青木高見のジャズコレクション Gilberto Gil (vo) ジルベルト・ジル


略歴
Gilberto Gil ジルベルト・ジル (Gilberto Gil 1942年6月26日~) はブラジルの音楽家、政治家。
音楽家としては、カエターノ・ヴェローゾとトロピカリア(トロピカリズモ)というムーヴメント、MPBを牽引した。
政治家としては、1988年よりサルヴァドールの市議会議員。
(青木高見)



【INDEX (コ・リーダーアルバム)】
Gilberto Gil - Ernie Watts / Afoxé With Gilberto Gil (POCJ-1082)

【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Gilberto Gil - Ernie Watts / Afoxé With Gilberto Gil (POCJ-1082) Gilberto Gil - Ernie Watts / Afoxé With Gilberto Gil (POCJ-1082)

「ジャズ/アーニー・ワッツ」のリーダーアルバムとしています。  →
「ジャズ/ジルベルト・ジル」でも同じ内容を掲載しています。  →

Release : 1991

Personnel :
Ernie Watts (ss, as, ts)
Gilberto Gil (vo, g, per)
Sharon Bryant (vo)
Kenny Kirkland (el-p, p, key)
Robert Sadin (key)
Dunn Pearson (key)
Marlon Graves (g)
Ray Bardani (syn-per)
Marcus Miller (b)
Eddie Gomez (b)
Mark Egan (b)
Victor Bailey (b)
Romero Lubambo (midi-g)
Jack De Johnette (kalimba, ds, key)
Café (per)
Manolo Badrena (per)
Mino Cinelu (per)
Frank Colon (per)
Tony Mola (per)

Song name :
01. The Green Giant, Part I
02. Show Me
03. You're My Thrill
04. From Japan
05. Meditation
06. Rituals of Spring
07. A Raça Humana
08. Free Afoxé
09. Gondwana
10. Oriente
11. The Green Giant, Part II
10. From Japan (Portuguese version)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アーニー・ワッツ(Ernie Watts 出生名:Ernest James Watts 1945年10月23日~)はアメリカ合衆国バージニア州ノーフォーク生まれのジャズ、R&Bのサックス奏者、作曲家、スタジオ・ミュージシャン。
ジルベルト・ジル(Gilberto Gil 1942年6月26日~)はブラジルの音楽家、政治家。
CDは1991年のリリース、CTIレコード(CTI Records)の音源、発売元がポリドール株式会社、マーク・ホルストン(Mark Holston)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、黒須千秋さんによるライナーノーツ和訳、英語・ブラジル語の歌詞、国安真奈さんによる歌詞対訳、10曲入り。
メンバーはサックスがアーニー・ワッツ、ヴォーカル、ギター、パーカッションがジルベルト・ジル、マーカス・ミラー、エディ・ゴメス、ケニー・カークランドほか。
打楽器の国ブラジルの一流ミュージシャンがほぼ全員招集されている事にアルバムの価値を感じる。
アーニー・ワッツとジルベルト・ジルの新しい音楽への挑戦。
タイトルの「afoxé」は「アフォシェ」と読むらしい。
人によっては「アフォーシェ」。
一般には瓢箪(ひょうたん)の周りに網とビーズを巻いた楽器をいう。
語源はアフリカ系ブラジル人の聖歌を現代的にしたのが「afoxés (アー・フォ・シェイズ)」
ブラジルの毎年行われるカーニバルの行列も「アフォシェ」と呼ぶ。
そこで奏でる独特のリズムも「アフォシェ」。
ついに楽器までもが「アフォシェ」になったらしい。
話は戻るが、そういえばジルベルト・ジルは頭で音楽するミュージシャン。
演目の8曲目「Free Afoxé」に「アフォシェ」のリズムを聴くことができる。
その他の曲はブラジル色は意外に色濃くない。
4曲目「From Japan」に至っては、時代錯誤のような歌詞、新幹線、サムライ、芸者と、ちょっと首をかしげたくる。
サザンオールスターズの「SAUDADE・真冬の蜃気楼」の歌詞の中に「アフォシェの魔法で逢いましょう」というのを思い出した。
今や現代音楽にもなった「アフォシェ」。
起源がアフロ・ブラジルの宗教音楽なので魔法の意味と受け止めたほうがよさそうだ。
「アフォシェ」を引用してくるサザンオールスターズの桑田さんは、やはり勉強家なのかもしれない。
(青木高見)




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