Franco Ambrosetti (tp, flh) フランコ・アンブロセッティ
略歴
フランコ・アンブロセッティ (Franco Ambrosetti 1941年12月10日~) は、スイス・ルガーノ生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホーン奏者。
ルガーノはイタリア語圏であり、アンブロセッティは名前の示すとおり、イタリア系のスイス人。
父はジャズ・サックス奏者で、その影響で演奏家になった。
また、エットーレ・アンブロゼッティ&サンズ(乗用車やトラック、農業機械、また航空産業向けの金属ホイールを供給している会社)の重役の顔を持つ。
普通、二束の草鞋(わらじ)だと、どちらか一方は劣る場合が多いが、この人は別、演奏は完璧。
〈青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【以下コンテンツ】
Franco Ambrosetti / Movies (K32Y 6216)
Recorded : November 24-25, 1986
Personnel :
Franco Ambrosetti (tp, flh)
John Scofield (g)
Geri Allen (p, syn)
Michael Formanek (b)
Daniel Humair (ds)
Jerry Gonzalez (per)
Song name :
01. Summertime
02. Yellow Submarine
03. Chan's Song ( Never Said )
04. That Old Black Magic
05. Good Morning Heartache
06. Magnificent Seven
07. Falling In Love Again
08. Be A Brave Utopist
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランコ・アンブロセッティ (Franco Ambrosetti 1941年12月10日~) は、スイス・ルガーノ生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホーン奏者。
ルガーノはイタリア語圏であり、アンブロセッティは名前の示すとおり、イタリア系のスイス人。
父はジャズ・サックス奏者で、その影響で演奏家になった。
アルバムはフランコ・アンブロセッティ、1986年11月24日・25日の録音、原盤LPはエンヤ・レコード(Enja Records)・レーベルからのリリース。
CDは発売元がキングレコード株式会社、小川隆夫氏による日本語解説書付き。
通算5枚目の作品。
共演者は、ピアノとシンセがジュリ・アレン、ギターがジョン・スコフィールド、ベースがマイケル・フォーマンエック、ドラムがダニエル・ユメール、パーカッションがジェリー・ゴンザレス。
演目といい共演者といい、まったく意表を突かされる内容。
演目は、映画に、ちなんだものが集められているというが、まったく脈絡のないアンバランスな試みがアレンジと相まって、一般のイージーリスニングの映画音楽とは全く異なる。
フランコ・アンブロセッティの、たしかな技術と音楽性がジャズの新境地を切り開いた功績を知る事ができる。
トランペット、フリューゲルの音色は不思議な音色な魅力を持った音。
黒人にはない、やはりヨーロッパの音なのだが、決して軟弱ではなく人間的な温か味があり奥深い。
2曲目のビートルズの 「Yellow Submarine (イエローサブマリン)」 や、6曲目の 「Magnificent Seven (荒野の7人)」は思わず笑ってしまうが、本物のジャズに仕上がっているのには驚かされる。
(青木高見)
Franco Ambrosetti / Gin And Pentatonic (CRCJ-1020)
Recorded :
December 1-2, 1983 #01, #02, #04, #07 At Skyline Studios ,NYC,US (from Enja 4068 "Wings")
March 13-14, 1985 #03, #05, #06 At A and R Studios ,NYC,US (from Enja LP 4096 "Tentets")
Personnel :
Franco Ambrosetti (flh, tp)
Michael Brecker (ts)
Daniel Humair (ds)
[#03, #05, #06]
Recorded March 13-14, 1985
At A and R Studios ,NYC ,US
(from Enja LP 4096 "Tentets")
Tommy Flanagan (p)
Lew Soloff (tp)
Michael Mossman (tp)
Alex Brofsky (frh)
Steve Coleman (as)
Howard Johnson (tuba, bs)
Dave Holland (b)
[#01, #02, #04, #07]
Recorded December 1-2, 1983
At Skyline Studios ,NYC ,US
(from Enja 4068 "Wings")
Kenny Kirkland (p)
John Clark (frh)
Buster Williams (b)
Song name :
01. Miss,Your Quelcque Chose
02. More Wings For Wheelers
03. Yes Or No
04. Gin And Pentatonic
05. Autumn Leaves
06. Ode To A Princess
07. Atisiul
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : フランコ・アンブロセッティ (Franco Ambrosetti 1941年12月10日~) は、スイス・ルガーノ生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホーン奏者。
アルバムはフランコ・アンブロセッティ。
演目1、2、4、7曲目が1983年12月1日・2日。
3、5、6曲目が1985年3月13日・14日の録音、原盤LPはエンヤ・レコード・レーベルからのリリース。
すでにリリースされたアルバム 「ウィングス Wings / 1983 enja」 と 「テンテッツ Tentets / 1985 enja」 の2枚のアルバムが1枚になった。
CDは発売元が日本クラウン株式会社クラウンレコードからのリリース、アイラ・ギトラーの日本語翻訳解説書付き。
おもしろいのがアルバムタイトル、お酒の 「ジン・トニック」 をジャズ・スケールの 「ペンタ・トニック」 とシャレている。
共演者は、通しがテナーサックスがマイケル・ブレッカー、ドラムがダニエル・ユメール。
「テンテッツ Tentets / 1985 enja」 からの3曲目、5曲目、6曲目が。
ピアノがトミー・フラナガン、トランペットがルー・ソロフとマイケル・モスマン、フレンチホルンがアレックス・ブロフスキー、アルトサックスがスティーブ・コールマン、チューバとバリトンサックスがハワード・ジョンソン、ベースがデイヴ・ホランド。
「ウィングス Wings / 1983 enja」からの1曲目、2曲目、4曲目、7曲目が。
ピアノがケニー・カークランド、フレンチホルンがジョン・クラーク、ベースがバスター・ウイリアムス。
凄いのは、リーダー級の頭脳的なミュージシャンが集められている。
演奏は、極上なアンサンブルの上を、ふくよかなフランコ・アンブロセッティが舞う。
話は替り、2枚のアルバムの演目は以下の通り。
「ウィングス Wings」。
1. Miss, Your Quelque Shows
2. Gin And Pentatonic
3. Atisiul
4. More Wings For Wheelers
「テンテッツ Tentets」。
1. Yes or No
2. Rio Morena, Allegro Con Brio
3. Autumn Leaves
4. Ten and Eleven
5. Ode to a Princess
「テンテッツ Tentets」 の演目で 「Rio Morena, Allegro Con Brio」 「Ten and Eleven」 の2曲がこのCDでは外されている。
どうしても聴きたければ 「テンテッツ Tentets」 を入手するしかない。
尺の関係が、著作権の問題か、2枚を、そっくり合わせた全9曲だと元のアルバムが売れなくなるなど想像がふくらむ。
(青木高見)