青木高見のジャズコレクション Earl Anderza (as) アール・アンダーザ


略歴
Earl Anderza アール・アンダーザ(Earl Anderza 出生名:Peter Earl Anderza 1933年10月24日~1982年)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのジャズ・アルトサックス奏者。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Earl Anderza / Outa Sight (TOCJ-50227)

【以下コンテンツ】


Earl Anderza / Outa Sight (TOCJ-50227) Earl Anderza / Outa Sight (TOCJ-50227)

Recorded : March 1962

Personnel :
Earl Anderza (as)
Jack Wilson (p, harpsichord)
Jimmy Bond (b) #03, #07
George Morrow (b) #01-02, #04-05, #06
Donald Dean (ds)

Song name :
01. All The Things You Are
02. Blues Baroque
03. You'd Be So Nice To Come Home To
04. Freeway
05. Outa Sight
06. What's New?
07. Benign
08. Lonesome Road [Bonus track on CD reissue]
09. I'll Be Around [Bonus track on CD reissue]
10. Freeway (Alternate Take) [Bonus track on CD reissue]
11. Benign (Alternate Take) [Bonus track on CD reissue]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アール・アンダーザ(Earl Anderza 出生名:Peter Earl Anderza 1933年10月24日~1982年)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのジャズ・アルトサックス奏者。
LPは1962年3月の録音、発売元がパシフィック・ジャズ(Pacific Jazz)PJ-65番、7曲入り、邦題「天才アール・アンダーザ」。
LPの演目。
A1. All The Things You Are
A2. Blues Baroque
A3. You'd Be So Nice To Come Home To
A4. Freeway
B1. Outa Sight
B2. What's New
B3. Benign
CDは発売元が株式会社EMIミュージック・ジャパン、英語ライナーノーツなし、藤本史昭氏による日本語解説、8~11曲目の4曲が追加され全11曲入り。
メンバーはアルトサックスがアール・アンダーザ、ピアノとハープシコードがジャック・ウィルソン、ベースがジミー・ボンド(ジェームス・ボンド)とジョージ・モロウ、ドラムがドナルド・ディーン。
ピアノのジャック・ウィルソンは共演作が少ないので貴重、ハープシコードにエフェクトをかけているのか濁った音が変に気持ちいい。
ジミー・ボンド(ジェームス・ボンド)は百戦錬磨のベテラン・ベーシスト。
もう1人のベース、ジョージ・モロウはクリフォード・ブラウンとマックス・ローチのバンドにいた。
ドラムのドナルド・ディーンはレス・マッキャン・バンドのレギュラー・ドラマー。
アルバム・タイトルは「アウタ・サイト(Outa Sight) 」。
意味は「ずばぬけている、すごい、格好いい、素晴らしい」で60年~70年代のスラングとだという。
アルバム・タイトルに「天才」と付けた以上、水準以下だったら、レコード会社を恨(うら)む。
演奏はチャーリー・パーカーには及ばないものの近いものを感じる。
これほど吹けるのに、なぜ知名度が低く作品が少ないのか。
答えは麻薬所持で50年・60年代に2度も服役したため。
思えばアルトサックスのアート・ペッパーもフランク・モーガンもそうだった、みんな薬にハマる。
とは言えアート・ペッパーやフランク・モーガンは有名になった。
神は、このアール・アンダーザには人気という運を与えなかった。
思うに音の隙間に見え隠れする投げやりな天才的かつ破滅的な危(あやう)さのを感じる。
(青木高見)




▲ページの上に戻る▲