青木高見のジャズコレクション Albert Ayler (ts, ss) アルバート・アイラー


略歴
Albert Ayler アルバート・アイラー(Albert Ayler 1936年7月13日~1970年11月25日)はアメリカ合衆国オハイオ生まれのジャズ・サックス奏者、歌手、作曲家。
1960年代のフリー・ジャズ草創期における主要人物。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Albert Ayler / My name is Albert Ayler (32JDF-171) Albert Ayler / Spiritual Unity (ESP-DISK) Albert Ayler / In Greenwich Village (32XD-621)

【以下コンテンツ】


Albert Ayler / My name is Albert Ayler (32JDF-171) Albert Ayler / My name is Albert Ayler (32JDF-171)

Recorded : January 14, 1963

Personnel :
Albert Ayler (ts, ss)
Niels Bronsted (p)
Niels Henning Orsted Pedersen (b)
Ronnie Gardiner (ds)

Song name :
01. Introduction by Albert Ayler
02. Bye Bye Blackbird
03. Billie's Bounce
04. Summertime
05. On Green Dolphin Street
06. C.T.

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アルバート・アイラー(Albert Ayler 1936年7月13日~1970年11月25日)はアメリカ合衆国オハイオ生まれのジャズ・サックス奏者、歌手、作曲家。
LPは1963年1月14日の録音、発売元がデビュー・レコード(Debut Records)DEB-140番、6曲入り。
CDは発売元が株式会社徳間ジャパン、販売元が株式会社徳間コミュニケーションズ、エリック・ヴィーデマン(Erik Wiedemann)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、杉坂至氏氏による日本語解説、6曲入り。
メンバーはソプラノサックスとテナーサックスがアルバート・アイラー、ピアノがニールス・ブロンステッド、ベースがニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン、ドラムがロニー・ガーディナー。
冒頭のイントロはアイラー自身のつぶやき、そして続くサマータイムなどのスタンダードはアイラー自身の解釈で強烈な主張で訴えかける。
話は飛ぶが1963年の日本の主な出来事。
3月31日、吉展ちゃん誘拐殺人事件。
6月5日、関西電力の黒部川第四発電所完成。
12月15日、力道山が刺され死亡。
文化面では、1月1日_鉄腕アトムが放映、三波春夫「東京五輪音頭」、梓みちよ「こんにちは赤ちゃん」、坂本九「見上げてごらん夜の星」がヒット。
1960年の安保闘争の学生運動が激化、世相はまさに暗雲たちこめる様相を呈した。
話を戻そう、世間一般は貧しかったが多くの人は希望があって心は満ちていた。
何よりも、みんなが熱かった、何もかもが燃焼した時代だった。
どれ程の多くの学生が、煙草の煙の暗いジャズ喫茶でこれを聴いた事か。
そんな人達も今では還暦を越えた。
あらためて聴けば時代はよみがえり、アルバート・アイラーはまったく色褪せずに時間が止まっている。
世の中が、どう変わろうがアルバート・アイラーのメッセージは色褪せることなく主張し続ける。
ちなみに「デビュー・レコード(Debut Records)」は1952年、ベーシストのチャールズ・ミンガスと彼の妻セリア・ミンガス、ドラマーのマックス・ローチによって設立されたジャズ・レーベル。
(青木高見)





Albert Ayler / Spiritual Unity (ESP-DISK) Albert Ayler / Spiritual Unity (ESP-DISK)

Recorded : July 10, 1964

Personnel :
Albert Ayler (ts)
Gary Peacock (b)
Sunny Murray (per)

Song name :
01. Ghosts / First Variation
02. The Wizard
03. Spirits [First Variation]
04. Ghosts [Second Variation]
05. Spirits [Second Variation]

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アルバート・アイラー(Albert Ayler 1936年7月13日~1970年11月25日)はアメリカ合衆国オハイオ生まれのジャズ・サックス奏者、歌手、作曲家。
LPは1964年7月10日の録音、発売元がESPディスク(ESP Disk)1002番、4曲入り。
以下、LPの演目。
A1. Ghosts: First Variation
A2. The Wizard
B1. Spirits
B2. Ghosts: Second Variation
CDは xxx レーベルからのリリース、発売元が、販売元が、輸入盤、XX(xxx)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、清水俊彦氏による日本語解説、5曲目が追加され全5曲入り。
メンバーはテナーサックスがアルバート・アイラー、ベースがゲイリー・ピーコック、ドラムとパーカッションがサニー・マレー。
アルバム・タイトル「Spiritual Unity」、直訳は「霊的な統一」。
コレクションの中でも特に異彩を放つ。
聴くたびに、その時の自分の気分で、どのようにでも変化する。
ジャズ喫茶「四谷いーぐる」のマスター後藤雅洋さんの言葉をかりれば「何よりもジャズは演奏、それ自体をしっかり聴くところから始まる」。
それは、そうなのだが、このアルバート・アイラーは気合を入れて聴かないとダメ。
あるジャズ評で「捉(とら)えたかは千差万別でいい、形而上的な真理を問う」とあった。
「形而上的な真理」まで出てくるんだ。
(青木高見)





Albert Ayler / In Greenwich Village (32XD-621) Albert Ayler / In Greenwich Village (32XD-621)

Song number, Recorded, Recording location :
#01-02 Rec:December 18, 1966 Village Theatre
#03-04 Rec:February 26, 1967 Village Vanguard

Personnel :
--- [#01-02] ---
Albert Ayler (as)
Joel Friedman (cello)
Alan Silva (b)
Bill Folwell (b)
--- [#03-04] ---
Albert Ayler (ts)
Michel Sampson (violin)
Donald Ayler (tp)
Bill Folwell (b)
Henry Grimes (b)
Beaver Harris (ds)

Song name :
01. For John Coltrane
02. Change Has Come
03. Truth Is Marching In
04. Our Prayer

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アルバート・アイラー(Albert Ayler 1936年7月13日~1970年11月25日)はアメリカ合衆国オハイオ生まれのジャズ・サックス奏者、歌手、作曲家。
LPは1~2曲目が1966年12月18日の録音、グリニッジ・シアター(Village Theatre)でのライブ。
3~4曲目が1967年2月26日の録音、ヴィレッジ・ヴァンガード (Village Vanguard) のライブ。
発売元がインパルス(Impulse!)A-9155番、4曲入り、
CDは発売元がワーナー・パイオニア・コーポレーション、ナット・ヘントフ(Nat Hentoff)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、脇谷浩昭氏による日本語解説、4曲入り。
メンバーは。
1~2曲目、アルトサックスがアルバート・アイラー、チェロがジョエル・フリードマン、ベースがアラン・シルヴァとビル・フォルウェル、ドラムがビーヴァー・ハリス。
3~4曲目、テナーサックスがアルバート・アイラー、ヴァイオリンがマイケル・サンプソン、トランペットがドナルド・アイラ―、ベースがヘンリー・グライムスとビル・フォルウェル、、ドラムがビーヴァー・ハリス。
ドナルド・アイラーはアルバート・アイラーの弟。
ヴィレッジ・ヴァンガードの聴衆の中にジョン・コルトレーンがいた、ナット・ヘントフのライナーノーツにその記述がある。
ジョン・コルトレーンの命日は1967年7月17日なので、このライブの5ヶ月後に亡くなった事になる。
アルバート・アイラーはジョン・コルトレーンの告別式で3曲目「Truth Is Marching In」を演奏した。
試金石という言葉がある「ある物事の価値、人物の力量を見きわめる試験になるような物事」。
自分のジャズ・コレクションでアルバート・アイラーは試金石だと受け止めている。
(青木高見)




▲ページの上に戻る▲