青木高見のジャズコレクション Wallace Roney (tp) ウォレス・ルーニー


略歴
Wallace Roney ウォレス・ルーニー (Wallace Roney 1960年5月25日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
マイルス・デイヴィスを師と仰ぎ、1991年にマイルスのバンドで代役を務める。
マイルスの遺言で愛用のトランペットを贈られた逸話は有名。
マイルス・デイヴィス不在のジャズ・トランペットの次期後継者とされている。
ピアニストのジュリ・アレンと結婚。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】
Wallace Roney / Intuition

【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Wallace Roney / Verses Wallace Roney / Verses

Recorded : February 19, 1987

Personnel :
Wallace Roney (tp)
Mulgrew Miller (p)
Gary Thomas (ts)
Charnett Moffett (b)
Tony Williams (ds)

Song name :
01. Float
02. Verses
03. Blue in Green
04. Topaz
05. Lawra
06. Slaves

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウォレス・ルーニー (Wallace Roney 1960年5月25日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
アルバムはウォレス・ルーニー、1987年2月19日の録音、ミューズ・レーベルからのリリース、リーダー作、ファースト・アルバム。
共演者は、ピアノがマルグリュー・ミラー、テナーサックスがゲーリー・トーマス、ベースがチャーネット・モフェット、ドラムがトニー・ウィリアムス。
マイルスを尊敬して、実際マイルス・デイヴィスの遺言でトランペットをもらったウォレス・ルーニー。
ドラムには、マイルス・デイヴィスに、かわいがられたトニー・ウィリアムス。
マイルス・デイヴィスを思い出すかのような、ドコドコ、デンデンのドラム、いつもより気合が入っている感じ。
ウォレス・ルーニーはマイルスを継承しつつ、しっかり自分のカラーを出せている。
惜しいかな、マイルス・デイヴィスの様なカリスマ性がない。
おっと、いけないマイルス・デイヴィスと比較してしまった。
マイルス・デイヴィスは、もうこの世にいないのだ。
どうしても比較する癖が抜けない。
この初々しい演奏から、かなりの年月が経ち、今ではベテランに成長したウォレス・ルーニー、これからが本当の勝負。
(青木高見)





Wallace Roney / Intuition Wallace Roney / Intuition

Recorded : January 6, 1988

Personnel :
Wallace Roney (tp)
Mulgrew Miller (p)
Kenny Garrett (as) #01-#03, #05, #06
Gary Thomas (ts) #01, #04-#06
Ron Carter (b)
Cindy Blackman (ds)

Song name :
01. Intuition
02. Opus One Point Five
03. Ahead
04. Taberah
05. Sometimes My Heart Cries
06. For Duke
07. Willow Weep for Me

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウォレス・ルーニー (Wallace Roney 1960年5月25日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
アルバムはウォレス・ルーニー、1988年1月6日の録音、ミューズ・レーベルからのリリース。
共演者は、ピアノがマルグリュー・ミラー、アルトサックスがケニー・ギャレット、テナーサックスがゲイリー・トーマス、ベースがロン・カーター、ドラムがシンディ・ブラックマン。
1980年代で、こういうクインテットが当時の音、いやそれ以上の演奏が貴重。
ブラインド・テストされたら間違いなくマイルス・デイヴィスと答えてしまいそう。
凄いのは、単純にマイルス・デイヴィスの真似に終わらず、ウォレス・ルーニーの静かな闘志を感じる。
特記すべきは、最初、クレジットを見て、同姓同名と木で鼻をくくっていたドラムのシンディ・ブラックマン。
どうやら、あのカルロス・サンタナの奥さんの様だ。
バリバリのロックだけでなく、このレベルの連中と遜色なく共演できるようだ。
更に驚いたのは、1曲目の 「Intuition」、5曲目の 「Sometimes My Heart Cries」 はシンディ・ブラックマンの作。
余談だが、ウォレス・ルーニーの奥さんはジュリ・アレン。
何となくシンジケートが見えてくる。
  (青木高見)





Wallace Roney / The Wallace Roney Quintet Wallace Roney / The Wallace Roney Quintet

Recorded : 1996

Personnel :
Wallace Roney (tp)
Carlos McKinney (p)
Antoine Roney (ts)
Clarence Seay (b)
Eric Allen (ds)

Song name :
01. Spyra
02. Astral Radium
03. G.D.D.
04. Night And Day
05. Nightrance
06. Ultra-Axis
07. Clowns
08. High Stakes
09. Geri
10. Northern Lights

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ウォレス・ルーニー (Wallace Roney 1960年5月25日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
アルバムはウォレス・ルーニー、1996年の録音、デビューから9年目の自己のクインテット。
テナーサックスは、弟のアントワーヌ・ルーニー。
演奏は、頑(かたく)なに、この路線を進んでいる。
激変のジャズ界にあって、その事は、かなり大変な事だと思う。
ウォレス・ルーニーで驚いたのは、奥さんにジュリ・アレンをもらった事。
強烈なジュリ・アレンを嫁さんにした事で今後、音楽に変化はあるのだろうか。
まだ、この時点では、メインストリームで着実に歩んでいる様に感じるのだが。
コール・ポーターのナンバー 「Night And Day」 は文句なく、いい。
(青木高見)





Wallace Roney / Village Wallace Roney / Village

Recorded : December 3-5, 1996

Personnel :
Wallace Roney (tp)
Geri Allen (p) #05-#09
Chick Corea (p, key) p : #01-#04, key : #08
Antoine Roney (ts, bcl, ss) ts : #02, #05-#07, #09 bcl : #08 ss : #07, #09
Michael Brecker (ts) #02, #03
Pharoah Sanders (ts) #04, #08
Rovert "Baabe" Irving III (syn) #06-#09
Steve Berrios (per) #03, #06, #07
Clarence Seay (b)
Lenny White (ds)

Song name :
01. Affinity
02. Inner Urge
03. I Love You
04. The Pharoah
05. Aknaaba
06. Village
07. Eternal One
08. EBO
09. Oshirike

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メインコメント : ウォレス・ルーニー (Wallace Roney 1960年5月25日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、作曲家。
アルバムはウォレス・ルーニー、1996年12月3日から5日の録音、ワーナー・ブラザースからのリリース。
共演者は、目をみはる豪華メンバー、チック・コリア、マイケル・ブレッカー、ファラオ・サンダースほか。
演奏は、執拗(しつよう)に、この路線を突き進むウォレス・ルーニーの姿に好感が持てる。
そんなウォレス・ルーニーの姿を見て、偉大な仲間達は喜んで参加した様に思う。
ウォレス・ルーニーの妻になったジュリ・アレンも、ここではMベースさは感じさせずメインストリーム・ジャズを弾く。
全体を支配する黒さが堪(たま)らない。
ジャズは、こうでなきゃ。
(青木高見)




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