青木高見のジャズコレクション Mel Lewis (ds) メル・ルイス


略歴
Mel Lewis メル・ルイス(Mel Lewis 1929年5月10日~1990年2月2日)はアメリカ合衆国ニューヨーク・バッファロー生まれの白人ジャズ・ドラマー、バンドリーダー。
1966年、ジャズトランペッターのサド・ジョーンズと「サド・ジョーンズ / メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ(サドメル)」を結成。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Mel Lewis / The Mel Lewis Sextet (TFCL-88909)

【INDEX (コ・リーダーアルバム扱い)】
Thad Jones - Mel Lewis / Central Park North (7243 5 76853 2 0) Thad Jones - Mel Lewis / Thad Jones - Mel Lewis (CDC 9004)

【INDEX (共演アルバム)】
Anita O'day / All The Sad Young Men (UCCV-9416) Frank Rosolino / Frank Rosolino (TOCJ-50110) Annie Ross Gypsys Terry Gibbs A Jazz Band Ball Les Brown Jazz Song book Pepper Adams Critics' Choice Bob Cooper / Coop! The Music Of Bob Cooper


【以下コンテンツ】


Mel Lewis / The Mel Lewis Sextet (TFCL-88909) Mel Lewis / The Mel Lewis Sextet (TFCL-88909)

Recorded : June 1957

Personnel :
Mel Lewis (ds)
Marty Paich (p)
Jack Sheldon (tp)
Charlie Mariano (as, ts)
Bill Holman (ts, bs)
Buddy Clark (b)

Song name :
01. Brookside
02. You Took Advantage Of Me
03. Zig-Zag
04. Jazz Goes To Siwash
05. Charlie's Cavern
06. Grey Flannel

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : メル・ルイス(Mel Lewis 1929年5月10日~1990年2月2日)はアメリカ合衆国ニューヨーク・バッファロー生まれのジャズ・ドラマー、ビッグバンドリーダー。
LPは1957年6月の録音、発売元がモード・レコード(Mode Records)MODE10番、6曲入り。
CDは発売元が株式会社トイズファクトリーレコード、ジョー・クイン(Joe Quinn)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、小川隆夫氏によるライナーノーツ和訳、6曲入り。
メンバーはドラムがメル・ルイス、ピアノがマーティ・ペイチ、トランペットがジャック・シェルドン、ビル・ホルマン、アルトサックスとテナーサックスがチャーリー・マリアーノ、テナーサックスとバリトンサックスがビル・ホルマン、ドラムがバディ・クラーク。
全員、ウエスト・コースを代表するリーダー級のミュージシャン。
見本の様な明るいウエスト・コース・ジャズ。
何の心配もなく聴ける、何回でも聴ける。
ちなみに、アルバム・ジャケットは出ました!謎の女性画家「エヴァ・ダイアナ」。
モード・レーベルの「エヴァ・ダイアナ」シリーズは駄作が1枚もないので有名。
(青木高見)





Thad Jones / Motor City Scene (TOCJ-50075) Thad Jones / Motor City Scene (TOCJ-50075)

Recorded :
October 24, 1959
October 31, 1959

Personnel :
Thad Jones (tp, fluegelhorn)
Tommy Flanagan (p)
Billy Mitchell (ts)
Al Grey (tb)
Paul Chambers (b)
Elvin Jones (ds)

Song name :
01. Let's Play One
02. Minor On Top
03. Like Old Times
04. No Refill

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント :  メインコメント : サド・ジョーンズ(Thad Jones 1923年3月28日~1986年8月21日)はアメリカ合衆国ミシガン州ポンティアック生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホーン奏者、作曲家、編曲家、ビッグバンドリーダー。
ジャズ界の3人兄弟、長男でピアニストのハンク・ジョーンズ、次男がサド・ジョーンズ、末っ子でドラマーのエルヴィン・ジョーンズ。
LPは1959年10月24日・31日の録音、発売元がユナイテッド・アーティスト・レコード(United Artists Records)UAS5025番、4曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ケネス・リー・カルペ(Kenneth Lee Karpe)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、佐藤秀樹氏による日本語解説、4曲入り、EMI999シリーズの1枚。
メンバーはトランペットがサド・ジョーンズ、ピアノがトミー・フラナガン、テナーサックスがビリー・ミッチェル、トロンボーンがアル・グレイ、ベースがポール・チェンバース、ドラムがエルビン・ジョーンズ。
演奏は全曲サド・ジョーンズの作曲、端正で上質なハード・バップが楽しめる。
この時期、サド・ジョーンズはカウント・べーシー楽団に在籍。
メンバーは全員がデトロイトにゆかりのある仲間。
CD化されなければ、おそらく聴く機会がなかった。
話は変わるがトランペットのドナルド・バードのアルバムにも「Motor City Scene」がある。
こちらの共演者はバリトン・サックスがペッパー・アダムス、ギターがケニー・バーレル、ドラムがルイ・ヘイズ。
ピアノとベースはアルバムと同じトミー・フラナガンとポール・チェンバース。
このようにモーター・シティー・ジャズは自動車産業都市デトロイトを中心に活動していたミュージシャン達の「たまり場」 的な意味を持つ。
後に彼らはデトロイトからニューヨークなどに進出していくが、土地柄のカラーの「おおらかさ」が特徴になる。
ところでエルヴィン・ジョーンズは、どんな気持ちで、お兄ちゃんの演奏に参加していたのだろう。
(青木高見)





Thad Jones and Mel Lewis / Central Park North (7243 5 76853 2 0) Thad Jones and Mel Lewis / Central Park North (7243 5 76853 2 0)

「ジャズ/サド・ジョーンズ」のリーダーアルバム扱いとしています。  →
「ジャズ/メル・ルイス」でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded : June 17-18, 1969

Personnel :
Thad Jones (flh)
Mel Lewis (ds)
Roland Hanna (p)
Barry Galbraith (g)
Snooky Young (tp)
Jimmy Nottingham (tp)
Richard Williams (tp)
Jerome Richardson (as)
Jerry Dodgion (as)
Eddie Daniels (ts)
Joe Farrell (ts)
Jimmy Knepper (tb)
Benny Powell (tb)
Eddie Bert (tb)
Richard Davis (b)
Sam Brown (g)
Joe Temperly (bs)
Danny Moore (tp)
Cliff Heather (tb)

Song name :
01. Tow Away Zone
02. Quietude
03. Jive Samba
04. The Groove Merchant
05. Big Dipper
06. Central Park North

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : サド・ジョーンズ(Thad Jones 1923年3月28日~1986年8月21日)はアメリカ合衆国ミシガン州ポンティアック生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホーン奏者、作曲家、編曲家、ビッグバンドリーダー。
ジャズ界の3人兄弟、長男でピアニストのハンク・ジョーンズ、次男がサド・ジョーンズ、末っ子でドラマーのエルヴィン・ジョーンズ。
メル・ルイス(Mel Lewis 1929年5月10日~1990年2月2日)はアメリカ合衆国ニューヨーク州生まれのジャズドラム奏者、作曲家、編曲家、ビッグバンドリーダー。
1966年に結成されたサド・ジョーンズ / メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ、通称「サドメル」の1枚。
1978年、サド・ジョーンズがデンマーク・コペンハーゲンに活動拠点を移した為、バンドはメル・ルイス・ジャズ・オーケストラとなる。
1990年にメル・ルイスが亡くなった後は「The Vanguard Jazz Orchestra (VJO)(ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ)」 として現在に至る。
サド・ジョーンズは亡くなる数年前、母国アメリカに戻り「カウント・ベイシー・オーケストラ」の指揮者として活躍をする。
LPは1969年6月17日・18日の録音、発売元がソリッド・ステイト・レコード(Solid State Records)SS18058番、6曲入り。
CDは発売元がブルーノート・レーベル(Blue Note)、輸入盤、エド・ビーチ(Ed Beach)氏による英語ライナーノーツ、6曲入り。
メンバーはサド・ジョーンズ / メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ。
オーケストラ全員、正規の音楽教育を受け、演奏技術が高い。
カウント・ベイシー楽団への在籍経験者を中心に、多くの有名ミュージシャンとの共演を行っている。
たとえばピアノのローランド・ハナ、ギターのバリー・ギャルブレイス、トランペットのリチャード・ウィリアムスほか大勢。
演奏はサド・ジョーンズとメル・ルイスが1969年という時代背景の中で、新しいビックバンドの一つのあり方を提示した作品になる。
忘れてならないのは1969年8月にロックのウッドストック・フェスティバルが開催された。
そこでは、ジャニス・ジョプリン、スライ&ザ・ファミリーストーン、ザ・フー、ジミ・ヘンドリクスらが演奏した。
ピッピー文化を背景に、アメリカ音楽がロック全盛時代の幕開けの時期と重なる。
そのため、このアルバムではロック色も感じる。
そうかといって「ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(Blood, Sweat and Tears (BST))」ほどロック色は強くない。
そこは、やはりカウント・ベイシーの路線を継承しつつ、エレクトリックをプラスした感じ。
ちなみに日本では「由紀さおりの夜明けのスキャット」「いしだあゆみのブルー・ライト・ヨコハマ」「クール・ファイブの長崎は今日も雨だった」「弘田三枝子の人形の家」などがヒット。
日本音楽史としては歌謡曲が定着しポップな楽曲が売り上げが伸びていく時期に海の向こうのジャズを体験できる。
(青木高見)




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