青木高見のジャズコレクション Bennie Wallace (ts) ベニー・ウォーレス


略歴
Bennie Wallace ベニー・ウォレス(Bennie Wallace 出生名:Bennie Lee Wallace Jr. 1946年11月18~)はアメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガ生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
ジャズ以外のジャンルでも活躍している。
(青木高見)



【INDEX (リーダーアルバム)】
Bennie Wallace / Twilight Time (CP32-5256) Bennie Wallace / The Old Songs (AQ-CD1017)

【以下コンテンツ】


Bennie Wallace / Twilight Time (CP32-5256) Bennie Wallace / Twilight Time (CP32-5256)

Released : 1985

Personnel :
Bennie Wallace (ts)
Dr. John (p, org)
Ray Anderson (tb)
John Scofield (g)
Stevie Ray Vaughan (g) #01, #06
Eddie Gomez (b)
Bob Cranshaw (el-b) #01, #06
Bernard Purdie (ds) #01, #07
Chris Parker (ds) #03, #06, #08-09
Jack DeJohnette (ds) #02, #04-05

Song name :
01. All Night Dance
02. Is It True What They Say About Dixie?
03. Sainte Fragile
04. Tennessee Waltz
05. Fresh Out
06. Willie Mae
07. Trouble In Mind
08. Saint Expedito
09. Twilight Time

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ベニー・ウォレス(Bennie Wallace 出生名:Bennie Lee Wallace Jr. 1946年11月18~)はアメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガ生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
LPは1985年のリリース、ブルーノート(Blue Note)BT 85107番、9曲入り。
CDは発売元が東芝EMI株式会社、詳しい英語ライナーノーツなし、岩浪洋三氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーはテナーサックスがベニー・ウォレス、ピアノとオルガンがドクター・ジョン、ギターがジョン・スコフィールドとスティーヴィー・レイ・ヴォーン、トロンボーンがレイ・アンダーソン、ベースがエディ・ゴメスとボブ・クランショー、ドラムがバーナード・パーディ、クリス・パーカー、ジャック・デジョネット。
演奏はジャズというよりポップス調。
ベニー・ウォレスの生まれた場所は、テネシー州チャタヌーガ。
その地域特性は北はケンタッキー、南はミシシッピとアラバマ、ニューオリンズは、その先にある。
ベニー・ウォレスが生まれた土地「チャタヌーガ」、語源は、この地に先住したインディアン部族のチェロキー族の言葉で「岩が迫り来る場所」だという。
共演者にドクター・ジョンがいる、これらで南部の香りがしないはずがない。
実際、アルバムのベニー・ウォレスからは、数多くのテナーを吸収してきた音、ドルフィやアイラーの息吹も感じる。
暗中模索、常に走り続けるベニー・ウォレス、新生ブルーノートで腕だめしと言ったところか。
4曲目「テネシー・ワルツ(Tennessee Waltz)」は、こういうのもありか。
(青木高見)





Bennie Wallace / The Old Songs (AQ-CD1017) Bennie Wallace / The Old Songs (AQ-CD1017)

Recorded : January 18-20, 1993

Personnel :
Bennie Wallace (ts)
Lou Levy (p) #02, #06, #08
Bill Huntington (b)
Alvin Queen (ds)

Song name :
01. I Hear A Rhapsody
02. My One And Only Love
03. When You Wish Upon A Star
04. I Love You
05. At Lulu White's (Blue's Yamashita)
06. What's New?
07. Love Letters
08. Skylark
09. Dancing In The Dark

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ベニー・ウォレス(Bennie Wallace 出生名:Bennie Lee Wallace Jr. 1946年11月18~)はアメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガ生まれのジャズ・テナーサックス奏者、作曲家。
LPは1993年1月18日~20日の録音、オーディオ・クエスト・レコード(Audio Quest Music)AQ-LP1017番、8曲入り。
CDは発売元がオーディオ・クエスト・レコード(Audio Quest Music)、輸入盤、ビル・コールハース(Bill Kohlhaase)氏と、ジミー・ロウルズ(Jimmy Rowles)による英語オリジナル・ライナーノーツ、6曲目「What's New?」の1曲が追加され全9曲入り。
メンバーはテナーサックスがベニー・ウォレス、ピアノがルー・レヴィ、ベースがビル・ハンティントン、ドラムがアルビン・クイーン。
特にジャズに関しては、自分のやりたい事が、世間の高評価や人気につながる事は少ない。
プロはメシを食っていかなければならない。
そう考えるとジャズ以外、どの世界も同じといえ。
ベニー・ウォレス、活動の半ばで映画音楽の制作に携わって一線から退いてた。
その後、音楽業界に再び返り咲いた。
アルバム「Twilight Time」以後、どう変化したか興味がわく。
どの、アルバムを次に聴こうかと迷った末、選んだのがこのCD。
聴いてみると、自分の音への一徹な探求心が伝わってくる。
渋いベテラン勢をバックに付けている。
選曲もスタンダード中心にしたのも悩んだ結果から出てきた答えかもしれない。
ベニー・ウォレ、こんなにも上手いのに、何か損している様に感じてならない。
それが今ひとつ不安感をつのらせる。
冒頭で述べた「特にジャズに関しては、自分のやりたい事が、世間の高評価や人気につながる事は少ない」と重なる。
芸術家に言える課題で、これを乗り越えて、はじめて一段階上れる。
自分も聴くだけだが、それを解るまで時間をかけてジャズを聴き続けていきたい  。
(青木高見)




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