Django Reinhardt (g) ジャンゴ・ラインハルト
略歴
ジャンゴ・ラインハルト (Django Reinhardt 出生名:Jean Baptiste Reinhardt 1910年1月23日~1953年5月16日) はベルギー・リヴェルシーズ生まれのジャズ・ギター奏者。
1928年、キャラバンの火事を消そうとして半身に大やけどを負う。
その時、彼の右足は麻痺し左手の薬指と小指に障害が残る。
彼を診察した医師がギターの演奏は、二度と無理だと思うほどの怪我であったらしい。
しかし、猛練習により、不自由な指を逆手にとり、独自の奏法を確立した。
ギター弾きにとって、左手の薬指と小指が不自由な演奏は普通では考えられない。
この逸話を思って聴くとアルバムは更に輝く。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Django Reinhardt / A Jazz Hour With Django Reinhardt (JHR 73509)
Recorded : 1936・1937
Personnel :
Django Reinhardt (g)
Stephane Grappelli (p, vln)
Coleman Hawkins (ts)
Song name :
01. Sweet Georgia Brown
02. Bugle Call Rag
03. Between The Devil And The Deep Blue Sea
04. Exactly Like You
05. Charleston
06. You're Driving Me Crazy
07. Farewell Blues
08. I Got Rhythm
09. Ain't Misbehavin'
10. Rose Room
11. Japanese Sandman
12. Swing Guitars
13. Minor Swing
14. After You've Gone
15. Limehouse Blues
16. Nagasaki
17. Honeysuckle Rose
18. Crazy Rhythm
19. Out Of Nowhere
20. Chicago
21. Georgia On My Mind
22. Shine
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャンゴ・ラインハルト (Django Reinhardt 出生名:Jean Baptiste Reinhardt 1910年1月23日~1953年5月16日) はベルギー・リヴェルシーズ生まれのジャズ・ギター奏者。
アルバムはジャンゴ・ラインハルト、1936年・1937年の録音、「A JAZZ HOUR WITH」 シリーズのジャンゴ・ラインハルト集、輸入元はミカサ通商株式会社。
主な共演者は、ピアノとヴァイオリンがステファン・グラッペリ、テナーサックスがコールマン・ホーキンスほか。
演奏は、ギター・ジャズ史の上からも貴重な演奏。
アルバムには演目と演奏者、録音日が明記された英語版ライナーが付く。
話は飛ぶが、「A JAZZ HOUR WITH」 シリーズはベルギーのレコード会社で、ジャンゴ・ラインハルトの他に、セロニアス・モンク、カウント・ベイシー、ファッツ・ウォーラー、デューク・エリントン、セシル・テイラー、アール・ハインズ、ルイ・アームストロング、デクスター・ゴードン、テディ・ウィルソンほか、ジャズの偉大なミュージシャン達を1人1枚という形で数多くリリースされている。
このシリーズを集めればジャズ主要人物は全部揃ってしまいそう。
(青木高見)
Django Reinhardt / Djangology
Recorded : January - February 1949
Personnel :
Django Reinhardt (g)
Gianni Safred (p)
Stephane Grappelli (vln)
Carlo Pecori (b)
Aurelio de Carolis (ds)
Song name :
01. Minor Swing
02. La Mer (Beyond The Sea)
03. Bricktop
04. Honeysuckle Rose
05. Heavy Artillery
06. Djangology
07. After You've Gone
08. Where Are You, My Love?
09. I Saw Stars
10. Lover Man
11. Menilmontant
12. Swing 42
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャンゴ・ラインハルト (Django Reinhardt 出生名:Jean Baptiste Reinhardt 1910年1月23日~1953年5月16日) はベルギー・リヴェルシーズ生まれのジャズ・ギター奏者。
1928年、キャラバンの火事を消そうとして半身に大やけどを負う。
その時、彼の右足は麻痺し左手の薬指と小指に障害が残る。
彼を診察した医師がギターの演奏は、二度と無理だと思うほどの怪我であったらしい。
しかし、猛練習により、不自由な指を逆手にとり、独自の奏法を確立した。
ギター弾きにとって、左手の薬指と小指が不自由な演奏は普通では考えられない。
アルバムはジャンゴ・ラインハルト、1949年1月・2月の録音、ローマの 「Rupe Tarpea」 というクラブに出演していた時にアマチュアが録音したとされている。
共演者は、ピアノがジャンノ・サフレ、バイオリンがステファン・グラッペリ、ベースがカルロ・ペコリ、ドラムがオーレリオ・デ・カロリス。
後に音源をビクターが買い取り、デジタル・リマスター化され、全12曲CDでリリースされた。
近年、さらに最新の機材でリマスターされた全23曲入りもリリースされている。
特記すべきは、ステファン・グラッペリが弟子扱いで参加している。
当コレクションでは12曲入りの方で、ジャケットはギターとジャンゴの写真が飾られている盤。
演奏は、ジプシー、シャンソン、欧州民謡、アメリカのジャズが混然一体となった音。
それに、格調と気品も漂う。
聴き出した一瞬から、ノスタルジーな気分になる。
演奏が素晴らしいので、音質の悪さなど忘れてしまう。
これを聴いて、残りの人生を生きるのと、聴かないで生きる差を強く感じる。
(青木高見)