・モンゴメリーの共演。
演目は姉妹盤のボリューム1と重複するものもあるも特に最後の曲 「Misty」 は圧巻。
ジャズの大きな遺産となる1枚。
ちなみにCDでアルバム・ジャケットの色が 「Vol.1」 が青なので 「青盤」。
「Vol.2」 が赤いので 「赤盤」 と呼ばれている。
(青木高見)





Wynton Kelly / Full View (VICJ-60060) Wynton Kelly / Full View (VICJ-60060)

Recorded : 1967

Personnel :
Wynton Kelly (p)
Ron McClure (b)
Jimmy Cobb (ds)

Song name :
01. I Want A Little Girl
02. I Thought
03. What A Difference A Day Made
04. Autumn Leaves
05. Dontcha Hear Me Callin' To Ya
06. On A Clear Day (You Can See Forever)
07. Scufflin'
08. Born To Be Blue
09. Walk On By

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウィントン・ケリー (Wynton Kelly 1931年12月2日~1971年4月12日) はジャマイカ生まれ、アメリカ合衆国で活躍したジャズ・ピアニスト。
アルバムはウィントン・ケリー、1967年の録音
LPはマイルストーン(Milestone)MLP1004番、9曲入り。
CDは発売元がビクター・エンターテインメント株式会社、オリン・キープニュース(Orrin Keepnews)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、青木和富氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーは、ピアノがウィントン・ケリー、ベースがロン・マクルーア、ドラムがジミー・コブ。
演奏は亡くなる4年前。
今までの自分を噛みしめる様なピアノ、特に 「Autumn Leaves」 はコレクション冥利に尽きる。
それにしても39歳の若さで世を去ってしまう悲しさ。
話が飛ぶが、1961年10月18日、ジャズ・ピアニストのエリス・マルサリスは、生まれた息子に自分の最も尊敬するピアニスト 「ウィントン・ケリー」 からウイントンと命名。
やがてその息子は成長し世界的に有名なジャズ・トランペッター 「ウイントン・マルサリス」 として活躍する事になる。
(青木高見)




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