青木高見のジャズコレクション Natalie Cole (vo) ナタリー・コール


略歴
Natalie Cole ナタリー・コール(Natalie Cole 出生名:Stephanie Natalie Maria Cole 1950年2月6日~2015年12月31日)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター。
ナット・キング・コールの実娘。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Natalie Cole / Take A Look (ELEKTRA 7559-61496-2) Natalie Cole / No More Blue Christmas' (ELEKTRA PRCD 9044-2) Natalie Cole / Holly And Ivy (7559-61704-2)

【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


Natalie Cole / Take A Look (ELEKTRA 7559-61496-2) Natalie Cole / Take A Look (ELEKTRA 7559-61496-2)

Release : 1993

Personnel :
Natalie Cole (vo)
Jeremy Lubbock (arr)
Jim Hughart (arr)
John Chiodini (arr)
John Clayton (arr)
Alan Broadbent (arr)
Marty Paich (arr)
Bill Holman (arr)
John Chiodini (g)
David ''Fathead'' Newman (sax)
Pete Christlieb (sax)
Dave Trigg (tp)
Herbie Hancock (p, e-p)
Clare Fischer (p)
Alan Broadbent (p)
Michael Melvoin (p)
Roger Kellaway (p)
Larry Bunker (vib, marimba)
Jeff Hamilton (ds)
Harold Jones (ds)
Robert Yancy (per)
Luis Conte (per)

Song name :
01. I Wish You Love
02. I'm Beginning To See The Light
03. Swingin' Shepherd Blues
04. Crazy He Calls Me
05. Cry Me A River
06. Undecided
07. Fiesta In Blue
08. I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life
09. Let There Be Love
10. It's Sand, Man
11. Don't Explain
12. As Time Goes By
13. Too Close For Comfort
14. Calypso Blues
15. This Will Make You Laugh
16. Lovers
17. All About Love
18. Take A Look

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ナタリー・コール(Natalie Cole 出生名:Stephanie Natalie Maria Cole 1950年2月6日~2015年12月31日)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター。
LPは1993年のリリース、発売元がエレクトラ(Elektra)7559-61496-1番、18曲入り、LP2枚組。
CDは発売元がエレクトラ(Elektra)、輸入盤、英語歌詞付き、トミー・リピューマ(Tommy LiPuma)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、18曲入り。
豪華オーケストラをバックにスタンダードを明るく唄ったナタリー・コール。
ビューは1975年なのでディスコグラフィーでは中程の作品になる。
アメリカではナット・キング・コールの実娘というだけでは決して一流にはなれない。
ましてジャズ・ヴォーカルとなると更に難しくなる。
よく聴くと、デビュー当時から比べると天賦の才に更に研鑽の跡がわかる。
本人しか解らない努力があったと思う。
やはり、どんな人生も簡単ではないことを教えてくれる。
前作「アンフォーゲッタブル」は父の力を借りたが、ここでは完全に1人立ち。
何しろ歌が輝いている。
2012年11月22日から28日までブルーノート東京に来て素晴らしい歌を存分に披露して帰っていった。
(青木高見)

〔2016年1月1日緊急追補〕
ナット・キング・コールの娘としても知られるグラミー授賞シンガーのナタリー・コールが、2015年12月31日に亡くなったことが発表された、65歳だった。
〔以下出典:yahoo!JAPAN NEWSより転記〕
【ナタリー・コールの逝去は、米時間で1月1日に報じられ、現地時間で12月31日の夜、ロサンジェルスの病院にて「長年の健康問題による様々な要因が重なった結果」亡くなったと、遺族が発表した。自叙伝の中で過去にドラッグを使用していたことを認めているナタリー・コールは、2008年7月にC型肝炎であること、また腎臓の病気も患っていることを発表し、2009年には腎移植手術を受けていた。こうした健康事情から、2008年頃からは病気等を理由にツアーや公演をキャンセルすることが度々あり、2008年6月の来日公演では車椅子でステージに上がるなど以前から体調が心配されていたが、その後ふたたび元気な姿をステージで披露するなど快復。2011年にはトニー・ベネットのグラミー授賞作『Duets II』に参加、2013年には5年ぶりの新作『Natalie Cole en Espanol』をリリースし、2015年もテリ・リン・キャリントンの最新作『The Mosaic Project: LOVE and SOUL』にゲスト参加するなど活動していたものの、2015年10月にはまた体調が悪化し、11月と12月に予定していた公演を全てキャンセルしていたところだった。
この訃報に、ナタリー・コールに影響を与えた存在でもあるアレサ・フランクリンは、「涙をこらえなくては。彼女がどれだけ辛い闘いを強いられてきたかを知っているから。長い、長い闘いでした。そして彼女はこの時代における最高の歌手のひとりでした」との声明を発表。また、『Duets II』で共演した米ポピュラー音楽界に君臨する大御所ボーカリストのトニー・ベネットは、「ナタリー・コールが亡くなったと聞いて、とても哀しい。私は彼女、そして彼女の父ナットとその家族と何年もの友情を築いていたから。ナタリーは類まれなジャズ・シンガーであり、彼女とレコーディングできたこと、何度か彼女とパフォーマンスできたことは光栄だった。とても愛らしく、心優しい人であり、彼女の死は本当に哀しい」とコメントした。“Finally Made Me Happy”で共演したメイシー・グレイなどのほか、チャカ・カーン、マックスウェル、レニー・クラヴィッツなど他にも多くのミュージシャンらが続々と追悼の言葉を綴っている。
近年はジャズ・シンガーのイメージの強いナタリー・コールだが、70~80年代はR&Bシンガーとして活躍し、当時の楽曲はカニエ・ウェストやジェイ・Z、ビヨンセが所属していたデスティニーズ・チャイルドなど、近年のヒップホップ~R&B作品でサンプリング/引用されている。
ジャズ界の偉人ナット・キング・コールと、デューク・エリントンの楽団歌手だったマリア・コールのあいだに1950年2月6日に生まれたナタリー・コールは、幼少期から偉大な音楽家たちに囲まれて育った影響もあって、11歳から本格的に歌うようになった。「ナット・キング・コールの娘」ということでジャズの道を進むことが期待されたが、アレサ・フランクリンやジャニス・ジョプリンの影響を受け、R&B~ソウルやロックに傾倒するようになり、Capitol Recordsと契約して1975年に『Inseparable』でR&Bシンガーとしてアルバム・デビュー。翌年のグラミー賞では最優秀新人賞などを獲得し、「ニュー・アレサ」などと呼ばれるなどその実力が認められるようになった。同年発表した2作目『Natalie』でもグラミー賞を手にするなど人気歌手としての地位を確立するが、80年代に入るとドラッグに手を出すようになり、かつての勢いを失っていった。
しかしリハビリを経て、1991年、これまでコンサート等でも父ナット・キング・コールの曲のカバーを要求されても断ってきたナタリーが、父との疑似デュエット作『Unforgettable… with Love』をリリースすると、これが大ヒット。このアルバム翌年のグラミー賞ではアルバム・オブ・ザ・イヤー、レコード・オブ・ザ・イヤーなどに輝き、全米だけで700万枚以上を売り上げる自身最大のヒット作となった。この“復活”後はジャズ・シンガーとして新たな成功を収めていった。また、2006年にはダラス・オースティンをプロデューサーに迎え、久々にR&B~ソウル色を打ち出した『Leavin'』を発表したほか、2013年にはラテン・ポップ作品『Natalie Cole en Espanol』をリリースするといった意欲的な姿勢を見せていた。
なお、ナット・キング・コールの妻で、ナタリー・コールの母であるマリア・コールは、2012年7月にがんのため89歳で亡くなっている。】
(青木高見)





Natalie Cole / No More Blue Christmas' (ELEKTRA PRCD 9044-2) Natalie Cole / No More Blue Christmas' (ELEKTRA PRCD 9044-2)

「ジャズ/ナタリー・コール」のリーダーアルバムとしています。  →
「クリスマス/ナタリー・コール」でも同じ内容を掲載しています。  →

Release : October 4, 1994

Personnel :
Natalie Cole (vo)
Robbie Buchanan (key)
Neil Stubenhaus (b)
Mike Baird (ds)
Paul Jackson, Jr. (g)

Song name :
01. No More Blue Christmas'

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メインコメント : ナタリー・コール(Natalie Cole 出生名:Stephanie Natalie Maria Cole 1950年2月6日~2015年12月31日)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター。
CDは1994年、エレクトラ・レーベルからのリリース、輸入盤。
アルバム「Natalie Cole Holly and Ivy」から「No More Blue Christmas'」のみのシングル・カット。
共演者はキーボードがロビー・ブキャナン、ギターがポール・ジャクソン, Jr.、ベースがニール・スチューベンハウス、 ドラムがマイク・ベアード。
90年代中期のトップ・スタジオ・ミュージシャンがバックを担当。
ナタリー・コール自身は血統も然ることながら、ここに来て円熟の味わいが備わる。
(青木高見)





Natalie Cole / Holly And Ivy (7559-61704-2) Natalie Cole / Holly And Ivy (7559-61704-2)

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Recorded : April, 1994

Released : October 4, 1994

Personnel :
Natalie Cole (prod, vo, p)

[Producers]
Tommy LiPuma #01-03, #06, #09, #12
Michael Masser #04
Gerry Goffin #04
Andre Fischer #05, #07-08, #10-11

[Personnel]
John Chiodini (g)
Paul Jackson, Jr. (g)
Philip Upchurch (g)
Alan Broadbent (p)
Cedar Walton (p)
Charles Floyd (p)
George Gaffney (p)
Terry Trotter (p, celeste)
Patrice Rushen (celeste, fender-rhodes, hammond-B-3)
Robbie Buchannan (key)
Jim Hughart (b)
Neil Stubenhaus (b)
Harold Jones (ds)
Mike Baird (ds)
Jeff Hamilton (ds)
Larry Bunker (per)
Brent Fischer (per)

[Background-vo]
Hilary Bonine
Josh Breslow
Rachel Brook
Blake Ewing
Jessica Frank
Megan Joyce
Gary Klarer
Janine Kamwene-Colquhoun
Alma Lira
Majorie Mejia
Arielle Ramos
Niki Rosenfield
Zan Tansey
Alberto Vasquez
Jason Yun
Julie Delgado
Tony Warren
Sandy Simmons
Catte Adams
Dorian Holley
Jacke Ward-Smith
Sally Stevens
Terry Stilnell-Haraton
Mary Mylan
Angie Jaree
Donna Davidson
Don Shelton
Gary Jones
David Joyce
Gene Morford
Bob Joyce
Kevin Dorsey
Katrina Perkins
・others

Song name :
01. Jingle Bells
02. Caroling, Caroling
03. The First Noel
04. No More Blue Christmas
05. Christmas Medley: Jingle Bell Rock, Winter Wonderland, Little Drummer Boy, I'll Be Home for Christmas
06. Merry Christmas Baby
07. Joy to the World
08. The Little Boy That Santa Claus Forgot
09. A Song for Christmas
10. Silent Night
11. The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)
12. The Holly and the Ivy

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ナタリー・コール(Natalie Cole 出生名:Stephanie Natalie Maria Cole 1950年2月6日~2015年12月31日)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター。
トミー・リピューマ (Tommy LiPuma 1936年7月5日~2017年3月13日) はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれの音楽プロデューサー、ヴァーヴ・ミュージック・グループ会長。
CDは1994年4月の録音、1994年10月4日のリリース、発売元がエレクトラ(Elektra)、輸入盤、英語歌詞付き、英語オリジナル・ライナーノーツ、12曲入り、クリスマス集。
メンバーはプロデューサーがトミー・リピューマ、バックが一流ミュージシャン。
1枚のCDを制作するのに、これだけの多くのプミュージシャン、バッキング・ヴォーカルが参加している。
これだけでも聴く価値がある。
ここに至り、ひとえに親のナット・キング・コールの七光りは払拭(ふっしょく)したと言ってあげたい。
それでも最後は悲惨な終焉を迎えた、いや、迎えざるをえなかった境遇を思うと何とも悲しい。
(青木高見)




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