青木高見のジャズコレクション Duke Pearson (p, comp, arr, cond, band-r) デューク・ピアソン


略歴
Duke Pearson デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
ブルーノート時代の演奏は枯淡の漆黒モダンピアノ。
後半はメインストリーム・ジャズにとらわれないポップス的な作曲と演奏もこなす。
別の顔として、1963年テナーサックス兼ブルーノートのプロデューサーのアイク・ケベックが亡くった。
その後を引き継いだのがデューク・ピアソン。
ブルーノートにとって新人発掘はアイク・ケベックやデューク・ピアソンの力があって成し得た事。
当時の黒人社会はピンハネ、搾取、横領などは当たり前、はては殺人にまでに及んだ。
その中でアイク・ケベックやデューク・ピアソンの様な誠実なプロデューサーがいてブルーノート社主アルフレッド・ライオンに多大な協力をした。
今あるブルーノートのミュージシャン達は少なからず、アイク・ケベックやデューク・ピアソンの恩恵を受けている。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Duke Pearson / Profile (TOCJ-4022) Duke Pearson / Tender Feelin's (CP32-9515) Duke Pearson / Hush! (LHJ10324) Duke Pearson / Prairie Dog (WPCR-27166) Duke Pearson / Sweet Honey Bee (TOCJ-6591) Duke Pearson / The Right Touch (TOCJ-6684) Duke Pearson / How Insensitive (TOCJ-6696)

【INDEX (プロデューサー・アルバム)】
McCoy Tyner / Time For Tyner (TOCJ-8596) Mccoy Tyner / Expansions (CDP 7 84338 2) Mccoy Tyner / Extensions (TOCJ-50521)

【INDEX (共演アルバム)】
Donald Byrd / Fancy Free

【以下コンテンツ】


Duke Pearson / Profile (TOCJ-4022) Duke Pearson / Profile (TOCJ-4022)

Recorded : October 29, 1959

Personnel :
Duke Pearson (p, comp)
Gene Taylor (b)
Lex Humphries (ds)

Song name :
01. Like Someone In Love
02. Black Coffee
03. Taboo
04. I'm Glad There Is You
05. Gate City Blues
06. Two Mile Run
07. Witchcraft

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メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1959年10月29日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4022番、7曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、アイラ・ギトラー(Ira Gitler)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、赤塚四朗氏によるライナーノーツ和訳、7曲入り。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、ベースがジーン・テイラー、ドラムがレックス・ハンフリーズ。
「どうだ、俺はこんなに上手いんだぞ!」 がまったくない。
最初から、暗く煙草臭い日本のジャズ喫茶を想定して弾いているようなピアノ。
発売当初、ぜんぜん売れなかったらしい。
しかし、そこはブルーノート社主アルフレッド・ライオン、本物のジャズを世間に残すという使命感に燃えていた。
本物と見込んだミュージシャンは、商売抜きでドンドン演奏の機会を与えたリリースしていく。
やがてリスナーが、それに追いつき老舗(しにせ)ブルーノートの誕生となった。
ところ、その影でて新人発掘はアイク・ケベックやデューク・ピアソンの力があって成し得た事。
当時の黒人社会はピンハネ、搾取、横領などは当たり前、はては殺人にまでに及んだ。
その中でアイク・ケベックやデューク・ピアソンの様な誠実なプロデューサーがいてブルーノート社主アルフレッド・ライオンに多大な協力をした。
(青木高見)





Duke Pearson / Tender Feelin's (CP32-9515) Duke Pearson / Tender Feelin's (CP32-9515)

Recorded : December 6, 1956

Personnel :
Duke Pearson (p)
Gene Taylor (b)
Lex Humphries (ds)

Song name :
01. Bluebird of Happiness
02. I'm a Fool to Want You
03. I Love You
04. When Sonny Gets Blue
05. The Golden Striker
06. On Green Dolphin Street
07. 3 A.M.

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1956年12月6日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4035番、7曲入り。
CDは xxx レーベルからのリリース、発売元が、販売元が、輸入盤、レナード・フェザー(Leonard Feather)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、久保田高司氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、ベースがジーン・テイラー、ドラムがレックス・ハンフリーズ。
ファースト・アルバム、前作 「Duke Pearson / Profile」 から僅か数ヶ月の矢継ぎ早の録音。
演奏は軽快なスイングとブルースが溶け合い、タイトル通り 「Tender Feelin's」。
アルバムを作れたのは、全てがブルーノートの社主アルフレッド・ライオンのお陰とも言える、そのおかげで知名度は、どんどん上がっていく。
話は替わり、演目の 「3 A.M.」 は、セッションも終わり、皆が帰る間際、デューク・ピアソンが、おもむろにブルースを演奏しはじめた。
サイドメンは急いで楽器を取り出し演奏をはじめた、時刻は夜中の三時。
その他 「The Golden Striker」 はジョン・ルイスの曲。
「I Love You」 はコール・ポーターの曲と、よく吟味されている。
デューク・ピアソンの特徴として演目の選曲眼があげられる。
(青木高見)





Duke Pearson / Hush! (LHJ10324) Duke Pearson / Hush! (LHJ10324)

Song number, Recorded :
#01-11 Rec:January 12, 1962
#12-13 Rec:July 18, 1963

Personnel :
Duke Pearson (p)
Donald Byrd (tp)
Johnny Coles (tp)
Bob Cranshaw (b)
Walter Perkins (ds)
#12, #13
Duke Pearson (p)
Johnny Coles (tp)
Leo Wright (as, fl)
Joe Henderson (ts)
Bob Cranshaw (b)
Walter Perkins (ds)

Song name :
01. Hush
02. Child's Play
03. Angel Eyes
04. Smoothie
05. Sudel
06. Friday's Child
07. Out of This World
08. Groovin' for Nat
09. Hush [alt-take]
10. Child's Play [alt-take]
11. Sudel [alt-take]
12. Little Johnny C [bonus Tracks] 13. Jano [bonus Tracks]
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
CDはジャズ・ラインの音源、発売元がローンヒル・レーベル、輸入盤、アーサー・クレイマー(Arthur Kramer)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、13曲入り。
録音日とメンバーは。 1~11曲目、1962年1月12日の録音、ピアノがデューク・ピアソン、トランペットがドナルド・バードとジョニー コールズ、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがウォルター・パーキンス。
12~13曲目、1963年7月18日の録音、ピアノがデューク・ピアソン、トランペットがジョニー コールズ、アルトサックスとフルートがレオ・ライト、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがウォルター・パーキンス。
トランペットのドナルド・バードとジョニー コールズはもっと吹いてもよかったのでは。
しかし、この2人、演奏に斑(むら)があるので別に驚かない。
人間、誰でも絶好調が一生続くわけながない、その事を解っているだけにジャズ・ミュージシャンとはホント大変だな職業だと思う。
話は飛ぶが、レコード会社は、あるCDが売れなくなってくるとボーナストラックを付けてジャケットも刷新して再リリースする。
このCDも御多分に漏れず、まさにそれ。
元あったアルバムにレオ・ライトとジョー・ヘンダーソンを追加した。
追加メンバーの2曲が聴きたくて購入、まんまとレコード会社の思惑に乗った。
ファンとは、乗せられた事もが、何となく嬉しくなるから困ったものだ。
(青木高見)





Duke Pearson / Prairie Dog (WPCR-27166) Duke Pearson / Prairie Dog (WPCR-27166)

Recorded : 1966

Personnel :
Duke Pearson (p, celeste, arr)
Gene Bertoncini (g)
Johnny Coles (tp)
James Spaulding (as, fl)
George Coleman (ts)
Harold Vick (ts, ss)
Bob Cranshaw (b)
Mickey Roker (ds)

Song name :
01. The Fakir
02. Prairie Dog
03. Hush-A-Bye
04. Soulin
05. Little Waltz
06. Angel Eyes

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メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1966年の録音、アトランティック(Atlantic3005番、6曲入り。
CDは発売元がワーナーミュージック・ジャパン、ジャック・ショー(Jack Shaw)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、岡崎正通氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、ギターがジーン・バートンシーニ、トランペットがジョニー コールズ、アルトサックスとフルートがジェームス・スポールディング、テナーサックスがジョージ・コールマン、テナーサックスとソプラノサックスがハロルド・ヴィック、ベースがボブ・クランショウ、ドラムがミッキー・ローカー。
個性の強い共演者が集められている。
ブルーノート・レーベルの狭間(はざま)にアトランティック・レーベルからのリリースが肝(きも)。
アルバム・タイトルが 「プレーリー・ドッグ」。
「プレーリードッグは、ネズミ目リス科のプレーリードッグ属の動物の総称。全てが北米原産で、草原地帯に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生活をする。体調30~40センチほどで、毛色はおおむね淡い茶色、プレリードッグとも呼ばれる(出典ウィキペディア)」。
ドッグと名が付くも犬でない事がわかった。
話を戻そう、デューク・ピアソンのアルバムの中でも、変わっている1枚がなぜ 「プレーリードッグ」 になったのか。
たぶん生まれ故郷がジョージア州なので南部の哀愁を表現したかったのかも、ブルーノートではOKは出なかったと思う。
そう言う意味ではアトランティック・レーベルは寛大だ。
(青木高見)





Duke Pearson / Sweet Honey Bee (TOCJ-6591) Duke Pearson / Sweet Honey Bee (TOCJ-6591)

Recorded : December 7, 1966

Personnel :
Duke Pearson (p)
Freddie Hubbard (tp)
James Spaulding (fl, as)
Joe Henderson (ts)
Ron Carter (b)
Mickey Roker (ds)

Song name :
01. Sweet Honey Bee
02. Sudel
03. After the Rain
04. Gaslight"
05. Big Bertha
06. Empathy
07. Ready Rudy?

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メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1966年12月7日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4252番、7曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、杉田宏樹氏による日本語解説、7曲入り。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、トランペットがフレディ・ハバード、フルートとアルトサックスがジェイムス・スポールディング、テナーサックスがジョー・ヘンダーソン、ベースがロン・カーター、ドラムがミッキー・ロッカー。
ジャケットの女性は奥様、ひと昔前の地味な感じは、誇張のないデューク・ピアソンの性格が現れている。
演奏は哀愁があって、粋で、温かく、そして甘さと、絶妙なブレンドのアンサンブル。
ピアノだけではなく作曲、編曲、指揮者の手腕がある。
余談としてデューク・ピアソンはミュージシャンとしての顔とは別に、1963年テナーサックス兼ブルーノートのプロデューサーのアイク・ケベックが亡くった後を継いだ。
(青木高見)





Duke Pearson / The Right Touch (TOCJ-6684) Duke Pearson / The Right Touch (TOCJ-6684)

Recorded : September 13, 1967

Personnel :
Duke Pearson (p)
Freddie Hubbard (tp, flh #03)
James Spaulding (as)
Jerry Dodgion (as, fl)
Stanley Turrentine (ts)
Garnett Brown (tb)
Gene Taylor (b)
Grady Tate (ds)

Song name :
01. Peppers
02. Make It Good
03. My Love Waits (O Meu Amor Espera)
04. Los Malos Hombres
05. Scrap Iron
06. Rotary

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1967年9月13日の録音、ブルーノート(Blue Note)BLP 4267番、6曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、岡崎正通氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、トランペットがフレディー・ハバード、アルトサックスがジェームス・スポールディングとジェリー・ダジオン、テナーサックスがスタンリー・タレンタイン、トロンボーンがガーネット・ブラウン、ベースがジーン・テイラー、ドラムがグラディ・テイト。
集められたメンバーを見るかぎりデューク・ピアソンと同じような人柄で、味のあるミュージシャンが8名。
ジャズが下火になった60年代半ばに、この手のジャズをリリース事は先見性を感じる。
ピアニストだけではない、アレンジ、コンポーザー、バンド・リーダーの手腕が光る。
アメリカのある雑誌に、このアルバムのジャンルが 「Soul-Jazz, Post Bop, Latin Jazz, Contemporary Jazz, Bossa Nova」 と書かれてあった。
まさに、その通りで色々な香りがするも、最後はちゃんとジャズと感じさせる。
この演奏の機会を与えたブルーノート社主アルフレッド・ライオンの強い意思が伝わってくる。
(青木高見)





Duke Pearson / How Insensitive (TOCJ-6696) Duke Pearson / How Insensitive (TOCJ-6696)

Song number, Recorded :
#01, #03-05 Rec:April 11, 1969
#02, #06, #08 Rec:April 14, 1969
#07, #09-10 Rec:May 5, 1969

Personnel :
Duke Pearson (p, el-p, arr)
Jack Manno (cond)
Al Gafa (g) #01-06, #08
Dorio Ferreira (g, per) #07, #0910
Bob Cranshaw (b) #01-06, #08
Bebeto Jose Souza (b) #07, #09-10
Mickey Roker (ds)
Airto Moreira (per)
Andy Bey (lead-vo) #02, (vo) #01, #03-06, #08
Flora Purim (lead-vo) #07, #0910
The New York Group Singers' Big Band (vo) #01-06, #08

Song name :
01. Stella By Starlight
02. Clara
03. Give Me Your Love
04. Cristo Redentor
05. Little Song
06. How Insensitive
07. Sandalia Dela
08. My Love Waits
09. Tears
10. Lamento

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : デューク・ピアソン (Duke Pearson 出生名:Columbus Calvin Pearson Jr. 1932年8月17日~1980年8月4日) はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、バンドリーダー。
LPは1969年の録音、ブルーノート(Blue Note)BST 84344番、10曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、発売元が、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、岡崎正通氏による日本語解説、10曲入り。
録音日は。
1, 3~5曲目が、1969年4月11日。
2, 6, 8曲目が、1969年4月14日。
7, 9~10曲目が、1969年5月5日。
メンバーは、ピアノがデューク・ピアソン、ボブ・クランショウ、ドラムがミッキー・ローカー、パーカッションがアイアート・モレイラ、ヴォーカルがフローラ・プリムとザ・ニューヨーク・グループ・シンガーズ・ビッグ・バンド、その他大勢。
まず、ヴォーカル・コーラスが入っていて、どこか遠くの別世界に連れていかれた感じ。
どう表現したらいいのだろう、異次元の大人の癒し空間感いっぱい。
これがデューク・ピアソンが考えるジャズ。
ブルーノート社主アルフレッド・ライオンがブルーノートを去ったのが1967年。
その後、フランシス・ウルフが亡くなる1971年まで二人三脚でブルーノートの存続に協力をした。
話は変わるが、パーカッションのアイアート・モレイラとヴォーカルのフローラ・プリムはご夫婦。
(青木高見)




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