青木高見のジャズコレクション Fats Waller (p) or Thomas Fats Waller ファッツ・ウォーラー


略歴
Fats Waller ファッツ・ウォーラー (Fats Waller 出生名:Thomas Wright Waller 1904年5月21日~1943年12月15日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク生まれのジャズピアニスト・オルガン奏者、歌手、作曲家、作詞家。
アルバムはファッツ・ウォーラーの音を再現した逸品。
大食漢であり太っていたので 「Fats(太っちょ)」 のニックネームがついた。
大和明著 「ベスト・ジャズ・ベスト・アルバム(音楽之友社)1990年3月初版」 にはこうある。
「ある夜、フレチャー・ヘンダーソンがメンバーと共にハーレムのハンバーガー屋に行くと、ファッツ・ウォーラーが困った顔をして坐っていた。
大食漢を以って知られていた彼は、この日12皿のハンバーガーを食べ終えたが、勘定が払えないで困っていたわけである。
「もし、金を払ってくれたら一皿につき一曲の僕の作品をあげましょう」と言った。
一週間たたぬうちヘンダーソン楽団は何曲も手に入れた。
こういうノンキな性格が20世紀最大のジャズ・ピアニストを死ぬまで金持ちにしなかった。」
ウェブサイトができたおかげで、簡単に本人の生前写真を見ることができるが、たしかにノンキそうな顔をしている。
演奏は、ラグタイムがジャズに発展していく過程の音を聴く事ができる。
たぶんこの先、こういった凄いミュージシャンは出てこないだろう。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
sell

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
The Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103)

【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


Thomas Fats Waller / Classic Jazz Solos From Rare Piano Rolls (BCD-104DDD) sell Thomas Fats Waller / Classic Jazz Solos From Rare Piano Rolls (BCD-104DDD)

Recorded : ?

Personnel :
Thomas Fats Waller (p)

Song name :
01. 18th Street Strut
02. If I Could Be With You
03. I'm Coming Virginia
04. 'Tain't Nobody's Bizness If I Do
05. Clearing House Blues
06. Squeeze Me
07. Snake Hips
08. Laughin' Cryin' Blues
09. You Can't Do What My Last Man Did
10. A New Kind Of Man With A New Kind Of Love For Me
11. Nobody But My Baby
12. Got To Cool My Doggies Now
13. Ain't Misbehavin'

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ファッツ・ウォーラー (Fats Waller 出生名:Thomas Wright Waller 1904年5月21日~1943年12月15日) はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク生まれのジャズピアニスト・オルガン奏者、歌手、作曲家、作詞家。
アルバムはファッツ・ウォーラーの音を再現した逸品。
大食漢であり太っていたので 「Fats(太っちょ)」 のニックネームがついた。
大和明著 「ベスト・ジャズ・ベスト・アルバム(音楽之友社)1990年3月初版」 にはこうある。
「ある夜、フレチャー・ヘンダーソンがメンバーと共にハーレムのハンバーガー屋に行くと、ファッツ・ウォーラーが困った顔をして坐っていた。
大食漢を以って知られていた彼は、この日12皿のハンバーガーを食べ終えたが、勘定が払えないで困っていたわけである。
「もし、金を払ってくれたら一皿につき一曲の僕の作品をあげましょう」と言った。
一週間たたぬうちヘンダーソン楽団は何曲も手に入れた。
こういうノンキな性格が20世紀最大のジャズ・ピアニストを死ぬまで金持ちにしなかった。」
ウェブサイトができたおかげで、簡単に本人の生前写真を見ることができるが、たしかにノンキそうな顔をしている。
演奏は、ラグタイムがジャズに発展していく過程の音を聴く事ができる。
たぶんこの先、こういった凄いミュージシャンは出てこない感じがする。
まさに時代が生んだ寵児(ちょうじ)といえる。
(青木高見)





TThe Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103) The Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103)

「ジャズ/ラグタイム (Ragtime)」 の頭文字 「R」 でリーダーは特に限定せず掲載。  →
「ジャズ/ユービー・ブレイク」 でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ジェイムス・ピー・ジョンソン」 でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/スコット・ジョプリン」 でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ジェリー・ロール・モートン」 でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ファッツ・ウォーラー」 でも同じ内容を掲載。  →

Recorded : 1917-1931

Personnel, Song number, Song name, Recorded :
[Jelly Roll Morton (p)]
01. Shreveport Stomp / 1924
02. Sweet Man / 1925
03. Tom Cat Blues / 1924

[Thomas Fats Waller (p)]
04. A New Kind Of Man WIth A New Kind Of Love For Me / 1924
05. Nobody But My Baby (Is Gettin' My Love) / 1927
06. Got To Cool My Doggies Now / 1923

[Scott Joplin (p)]
08. Weeping Willow Rag / 1916
07. Maple Leaf Rag / 1916
09. Something Doing / 1916

[James P Johnson (p)]
10. Steeplechase Rag / 1917
11. Twilight Rag / 1917

[Eubie Blake (p)]
12. Charleston Rag / 1917
13. It's Right Here For Youv / 1921
14. Fare Thee Honey Blues / 1921

[Jimmy Blythe (p)]
15. Mr. Freddie Blues Eubie Blake / 1926

[Jimmy Blythe and Charles Clark]
16. Regal Stomp (aka Bow To Your Papa) / 1931

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : 「ラグタイム (Ragtime)」 は1900年初頭にアメリカで生まれたピアノ奏法。
CDはバイオグラフ(BIOGRAPH)レーベルからのリリース、輸入盤、マイケル・モンゴメリー(Michael Montgomery)氏による英語ライナーノーツ、16曲入り。
メンバーは以下の通り。
・スコット・ジョプリン (Scott Joplin)
 1868年11月24日アメリカ合衆国 テキサス州 リンデン生まれ。
・ユービー・ブレイク (James Hubert Blake = Eubie Blake)
 1887年2月7日アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれ。
・ジェリー・ロール・モートン (Ferdinand "Jelly Roll" Morton)
 1890年9月20日アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。
・ジェイムス・ピー・ジョンソン (James Price Johnson)
 1894年2月1日アメリカ合衆国ニュージャージー州生まれ。
・ジミー・ブライス (Jimmy Blythe)
 1901年5月20日ケンタッキー州ルイビル生まれ。
・ファッツ・ウォーラー (Thomas Fats Waller)
 1904年5月21日アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
以上6名のジャズピアノ草創期の有名ミュージシャンが収録されている。
演奏はシンコペーションを多用した2拍子、「ズン」 「チャ」 の繰り返し。
主に左手は伴奏でベースの 「ズン」 とコードの 「チャ」 が交互に飛ぶ、右手はメロディーとコードを弾く。
語源は、リズムの微妙のズレから 「Ragged Time」 から 「Ragtime」 という説が一般化しているが正確な内容はわかっていない。
ジャズの系譜から見た場合、ラグタイムがジャズに発展していく過程の重要な位置をしめる。
1900代初頭、電気式録音機器がなかったため 「ピアノ・ロールという自動演奏ピアノ」 専用の紙に穴をあけた記録媒体が発明された。
当アルバムは、このロールの保存状態がよかったのが幸いし 「1910年製・スタインウェイ65/86 ノート・プレイヤー」 で再現された。
そのため内容はジャズ史の観点からも貴重といえる。
(青木高見)




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