Cecil Taylor (p) セシル・テイラー
略歴
セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
1960年代、ファンキー、ハードバップをよそに商業性を考えない自由を求めたスタイルのフリー・ジャズが台頭する。
セシル・テイラーはオーネット・コールマン以前から即興を実験的行っていた。
「アバンギャルド」 とは一般的に 「前衛」 と直訳されるが、セシル・テイラーの場合、常識を越えた独特のリズムピアノの奏法が特徴。
最初は中々辛いが、おおらかな気持ちで何度も聴いているうち突然に扉が開く。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【以下コンテンツ】
Cecil Taylor / Jazz Advance
Recorded : December 10, 1955
Personnel :
Cecil Taylor (p)
Steve Lacy (ss) #02, #04
Buell Neidlinger (b)
Denis Charles (ds)
Song name :
01. Bemsha Swing
02. Charge 'Em Blues
03. Azure
04. Song
05. You'd Be So Nice To Come Home To
06. Rick Kick Shaw
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1955年12月10日の録音、トランジション・レーベルからのリリース。
共演者は、ソプラノ・サックスがスティーブ・レイシー、ベースがビュエル・ネイドリンガー、ドラムがデニス・チャールズ。
フリー・ジャズ界に大きな影響を与えたセシル・テイラーのファースト・アルバム。
録音時、セシル・テイラー、26歳。
トランジション・レーベルの希少性とプロデユーサーのトム・ウイルソンとセシル・テイラーの交流が聴きどころ。
聴けば聴くほど、知れば知るほど、奥深いアルバムとされてる。
後に続くジャズ・ピアニスト、中でもマッコイ・タイナー、ハービー・ハンコック、チック・コリア、ステヴィーブ・キューンなどに多大な影響を与えた。
(青木高見)
Cecil Taylor / Looking Ahead!
Recorded : June 9, 1958
Personnel :
Cecil Taylor (p)
Earl Griffith (vibes)
Buell Neidlinger (b)
Denis Charles (ds)
Song name :
01. Luyah! The Glorious Step
02. African Violets
03. Of What
04. Wallering
05. Toll
06. Excursion on a Wobbly Rail
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1958年6月9日の録音、コンテンポラリー・レーベルからのリリース。
共演者は、ヴィブラフォンがアール・グリフィス、ベースがビュエル・ネイドリンガー、ドラムがデニス・チャールズ。
ベースのビュエル・ネイドリンガーとドラムのデニス・チャールズは、セシル・テイラーのファースト・アルバム 「Cecil Taylor / Jazz Advance」 と同じ。
演奏は、ピアノトリオにヴィブラフォンが加わっている。
聴いているうち、だんだん気持ち良くる。
この感覚はセシル・テイラーに共通していえる事だが何が作用しているのだろう。
(青木高見)
Cecil Taylor / Love For Sale (TOCJ-50224)
「ジャズ/セシル・テイラー」 のリーダーアルバムとしています。
→
「ジャズ/コール・ポーター」 でも同じ内容を掲載しています。
→
Recorded : April 15, 1959
Personnel :
Cecil Taylor (p)
Cole Porter (comp, lyrics)
Ted Curson (tp) #04-#06
Bill Barron (ts) #04-#06
Buell Neidlinger (b)
Denis Charles (ds)
Song name :
01. Get Out of Town
02. I Love Paris
03. Love For Sale
04. Little Lees
05. Matie's Trophies
06. Carol / Three Points
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
LPは1959年4月15日の録音、ユナイテッド・アーティスト・レコード(United Artists Records)UAS 5046番、5曲入り。
CDは発売元が株式会社EMIミュージック・ジャパン、ウィリアム・トンプソン(William Thompson)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、菊田有一氏による日本語解説、6曲目 「Carol / Three Points」 が追加され全6曲入り、作曲家コール・ポーター集。
「ジャズ名盤ベスト・アンド・モア999シリーズ第5期 / (株)EMIミュージック・ジャパン」 より国内初CD化。
メンバーは、ピアノがセシル・テイラー、ベースがビュエル・ネイドリンガー、ドラムがデニス・チャールズ。
躍動感と緊張感、そして即興性を極限まで追求する。
知らないで聴いていたら、この曲がコール・ポーターの曲だとはわからない。
トランペットのテッド・カーソンが神妙にセシル・テイラーに寄り添う。
テナーサックスのビル・バロンはテッド・カーソンのリーダー作 「Ted Curson / Plenty of Horn (Rec:4/1961)」 に参加していた。
ちなみにビル・バロンの弟がジャズ・ピアニストのケニー・バロン。
(青木高見)
Cecil Taylor / The World Of Cecil Taylor
Recorded : October 12-13, 1960
Personnel :
Cecil Taylor (p)
Archie Shepp (ts) #01, #05
Buell Neidlinger (b)
Denis Charles (ds)
Song name :
01. Air (Take 28)
02. This Nearly Was Mine (Take 1)
03. Port of Call (Take 2)
04. E.B. (Take 2)
05. Lazy Afternoon
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1960年10月12日・13日日の録音、キャンディッド・レーベルのオリジナル・マスターを24ビット・トランスファーして発売、邦題 「セシル・テイラーの世界」。
共演者は、テナーサックスがアーチー・シェップ、ベースがビュエル・ネイドリンガー、ドラムがデニス・チャールズ。
アーチー・シェップ以外、ほぼレギュラー化したメンバー。
キャンディドに保管されていた音源を商品化。
しかも24ビット・リマスター化したので音がいい。
世界的に著名なジャズ評論家のナット・ヘントフによる 「評論家の視点とミュージシャンの視点」。
そのほかに 「The Jazz Review共同編集者のマーチン・ウィリアムス」 のコメント。
「ミュージシャンの視点」 ではセシル・テイラーのトリオ・ベーシストのビュエル・ナイドリンガーのコメントが貴重。
(青木高見)
Cecil Taylor / The Jazz Composer's Orchestra
Recorded : 1968
Personnel :
Cecil Taylor (p, liner notes)
Michael Mantler (cond, prod, coordination, project-coordinator)
Carla Bley (p)
Larry Coryell (g)
Don Cherry (cornet, tp)
Steve Marcus (ss)
Al Gibbons (ss)
Steve Lacy (ss)
Bob Donovan (as)
Gene Hull (as)
Frank Wess (as)
Jimmy Lyons (as)
Gato Barbieri (ts)
Lew Tabackin (ts)
George Barrow (ts)
Pharoah Sanders (ts)
Charles Davis (bs)
Jimmy Knepper (tb)
Roswell Rudd (tb)
Jack Jeffers (btb)
Julius Watkins (frh)
Bob Northern (frh)
Randy Brecker (flh)
Stephen Furtado (flh)
Lloyd Michels (flh)
Howard Johnson (tuba)
Ron Carter (b)
Richard Davis (b)
Eddie Gomez (b)
Steve Swallow (b)
Reggie Johnson (b)
Alan Silva (b)
Kent Carter (b)
Bob Cunningham (b)
Charlie Haden (b)
Reggie Workman (b)
Andrew Cyrille (ds)
Beaver Harris (ds)
Song name :
01. Communications #8
02. Communications #9
03. Communications #10
04. Preview
05. Communications #11 (part 1)
06. Communications #11 (part 2)
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1968年の録音、プロデューサーと指揮にマイケル・マントラーを迎え、一大スケールの前衛ジャズを制作した。
共演者は、入れ替わり立ち代わり総勢40名余り、リーダー級のミュージシャンが参加している。
フリー・ジャズ史に於いても、これほど豪華ミュージシャンを集めた演奏はあまりない。
当初、LPで所持していた、キラキラと銀色に輝く美しいジャケットだった。
文献で 「フリーの登竜門」 という記事があり入手した。
ところが実際に聴くと気分が落ち着かなくなりイライラして幾度も途中で聴くのを止めた。
それ程、音は凄まじく、耳がついていけない。
CD時代になり、このLPをCDに買い替えた。
あの銀紙のキラキラはなくなり艶消しのショボイ灰色になった。
セシル・テイラーの音に対する飽くなき探求と渾身のピアノが凄いと感じている。
そうか、これが 「フリーの登竜門」 なのだ。
(青木高見)
Cecil Taylor / Solo (MTCJ-2532)
Recorded : May 29, 1973
Personnel :
Cecil Taylor (p)
Song name :
01. Choral of Voice (Elesion)
02. Lono
03. Asapk in Ame
04. 1/2 Of First Layer ・ 2nd 1/2 Of First Layer
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1973年5月29日、イイノ・ホールでの録音、レコーディング・ディレクターは菅野沖彦氏。。
よく混同されるが厚生年金会館大ホールのライブではない。
セシル・テイラーのアルバム中、数少ないソロアルバム。
当時の日本の高級機材で収録され音がきれい。
セシル・テイラーは同年(1973年)に初来日をして各地でコンサートを行った。
東京は5月22日新宿・厚生年金会館大ホール。
観客の1人にジャズ・ピアニストの山下洋輔氏がいて、演奏に感化されたエピソードは有名。
その事から、国内フリー・ジャズの幕開けとされている?。
歳をとった自分、諦めにも似た感情が交差する。
(青木高見)
Cecil Taylor / In Florescence
Recorded : June 8, 1989
Personnel :
Cecil Taylor (p)
William Parker (b) #01-#03, #05-#07, #09, #11-#12, #14
Gregg Bendian (ds, per) #01-#03, #05-#07, #09, #11-#14
Song name :
01. J.
02. Pethro Visiting The Abyss
03. Saita
04. For Steve McCall
05. In Florescence
06. Ell Moving Track
07. Sirenes 1/3
08. Anast In Crisis Mouthful Of Fresh Cut Flowers
09. Charles And Thee
10. Entity
11. Leaf Taken Horn
12. Chal Chuiatlichue Goddess Of Green Flowing Waters
13. Morning Of Departure
14. Feng Shui
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : セシル・テイラー (Cecil Taylor 出生名:Cecil Percival Taylor 1929年3月25日~2018年4月5日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身のジャズ、フリージャズのピアニスト、詩人。
アルバムはセシル・テイラー、1989年6月8日の録音、A&Mレーベルからのリリース。
共演者は、ベースがウィリアム・パーカー、パーカッションがグレッグ・ベンディアン。
演奏は、エネルギッシュで打楽器の様なピアノ。
即興から湧き出る音の洪水、それらがやがて繋(つな)がりはじめる。
セシル・テイラーは、聴いた瞬間は普段の日常性と、あまりにかけ離れた音に戸惑う。
聴き続けていると無秩序が秩序と感じる瞬間が少しづつ増える。
セシル・テイラーが他のフリー・ジャズ系のミュージシャンと一線を画す点は、この点にあるかもしれない。
それにしても、かっこいジャケットのポートレイト、やはり風貌にも凄みがある。
(青木高見)