青木高見のジャズコレクション Jimmy Scott (vo) ジミー・スコット


略歴
Jimmy Scott ジミー・スコット (Jimmy Scott 出生名:James Victor Scott 1925年7月17日~2014年6月12日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれのジャズ歌手。
生まれながらの身体障害が原因で小柄のため 「"Little" Jimmy Scott」 と呼ばれた。
身体的欠陥を、あだ名にするのは、どの国でも同じ様だが実にくだらない。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Jimmy Scott / Holding Back The Years (TKCB-71929) Jimmy Scott / Mood Indigo (MCD-9305-2)

【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Jimmy Scott / Holding Back The Years (TKCB-71929) Jimmy Scott / Holding Back The Years (TKCB-71929)

Released : 1998

Personnel :
Jimmy Scott (vo)
Michael Kanan (p)
Matt Muniseri (g)
Gregoire Maret (harmonica)
Pamela Fleming (tp)
Bruce Kirby (sax)
Hilliard Greene (b)
Victor Jones (ds)

Song name :
01. What I Wouldn't Give
02. The Crying Game
03. Jealous Guy
04. Holding Back The Years
05. How Can I Go On
06. Almost Blue
07. Slave To Love
08. Nothing Compares 2 U
09. Sorry Seems To Be The Hardest Word
10. Don't Cry Baby

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メインコメント : ジミー・スコット (Jimmy Scott 出生名:James Victor Scott 1925年7月17日~2014年6月12日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれのジャズ歌手。
CDは1998年の録音、発売元が徳間ジャパン(Tokuma Japan Communications Co., Ltd.)、ルー・リード(Lou Reed)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、英語歌詞なし、渡辺亨氏による日本語解説、10曲入り。
メンバーは、ヴォーカルがジミー・スコット、ピアノがマイケル・カナン、ギターがマット・ムニセリ、ハーモニカがグレゴア・マレ(マレット)、トランペットがパメラ・フレミング、サックスがブルース・カービー、ベースがヒルヤード・グリーン、ドラムがヴィクター・ジョーンズ。
共演者は有名ではないがジミー・スコットの理解者で信奉者。
ちなみにトランペットのパメラ・フレミングは女性トランペッター。
ジミー・スコットは生まれながらの身体障害が原因で小柄のため 「"Little" Jimmy Scott」 と呼ばれた。
身体的欠陥を、あだ名にするのは、どの国でも同じ様だが実にくだらない。
レコード会社にだまされ、途中活動を停止してしまった事も実にかわいそう。
演目は10曲中7曲が70年~90年のジョン・レノン、ボーイ・ジョージ、エルビス・コステロ、シドニー・オコナー、エルトン・ジョンなどのロック・ポップスを取り上げている。
ロッカーのルー・リードがライナーを書いている、ジミー・スコットを尊敬していたという、そんなルー・リードも2013年に亡くなった。
氏の言葉 「ジミー・スコットは人生経験と表現芸術という高みに彼の信じられないほどの情熱が我々を誘ってくれる」。
実際の歌唱は、深い闇や孤独感を強く感じるが、それをサラリと流す 「ジャズの粋」 がある。
最初聴いたとき、この声になじめなくて、しばらく聴いていなかったが今はハマっている。
正直、あまり有名になってほしくない。
日本人の 「流行(はやり)とか」 そういう類(たぐい)に一緒にされたくない。
ちなみにアルバム・ジャケットのイラストを書いた画家は 「Mark Kostabi (マーク・コスタビ)」。
そのマーク・コスタビのエピソード。
ある取材の記者の感想 「自分を良く見せようとか、そんな素振りが一切ない画家だ」。
この点、ジミー・スコットにはベスト・マッチング。
日本のウェブ・サイトで熱狂的なジミー・スコット・ファンが運営しているURLを発見。
「http://www.alpha-net.ne.jp/users2/msuisei/」 このサイトは凄い。
今度、広尾の駅前マンションの1室にある、隠れ家的なバー 「ONOFF(オノフ)」。
ジャズ・コレクションをして、時として凄いミュージシャンと邂逅(かいこう)、それがジミー・スコットだった。
(青木高見)





Jimmy Scott / Mood Indigo (MCD-9305-2) Jimmy Scott / Mood Indigo (MCD-9305-2)

Released : 2000

Song name, Personnel :
Jimmy Scott (vo)

01. Smile
02. Mood Indigo
Hank Crawford (as)
Cyrus Chestnut (p)
George Mraz (b)
Grady Tate (ds)

03. Imagination
Gregoire Maret (harmonica)
Hank Crawford (as)
Cyrus Chestnut (p)
George Mraz (b)
Grady Tate (ds)

04. Without A Song
Gregoire Maret (harmonica)
Cyrus Chestnut (p)
George Mraz (b)
Grady Tate (ds)

05. There Will Never Be Another You
Joe Beck (g)

06. How Deep Is The Ocean?
Gregoire Maret (harmonica)
Michael Kanan (p)
Hilliard Greene (b)
Victor Jones (ds)

07. Time After Time
Michael Kanan (p)

08. Blue Skies
Gregoire Maret (harmonica)
Michael Kanan (p)
Hilliard Greene (b)
Victor Jones (ds)

09. Day By Day
Gregoire Maret (harmonica)
Joe Beck (g)
Cyrus Chestnut (p)
George Mraz (b)
Grady Tate (ds)

10. Mood Indigo (Reprise)
Joe Beck (g)

Song name :
01. Smile
02. Mood Indigo
03. Imagination
04. Without A Song
05. There Will Never Be Another You
06. How Deep Is The Ocean?
07. Time After Time
08. Blue Skies
09. Day By Day
10. Mood Indigo (Reprise)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジミー・スコット (Jimmy Scott 出生名:James Victor Scott 1925年7月17日~2014年6月12日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれのジャズ歌手。
CDは2000年のリリース、発売元がマイルストーン(Milestone)、輸入盤、ウィル・フリードヴァルト(Will Friedwald)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、10曲入り。
メンバーは、ヴォーカルがジミー・スコット、ピアノがサイラス・チェスナット、マイケル・カナン、ギターがジョー・ベック、ハーモニカがグレゴア・マレ、アルトサックスがハンク・クロフォード、ベースがジョージ・ムラーツ、ヒルヤード・グリーン、ドラムがグラディ・テイト、ヴィクター・ジョーンズ。
ジミー・スコットのユニークな声は、身体障害で背が途中でとまり、声帯もその時のまま止まってしまった、子供のようなに甲高い声はそのため。
ジャズ・ミュージシャンの場合、自分の欠点をあえて、さらけ出し、それを逆に売りにしてしまう。
演奏は独特なタイム感に、いつしか引きずり込まれる。
1曲目の 「スマイル(Smile」 はチャールズ・チャップリンの作曲、映画 「モダン・タイムス」 のテーマ曲。
共演者たちがジミー・スコットのアルバムに参加できて嬉しいとう音で何とも心温まる。
(青木高見)




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