青木高見のジャズコレクション Paul Quinichette (ts) ポール・クイニシェット


略歴
Paul Quinichette ポール・クイニシェット (Paul Quinichette 1916年5月17日~1983年5月25日) はアメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれのジャズ・テナーサックス奏者。
その音がレスター・ヤングとそっくりなため 「バイス・プレス (副大統領)」 と呼ばれた。
ちなみに、レスター・ヤングのあだ名は 「プレス (大統領)」。
ポール・クイニシェットは、色々なバントを経て自己のバンドを持った。
(青木高見)


【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (コ・リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】
Johnny Smith / Moonlight In Vermont

【以下コンテンツ】


Charlie Rouse and Paul Quinichette / The Chase Is On Charlie Rouse and Paul Quinichette / The Chase Is On

(注) このアルバムはチャーリー・ラウズのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Charlie Rouse 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Recorded :
August 29, 1957  #01, #03, #04, #06-#08
September 8, 1957  #02, #05

Recorded, Song No., Personnel :
Rec : August 29, 1957  #01, #03, #04, #06-#08

Charlie Rouse (ts)
Paul Quinichette (ts)
Wynton Kelly (p) 
Wendell Marshall (b)
Ed Thigpen (ds)

Rec : September 8, 1957  #02, #05
Charlie Rouse (ts)
Paul Quinichette (ts)
Hank Jones (p)
Freddie Green (g)
Wendell Marshall (b)
Ed Thigpen (ds)

Song name :
01. The Chase Is On
02. When The Blues Come On
03. This Can't Be Love
04. Last Time For Love
05. You're Cheating Yourself
06. Knittin'
07. Tender Trap
08. The Things I Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : チャーリー・ラウズ (Charles Rouse 1924年4月6日~1988年11月30日) はアメリカ合衆国ワシントンDC生まれのジャズ・テナーサックス、フルート奏者。
ポール・クイニシェット (Paul Quinichette 1916年5月17日~1983年5月25日) はアメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれのジャズ・テナーサックス奏者。
アルバムはチャーリー・ラウズとポール・クイニシェット、1957年8月29日と9月8日の録音、ベツレヘム・レーベルからのリリース。
共演者はピアノがハンク・ジョーンズとウイントン・ケリー、ギターがフレディ・グリーン、ベースがウェンデル・マーシャル、ドラムがエド・シグペン。
ジャケットのポートレート、右がチャーリー・ラウズ、左がポール・クイニシェット。
アルバム・タイトルが 「The Chase Is On」 なので、ゴリゴリのテナーバトルを想像したが、それはなかった。
本来 「チェイス (Chase)」 とは、カーチェイスでおなじみの 「追跡」 という意味。
それに準じて 「チェイサー」 。
バー用語の、強い酒をストレートで飲む時、続けて口直しに飲む水をそう呼ぶ。
「後を追いかけていくもの」 「後に付いてくるもの」 「追っかけ」。
つまり 「強い酒の後に、追いかけるように飲む飲み物」 から来ている。
それと、厳密には 「水」 でなくても炭酸でも軽い酒でもいい処(ところ)がミソ。
車では、トヨタ自動車が1977年から2001年まで生産していた中型高級乗用車 「チェイサー」 は、そこからきている。
ほかの車を追いかけれるほど、スピードが出るという意味なのかもしれない。
話がそれたが、 バリバリのテナー・バトルは無いので、言い換えれば2人の柔らかな 「追っかけっこ」。
たしかに、テナーが同時に鳴るよりは、2人の 「追っかけっこ」 と捉(とら)えれば、更に味が出る。
(青木高見)





Paul Quinichette / Like Basie Paul Quinichette / Like Basie

Recorded : March 20, 1959

Personnel :
Paul Quinichette (band-leader, cond, comp, ts)
Nat Pierce (p)
Freddie Green (g)
Dick Vance (tp)
Harry Edison (tp)
Shad Collins (tp)
Snooky Young (tp)
Al Grey (tb)
Eddie Jones (b)
Jo Jones (ds)

Song name :
01. Jump The Blues Away
02. Jump For Me
03. Like Basie
04. The Holy Main
05. Big D
06. P.Q.

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ポール・クイニシェット (Paul Quinichette 1916年5月17日~1983年5月25日) はアメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれのジャズ・テナーサックス奏者。
アルバムはポール・クイニシェット、1959年3月20日の録音、リバティ・レーベルの音源、株式会社EMIミュージック・ジャパンからのリリース。
バンド構成は、テナーサックスがポール・クイニシェット、ピアノがナット・ピアース、ギターがフレディ・グリーン、トランペットがハリー・エディソン、スヌーキー・ヤング、ディック・ヴァンス、シャド・コリンズ、トロンボーンがアル・グレー、ベースがエディ・ジョーンズ、ドラムがジョー・ジョーンズ。
「バイス・プレス (副大統領)」 として親しまれたポール・クイニシェットのリーダー・アルバム。
ちなみに 「プレス」 とはビリー・ホリデイがレスター・ヤングに付けたあだ名。
ポール・クイニシェットがレスター・ヤングの後継者とされたので、そう呼ばれた。
演奏は、カウント・ベイシー楽団に所属していた仲間達との共演、ここが聴き処でもある。
楽しんで演奏する、リラックスして演奏する、ジャズの大きな要素の一つだが、素人(しろうと)じゃダメ。
百戦錬磨の彼らだからこそ、リスナーに満足を与える事ができる。
(青木高見)




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