青木高見のジャズコレクション George Russell (p, arr) ジョージ・ラッセル


寸評
George Russell ジョージ・ラッセル (George Russell 1923年6月23日~2009年7月27日) はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、理論家。
アメリカの音楽大学 「ニューイングランド音楽院」 の教授でもあるジョージ・ラッセル。
氏が提唱した 「リディアン・クロマティック・コンセプト(Lydian Chromatic Concept 原題:Lydian Chromatic Concept of Tonal Organization)」 音楽理論が有名。
個人的には、アルバムのリリースが少ないのにもかかわらず 「リディアン・クロマティック・コンセプト」 という難解のイメージが付きまとう。
「リディアン・クロマティック・コンセプト」 とは何ぞや、聴けば解かるらしいが自分には解らない。
その点、リスナーは気楽なもので、あまり考えず聴けば普通のジャズ。
ちなみに、同姓同名のギタリストのジョージ・ラッセルは別人。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【以下コンテンツ】


Lee Morgan / Delightfulee George Russell / Ezz-thetics

Recorded : May 8, 1961

Personnel :
George Russell (p, arr)
Don Ellis (tp)
Dave Baker (tb)
Eric Dolphy (as, bass-clarinet)
Steve Swallow (b)
Joe Hunt (ds)

Song name :
01. Ezz-thetic
02. Nardis
03. Lydiot
04. Thoughts
05. Honesty
06. Round About Midnight ('Round Midnight)

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メインコメント : ジョージ・ラッセル (George Russell 1923年6月23日~2009年7月27日) はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれのジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家、理論家。
アルバムはジョージ・ラッセル、1961年5月8日の録音。
独自のジャズ理論を打ちたて自(みずか)らが演奏した1枚。
共演者は、トランペットがドン・エリス、トロンボーンがデイブ・ベイカー、アルトサックスとバス・クラリネットがエリック・ドルフィー、ベースがスティーヴ・スワロー、ドラムがジョー・ハント。
共演者は演奏はもちろん、理論に強いミュージシャンが集まっている。
リスナーの自分は、リディアン・モードなどジャズ理論は二の次。
クロマティックについてもしかり、音楽では 「半音の、半音階の」 の事。
とは言っても最低限、ピアノでFから始まるリディアン・モードぐらいは弾ける、が、この程度では何の役にもたたない。
「Lydian Chromatic Concept」 リディアン・クロマティック・コンセプト(原題:Lydian Chromatic Concept of Tonal Organization)なる理論がこのアルバムにどう作用しているか考えて聴き出すと疲れる。
ちなみに解説には 「ジャズにおける即興演奏を解析し、コードまたはコード進行に対し、多調的アプローチを仕掛けるなど、音楽に対して総合的に把握することを目指した方法論」 とある。
この文章から逃げ出す意味でも、ドン・エリスのトランペット、エリック・ドルフィーのバス・クラリネットを気楽に聴きたい。
(青木高見)




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