青木高見のジャズコレクション Gilberto Gil (vo) ジルベルト・ジル


略歴
Gilberto Gil ジルベルト・ジル (Gilberto Gil 1942年6月26日~) はブラジルの音楽家、政治家。
(青木高見)

【INDEX (コ・リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Gilberto Gil & Ernie Watts / Afoxé With Gilberto Gil Gilberto Gil & Ernie Watts / Afoxé With Gilberto Gil

(注) このアルバムはアーニー・ワッツのリーダーアルバム扱いとしています。
そのためリーダーの 「 Ernie Watts 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Release : 1991

Personnel :
Ernie Watts (sax)
Gilberto Gil (vo, g)
Robert Sadin (key)
Dunn Pearson (additional:key)
Sharon Bryant (vo)
Marlon Graves (g)
Ray Bardani (syn-per)
Marcus Miller (b)
Kenny Kirkland (el-p)
Romero Lubambo (midi-g)
Mark Egan (b)
Victor Bailey (b)
Frank Colon (per)
Jack DeJohnette (kalimba, ds)
Eddie Gomez (b)

Song name :
01. The Green Giant, Part I
02. Show Me
03. You're My Thrill
04. From Japan
05. Meditation
06. Rituals of Spring
07. A Raça Humana
08. Free Afoxé
09. Gondwana
10. Oriente
11. The Green Giant, Part II
10. From Japan (Portuguese version)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : アーニー・ワッツ (Ernie Watts 出生名 : Ernest James Watts) 1945年10月23日~) はアメリカ合衆国バージニア州ノーフォーク生まれのジャズ、R and B、サックス奏者、作曲家。
ジルベルト・ジル (Gilberto Gil 1942年6月26日~) はブラジルの音楽家、政治家。
アルバムはアーニー・ワッツとジルベルト・ジル、1991年のリリース。
その他共演者は、マーカス・ミラー、エディ・ゴメス、ケニー・カークランドほか。
ジルベルト・ジルなので、ブラジル風の爽やかなリズムとサックスを想像していたが、それはハズレた。
2人の新しい音楽への挑戦の様だ。
タイトルの 「afoxé」 は 「アフォシェ」 と読むらしい。
人によっては 「アフォーシェ」。
一般には、瓢箪(ひょうたん)の周りに、網とビーズを巻いた楽器をいう。
語源は、アフリカ系ブラジル人の聖歌を、現代的にしたのが 「afoxés (アー・フォ・シェイズ)」
ブラジルの毎年行われるカーニバルの行列も 「アフォシェ」 と呼ぶ。
そこで奏でる独特のリズムも 「アフォシェ」。
ついに、楽器までもが 「アフォシェ」 になったらしい。
話は戻るが、そういえばジルベルト・ジルは、頭で音楽するミュージシャン。
演目の8曲目 「Free Afoxé」 に 「アフォシェ」 のリズムを聴くことができる。
その他の曲は、ブラジル色は色濃くない。
4曲目の 「From Japan」 に至っては、時代錯誤のような歌詞、新幹線、サムライ、芸者と、ちょっと首をかしげたくる。
つまり、アーニー・ワッツが、どうしてもジルベルト・ジルと共演し、新しいものを作りたかっただけの1枚か。
サザンオールスターズの 「SAUDADE・真冬の蜃気楼」 の歌詞の中に 「アフォシェの魔法で逢いましょう」 というのを思い出した。
今や、現代音楽にもなった 「アフォシェ」。
起源がアフロ・ブラジルの宗教音楽なので、魔法の意味があるのかもしれない。
ここら引用してくるサザンオールスターズの桑田さんは、やはり勉強家なのかもしれない。
(青木高見)




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