青木高見のジャズコレクション Lem Winchester (vib) レム・ウインチェスター


略歴
Lem Winchester レム・ウインチェスター (Lem Winchester 1928年3月19日~1961年1月13日) はアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ヴィブラフォン奏者。
レム・ウインチェスターの略歴は元警察官。
趣味でジャズ・ヴィブラフォンを演奏していたがジャズ評論家レナード・フェザーの推薦でプロ入り。
ところが1961年、演奏先のインディアナポリスでロ(ル)シアン・ルーレットに興じ亡くなった。
警察官にもなった男がロ(ル)シアン・ルーレット、何とも皮肉な話。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Lem Winchester / Perform A Tribute To Clifford Brown (MVCJ-19014) Lem Winchester / Another Opus (OJCCD-1816-2)

---------------- Lem Winchester / Four Classic Albums (AMSC 1161) ----------------制作中
Lem Winchester Four Classic Albums (AMSC 1161) Lem Winchester / A Tribute To Clifford Brown Lem Winchester / Winchester Special Lem Winchester / Lem's Beat Lem Winchester / Another Opus

【以下コンテンツ】


Lem Winchester / Perform A Tribute To Clifford Brown (MVCJ-19014) Lem Winchester / Perform A Tribute To Clifford Brown (MVCJ-19014)

Recorded : October 8, 1958

Personnel :
Lem Winchester (vibraphone)
Ramsey Lewis (p)
El Dee Young (b)
Issac "Red" Holt (ds)

Song name :
01. Joy Spring
02. Where It Is
03. Sandu
04. Once in a While
05. Jordu
06. It Could Happen To You
07. Easy to Love
08. A Message from Boysie

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : レム・ウインチェスター (Lem Winchester 1928年3月19日~1961年1月13日) はアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ヴィブラフォン奏者。
LPは1958年10月8日の録音、アーゴ(Argo)LP-642番、8曲入り。
CDは発売元がユニバーサル・ビクター株式会社、ドン・ゴールド(Don Gild)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、小川隆夫氏による日本語解説、8曲入り、トランペッターのクリフォード・ブラウンへのトリビュート。
メンバーはヴィブラフォンがレム・ウインチェスター、ピアノがラムゼイ・ルイス、ベースがエル・ディー・ヤング、ドラムがアイザック・レッド・ホルト。
なぜ、クリフォード・ブラウンかというと、レム・ウインチェスターが学生時代一緒だったことに由来する。
クリフォード・ブラウンが交通事故で亡くなったのが1956年なので2年後に録音になる。
演奏は派手さを抑えた真摯なハード・バップ。
アルバム・ジャケットはスーツ姿の4人、カッコイイ。
レム・ウインチェスターの略歴は元警察官。
趣味でジャズ・ヴィブラフォンを演奏していたがジャズ評論家レナード・フェザーの推薦でプロ入りした。
ところが1961年、演奏先のインディアナポリスでロ(ル)シアン・ルーレットに興じ亡くなった。
警察官にもなった男がロ(ル)シアン・ルーレット、何とも皮肉な話。
(青木高見)





Lem Winchester / Another Opus (OJCCD-1816-2) Lem Winchester / Another Opus (OJCCD-1816-2)

Song number, Recorded :
#01-05 Rec:June 4, 1960
#06 rec:October 14, 1960

SOng number, Personnel :
[#01-05]
Lem Winchester (vib)
Hank Jones (p)
Frank Wess (fl)
Eddie Jones (b)
Gus Johnson (ds)

[#06]
Lem Winchester (vib)
Johnny Hammond Smith (hammond organ)
Eddie Mcfadden (g)
Wendell Marshall (b)
Bill Erskine (ds)

Song name :
01. Another Opus
02. Blues Prayer
03. The Meetin'
04. Like Someone In Love
05. Both Barrels
06. Lid Flippin'

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : レム・ウインチェスター (Lem Winchester 1928年3月19日~1961年1月13日) はアメリカ合衆国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・ヴィブラフォン奏者。
LPは1960年6月4日の録音プレスティッジ(Prestige)NJLP 8244,番、5曲入り。
CDは発売元がOJC、輸入盤、ジョー・ゴールドバーグ(Joe Goldberg)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、6曲目「Lid Flippin'」の1曲が追加され全6曲入り、6曲目は1960年10月14日の録音。
メンバーは。
1~5曲目がヴィブラフォンがレム・ウインチェスター、ピアノがハンク・ジョーンズ、フルートがフランク・ウエス、ベースがエディ・ジョーンズ、ドラムがガス・ジョンソン。
6曲目が1~5曲目がヴィブラフォンがレム・ウインチェスター、ハモンド・オルガンがジョニー・ハモンド・スミス、ギターがエディ・マクファーデン、ベースがウェンデル・マーシャル、ドラムがビル・アースキン。
LPで馴染んだ5曲、6曲目は蛇足に感じる。
一般評ではミルト・ジャクソンの「オパス・デ・ジャズ」の向こうを張ったとされるが、まったく別物。
レム・ウインチェスターがミルト・ジャクソンと張り合ったような音はどこにもない。
むしろ、のんびりと、おおらかなヴィブラフォン。
ジャズは、評とか噂にはとらわれず、自分の耳で聴くもの。
話は飛ぶがレム・ウインチェスターの経歴は元警察官、趣味でジャズ・ヴィブラフォンを演奏していたという。
趣味で、こんなに上手(うあ)い。
最初はプロになる気は、まったくなかったらしい。
ところがジャズ評論家レナード・フェザーの推薦でプロ入りした。
1961年、演奏先のインディアナポリスでロ(ル)シアン・ルーレットに興じて死亡。
演奏を聴いていても、どこに、そんなヤクザな性格があるのか想像できない。
春の暖かな陽だまりの様な、のどかで優しいヴィブラフォンの音が余計に切ない。
(青木高見)




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