Larry Carlton (g) ラリー・カールトン
略歴
ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス生まれのジャズ、フュージョン・ギタリスト、作曲家、プロデューサー。
6歳の頃からギターを始め、ハイスクール時代に、B.B.キングやジョン・コルトレーンに影響を受る。
その後、ジョー・パスに師事。
1968年、ファースト・アルバム 「 With A Little Help From My Friends 」 をリリース。
1971年~1976年、「ザ・クルセイダーズ」 に在籍。
1977年、ワーナー・ブラザース・レコードと契約。
1978年~1984年、6枚のアルバムをリリース。
1985年、MCAレコードと契約、「Alone But Never Alone」 をリリースし好評を得る。
1988年4月、南カルフォルニアの自宅兼プライベート・スタジオ 「Room 335」 の外にいた青年に銃撃される。
一命はとりとめたものの重症、精神的にダメージを受け再起不能とされた。
1991年、ところが神がかりの精神力で奇跡の復帰をとげ活動を再開、世間は驚きと称賛の声で称(たた)えた。
1994年~1997年、過去を臆する事なく多くのツアーを敢行、この頃からフュージョンとブルースを融合した音になる。
1999年、来日し、ブルーノート東京で演奏。
2003年、アジアツアーを慣行、アルバム 「Sapphire Blue」 をリリース。
その後、更に多くのツアーを行い現在に至る。
個人的な感想だが銃撃後、不屈の精神によって奇跡の復帰を遂げたラリー・カールトン、学ぶべきところが多々ある。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (Participation in The Crusaders) 「ザ・クルセイダーズ」 への参加】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Larry Carlton / Larry Carlton (WPCP-4091)
Recorded : 1978
Personnel :
Larry Carlton (g, vo)
Greg Mathieson (key)
Abraham Laboriel (b)
Jeff Porcaro (ds)
Paulinho Da Costa (perc)
Song name :
01. Room 335
02. Where Did You Come From / 彼女はミステリー
03. Nite Crawler
04. Point It Up
05. Rio Samba
06. I Apologize / 恋のあやまち
07. Don't Give It Up / 希望の光
08. (It Was) Only Yesterday / 昨日の夢
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれのジャズ・フュージョン・ギタリスト、作曲家。
アルバムはラリー・カールトン、1978年の録音、原盤LP、CD共にワーナー・ブラザーズ・レーベルからのリリース、邦題:夜の彷徨(さまよい)、英語歌詞、松下佳男氏による日本語解説書付き。
クルセイダーズ脱退後、新境地のリーダー作、第3弾、世界にラリー・カールトンを知らしめた1枚。
共演者は、キーボードがグレッグ・マティソン、ベースがエイブラハム・ラボリエル、ドラムがジェフ・ポーカロ、パーカッションがパウリーニョ・ダ・コスタ。
演奏は、メロウ、ファンク、ポップスなどの融合、磨きがかかったギターワークが冴えわたる。
ラリー・カールトンの簡単な経歴は、6歳の頃からギターを始め、ハイスクール時代にはブルース・ギタリストのB.B.キングやジョン・コルトレーンに影響を受る。
その後、偉大なジャズ・ギタリストのジョー・パスに師事。
クルセイダーズ脱退後のソロとして活動を開始し当アルバムに至る。
(青木高見)
Larry Carlton / Strikes Twice (WPCR-75365)
Released : 1981
Personnel :
Larry Carlton (g, syn, vo, prod)
Don Freeman (key)
Terry Trotter (key)
Greg Mathieson (key)
Brian Mann (key)
Robert "Pops" Popwell (b)
John Ferraro (ds)
Paulinho Da Costa (per)
Song name :
01. Strikes Twice
02. Ain't Nothin' for a Heartache
03. Midnight Parade
04. The Magician
05. Springville
06. Mulberry Street
07. In My Blood
08. For Love Alone
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれのジャズ・フュージョン・ギタリスト、作曲家。
アルバムはラリー・カールトン、1981年の録音、原盤LP、CD共にワーナー・ブラザーズ・レコードからのリリース、熊谷美広氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがドン・フリーマン、テリー・トロッター、グレッグ・マティソン、ブライアン・マン、ベースがロバート・ポップス・ポップウェル、ドラムがジョン・フェラーロ、パーカッションがパウリーニョ・ダ・コスタ。
何と、キーボードが4名、ラリー・カールトンも入れると5名という重厚な編成。
当時、フュージョン・サウンドの世界の先駆(さきが)けとなるキーボードニストが集結。
演奏は、フュージョン・サウンドのお手本の様な演奏。
ラリー・カールトンは、この時期、銃撃事件の前で若々しくエネルギッシュな音が貴重。
日本のフュージョン・サウンドも、ほとんどが、ここのアルバムの様な音一辺倒になった。
(青木高見)
Larry Carlton / Sleepwalk (7599-23635-2)
Recorded : 1982
Song name, Personnel :
01. Last Nite
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Carlos Rios (g)
Abraham Laboriel (b)
Steve Gadd (ds)
Paulinho Da Costa (perc)
02. Blues Bird
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Brian Mann (key)
Don Freeman (key)
Abraham Laboriel (b)
Jeff Porcaro (ds)
03. Song For Katie
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Brian Mann (key)
Abraham Laboriel (b)
Jeff Porcaro (ds)
04. Frenchman's Flat
Larry Carlton (g)
Brian Mann (key)
Robert "pops" Popwell (b)
Jeff Porcaro (ds)
05. Sleepwalk
Larry Carlton (g)
Don Freeman (key)
Pops Popwell (b)
John Ferraro (ds)
06. Upper Kern
Larry Carlton (g)
Greg Mathieson (key)
Terry Trotter (key)
Abraham Laboriel (b)
Jeff Porcaro (ds)
David Sanborn (as)
Paulinho Da Costa (perc)
07. 10:00 P.M.
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Abraham Laboriel (b)
Jeff Porcaro (ds)
08. You Gotta Get It While You Can
Larry Carlton (g)
Greg Mathieson (key)
Prophet (p)
Brian Mann (key)
Don Freeman (key)
Abraham Laboriel (b)
Steve Gadd (ds)
Paulinho Da Costa (perc)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれのジャズ・フュージョン・ギタリスト、作曲家。
アルバムはラリー・カールトン、1982年の録音、原盤LP・CD共にワーナー・ブラザーズ・レコードからのリリース、輸入盤。
共演者は、キーボードはテリー・トロッター、ブライアン・マン、ドン・フリーマン、グレッグ・マティソン、ベースがエイブラハム・ラボリエル、ドラムがスティーヴ・ガッド、パーカッションがパウリーニョ(ポーリニョ)・ダ・コスタほか。
曲毎に微妙に替わる演奏者、ラリー・カールトン自身、曲によって雰囲気によって弾き方を細かく変えたりと派手さが無い分飽きがこない。
ラリー・カールトンは、ギターを演奏するミュージシャンではなく、やはり総合音楽家といえる。
ブームだったフュージョンやクロスオーバーは今や去り、リスナーの耳から忘れられた。
しかし、ラリー・カールトンは、今でも充分耐えうるアルバムを残してくれている。
当時、リアルタイムで聴いていたので青春のホロにがさと潮風の思い出を運んできてくれる。
(青木高見)
Larry Carlton / Alone But Never Alone (20P2-2057)
Recorded : 1986
Personnel :
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Abraham Laboriel (b)
Michael Fisher (per)
Rick Marotta (ds)
Song name :
01. Smiles and Smiles To Go
02. Perfect Peace
03. Carrying You
04. The Lord's Prayer
05. High Steppin'
06. Whatever Happens
07. Pure Delight
08. Alone / But Never Alone
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれのジャズ・フュージョン・ギタリスト、作曲家。
アルバムはラリー・カールトン、1986年の録音、原盤LP・CD共にMCAレコード・レーベルからのリリース、CDは大場正明氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがテリー・トロッター、ベースがエイブラハム・ラボリエル、パーカッションがマイケル・フィッシャー、ドラムがリック・マロッタ。
MCAレコード・レーベル移籍の第1弾、前編アコースティックに持ち替えホッとひと息。
共演社も最小限のリズムセクションにして緻密で斬新な音作りになっている。
個人的には、活動の中盤ここに至りマイルストーン的な意味を強く感じる。
アルバム・タイトルにある「Alone / But Never Alone (ひとり、だが決してひとりではない)」が全てを物語る。
高い音楽性と、おだやかで、やさしく、何より心があるギターの音色に癒される。
その甲斐あって全米ジャズ・チャートで見事1位を獲得。
驚くことに現在でもテレビ・ラジオのBGMに使われている。
(青木高見)
Larry Carlton / Last Nite (32XD-539)
Released : February 17, 1986
Personnel :
Larry Carlton (g)
Terry Trotter (key)
Jerry Hey (tp)
Gary Grant (tp)
Marc Russo (sax)
Abraham Laboriel (b)
John Robinson (ds) #01-#03, #05, #06
Rick Marotta (ds) #04
Alex Acuna (per)
Song name :
01. So What" (Miles Davis)
02. Don't Give It Up
03. The B.P. Blues
04. All Blues" (Miles Davis)
05. Last Nite
06. Emotions Wound Us So
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州生まれのジャズ・フュージョン・ギタリスト、作曲家。
アルバムはラリー・カールトン、1986年2月17日の録音、CDはMCAレコード・レーベルからのリリース、ロサンゼルスの 「 THE BAKED POTATO (ザ・ベイクド・ポテト) 」 のライブ、松下佳男氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがテリー・トロッター、トランペットがジェリー・ヘイとゲイリー・グラント、サックスがマーク・ルッソ、ベースがエイブラハム・ラボリエル、ドラムがジョン・ロビンソンと4曲目のみリック・マロッタ、パーカッションがアレックス・アクーニャ。
共演者全員、ラリー・カールトンとはレギュラー化している仲間といったところ。
そい言えばサックスの、マーク・ルッソはイエロー・ジャケッツのメンバー。
個人的に、このアルバムをコレクションした理由として、1曲目の 「 So What 」 4曲目の 「 All Blues 」 がマイルス・デイヴィスの曲という事が大きい。
この曲を天才ギタリストが、どう演奏しているか、どうしても聴きたかった。
演奏は、ライブという事でラリー・カールトン本人が喜んで気持ちよく弾いているのが伝わってくる。
エレキギターとアンプの調整は、いつものラリー・カールトンの音色で変に変えてないのがいい。
1曲1曲、根底にブルースしているのもわかる。
リラックスして軽く流して弾いている様で実は高度な技が隠れている。
ラリー・カールトンの作品の中では、かなりジャズ色の強い作品。
(青木高見)
Larry Carlton / Discovery (MVCM-134)
Released : 1987
Personnel :
Larry Carlton (acoustic-g, vo, prod)
David Pack (vo)
Michele Pillar (vo)
Terry Trotter (key)
Michael McDonald (key) #07
Kirk Whalum (sax)
Jerry Hey (tp)
Gary Grant (tp)
Larry Williams (woodwinds)
John Pena (b)
Rick Marotta (ds)
Michael Fisher (per)
Song name :
01. Hello Tomorrow
02. Those Eyes
03. Knock on Wood
04. Discovery
05. My Home Away from Home
06. March of the Jazz Angels
07. Minute by Minute
08. A Place for Skipper
09. Her Favorite Song
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス生まれのジャズ、フュージョン・ギタリスト、作曲家、プロデューサー。
アルバムはラリー・カールトン、1987年の録音、原盤LPはMCA・レコード・レーベルからのリリース。
CDは同じくMCA・レコード・レーベル、英語解説書、松下佳男氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがテリー・トロッター、7曲目の 「Minute by Minute」 のみキーボードがマイケル・マクドナルド、ウッドウインドがラリー・ウィリアムズ、サックスがカーク・ウェイラム、トランペットがジェリー・ヘイ、ベースがジョン・ペイニヤ、ドラムがリック・マロッタ、ドラムがリック・マロッタ、パーカッションがマイケル・フィッシャー、ヴォーカルがデビッド・パックほか。
演奏は、ラリー・カールトンのアコースティック・ギターにサックスのカーク・ウェイラムが爽やかな風を運んでくる。
全体にスローな感じで、くつろいだ空気を演出してくれる。
ここは演奏のスペックなど細かい事は忘れ、ぼんやりBGM風に聴いていたい。
(青木高見)
Larry Carlton / On Solid Ground (22P2-2712)
Release : 1989
Personnel :
Larry Carlton (g,b,key)
Kirk Whalum (sax)
David Foster (key)
Alan Pasqua (key)
Terry Trotter (key)
Brian Mann (key)
Rhett Lawrence (key)
Dean Parks (g)
Nathan East (b)
Abraham Laboriel (b)
John Pena (b)
Rick Marotta (ds)
John Robinson (ds)
Paulinho da Costa (per)
Michael Fisher (per)
Song name :
01. Josie
02. All in Good Time
03. The Philosopher
04. Layla
05. On Solid Ground
06. The Waffer
07. Bubble Shuffle
08. Chapter II
09. Honey Samba
10. Sea Space
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス生まれのジャズ、フュージョン・ギタリスト、作曲家、プロデューサー。
アルバムはラリー・カールトン、1989年、MCA・レコード・レーベルからのリリース、英語解説書、松下佳男氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがデイヴィッド・フォスター、アラン・パスクァ、テリー・トロッター、ブライアン・マン、サックスがカーク・ウェイラム、ベースがエイブラハム・ラボリエル、ネイザン・イースト、ドラムがリック・マロッタ、ジョン・ロビンソン、パーカッションがパウリーニョ(ポーリニョ)・ダ・コスタ、マイケル・フィッシャーほか。
共演者はラリー・カールトンのアルバムで、すでに何度も共演してきた気心のしれた仲間。
全員が一丸となりカンバックしたラリー・カールトンへ祝福を送っているような入魂の音がいい。
以下、ウィキペディアから抜粋。
【1985年には、アコースティック・ジャズ・アルバム制作のために、MCAレコードと契約した。その成果が、アルバム『アローン・バット・ネヴァー・アローン』である。この年から1990年の間、カールトンは様々なソロ・プロジェクトで活動し、再度グラミー賞を受賞している。しかし、アルバム『オン・ソリッド・グラウンド』制作中の1988年4月、"Room 335"(南カルフォルニアにある自宅のプライベート・スタジオ)の外にいた青年に銃撃される事件が起きた。幸い一命はとりとめたものの、この銃撃により彼の声帯は破壊された上、左腕にも麻痺が残り、発声をしたりギターが演奏できるようになるまでには半年以上を要したほどの重傷であった。彼自身も重大な精神的外傷を負ったが、徹底的な治療とポジティブな持ち前の精神力で、最終的にはこのアルバムを完成させ、1989年に発表した。1991年からはブルース・アルバムのレコーディングを開始するが、ジャズ制作のオファーがあったため、制作は遅れることとなった。このブルース・アルバム『レネゲイド・ジェントルマン』は、最終的には2年後の1993年にリリースされた。】
このように、このアルバムは不屈の精神によって見事カンバックした記念すべき作品。
(青木高見)
Larry Carlton / Christmas At My House (MCAD-6322)
Release : 1989
Personnel :
Larry Carlton (g, prod)
Clare Fischer (key) #01-04, #09
Terry Trotter (key) #01-05, #07, #08, #10, #11
Robbie Buchanan (key) #06
Kirk Whalum (sax) #11
Larry Carlton (b) #06
Abraham Laboriel (el-b) #01-04, #07, #09-11
Jeff Porcaro (ds) #03, #10, #11
John Ferraro (ds) #01, #02, #04, #07, #08
Michael Fisher (per) #02-04, #11
Michele Pillar (lead_vocals) #03, #06, #11
Christopher Cross (backing-vo) #06
David Pack (backing-vo) #06
Karen Blake (backing-vo) #06
Michele Pillar (backing-vo) #06
Song name :
01. The Christmas Song [Instrumental]
02. Winter Wonderland
03. Silent Night / It Came Upon A Midnight Clear
04. White Christmas
05. The Holly And The Ivy
06. Ringing The Bells Of Christmas
07. What Child Is This
08. The Little Drummer Boy
09. Joy To The World
10. My Favorite Things / We Three Kings Of Orient Are
11. The Christmas Song [Vocal]
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス生まれのジャズ、フュージョン・ギタリスト、作曲家、プロデューサー。
アルバムはラリー・カールトン、1989年、MCA・レコード・レーベルからのリリース、発売後すぐ廃盤となったが2004年に再リリースされた。
共演者は、キーボードがクレア・フィッシャー、テリー・トロッター、エレクトリック・ベースがエイブラハム・ラボリエル、ドラムがジェフ・ポーカロ、ジョン・フェラーロ、パーカッションがマイケル・フィッシャーほか。
ラリー・カールトンを聴くといつも思う。
リスナーが聴きたい音、リスナーが望んでいる気分を的確に表現してくれる総合音楽家という事。
多くのジャズ・ミュージシャンの場合、まず自分のやりたい音で個性を作り上げる。
その音が受け手(リスナー)に、どう伝わろうが気にかけない。
しかし、気にかけない姿勢に心を奪われ、そこが魅力でもある。
その点、ラリー・カールトンはリスナーの気持ちを常に考えて制作している様に思える。
この1枚も、まさにリスナーの様々なシチュエーション(状況、場面、立場)を想定して作られている。
まさに勘所的中作品、さあ、今宵はシャンパンで乾杯、メリークリスマス!
(青木高見)
Larry Carlton / Kid Gloves (MVCR-114)
Release : September 15, 1992
Personnel :
Larry Carlton (g, prod)
Matt Rollings (key)
Eric Pershing (syn, ds-programming)
Kirk Whalum (sax)
Abraham Laboriel (b)
John Ferraro (ds)
Alex Acuña (per)
Michael Fisher (per)
Song name :
01. Kid Gloves
02. The Preacher
03. Michele's Whistle
04. Oui Oui Si
05. Heart To Heart
06. Just My Imagination
07. Where Be Mosada
08. Farm Jazz
09. Terry T
10. If I Could I Would
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラリー・カールトン (Larry Carlton 1948年3月2日~) はアメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス生まれのジャズ、フュージョン・ギタリスト、作曲家、プロデューサー。
アルバムはラリー・カールトン、1992年9月15日、CDはGRPレーベルからのリリース、英語解説書、成田正氏による日本語解説書付き。
共演者は、キーボードがマット・ローリングス、サックスがカーク・ウェイラム、ベースがエイブラハム・ラボリエル、ドラム・プログラミングがエリック・パーシング、ドラムがジョン・フェラーロ、パーカッションがアレックス・アクーニャとマイケル・フィッシャーほか。
1988年、ラリー・カールトンが銃で撃たれたというニュースは当時の自分にとって大きなショックだった。
これで二度とラリー・カールトンを聴くことが出来ない悲しさと同時に、銃の国、アメリカの怖さ。
それは、銃を撃った犯人をはじめ、銃で人を撃つという事に激しい憤(いきどお)りを感じる。
想像を絶するリハビリと不屈の精神力で奇跡の復帰をして、このアルバムが聴けた時は涙ものといえる。
メンバーは銃撃以前から一緒に演奏してきた、いつもの仲間。
演奏は、復帰した嬉しさでロック調で少し過激になった 「On Solid Ground オン・ソリッド・グラウンド リリース : 1989」。
しかし、このアルバムでは本来の端正で落ち着きのあるギターが戻ってきた。
レーベルも替わり、MCAにはないGRPの香りもする。
決して誇張する事なく命の尊(とうとさ)さを噛みしめるギターワークがいい。
(青木高見)