青木高見のジャズコレクション Horace Parlan (p) or Feliv Krull ホレス・パーラン


略歴
Horace Parlan ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~2017年2月23日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト。
Felix Krull (フェリックス・クルル(クリュル))の変名を持つ。
ホレス・パーランは少年時代にポリオを患い右手の薬指と小指が動かない。
ピアニストには致命傷ともいえる指が不自由なのに、なぜピアニストになったのか。
そう思うのが一般的な健常者の考える事。
不自由な人達はハンデを克服するため想像を絶する試練に耐えるう精神力を持っている。
ホレス・パーランの場合、そのハンデが独自のボイシング (鍵盤の押さえ方) に繋(つな)がり独特なタイム感を作り上げた。
根底に流れるのはブルースと漆黒のアーシーさ。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Horace Parlan / Movin' And Groovin' (TOCJ-4028) Horace Parlan / Speakin' My Piece Horace Parlan Quintet (TOCJ-4043) Horace Parlan / Us Three (CP32-9516) Horace Parlan / Headin' South (TOCJ-4062) Horace Parlan / Happy Frame Of Mind (CDP 7 84134 2)

【INDEX (共演アルバム)】
Stanley Turrentine Look Out

【以下コンテンツ】


Horace Parlan / Movin' And Groovin' (TOCJ-4028) Horace Parlan / Movin' And Groovin' (TOCJ-4028)

Recorded : February 29, 1960

Personnel :
Horace Parlan (p)
Sam Jones (b)
Al Harewood (ds)

Song name :
01. C Jam Blues
02. On Green Dolphin Street
03. Up in Cynthia's Room
04. Lady Bird
05. Bags' Groove
06. Stella By Starlight
07. There Is No Greater Love
08. It Could Happen To You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
LPは1960年2月29日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4028番、8曲入り、ブルーノートからのファースト。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、レナード・フェザー(Leonard Feather)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、上篠直之氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーは、ピアノがホレス・パーラン、ベースがサム・ジョーンズ、ドラムがアル・ヘアウッド。
演目は3曲目の 「Up in Cynthia's Room」 だけホレス・パーランの曲、それ以外がスタンダード。
ホレス・パーランは、同年12月に代表作となる 「Horace Parlan / Us Three (ブルーノート4037番 )」 も収録している。
天下のブルーノートから立て続けにリリースできた事は幸運で、ひとえにブルーノート社主アルフレッド・ライオンから、いかに目をかけられていたかという証(あかし)。
(青木高見)





Horace Parlan / Speakin' My Piece Horace Parlan Quintet (TOCJ-4043) Horace Parlan / Speakin' My Piece Horace Parlan Quintet (TOCJ-4043)

Recorded : July 14, 1960

Personnel :
Horace Parlan (p)
Tommy Turrentine (tp)
Stanley Turrentine (ts)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)

Song name :
01. Wadin'
02. Up in Cynthia's Room
03. Borderline
04. Rastus
05. Oh So Blue
06. Speakin' My Piece

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1960年7月14日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4043番、6曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、赤塚四朗氏によるライナーノーツ和訳、6曲入り。
メンバーは、ピアノがホレス・パーラン、トランペットがトミー・タレンタイン、テナーサックスがスタンリー・タレンタイン、ベースがジョージ・タッカー、ドラムがアル・ヘアウッド。
ジョージ・タッカーとアル・ヘアウッドはホレス・パーランのレギュラー・ピアノ・トリオ。
ここではR&Bとブルース・フィーリングを得意とするタレンタイン兄弟の参加が魅力。
驚くのは、ブルーノートから同じ年に、立て続けにアルバムを3枚もリリースできた事。
1960年2月29日 「Horace Parlan / Movin' And Groovin'」。
1960年7月14日 「Horace Parlan / Speakin' My Piece Horace Parlan Quintet」 このアルバム。
1960年12月6日 「Horace Parlan / Us Three」。
ブルーノート社主のアルフレッド・ライオンは、よほどホレス・パーランを気にいったかという証(あかし)でもある。
逆にホレス・パーランはブルーノートのハイレベルな条件に満足できるピアニストだったという事になる。
漆黒のブルース感覚でありながらカラリとして現代的。
(青木高見)





Horace Parlan / Us Three (CP32-9516) Horace Parlan / Us Three (CP32-9516)

Recorded : December 6, 1960

Personnel :
Horace Parlan (p)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)

Song name :
01. Us Three
02. I Want To Be Loved
03. Come Rain Or Come Shine
04. Wadin
05. The Lady Is A Tramp
06. Walkin
07. Return Engagement

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家。
LPは1960年12月6日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4037番、7曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、油井正一氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは、ピアノがホレス・パーラン、ベースがジョージ・タッカー、ドラムがアル・ヘアウッド
ホレス・パーランは少年時代にポリオを患い右手の薬指と小指が動かない。
ピアニストには致命傷ともいえる指が不自由なのに、なぜピアニストになったのか。
そう思うのが一般的な健常者の考える事。
不自由な人達はハンデを克服するため想像を絶する試練に耐えるう精神力を持っている。
ホレス・パーランの場合、そのハンデが独自のボイシング (鍵盤の押さえ方) に繋(つな)がり独特なタイム感を作り上げた。
根底に流れるのはブルースと漆黒のアーシーさ。
(青木高見)





Horace Parlan / Headin' South (TOCJ-4062) Horace Parlan / Headin' South (TOCJ-4062)

Released : 1961

Recorded : December 6, 1960

Personnel :
Horace Parlan (p)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)
Ray Barretto (congas)

Song name :
01. Headin' South
02. The Song Is Ended
03. Summertime
04. Low Down
05. Congalegre
06. Prelude to a Kiss
07. Jim Loves Sue
08. My Mother's Eyes

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1960年12月6日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4062番、8曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ジョー・ゴールドバーグ(Joe Goldberg)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、中原尚哉氏によるライナーノーツ和訳、原田和典氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーは、ピアノがホレス・パーラン、ベースがジョージ・タッカー、ドラムがアル・ヘアウッド、コンガがレイ・バレット。
編成はアルバム 「アス・スリー(Us Three)」 のユニットにコンガのレイ・バレットが加わった。
録音が同日録音なので、いわば隠れ 「アス・フォー(Us Four)」 といえる。
演奏は一言で言うと 「漆黒ピアノの躍動感」。
ちなみに7曲目の 「Jim Loves Sue」 はアーマッド・ジャマルの曲。
ホレス・パーランが、いかに氏を信奉していたか演奏の随所にそれを感じる。
マイルス・デイヴィスもアーマッド・ジャマルを信奉していたというからマジでスゴイ。。
(青木高見)





Horace Parlan / Happy Frame Of Mind (CDP 7 84134 2) Horace Parlan / Happy Frame Of Mind (CDP 7 84134 2)

Recorded : February 15, 1963

Personnel :
Horace Parlan (p)
Grant Green (g)
Johnny Coles (tp)
Booker Ervin (ts)
Butch Warren (b)
Billy Higgins (ds)

Song name :
01. Home Is Africa
02. A Tune For Richard
03. Back From the Gig
04. Dexi
05. Kucheza Blues
06. Happy Frame of Minds

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ホレス・パーラン (Horace Parlan 1931年1月19日~) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1963年2月15日の録音、ブルーノート(Blue Note)BST 84134番、6曲入り。
CDは発売元がブルーノート(Blue Note)、輸入盤、マイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、6曲入り。
メンバーは、ピアノがホレス・パーラン、ギターがグラント・グリーン、トランペットがジョニー・コールス、テナーサックスがブッカー・アーヴィン、ベースがブッチ・ウォーレン、ドラムがビリー・ヒギンズ。
長い間、未発表になっていた理由はアルフレッド・ライオン自身の考えにほかならない。
どうして、こんなにカッコいい演奏が、お蔵入りになったのだろう。
最近、ブルーノートでお蔵入りになって、何十年も経ってリリースされるアルバムに関して。
その理由を、勝手気ままに考えるのが楽しくなってきた。
勝手に想像した事は他人には伝えず、ひとり悦に浸る、自己満足して楽しむのだ。
さて本作だが、何と言ってメンバーに尽きる。
個人的にお気に入りのジョニー・コールス、ブッカー・アーヴィン、グラント・グリーンの共演だ。
(青木高見)




▲ページの上に戻る▲