Bev Kelly (vo) ベヴ・ケリー
略歴
ベヴ・ケリー(Bev Kelly 出生名:Beverly Wolfe Kelly 1934年6月6日~)はアメリカ合衆国オハイオ州リットマン生まれの女性ジャズ歌手、作曲家、ボーカルコーチ。
(青木高見)
【INDEX (リーダーアルバム)】
【INDEX (共演アルバム)】
【以下コンテンツ】
Bev Kelly / In Person (VICJ-23698)
LP recording date : April 8, 1966
Personnel :
Bev Kelly (vo)
Flip Nunez (p)
Pony Poindexter (as)
Johnny Allen (b)
Tony Johnson (ds)
Song name :
01. Long Ago And Far Away
02. Then I'll Be Tired Of You
03. My Foolish Heart
04. Night And Day
05. It Never Entered My Mind
06. Just Friends
07. Body And Soul
08. Love Letters
09. This Is Always
10. Falling In Love With Love
11. My Funny Valentine
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メインコメント : ベヴ・ケリー(Bev Kelly 出生名:Beverly Wolfe Kelly 1934年6月6日~)はアメリカ合衆国オハイオ州リットマン生まれの女性ジャズ歌手、作曲家、ボーカルコーチ。
LPは1960年10月14日の録音、リヴァーサイド・レコード(Riverside Records)RLP345番、11曲入り、サンフランシスコのナイトクラブ「カフィー・ギャラリー」でのライブ。
CDは発売元がビクター音楽産業株式会社、英語歌詞付き、オリン・キープニュース(Orrin Keepnews)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、青木啓氏による日本語解説、11曲入り。
同じ女性ジャス歌手で「Beverly Kenney (1932年1月29日~1960年4月13日)ニュージャージー州ハリソン生まれ」がいる。
「ビバリー(Beverly)」が同じで、ケリーかケニーの違いだが、まぎらわしいので「ベヴ」にした逸話がある。
メンバーはヴォーカルがベヴ・ケリー、ピアノがフィリップ・ヌニス、アルト・サックスがポニー・ポインデクスター、ベースがジョニー・アレン、ドラムがトニー・ジョンソン。
ライブで拍手の数から20人そこそこの、小さなカフェの様だ。
思ったより録音状態がいい、ただ曲毎に切れるのが惜しい。
ジャズライブは次の曲に流れていく間が魅力があっていい、ただCDなのでしかたない。
歌唱は声量がなく音域も狭く声質もハスキーなのだがチャーミング。
昔の進路指導だったら、歌手になりたいと言ったら失格だろうがジャズは違う、まず個性が優先される。
演目はスタンダードを中心の11曲。
本人は活動途中、消息が途絶(とだ)えた。
その後の消息を何とかウェブで調べると、1963年に心理学の博士号を取得し現在精神療法医になったとある。
ジャズをやって薬で命を落とすケースが多い中、誠にりっぱな話だ。
昔このLPは中古でも2万円の高値が付いた、今はCD化され楽に安価で手に入る。
昔の女性ヴォーカル・コレクターは、こういうディスクを人知れず、こっそりと楽しんでいたのだ。
(青木高見)