Randy Weston (p) ランディ・ウェストン
略歴
ランディ・ウェストン (Randy Weston 1926年4月6日~) 両親はジャマイカ生まれ、本人はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト。
アフリカっぽい演奏は、1961年からアフリカに何度も行き全土を回る。
はては、1967年にアフリカに移住しモロッコでクラブを経営。
1975年にアメリカに戻って演奏活動を行う。
セロニアス・モンクに近いが亜流ではなくランディ・ウェストン独自の古武士の様な精神が音になる。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【以下コンテンツ】
Randy Weston / The Modern Art Of Jazz
Recorded :
November 21, 1956 #02, #04, #06
November 22, 1956 #01, #03, #05, #07-#09
Personnel :
Randy Weston (p)
Ray Copeland (tp) #02, #04, #06
Cecil Payne (bs, as) #02, #04, #06, #07
Ahmed Abdul-Malik (b)
Wilbert G.T. Hogan (ds) #02, #04, #06
Willie Jones (ds) #01, #03, #05, #07-#09
Song name :
01. Loose Wig
02. Run Joe
03. A Theme for Teddy
04. In a Little Spanish Town
05. Don't Blame Me
06. J. K. Blues
07. Well, You Needn't
08. How High The Moon
09. Stormy Weather
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メインコメント : ランディ・ウェストン (Randy Weston 1926年4月6日~) 両親はジャマイカ生まれ、本人はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区生まれのジャズ・ピアニスト。
アルバムはランディ・ウェストン、1956年11月21日・22日の録音、ドーン (dawn) ・レーベルからのリリース。
共演者は、トランペットがレイ・コープランド、バリトンサックスがセシル・ペイン、ベースがアーマッド(アーメド)・アブドゥル・マリク、ドラムがウィルバート・GT・ホーガンとウィリー・ジョーンズ。
個性の強い共演者が集っている。
そういえばトランペットのレイ・コープランドは、セロニアス・モンクのアルバム 「Monk's Music」 に参加。
ドラムのウィリー・ジョーンズは、チャールズ・ミンガスの 「直立猿人」 に参加。
モダン・アートとは 「近代美術、現代美術、主として抽象主義・超現実主義などの新傾向の美術作品」。
屁理屈だが、いつの時代も、今を現代とすれば一瞬で過去になる。
アルバムは、この時代にランディ・ウェストンが表現したモダン・アート。
父親がパナマ生まれなので、曲に時おりジャマイカっぽさと、セロニアス・モンクの香りが混ざり合う。
ここではサックスのセシル・ペインが少し引いて吹いて、トランペットのレイ・コープランドが強く吹いて、その強弱が、さながら絵画でいう対比を感じる。
ランディ・ウェストンは、セロニアス・モンクに直に会って、この道に進むことを決意したという。
勘違いしていけないのは、ランディ・ウェストンはモンクの亜流ではない。
独自のスタイルを十二分持つミュージシャン。
ジャズ評論家の油井正一氏が、実際にランディ・ウェストンを目の前で見そうだが背の高さに驚いた逸話がある。
聴き終わった後の少し違った清々しさは何なのだろう。
(青木高見)