青木高見のジャズコレクション Ike Quebec (ts) アイク・ケベック


略歴
Ike Quebec アイク・ケベック (Ike Quebec  本名:Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサックス奏者。
逸話にブルーノートの社主アルフレッド・ライオンにセロニアス・モンクや無名若手ミュージシャンを紹介した。
その他、ミュージシャンのスケジュール調整、彼らの送迎などを精力的に行った。
中山康樹氏の著書 「超ブルーノート入門・完結編集英社新書(集英社新書)」 の記述にはこうある。
「1961年に末期癌であることがアルフレッド・ライオンに伝わり、仕事のお礼というより治療費捻出のため矢継ぎ早のアルバム制作を行った」 とある。
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Ike Quebec / Heavy Soul Ike Quebec / Heavy Soul

Recorded : November 26, 1961

Personnel :
Ike Quebec (ts)
Freddie Roach (org)
Milt Hinton (b)
Al Harewood (ds)

Song name :
01. Acquitted
02. Just One More Chance
03. Que's Dilemma
04. Brother Can You Spare A Dime
05. Man I Love (The)
06. Heavy Soul
07. I Want A Little Girl
08. Nature Boy

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メインコメント : アイク・ケベック (Ike Quebec  本名 : Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサクソフォン奏者。
アルバムはアイク・ケベック、1961年11月26日の録音、ブルーノート4093番。
共演者は、オルガンがフレディ・ローチ、ベースがミルト・ヒントン、ドラムがアル・ヘアウッド。
長時間聴いていると腑抜けになりそう。
一方、ブルーノートに多くのミュージシャンを紹介した。
この人がいなかったら、今のブルーノートはあったかどうか。
(青木高見)





Ike Quebec / It Might As Well Be Spring (春の如く) Ike Quebec / It Might As Well Be Spring

Recorded : December 9, 1961

Personnel :
Ike Quebec (ts)
Freddie Roach (organ)
Milt Hinton (b)
Al Harewood (ds)

Song name :
01. It Might As Well Be Spring
02. A Light Reprieve
03. Easy, Don't Hurt
04. Lover Man
05. Ol' Man River
06. Willow Weep For Me

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アイク・ケベック (Ike Quebec  本名 : Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサクソフォン奏者。
アルバムはアイク・ケベック、1961年12月9日の録音、ブルーノート4105番、邦題 「春の如く」。
共演者は、オルガンがフレディ・ローチ、ベースがミルト・ヒントン、ドラムがアル・ヘアウッド。
冒頭の曲 「It Might As Well Be Spring」 がアルバム・タイトル曲 「春の如く」。
バックはピアノでなくオルガン・トリオ。
坂口安吾の 「桜の森の満開の下」 と重なる。
小説は怖いが、ケベックも坂口安吾も深層心理をエグル部分で同じかも。
話は戻るが、アイク・ケベックのアルバムは少ない。
少ない理由は、1958年、アルフレッド・ライオンの手伝いが多忙だったとされる。
マンハッタンとニュージャージーにあるルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオと、ミュージシャンのピックアップをする仕事をした。
また音楽ディレクターとしてアルフレッド・ライオンにセロニアス・モンクやバド・パウエル、その他若手のミュージシャンを多く紹介した。
アルフレッド・ライオン語録に 「ケベックがいなかったらブルーノートを途中で諦めていたかもしれない」 とまで言わせた。
(青木高見)





Ike Quebec / Blue And Sentimental Ike Quebec / Blue And Sentimental

Recorded :
December 16, 1961 #01-#07
December 23, 1961 #08

Personnel :
#01-#07 December 16, 1961
Ike Quebec (p, ts)
Grant Green (g)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

#08 December 23, 1961
Ike Quebec (ts)
Sonny Clark (p)
Grant Green (g)
Sam Jones (b)
Louis Hayes (ds)

Song name :
01. Blue And Sentimental
02. Minor Impulse
03. Don't Take Your Love From Me
04. Blues For Charlie
05. Like
06. That Old Black Magic (Does not appear on LP configuration)
07. It's Allright With Me (Does not appear on LP configuration)
08. Count Every Star

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メインコメント : アイク・ケベック (Ike Quebec  本名 : Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサクソフォン奏者。
アルバムはアイク・ケベック、1961年12月18日・23日の録音、ブルーノート4098番。
共演者は。
1から7曲目が、ギターがグラント・グリーン、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィーリー・ジョー・ジョーンズ。
8曲目が、ピアノがソニー・クラーク、ギターがグラント・グリーン、ベースがサム・ジョーンズ、ドラムがルイ・ヘイズ。
当時、誰もが流行のハード・バップに酔いしれていた時代、かたくなに自分のスタイルを崩さなかったアイク・ケベック。
本来の演奏活動をブルーノートの手伝いで棒に振った事が、良かったのか悪かったのか、それは本人しかわからない。
病気で若くして亡くなったのでマイナーなイメージが付きまとう。
が個人的には一徹に枯淡を貫いた物静かな男臭さが好きだ。
(青木高見)





Ike Quebec / Easy Living Ike Quebec / Easy Living

Released : 1987

Recorded : January 20, 1962

Personnel :
Ike Quebec (ts)
Sonny Clark (p)
Stanley Turrentine (ts) #01-#05
Bennie Green (tb) #01-#05
Milt Hinton (b)
Art Blakey (ds)

Song name :
01. See See Rider
02. Congo Lament
03. Que's Pills
04. B.G.'s Groove Two
05. I.Q. Shuffle
06. I've Got a Crush on You
07. Nancy (With the Laughing Face)
08. Easy Living

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メインコメント : アイク・ケベック (Ike Quebec  本名 : Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサクソフォン奏者。
アルバムはアイク・ケベック、1962年1月20日の録音、リリースは1987年、ブルーノート4103番。
共演者は、ピアノがソニー・クラーク、テナーサックスがスタンリー・タレンタイン、トロンボーンがベニー・グリーン、ベースがミルト・ヒントン、ドラムがアート・ブレイキー。
どうして、こんなに素晴らしい演奏なのに 「日の目」 を見なかったか。
発掘音源で後世にリリースされた経緯で、かわいそう。
それほど当時のブルーノートの音に対する厳しい姿勢は凄かった。
ブルーノートには、まだまだ多くの別テイクが眠っているに違いない。
(青木高見)





Ike Quebec / Bossa Nova Soul Samba Ike Quebec / Bossa Nova Soul Samba

Recorded : October 5, 1962

Personnel :
Ike Quebec (ts)
Kenny Burrell (g)
Wendell Marshall (b)
Willie Bobo (ds)

Song name :
01. Loie
02. Lloro Tu Despedida
03. Goin' Home
04. Me 'n You
05. Libestraum
06. Shu Shu
07. Blue Samba
08. Favela
09. Linda Flor
10. Loie (Alt.)
11. Shu Shu (Alt.)
12. Favela (Alt.)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アイク・ケベック (Ike Quebec  本名 : Ike Abrams Quebec 1918年8月17日~1963年1月16日) はアメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれのジャズ・テナーサクソフォン奏者。
アルバムはアイク・ケベック、1962年10月5日の録音、ブルーノート4114番、異色のボサノバ・ジャズ。
共演者は、ギターがケニー・バレル、ベースがウェンデル・マーシャル、ドラムがウィリー・ボボ。
なんと、この録音の数ヶ月後に44歳という若さで亡ってしまう。
演奏は少しもそんな事を感じさせない。
しかし一方で死を予感していたのかと思われる節もある。
演目のドボルザークの 「新世界・第3楽章」。
日本では堀内敬三の 「遠き山に日は落ちて」、野上彰の 「家路」 で広く知られている。
また、リストの 「愛の夢・第3番」 もめったにジャズマンは演奏しない。
この選曲が雄弁に物語っている。
(青木高見)




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