青木高見のジャズコレクション Jaco Pastorius (b) ジャコ・パストリアス


略歴
Jaco Pastorius ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius 出生名:John Francis Anthony Pastorius III 1951年12月1日~1987年9月21日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのジャズとフュージョンのエレクトリックベース奏者、作曲家、編曲家。
1975年、パット・メセニーの初リーダー作に参加。
1976年、ファースト・ソロ・アルバム 「ジャコ・パストリアスの肖像」 をリリース。
その後、1982年までウェザー・リポートのベーシストとして在籍。
ウェザー・リポートを脱退した頃から生活は荒れはじめる。
1987年 「ミッドナイト・ボトルクラブ」 という店に泥酔している状態で入ろうとした。
ところがガードマンと乱闘になり脳挫傷による意識不明の重体になり植物状態となる。
ジャコの父親のジャックにより人工呼吸器が外され亡くなる。
天才がゆえの苦悩、波乱に満ちた人生だった。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Jaco Pastorius / Jaco Pastorius (25・8P-5100) Jaco Pastorius / Word Of Mouth (7599-23525-2) Jaco Pastorius / Live In New York City Volume Two (BW1002)

【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Jaco Pastorius / Jaco Pastorius (25・8P-5100) Jaco Pastorius / Jaco Pastorius (25・8P-5100)

Recorded : 1976

Personnel :
Jaco Pastorius (b)
Herbie Hancock (p, key)
Randy Brecker (tp)
David Sanborn (as)
Wayne Shorter (ss)
Hubert Laws (piccolo)
Narada Michael Walden (ds)
Lenny White (ds)
Don Alias (conga, bongo)
Many others

Song name :
01. Donna Lee
02. Come On, Come Over
03. Continuum
04. Kuru/Speak Like a Child
05. Portrait of Tracy
06. Opus Pocus
07. Okonkole Y Trompa
08. (Used To Be A) Cha-Cha
09. Forgotten Love

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius 1951年12月1日~1987年9月21日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのジャズ、フュージョンのエレクトリックベース奏者、編曲家。
LPは1976年の録音、エピック(Epic)PE 33949番、9曲入り、邦題は 「ジャコ・パストリアスの肖像」。
CDは発売元がエピック(Epic)ソニー・レコード、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)氏による英語コメント、松下佳男氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーは、ベースがジャコ・パストリアス、、キーボードがハービー・ハンコック、トランペットがマイケル・ブレッカー、アルトサックスがデビッド・サンボーン、ソプラノサックスがウエイン・ショーター、ピッコロがヒューバート・ロウズ、ドラムがレニー・ホワイトとナラダ・マイケル・ウォルデン、パーカッションがドン・エイリアス、ほか大勢。
ジャコ・パストリアスのファースト・アルバムに相応(ふさわ)しいビックな共演者たち。
驚くのはビックなミュージシャンを圧倒する程のジャコ・パストリアスのベース。
エレクトリック・ベースという楽器に於いて過去に類を見ない革新的なテクニック。
録音から随分と経(た)ったが聴けば熱くなる。
特に冒頭の曲の 「Donna Lee」 はチャーリー・パーカーの曲だが、あれよあれよという間にコンガのドン・エイリアスと2人で弾きってしまう。
今となってはジャコ・パストリアスの波乱に満ちた短い生涯も残されたアルバムの貴重さを増す要因になってしまった。
最近ジャコ・パストリアスに関する書籍が発刊され世界中で、その音楽性が見直されている。
(青木高見)





Jaco Pastorius / Word Of Mouth (7599-23525-2) Jaco Pastorius / Word Of Mouth (7599-23525-2)

Recorded : August 1, 1980 - January 8, 1981

Release : December 1981

Personnel :
Jaco Pastorius (horn and string arr, el-b, syn)
Michael Gibbs (cond, string-arr)
Herbie Hancock (acoustic-p)
Richard Hilton (key)
Tim Devine (key)
Toots Thielemans (hca)
Jack De Johnette (ds)
Peter Erskine (ds)

Tom Scott (lyricon)

Bruno Castellucci (per)
Don Alias (per)

Robert Thomas, Jr. (per)
Leroy Williams (steel-ds)
Othello Molineaux (steel-ds)
Paul Horn-Muller (steel-ds)
BrassBob Findley (tp)
Chuck Findley (tp)
David Weiss (tp)
Snooky Young (tp)
Warren Luening (Flh)
Charles Loper (tb)
James E. Pugh (tb)
Lew McCreary (tb)
David Bargeron (tb, tuba)
Bill Reichenbach (btb)
David Taylor (btb)
Brad Warnaar (frh)
John Clark (frh)
Peter Gordon (frh)
Tommy Johnson (tuba)
Roger Bobo (tuba, bass-horn)
James M. Walker (piccolo, fl)
Hubert Laws (soprano-fl, alto-fl)

George Young (sax)
Wayne Shorter (ss)
Michael Brecker (ts)
Howard Johnson (bs)
David Breinenthal (bassoon)

[Strings]
Jules Chaikin (cond)
Gerald Vinci (vln, concert-master)
Stuart Canin (1-vln)
William Hymanson (1-vln)
Denyse Buffum (viola)
Arni Egilsson (double-b)
Bruce Bransby (double-b)
Alfie Silas (vln)
Edie Lehmann (vln)
Jim Gilstrap (vln)
John & Mary Pastorius (vln)
John Lehman (vln)
Marti McCall (vln)
Myrna Matthews (vln)
Petsye Powell (vln)
Zedric Turnbough (vln)
unknownAllan Harshman (vln)
David Duke (vln)
Deborah Sabusawa (vln)
Dennis Karmazyn (vln)
Harvey Michael Schaps (vln)
Jeff Reynolds (vln)
Jerry Hudgins (vln)
Mike Butcher (vln)
Ray Kelley (vln)
Ricky Schultz (vln)
Robert Cowart (vln)
Russell Schmitt (vln)
Simon Levy (vln)

Song name :
01. Crisis
02. 3 Views of a Secret
03. Liberty City
04. Chromatic Fantasy
05. Blackbird
06. Word of Mouth
07. John and Mary

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius 1951年12月1日~1987年9月21日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのジャズ、フュージョンのエレクトリックベース奏者、編曲家。
LPは1980年8月1日から1981年1月8日、1981年12月年の録音、ワーナー・ブラザース・レコード(Warner Bros. Records)BSK 3535番、7曲入り、セカンド・アルバム。
CDは発売元がワーナー・ブラザース・レコード(Warner Bros. Records)、輸入盤、英語の演目とメンバー紹介、詳しいライナーノーツなし、7曲入り。
メンバーは、ベースと指揮がジャコ・パストリアス、ピアノがハービー・ハンコック、ハーモニカがトゥーツ・シールマンス、リリコンがトム・スコート、ソプラノ・アルト・フルートがヒューバート・ロウズ、ソプラノサックスがウエイン・ショーター、テナーサックスがマイケル・ブレッカー、バリトンサックスがハワード・ジョンソン、ドラムがジャック・ディ・ジョネットとピーター・アースキン、、パーカッションがドン・アライアスほかストリングス大勢。
目を見張る豪華共演者、ジャコ・パストリアスが、これだけのミュージシャンを集めれた事、そして何より壮大なスケール音楽を作り上げた手腕に驚きを感じる。
演目の作曲者を以下に明記した。
01. Crisis / Pastorius
02. 3 Views of a Secret / Pastorius
03. Liberty City / Pastorius
04. Chromatic Fantasy / Bach
05. Blackbird / Lennon/McCartney
06. Word of Mouth / Pastorius
07. John and Mary / Pastorius
バッハ、ジョン・レノン、ポール・マーカートニーの名前がある。
面白いのは、長期間にわたり各地のスタジオで収録されているので音カラーの違いを感じる。
リリースまでに時間をかけ、じっくり、丁寧に作られた事が想像できる。
ジャコ・パストリアスが、このアルバムに人生の全てを懸けた、すさまじい情熱を感じる。
2016年4月20日、文庫で 「ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス 魂の言葉 (立東舎文庫 著者:松下佳男)」 が発刊された。
コンテンツは。
第1章:ジャコを形作った事象と経験
第2章:フロリダという地
第3章:ベーシスト/コンポーザーとしての立身
第4章:’’世界で最高のベーシスト’’
第5章:『ジャコ・パストリアスの肖像』
第6章:ウェザー・リポート、セッションの日々
第7章:『ワード・オブ・マウス』
第8章:楽器という愛でるモノ、壊すモノ
第9章:魂のゆくえ
この書籍が出た事で、巷(ちまた)で、ジャコ・パストリアス・ブームが再燃した。
そう言う自分も改めてアルバムを聴き直した。
どうして最初から、こういう聴き方が出来なかったのか少々反省。
改めてジャコ・パストリアスは天才だっという事。
それと同時に、天才にしにしか解らない自己の葛藤と無残な晩年と死が頭から離れず、要は「楽しくなくなる」。
本当は長生きして、もっと活躍してほしいのに。
(青木高見)





Jaco Pastorius / Live In New York City Volume Two (BW1002) Jaco Pastorius / Live In New York City Volume Two (BW1002)

Recorded : 1984-1987

Release : 1991

Personnel :
Jaco Pastorius (b, key)
Hiram Bullock (g)
Kenwood Dennard (ds)

Song name :
01. Wipe Out
02. Straight Life
03. I Shot The Sheriff
04. Teen Town
05. Dear Prudence
06. Ode To Billie Joe
07. Continuum
08. Son Of Creeper
09. Cissy Strut
10. Three Views Of A Secret

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius 1951年12月1日~1987年9月21日) はアメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれのジャズ、フュージョンのエレクトリックベース奏者、編曲家。
CDは副題は 「ライヴ・イン・ニュー・ヨーク・シティ・シリーズ」 のボリューム・セカンド。
録音は1984年~1987年のその間のギグ、1991年のリリース、発売元がビック・ワールド・ミュージック(Big World Music) 、輸入盤、ブライアン・リンゼ(Brian Linse)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、10曲入り。
メンバーは、ベースがジャコ・パストリアス、ギターのハイラム・ブロック、ドラムのケンウッド・デンナードのトリオ。
演奏は、ジャコ・パストリアスがウェザー・リポート脱退後、ニューヨークの幾つかのジャズ・クラブなどで演奏した貴重な音源。
気心知れた仲間と気楽に演奏を楽しんでいる様子が記録されている。
1987年9月21日、植物状態になり親族による話し合いの結果、ジャコの父ジャックにより人工呼吸器が外された。
悲壮な短い人生を思うと胸に迫る。
またギターのハイラム・ブロック (Hiram Bullock、1955年9月11日~2008年7月25日) は日本の堺市生まれのアメリカ合衆国のジャズ・フュージョンのギタリスト、惜しくも癌で亡くなってしまったが今でも熱狂的なファンがいる。
きっと天国で集まってギグしているにちがいない。
(青木高見)




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