青木高見のジャズコレクション Steve Coleman (as, vo) スティーブ・コールマン

略歴
Steve Coleman スティーヴ・コールマン(Steve Coleman 1956年9月20日~)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
カサンドラ・ウィルソンやグレッグ・オズビーなどのアフリカ系アメリカ人の若手ミュージシャンと「M-BASE」ムーブメントを作り出した。
ちなみに「ムーブメント」とは、①政治上・社会上・芸術上などの運動、②時計などの動く部品、③絵画・彫刻などに表現された躍動感、④音楽で楽章。(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Steve Coleman / Steve Coleman and Five Elements Sine Die (CBS/SONY 25DP 5087) Steve Coleman / Strata Institute - Cipher Syntax (834 425-2) Steve Coleman / Strata Institute - Transmigration (DIW-860)

【INDEX (共演アルバム)】
フランコ・アンブロセッティ


【以下コンテンツ】


Steve Coleman / Steve Coleman and Five Elements Sine Die (CBS/SONY 25DP 5087) Steve Coleman / Steve Coleman and Five Elements Sine Die (CBS/SONY 25DP 5087)

Recorded : 1987,1988

Personnel :
Steve Coleman (as)
James Weidman (p, key)
David Gilmore (g)
Graham Haynes (tp)
Robin Eubanks (tb)
Kevin Bruce Harris (b)
Marvin Smitty Smith (ds)
Cassandra Wilson (vo)

Special guest
Geri Allen (key)
Branford Marsalis (ts)
Gary Thomas (ts)
Greg Osby (as)
Jimmy Cozier (b)
Lonnie Plaxico (b)

Song name :
01. Destination
02. Cinema Saga
03. Soul Melange
04. Circle C
05. Proteus
06. Passage
07. First Sunrise
08. Ur-Beat
09. Dark To Light
10. Profile Man
11. Proteus Revamp

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーヴ・コールマン(Steve Coleman 1956年9月20日~)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
LPは1987年・1988年の録音、パンゲア(PANGAER)461159 1番、11曲入り。
CDは発売元がCBS/SONY、パンゲア(PANGAER)による英語オリジナル・ライナーノーツ、マーク・ラパポート(Mark Rappaport)氏によるインタビューの和訳、11曲入り。
メンバーはアルトサックスがスティーヴ・コールマン、ピアノがジェリ・アレン、トロンボーンがロビン・ユーバンクス、ドラムがマーヴィン・スミッティ・スミス、サックスがグレッグ・オズビーとゲイリー・トーマス、ヴォーカルがカサンドラ・ウィルソン他。
それぞれが若く強烈な個性の技巧派。
「M-Base」の略は「Macro Basic Array of Structured Extemporization」。
1980年代後半からスティーヴ・コールマンやグレッグ・オズビーが中心になり提唱されてたジャズの理論を駆使して演奏を行った集団。
直訳すると「構造化された即興の配列基本マクロ」だが個人的には今ひとつ解らない。
調べると、ニューヨークを中心に活動していた「M-Base」のブルックリン派とマルサリスのマンハッタン派と呼ぶらしい。
演奏は、あらゆる音楽の上に変拍子を中心に複雑なリズムとテンポを駆使し独自の構成力を特徴とするとある。
音楽に限ぎらず芸術全般にいえることだが、変革は、そのあとが問題だ。
そのあとを、どう展開してしていくかが一番むずかしく大変苦労する所。
生みの苦しみより継続できるか、今後、そこを見ていきたい。
よどみなく出るフレーズを聴いている限り、その心配はないのだが。
(青木高見)





Steve Coleman / Strata Institute - Cipher Syntax (834 425-2) Steve Coleman / Strata Institute - Cipher Syntax (834 425-2)

Recorded : 1988

Personnel :
Steve Coleman (as)
Greg Osby (as, ss)
David Gilmore (g)
Bob Hurst (b)
Tani Tabbal (ds)
Marvin Smitty Smith (ds)

Song name :
01. Slang
02. Bed Sty
03. Turn Of Events
04. Decrepedius
05. Ihgnat Down
06. Micro-Move
07. Wild
08. Humantic
09. Abacus
10. Ihgnat

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーヴ・コールマン(Steve Coleman 1956年9月20日~)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
カサンドラ・ウィルソンやグレッグ・オズビーなどのアフリカ系アメリカ人の若手ミュージシャンと「M-BASE」ムーブメントを作り出した。
LPは1988年の録音、JMT(JMT)834 425-1番、10曲入り。
CDは発売元がJMT(JMT)、輸入盤、JMT(JMT)による英語オリジナル・ライナーノーツ、10曲入り。
JMTレーベルはドイツのレーベルで「Jazz and Music Today」の略。
メンバーはアルトサックスがスティーヴ・コールマン、グレッグ・オズビー、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアとは別人)、ベースがボブ・ハースト、ドラムがタニ・タバル、マーヴィン・スミッティ・スミス。
アルバム・タイトル「サイファー・シンタックス(Cipher Syntax)」、奇妙なタイトル。
個人的に、こう捉(とら)えている。
「サイファー」とはラッパーやボクサーが路上等でセッションを行う際に自然発生的にできる人だかり、またはそれを目的とした集会の事だそうだ。
「シンタックス」とは、これは「構文」という意味、具体的な文字が、どのように配列されているかに着目した概念を示す言葉。
配列が出てくると前作の「Steve Coleman and Five Elements Sine Die」の「M-Base」の「a」の「Array(配列)」とつながる。
C言語を少し、かじった事があるが、配列とは「同じ型のデータを寄せ集めて、ひとかたまりにしたデータ構造」の事。
真偽はわからないが、要は、同じ型が集まって自然発生的にヤル意味ではないかと・・・なんのこっちゃ。
同じ型とはステーブ・コールマンを中心にオズビー、ギルモア、ハースト、タバル、スミッティーらの共演者の事だと思う。
このアルバムはクラブで人気があったという。
変則リズムが怪しく鼓動し独特な浮遊感。
何回も聴いていると変に気持ち良くなってくるから不思議。
(青木高見)





Steve Coleman / Strata Institute - Transmigration (DIW-860) Steve Coleman / Strata Institute - Transmigration (DIW-860)

Recorded : January 1991

Personnel :
Steve Coleman (as)
David Gilmore (g)
Greg Osby (as, ss)
Von Freeman (ts)
Kenny Davis (b)
Marvin Smitty Smith (ds)

Song name :
01. 3 Against 2
02. Mr. Lucky
03. Speake
04. Knowledge of Cult
05. If You Could See Me Now
06. Minor Step
07. Kahn
08. Jimdog
09. It's You
10. Thebes

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーヴ・コールマン(Steve Coleman 1956年9月20日~)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
カサンドラ・ウィルソンやグレッグ・オズビーなどのアフリカ系アメリカ人の若手ミュージシャンと「M-BASE」ムーブメントを作り出した。
CDは1991年1月の録音、発売元が日本のディスク・ユニオン(DIWレーベル)、英語のライナーノーツなし、今井正弘氏による日本語解説、10曲入り。
メンバーはアルトサックスがスティーヴ・コールマン、グレッグ・オズビー、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアとは別人)、テナーサックスがヴォン・フリーマン、ベースがケニー・デイヴィス、ドラムがマーヴィン・スミッティ・スミス。
1988年のアルバム「サイファー・シンタックス」の延長線上にあるが更に進化している。
サックス奏者のチコ・フリーマンの父親がヴォン・フリーマン(Von Freeman (ts) 。
ここでは、そのヴォン・フリーマンが参加しているためテナーと3管となる。
フリーマンの参加は「M-Base」の経歴の中でも革新的な事だったのではないか。
2曲目「Mr. Lucky」はヘンリー・マンシーニの曲。
フリーマン無くしてストラータがマンシーニを扱うとは想像できなかった。
まだまだ躍進を続けるブルックリン派、もう少し付き合っていこう。
(青木高見)




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