Ralph Peterson Jr. (ds, comp) ラルフ・ピータソン
略歴
ラルフ・ピータソン・ジュニア (Ralph Peterson Jr. 1962年5月20日~2021年3月1日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレザントヴィル生まれのジャズ・ドラマー。
アメリカのジャズ・ドラマーの中で俺が俺がのドラマーがいてもいい。
少々叩き過ぎが特徴、迫力とパンチを必要する楽曲向き。
1983年にジャズ・メッセンジャーズに入団。
アウト・オブ・ザ・ブルーの一員。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Ralph Peterson / V
Recorded : April 19-20, 1988
Personnel :
Ralph Peterson (ds, comp)
Geri Allen (p)
Terence Blanchard (tp)
Steve Wilson (as, ss)
Phil Bowler (b)
Song name :
01. Enemy Within
02. Monief
03. Short End of the Stick
04. Soweto 6
05. Viola's Dance
06. Bebopskerony
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メインコメント : ラルフ・ピータソン・ジュニア (Ralph Peterson Jr. 1962年5月20日~2021年3月1日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレザントヴィル生まれのジャズ・ドラマー。
アルバムはラルフ・ピータソン・ジュニア、1988年4月19日・20日の録音、サムシンエルス・レーベルからのリリース。
ファースト・アルバム。
共演者は、ピアノがジェリ・アレン、トランペットがテレンス・ブランチャード、アルトとソプラノサックスがスティーブ・ウィルソン、ベースがフィル・ボウラー。
ラルフ・ピーターソンは、元 「OBT」 のドラマー。
「OBT」 は全米から優れた新人を集めた新生ブルーノートの中核をなしたグループ。
メンバーにアルトサックスのケニー・ギャレットがいた。
この 「OBT」 を去り、作曲家でもあるラルフ・ピータソン・ジュニアが新進気鋭の若手を集めてデビューしたのがこの作品。
クレジットを見て、まず目を引くのがピアノのジェリ・アレン。
ジェリ・アレンは、ハワード大学で学士号を取得した後、特に1980年代にステーブ・コールマンのブルックリン派 「M-Base」 に参加。
独立後も、どちらかというとアバンギャルドな演奏で、入魂のピアニストとし注目された。
当アルバムで、このジェリ・アレンを入れたことで、ラルフ・ピータソン・ジュニアのこれから、やろうとしている方向性が示された。
演奏は、メインストリームをベースに、現代的な多様性を盛り込まれた。
それとファースト・アルバムという事もあり気合充分、更に本人は波に乗った勢いがある。
ジャズでは 「勢い」 も重要な要素でもある。
個人的に、ラルフ・ピータソン・ジュニアを知ったのは 「マウント・フジ・ジャズフェスティバル」。
遠くまで響く、力強いドラムが印象にある。
1988年スイングジャーナル・ジャズ・ディスク大賞金賞、受賞作品。
(青木高見)
Ralph Peterson / Triangular
Recorded :
August 21, 1988
August 22, 1988
April 20, 1988 #5
Personnel :
Ralph Peterson (ds, comp)
Geri Allen (p)
Essiet Okon Essiet (b) #1-#4, #6-#8,
Phil Bowler (b) only #5
Song name :
01. Bemsha Swing
02. Triangular
03. Water Colors
04. Princess
05. Just You Just Me
06. Move
07. Splash
08. Smoke Rings
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラルフ・ピータソン・ジュニア (Ralph Peterson Jr. 1962年5月20日~2021年3月1日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレザントヴィル生まれのジャズ・ドラマー。
アルバムはラルフ・ピータソン・ジュニア、1988年4月20日、8月21日・22日の録音、サムシンエルス・レーベルからのリリース。
セカンド・アルバム。
共演者は、ピアノがジェリ・アレン、ベースがエシエット・オコン・エシエットと5曲目の 「Just You Just Me」 のみフィル・ボウラー。
第1作の 「V」 が1988年4月なので、たて続けにリリースした事になる。
演奏は、タイトルにもあるように管をはずして、個性の強いピアノのジェリ・アレンを押し出している。
「Bemsha Swing」 は、モンクの曲を冒頭に持ってきたことは先人達に対する尊敬の念か、はたまた挑戦か。
ふと、思った、ラルフ・ピータソン・ジュニアの聴き方。
強い酒を煽って、細かい事は考えず、デカい音で聴く。
(青木高見)
Ralph Peterson / Presents The Fo'tet
Recorded : December 22-23, 1989
Personnel :
Ralph Peterson (ds, comp)
Don Byron (cl, bcl)
Brian Carrott (vib)
Melissa Slocum (b)
David Murray (ts, bcl) #2, #6, #8,
Frank Lacy (tb, flh) #2, #6, #8,
Song name :
01. Urban Omen
02. Thabo
03. Homecoming
04. Axis Mundi
05. Ballad For Queen Tiye
06. Miss Lady
07. I Can Dream, Can't I?
08. Confrontation
09. Johnny Come Lately
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ラルフ・ピータソン・ジュニア (Ralph Peterson Jr. 1962年5月20日~2021年3月1日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州プレザントヴィル生まれのジャズ・ドラマー。
アルバムはラルフ・ピータソン・ジュニア、1989年12月22日・23日の録音。
共演者は、クラリネットとバスクラリネットがドン・バイロン、ヴァイブがブライアン・キャロット、ベースがメリッサ・スロカム。
2曲目 「Thabo」、6曲目 「Miss Lady 」、8曲目 「Confrontation」 にテナーサックスとバスクラリネットがデヴィッド・マレイ、トロンボーンとフリューゲルホーンがフランク・レイシー。
聴く前の感想は、楽器構成が難しそうという事。
メンバーがフリー色が強いのと、特に異色のドン・バイロンとデヴィッド・マレイの参加。
さて、実際に聴いてみると予想通り、不思議感いっぱい、聴いたことのない音。
ファーンとしたヴァイブに、柔らかなトロンボーンが溶け合う浮遊感。
そう言えば、フランク・レイシーはレスター・ボウイのリーダー作 「Avant Pop」 に参加しており、横の繋がりを感じる。
これで、ラルフ・ピータソン・ジュニアは、ドラムだけではなく、プロデューサーの手腕もある事がわかった。
話は飛ぶが、最近のラルフ・ピータソン・ジュニアをユーチューブで見ることができる。
ひどく太って、デビュー時の精悍さは消え、ただのデブ親父。
だた、ドラムは、貫禄がそなわった。
また、ベースのメリッサ・スロカムはラルフ・ピーターソンの奥さん。
ジャズを長く続ける大変さを、ひしひしと感じた。
(青木高見)