青木高見のジャズコレクション Horace Silver (p) ホレス・シルヴァー


略歴
Horace Silver ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Art Blakey / The Jazz Messengers (SICP 755)

【INDEX (共演アルバム)】
Art Farmer Septet

【以下コンテンツ】


Horace Silver / Horace Silver And Jazz Messengers Horace Silver / Horace Silver And Jazz Messengers

Recorded :
December 13, 1954 #01, #02, #03, #08
February 6, 1955 #04, #05, #05, #07

Personnel :
Horace Silver (p)
Kenny Dorham (tp)
Hank Mobley (ts)
Doug Watkins (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. Room 608
02. Creepin' In
03. Stop Time
04. To Whom It May Concern
05. Hippy
06. The Preacher
07. Hankerin'
08. Doodlin'

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァーとジャズ・メッセンジャーズ、1954年12月13日・1955年2月6日の録音、ブルーノート1518番。
共演者は、トランペットがケニー・ドーハム、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがアート・ブレイキー。
双頭のバンマスでもあるアート・ブレイキーが完全にバックに徹している。
この後、2人は袂(たもと)を分かち別々の道を進んでいく。
ロックでもジャズでもバンドの仲間が仲良く長くやっていくケースは少ない。
芸術と関係のないジャンルでも、長く仲良くやっていくのは中々難しい。
まっ、そんなこと考えながら聴くとツマラなくなるので、ヤメよう。
演目の 「ドゥードリン」 「ザ・プリチャー」 は当時ヒットし、経済面でもブルーノートに貢献したとされている。
ちなみに 「ザ・プリチャー」 とは、福音を説く者、説教師、伝道者、牧師、教えさとす人、訓戒者、唱道者、主張者。
その後の行く末を暗示しているようで意味深だ。
(青木高見)





Art Blakey / The Jazz Messengers (SICP 755) Art Blakey / The Jazz Messengers (SICP 755)

(注) このアルバムはアート・ブレイキーのリーダーアルバム扱いとしています。
そのため 「 Art Blakey 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded :
April 6, 1956
May 4, 1956

Personnel :
Art Blakey (ds)
Horace Silver (p)
Donald Byrd (tp)
Hank Mobley (ts)
Doug Watkins (b)

Song name :
01. Infra-Rae
02. Nica's Dream
03. It's You or No One
04. Ecaroh
05. Carol's Interlude
06. The End of a Love Affair
07. Hank's Symphony
08. Weird-O [Bonus track not on original LP]
09. Ill Wind [Bonus track not on original LP]
10. Late Show [Bonus track not on original LP]
11. Deciphering the Message [Bonus track not on original LP]
12. Carol's Interlude (alternate take) [Bonus track not on original LP]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アート・ブレイキー (Art Blakey 1919年10月11日~1990年10月16日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のジャズドラマー。
ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはアート・ブレイキーとホレス・シルヴァー、1956年4月6日・5月4日の録音、原盤LPはコロムビア・レコード・レーベルからのリリース、CDはソニー・ミュージック・ジャパンからのリリース、高井信成氏による日本語解説書付き、12曲入り、内5曲がボーナス・トラック。
録音時のメンバーの年齢は、アート・ブレイキー36歳、ホレス・シルヴァー27歳、ドナルド・バード23歳、ハンク・モブレー25歳、ダグ・ワトキンス22歳。
解説によると、ハード・バップが、いつ誕生したのか諸説あるが1964年初頭、場所はニューヨークのジャズクラブとされる。
実際に聴いてみなくてわからいが、取り合えず、このアルバムがお手本と言える。
このアルバムの名称が 「The Jazz Messengers」 となっているのは、アート・ブレイキーとホレス・シルヴァーの双頭リーダーの為だとされる。
このアルバムの直後、ホレス・シルヴァーはバンド名 「The Jazz Messengers」 を引き渡す替わりにメンバー全員を引き連れて独立した。
ホレス・シルヴァーは同年11月10日にドラムにルイ・ヘイズを入れた 「6ピーシズ・オブ・シルヴァー」 をリリース。
一方残されたアート・ブレイキーは、ピアノのサム・ドッケリー、トランペットのビル・ハードマン、アルトサックスのジャッキー・マクリーン、ベースのスパンキー・デブレストなどを集めて新作をリリース。
個人的に、アート・ブレイキー贔屓(びいき)の自分としては、この一件でホレス・シルヴァーを一時、きらいになってしまう。
以下、演目の作曲者を明記した。
01. Infra-Rae / Hank Mobley
02. Nica's Dream / orace Silver
03. It's You or No One / Sammy Cahn, Jule Styne
04. Ecaroh / Horace Silver
05. Carol's Interlude / Hank Mobley
06. The End of a Love Affair / E.C. Redding
07. Hank's Symphony / Hank Mobley
08. Weird-O [Bonus track not on original LP.] / Hank Mobley
09. Ill Wind [Bonus track not on original LP.] / Hank Mobley
10. Late Show / Hank Mobley
11. Deciphering the Message [Bonus track not on original LP.] / Hank Mobley
12. Carol's Interlude (alternate take)  [Bonus track not on original LP.]  /  Hank Mobley
全12中、ホレス・シルヴァーが2曲、ハンク・モブレーが8曲。
(青木高見)





Horace Silver / Six Pieces Of Silver Horace Silver / Six Pieces Of Silver

Recorded, Personnel, Song name :
Rec : November 10, 1956
Horace Silver (p)
Donald Byrd (tp)
Hank Mobley (ts)
Doug Watkins (b)
Louis Hayes (ds)
01. Cool Eyes
02. Shirl
03. Camouflage
04. Enchantment
05. Senor Blues
06. Senor Blues *
07. Virg
08. For Heaven's Sake

Rec : June 15, 1958
Horace Silver (p)
Donald Byrd (tp)
Junior Cook (ts)
Gene Taylor (b)
Louis Hayes (ds)
Bill Henderson (vo)
09. Tippin' *
10. Senor Blues [Vocal Version] *

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1956年11月10日と1958年6月15日の録音、ブルーノートからのリリース。
1曲目から8曲目、トランペットがドナルド・バード、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがダグ・ワトキンス、ドラムがルイ・ヘイズ。
9曲目・10曲目、トランペットがドナルド・バード、テナーサックスがジュニア・クック、ベースがジーン・テイラー、ドラムがルイ・ヘイズ、ヴォーカルがビル・ヘンダーソン。
編成はジャズ・メッセンジャーズからアート・ブレイキーだけを残し引き連れたきたメンバー。
ドラムはアート・ブレイキーの替りにルイ・ヘイズを据えた。
そのため、このCDを聴くたびに、袂(たもと)を分(わ)かった、アート・ブレイキーの事を思い出してしまう。
ルイス・ヘイズもベテランで何も問題はないのだが、アート・ブレイキーだったら、どう叩いただろうかと、よけいな心配をしてしまう。
ホレス・シルヴァー本人は、ファンキー路線まっしぐら、この段階では後に強くなってくるカチカチ感がなく柔らかく新鮮。
この1枚は、どうしてもアート・ブレイキー抜きでやりたかった音なのだろうか。
バンドマスターの才覚と抜きん出た音楽資質があるホレス・シルヴァーとアート・ブレイキーの2人。
いずれは衝突する運命があったのだ。
アルバム・ジャケットは、公園のベンチにすわるトレンチコートのホレス・シルヴァー。
見ているのは新聞ではなく、たぶん楽譜だろう。
追加収録になった10曲目の 「Senor Blues」 のヴォーカルの哀愁がいい。
(青木高見)





Horace Silver / The Stylings Of Silver Horace Silver / The Stylings Of Silver

Recorded : May 8, 1957

Personnel :
Horace Silver (p)
Art Farmer (tp)
Hank Mobley (ts)
Teddy Kotick (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. No Smokin'
02. The Back Beat
03. Soulville
04. Home Cookin'
05. Metamorphosis
06. My One And Only Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1957年5月8日の録音、ブルーノート BLP1562。
共演者は、トランペットがアート・ファーマー、テナーサックスがハンク・モブレー、ベースがテディ・コティック、ドラムがルイ・ヘイズ。
ジャケットがフランシス・ウルフ撮影のポートレイトがいい。
バックは国連ビル、世界に打って出る雰囲気なのか。
ホレス・シルヴァーのアルバムに、端正なトランペットのアート・ファーマーの参加が興味津々(きょうみしんしん)。
そこに百戦練磨のテナーマン、ハンク・モブレーが加わる。
ベースは、ビル・エヴァンスのアルバム 「ニュー・ジャズ・コンセプション (New Jazz Conceptions)」 など信頼感のある、燻し銀のテディ・コティック。
かわいい顔していても、完璧な仕事をする百戦練磨のルイ・ヘイズ。
鬼に金棒の共演者を付けたホレス・シルヴァー。
共演者がいいと益々素晴らしくなるホレス・シルヴァー。
落ち着きのあるファンキー、全開。
(青木高見)





Horace Silver / Blowin' The Blues Away Horace Silver / Blowin' The Blues Away

Recorded :
August 29, 1959 #01, #06
August 30, 1959 #03, #04, #05, #08
September 13, 1959 #02, #07

Personnel :
Horace Silver (p)
Blue Mitchell (tp) #1, #3-#6, #8,
Junior Cook (ts) #1, #3-#6, #8,
Gene Taylor (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Blowin' the Blues Away
02. The St. Vitus Dance
03. Break City
04. Peace
05. Sister Sadie
06. The Baghdad Blues
07. Melancholy Mood
08. How Did It Happen (Bonus track on CD)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1959年8月29日・30日、9月13日の録音、ブルーノート 4017番。
共演者は、トランペットがブルー・ミッチェル、テナーサックスがジュニア・クック、ベースがジーン・テイラー、ドラムがルイス・ヘイズ。
所持しているのはCD化に伴い、お蔵入りになっていた 「How Did It Happen(録音1959年8月30日)」 が入った全8曲。
ホレス・シルヴァーは、1956年、アート・ブレイキーと袂(たもと)を分(わか)わかち、新生クインテットを組みファンキー路線を更に推し進めた。
当時、ブルーノートの社主であったアルフッド・ライオンが、一番信用をしていたホレス・シルヴァー。
そのためブルーノートから次々とアルバムをリリース、一躍、スターの座に登り 「ファンキー・ジャズ」 を牽引していく。
後に、ファンキーは廃(すた)れていくも、ここに収録された音源は当時の 「ファンキー・ジャズ」 とは、どういうものか肌で感じる事ができる。
いわば、アルフッド・ライオンとホレス・シルヴァーが考えたジャズ、それは今でも、まったく色あせない。
共演したブルー・ミッチェルとジュニア・クックの息のあったコンビも聴きどころ。
また、ピアノ・トリオ 「The St. Vitus Dance」 「Melancholy Mood」 の2曲を入れた先見性がいい。
(青木高見)





Horace Silver / Horace-Scope Horace Silver / Horace-Scope

Recorded : July 8-9, 1960

Personnel :
Horace Silver (p)
Blue Mitchell (tp)
Junior Cook (ts)
Gene Taylor (b)
Roy Brooks (ds)

Song name :
01. Strollin'
02. Where You At?
03. Without You
04. Horace-Scope
05. Yeah!
06. Me and My Baby
07. Nica's Dream

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1960年7月8日・9日の録音。
共演者は、トランペットがブルー・ミッチェル、テナーサックスがジュニア・クック、ベースがジーン・テイラー、ドラムがロイ・ブルックス。
アルバム・タイトルは 「ホロスコープ (Horoscope)」 と 「ホレス・シルヴァー(Horace Silver)」 をもじっている。
ホロスコープとは占星術で個人を占う天体図。
黄色地に五人の名を書いた手のひら、その手のひらを中心に、周りに各星座のイラスト。
さしずめ、五人の運命でも占っていたのだろうか。
演奏は当時、毎年コンスタントにアルバムを出し続けていたチームの息もぴったり。
ちなみに、日本ではホレス・シルヴァーは、好き嫌いが分かれるピアニスト。
ファンキー・ジャズとは、1950年代後半、ニューヨーク・ジャズが流行した中、黒人自身が更に伝統とブルースと協会音楽を意識して取り込んだ系統。
ハード・バップの進化系となるが、これを推進した功労者の1人がホレス・シルヴァーとなる。
ジャズ界のパトロン、ロスチャイルド家の令嬢、ニカ男爵夫人に捧げた演目 「 Nica's Dream (ニカの夢) 」 がいい。
(青木高見)





Lee Morgan / Delightfulee Horace Silver / The Tokyo Blues

Recorded : July 13-14, 1962

Personnel :
Horace Silver (p)
Blue Mitchell (tp) #1-#3, #5,
Junior Cook (ts) #1-#3, #5,
Gene Taylor (b)
John Harris Jr. (ds)

Song name :
01. Too Much Sake
02. Sayonara Blues
03. The Tokyo Blues
04. Cherry Blossom
05. Ah! So

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1962年7月13日・14日の録音、1962年1月に初来日し、帰国後日本のタイトルを付けた。
共演者は、トランペットがブルー・ミッチェル、テナーサックスがジュニア・クック、ベースがジーン・テイラー、ドラムがジョン・ハリス・ジュニア。
ドラムがロイ・ブルックスでないのは体調不良で来れなかったという。
アルバム・ジャケットの左側の和服の女性は、出光真子さんで出光興産社長の4女、当時留学中という文献があった。
本人ホレス・シルヴァーの笑顔(えがお)を見ればわかる通り、日本の印象がよかったようである。
曲のタイトルが 「Too Much 酒」 「さよならブルース」 「東京ブルース」 「桜」 「あ!そう」。
最初このタイトルを見て、日本のメロディを媚びて入れたなと思い、買控えてた。
ところが演奏は、全曲ファンキージャズで、日本のイメージが感じる部分が無いので、まず安心。
考えようによっては、無理にこんな曲名にしなくても良かったと思う。
ちなみに、このアルバム・ジャケットは日本では評判が悪い。
何となく気持ちがわかる。
(青木高見)





Horace Silver / Song For My Father Horace Silver / Song For My Father

Recorded :
October 31, 1963 #03, #06, #07, #08
January 28, 1964 #09, #10
October 26, 1964 #01, #02, #04, #05

Personnel :
#01, #02, #04, #05
Horace Silver (p)
Carmell Jones (tp)
Joe Henderson (ts)
Teddy Smith (b)
Roger Humphries (ds)

#06, #08
Horace Silver (p)
Gene Taylor (b)
Roy Brooks (ds)

#03, #07, #09, #10
Horace Silver (p)
Blue Mitchell (tp)
Junior Cook (ts)
Gene Taylor (b)
Roy Brooks (ds)

Song name :
01. Song for My Father
02. The Natives Are Restless Tonight
03. Calcutta Cutie
04. Que Pasa
05. The Kicker
06. Lonely Woman
07. Sanctimonious Sam *
08. Que Pasa *
09. Sighin' and Cryin' *
10. Silver Treads Among My Soul *
* Bonus tracks on CD reissue

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1963年と翌1964年の録音、ブルーノートからのリリース。
共演者は。
#01, #02, #04, #05、トランペットがカーメル・ジョーンズ、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ベースがテディ・スミス、ドラムがロジャー・ハンフリーズ。
#06, #08 ベースがジーン・テイラー、ドラムがロイ・ブルックス。
#03, #07, #09, #10、トランペットがブルー・ミッチェル、テナーサックスがジュニア・クック、ベースがジーン・テイラー、ドラムがロイ・ブルックス。
LPからCD化の際、7曲目から10曲目と4曲が追加された。
そのため買い替えした。
演奏は、単純だが奥が深い。
同じリフが最初は鼻につくが、いつしか慣れてくるから不思議。
どの曲も豪快で軽快だが、裏に哀愁が漂う。
それは、緻密に計算された作曲力と編曲力によるもの。
そうとわかれば、あとはホレス・シルヴァーが身近になってくる。
ジャケットのオジサンは、ホレス・シルヴァーの実の父。
普通の黒人と顔つきがちがうのは、アフリカ系ポルトガルの血が入っているからだ。
アルバムに流れる異国情緒のメロディーはこれで納得。
そう言えば、 ホレス・シルヴァーの顔も黒人っぽくない。
いずれにしても、日本ではホレス・シルヴァーの代名詞にもなった有名盤。
(青木高見)





Horace Silver / Serenade To A Soul Sister Horace Silver / Serenade To A Soul Sister

Recorded :
February 23, 1968
March 29, 1968

Song name, Recorded, Personnel :
01. Psychedelic Sally
02. Serenade to a Soul Sister
03. Rain Dance
Rec : February 23, 1968
Horace Silver (p)
Charles Tolliver (tp)
Stanley Turrentine (ts)
Bob Cranshaw (b)
Mickey Roker (ds)

04. Jungle Juice
05. Kindred Spirits
06. Next Time I Fall in Love
Rec : March 29, 1968
Horace Silver (p)
Charles Tolliver (tp)
Bennie Maupin (ts)
John Williams (b)
Billy Cobham (ds)

Song name :
01. Psychedelic Sally
02. Serenade to a Soul Sister
03. Rain Dance
04. Jungle Juice
05. Kindred Spirits
06. Next Time I Fall in Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・シルヴァー (Horace Silver 出生名:Horace Ward Martin Tavares Silva 1928年9月2日~2014年6月18日) はアメリカ合衆国コネチカット州ノーウォーク生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
アルバムはホレス・シルヴァー、1968年2月・3月の録音、2つのクインテット、アーシーでいつもと違1枚。
共演者は。
1曲目から3曲目、トランペットがチャールズ・トリヴァー、テナーサックスがスタンリー・タレンタイン、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがミッキー・ローカー。
4曲目から6曲目、トランペットがチャールズ・トリヴァー、テナーサックスがベニー・モウピン、ベースがジョン・ウイリアムス、ドラムがビリー・コブハム。
時は1970年代に入ろうとしており、ロックが黄金時代を築く時期になる。
ざっと挙げただけでも。
Let It Be / The Beatles
Abraxas / Santana
In Rock / Deep Purple
Atom Heart Mother / Pink Floyd
Led Zeppelin Ⅲ / Led Zeppelin などなど。
演奏は、ロックやソウルの影響を受け、ファンキーをベースにソウルとポップスがブレンドされる。
珍しい顔として、トランペットのチャールズ・トリヴァー、テナーサックスのベニー・モウピン、ドラムがビリー・コブハムが華を添える。
(青木高見)




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