Steve Coleman (as, vo) スティーブ・コールマン
略歴
スティーヴ・コールマン (Steve Coleman 1956年9月20日~) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
カサンドラ・ウィルソンやグレッグ・オズビーなどのアフリカ系アメリカ人の若手ミュージシャンと協力し 「M-BASE」 ムーブメントを作り出した。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Steve Coleman / Steve Coleman and Five Elements Sine Die (CBS/SONY 25DP 5087)
Recorded : 1987,1988
Personnel :
Steve Coleman (as)
James Weidman (p, key)
David Gilmore (g)
Graham Haynes (tp)
Robin Eubanks (tb)
Kevin Bruce Harris (b)
Marvin Smitty Smith (ds)
Cassandra Wilson (vo)
Special guest
Geri Allen (key)
Branford Marsalis (ts)
Gary Thomas (ts)
Greg Osby (as)
Jimmy Cozier (b)
Lonnie Plaxico (b)
Song name :
01. Destination
02. Cinema Saga
03. Soul Melange
04. Circle C
05. Proteus
06. Passage
07. First Sunrise
08. Ur-Beat
09. Dark To Light
10. Profile Man
11. Proteus Revamp
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メインコメント : スティーヴ・コールマン (Steve Coleman 1956年9月20日~) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
アルバムはスティーヴ・コールマン、1987年・1988年の録音、原盤LPはパンゲア(PANGAER)・レコード・レーベルからのリリース。
CDはCBS/SONYレーベルからのリリース、マーク・ラパポート氏による日本語解説書付き。
共演者は、ピアノがジェリ・アレン、トロンボーンがロビン・ユーバンクス、ドラムがマーヴィン・スミッティ・スミス、サックスがグレッグ・オズビーとゲイリー・トーマス、ヴォーカルがカサンドラ・ウィルソン他。
それぞれが若く強烈な個性の技巧派。
「M-Base」 の略は 「Macro Basic Array of Structured Extemporization」 。
1980年代後半からスティーヴ・コールマンやグレッグ・オズビーが中心になり提唱されてたジャズの理論を駆使して演奏を行った集団。
直訳すると 「構造化された即興の配列基本マクロ」 とあるが、個人的に今ひとつわかない。
ニューヨークを中心に活動していた 「M-Base」 のブルックリン派と、マルサリスのマンハッタン派と呼ぶらしい。
演奏は、あらゆる音楽の上に変拍子を中心に複雑なリズムとテンポを駆使し独自の構成力を特徴とするとある。
音楽に限ぎらず芸術全般にいえることだが、変革は、そのあとが問題だ。
そのあとを、どう展開してしていくかが一番むずかしく苦しいところ。
生みの苦しみより継続できるか、そこを見ていきたい。
よどみなく出るフレーズを聴いている限り、その心配はなさそうである。
(青木高見)
Steve Coleman / Strata Institute - Cipher Syntax (834 425-2)
Recorded : 1988
Personnel :
Steve Coleman (as)
Greg Osby (as, ss)
David Gilmore (g)
Bob Hurst (b)
Tani Tabbal (ds)
Marvin Smitty Smith (ds)
Song name :
01. Slang
02. Bed Sty
03. Turn Of Events
04. Decrepedius
05. Ihgnat Down
06. Micro-Move
07. Wild
08. Humantic
09. Abacus
10. Ihgnat
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メインコメント : スティーヴ・コールマン (Steve Coleman 1956年9月20日~) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
アルバムはスティーヴ・コールマン、1988年の録音、CDはJMTレーベルからのリリース、輸入盤。
JMTレーベルはドイツのレーベルで 「Jazz and Music Today」 の略。
アルバム・タイトルは 「サイファー・シンタックス」 、奇妙なタイトル。
個人的に、こう捉(とら)えている。
「サイファー」 とは、ラッパーやボクサーが路上等でセッションを行う際に自然発生的にできる人だかり、またはそれを目的とした集会の事だそうだ。
「シンタックス」 とは、これは 「構文」 という意味、具体的な文字が、どのように配列されているかに着目した概念を示す言葉。
配列が出てくると前作の 「Steve Coleman and Five Elements Sine Die」 の 「M-Base」 の a の Array(配列) とつながる。
C言語を少し、かじった事があるが、配列とは 「同じ型のデータを寄せ集めて、ひとかたまりにしたデータ構造」 の事。
真偽はわからないが、要は、同じ型が集まって自然発生的にヤル意味ではないかと・・・なんのこっちゃ。
同じ型とは、ステーブ・コールマンを中心に、オズビー、ギルモア、ハースト、タバル、スミッティーらの共演者の事だと思う。
このアルバムはクラブで人気があったという。
変則リズムが怪しく鼓動し、独特な浮遊感がある。
何回も聴いていると変に気持ち良くなってくるから不思議。
(青木高見)
Steve Coleman / Strata Institute - Transmigration (DIW-860)
Recorded : January 1991
Personnel :
Steve Coleman (as)
Von Freeman (ts)
Greg Osby (as, ss)
David Gilmore (g)
Kenny Davis (b)
Marvin Smitty Smith (ds)
Song name :
01. 3 Against 2
02. Mr. Lucky
03. Speake
04. Knowledge of Cult
05. If You Could See Me Now
06. Minor Step
07. Kahn
08. Jimdog
09. It's You
10. Thebes
※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : スティーヴ・コールマン (Steve Coleman 1956年9月20日~) はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのサックス奏者、作曲家。
アルバムはスティーヴ・コールマン、1991年1月の録音、CDは日本のディスク・ユニオン、DIWレーベルからのリリース、今井正弘氏による日本語解説書付き。
1988年のアルバム 「サイファー・シンタックス」 の延長線上にあるも更に改良されている。
理由は、チコ・フリーマンの父親ヴォン・フリーマン(Von Freeman (ts) の参加にあると思う。
双頭のコールマンとオズビーのアルトにフリーマンのテナーと3管。
フリーマンの参加は 「M-Base」 の経歴の中でも革新的な事と言える。
2曲目の 「Mr. Lucky」 はヘンリー・マンシーニの曲。
フリーマン無くしてストラータがマンシーニを扱うと夢にも思わなかった。
まだまだ躍進するブルックリン派を、もう少し見ていく事にしたい。
(青木高見)