青木高見のジャズコレクション Louis Van Dyke (p) ルイス・ヴァン・ダイク


略歴
Louis Van Dyke ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
オランダで数少ないジャズ・ピアニスト、静謐(せいひつ)なピアノ。
日本では女性歌手のアン・バートンのアルバム「ブルー・バートン」「バラード・アンド・バートン」のバックで端正なピアニストで知名度が上がった。
オランダ音楽の功績により「Knight of the Order of the Netherlands Lion(オランダ獅子勲章)」の名誉称号を授与された。
(青木高見)



【INDEX (リーダー・アルバム)】
Louis Van Dyke / Trio Quartet (SICP 4288) Louis Van Dijk / When A Man Loves A Woman (SICP 4069) Louis Van Dyke / Pavane (SICP-4225) Louis Van Dijk / Nightwings (SICP 4068) Louis Van Dyke Ballads In Blue (MYCJ-30323) Louis Van Dyke The Summer Knows (MYCJ30430)

【INDEX (共演アルバム)】



【以下コンテンツ】


Louis Van Dyke /Trio Quartet (CBS-62411) Louis Van Dyke /Trio Quartet (CBS-62411)

Recorded : June 17-18, 1964

Released :

Personnel :
Louis Van Dyke (p)
Carl Schulze (vib) A1, A3, B2, B4
Jacques Schols (b)
John Engels (ds)

Song name :
01. Mineut Circa 61
02. Blues For Robin-Mark
03. Bilda's Uneven Mood
04. Nicolette
05. Bluesette
06. That's All
07. What Is This Thing Called Love?
08. Blues For Carl

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1964年6月17日・18日の録音、発売元がCBS(CBS)62411番、8曲入り、ファース・トアルバム。
以下、LPの演目と作曲者。
A1. Mineut Circa 61 / Bob Brookmeyer
A2. Blues For Robin-Mark / Jacques Schols
A3. Hilda's Uneven Mood / Louis Van Dyke
A4. Nicolette / Louis Van Dyke
B1. Bluesette / Toots Thielemans
B2. That's All / Alan Brandt, Bob Haymes
B3. What Is This Thing Called Love / Cole Porter
B4. Blues For Carl / Louis Van Dyke
CDは発売元が株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、CBS(CBS)による英語オリジナル・ライナーノーツ、原田和典氏による日本語解説、8曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ビブラフォンがカール・シュルツェ、ベースがジャック・ショールス、ドラムがジョン・エンゲルス。
ファースト・アルバムなのに、すでに完成されていて個性が光る。
演目も吟味されスタンダード中心に自分の3曲を披露。。
ちなみにベースのジャック・ショールスはエリック・ドルフィーのアルバム「ラスト・デイト(Last Date)Rec:June 2, 1964」に参加していた。
1964年6月2日の録音なので、当アルバムの数日前の参加という事が興味を引く。
(青木高見)





Louis Van Dijk / When A Man Loves A Woman Louis Van Dijk / When A Man Loves A Woman (SICP 4069)

Recorded : June 24-25, 1968

Personnel :
Louis Van Dijk (p)
Jacques Schols (b)
John Engels (ds)

Song name :
01. When A Man Loves A Woman
02. With A Little Help From My Friends
03. She's Loving Home
04. Mercy, Mercy, Mercy
05. My Funny Valentine
06. A Whiter Shade Of Pale
07. Willow Weep For Me
08. Once Upon A Summertime
09. Round Midnight
10. Waltz For Debby

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1968年6月24日・25日の録音、発売元がCBS(CBS)S7-63833番、10曲入り、邦題「男が女を愛する時」。
CDは発売元が株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、輸入盤、ピート・ヴェヌダー(Pete Venudor)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、原田和典氏による日本語解説、10曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ベースがジャック・ショールス、ドラムがジョン・エンゲルス。
特にルイス・ヴァン・ダイクが選んだジャンルを越えた幅広い演目がユニーク。
以下、演目の邦題と作曲者。
01. When A Man Loves A Woman(男が女を愛する時) / C.Lewis・A Wright 
  1994年制作のアメリカ合衆国の恋愛映画の主題歌をソウルのパーシー・スレッジが歌ってヒット。
  また、ジャズではウエス・モンゴメリー「A Day In The Life」でもカバーされた。
02. With A Little Help From My Friends / John Lennon・Paul McCartney ビートルズ
03. She's Loving Home / John Lennon・Paul McCartney ビートルズ
04. Mercy, Mercy, Mercy / Joe Zawinul ジョー・ザヴィヌル
05. My Funny Valentine / Lorenz Hart Richard Rodgers
06. A Whiter Shade Of Pale(青い影) / Keith Reid・Gary Brooker プロコル・ハルム
07. Willow Weep For Me(柳よ泣いておくれ) / Ann Ronell
08. Once Upon A Summertime / MIchel Legrand・Eddy Marnay ミシェル・ルグラン
09. Round Midnight / Thelonious Monk セロニアス・モンク
10. Waltz For Debby / Bill Evans ビル・エヴァンス
2曲目「With A Little Help From My Friends」、3曲目「She's Loving Home」はビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」から。
6曲目「A Whiter Shade Of Pale 邦題:青い影」はプロコム・ハルム。
9曲目「Round Midnight」はセロニアス・モンク、10曲目「Waltz For Debby」はビル・エヴァンス。
原曲の美しさも残しつつ個性を光らせる絶妙な匙加減(さじかげん)が素晴らしい。
(青木高見)





Louis Van Dyke / Pavane (SICP-4225) Louis Van Dyke / Pavane (SICP-4225)

Recorded : 1969

Personnel :
Louis Van Dyke (p)
Jacques Schols (b)
John Engels (ds)
[Guest]
Ann Burton (vo)

Song name :
01. Pavane
02. Catherine's Theme
03. The Windmills Of My Mind
04. By The Time I Get To Phoenix
05. The Fool On The Hill
06. Sweet Georgie Fame
07. I Will Wait For You
08. Django
09. What The World Needs Now Is Love

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メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1969年の録音、発売元がCBS(CBS)S7-63811番、9曲入り。
CDは発売元が株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ、英語ライナーノーツなし、高田敬三氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ベースがジャック・ショールス、ドラムがジョン・エンゲルズ、ゲスト・ヴォーカルがアン・バートン。
演奏が素晴らしいのは、もちろんだ吟味された演目に注目したい。
BGM的になりやすが演目だがジャズの王道を外さない。
この絶妙な演奏形態はアメリカには無いセンス。
個人的にマイ・フェイバリット・ジャズがオランダ人だった事が意外。
話は逸れるが、オランダというと徳川時代のリーフデ号に乗って来たヤン・ヨーステン(銀座の八重洲に在住)。
ウイリアム・アダムス(三浦按針)、長崎の出島、オランダ東インド会社、幕末の蘭学など日本とのかかわりの歴史は古い。
場所は離れていても、オランダとは通じ合うものが同じの様な気がする。
以下、演目の邦題を明記した。
01. パヴァーヌ / ガブリエル・フォーレ(Gabriel Faure)
02. カトリーヌのテーマ / フランシス・レイ(Francis Lai)
03. 風のささやき / ミッシェル・ルグラン(Michel Legrand)
04. 恋はフェニックス / ジム・ウェブ(Jim Webb)
05. フール・オン・ザ・ヒル / ビートルズ(John Lennon, Paul McCartney)
06. スウィート・ジョージィ・フェイム / ブロッサム・ディアリー(Blossom Dearie)
07. アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー / ミッシェル・ルグラン(Michel Legrand)
08. ジャンゴ / ジョン・ルイス(John Lewis)
09. 世界は愛を求めている / バート・バカラック(Burt Bacharach)
クラシックのフォーレ、イージーリスニングのミッシェル・ルグラン。
ビートルズ、グレン・キャンベル、ジム・ウェブの「恋はフェニックス」。
そしてジャズに回帰し、ジョン・ルイス、何とブロッサム・ディアリーを引っ張てきた。
(青木高見)





Louis Van Dijk / Nightwings (SICP 4068) Louis Van Dijk / Nightwings (SICP 4068)

Recorded : 1980

Personnel :
Louis Van Dijk (p)
Niels Henning Orsted Pedersen (b)
Terry Silverlight (ds)

Song name :
01.Were All Alone
02.Someone To Watch Over Me
03.Whisper Not
04.You And Me (We Wanted It All)
05.Cartes Postales
06.Nightwings
07.Cavatina
08.Close Enough For Love
09.La Granja

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
LPは1980年の録音、発売元がCBS(CBS)84476番、9曲入り。
CDは発売元が株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、ジョン・J・ヴィス(John J. Vis)氏による英語オリジナル・ライナーノーツ、原田和典氏による日本語解説、9曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ベースがニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン、ドラムがテリー・シルヴァーライト。
元々、クラシック出身のピアニストなので素養がいたる所に出るが、それが嫌味にならない。
引き合いに出すがサイラス・チェスナットもアメリカのクラシック出身のジャズ・ピアニストだがクラシックが弾けます的で鼻に付く。
この2人の違いは、どこにあるのか、クラシック出身だからといって曲の一部をクラシックで弾いたらダメ。
クラシックの素養を体の一部に残し、聴くのは王道のジャズである事。
この雑妙な塩梅にある。
ジャック・ルーシェはフランスのピアニストだが、こちらは嫌みなく聴ける。
欧州人とアメリカ人のジャズに対する解釈の違いは明らかだが。
アメリカで生まれたジャズが欧州に渡り、すでに相当な期間が経った。
独自に進化するのも当然。
以下、演目の邦題と出典を明記した。
01. ウィアー・オール・アローン / ボズ・スキャッグスの名曲「二人だけ」
02. サムワン・ウォッチ・オーヴァー・ミー / ガーシュイン兄弟のスタンダード
03. ウィスパー・ノット / ジャズのスタンダード・ナンバー、ベニー・ゴルソンの曲
04. ユー・アンド・ミー / ピーター・アレンとキャロル・ベイヤー・セイガーがフランク・シナトラに書き下ろす
05. 葉書 / 日本未公開フランス映画「JAMAIS PLUS TOUJOURS」より
06. ナイト・ウィングス / クラウス・オガーマンの曲
07. カヴァティーナ / 映画「ディア・ハンター」より
08. クロース・イナフ・フォー・ラヴ / 映画「アガサ / 愛の失踪事件」より
09. ラ・グランハ / ルイス・ヴァン・ダイクのオリジナル
バラエティに富んだ選曲が実にユニーク。
(青木高見)





Louis Van Dyke / Ballads In Blue (MYCJ-30323) Louis Van Dyke / Ballads In Blue (MYCJ-30323)

Recorded : October 11 and 12, 2004

Personnel :
Louis Van Dyke (p)
Edwin Corzilius (b)
Frits Landesbergen (ds)

Song name :
01. Go Away Little Girl
02. The Shadow Of Your Smile
03. I Can't Give You Anything But Love
04. Round Midnight
05. Where Were You
06. Estate
07. The Summer Knows
08. More Than You Know
09. Chez Regine
10. Triology
11. Gone With The Wind
12. Liz Anne
13. It Might As Well Be Spring

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
CDは2004年10月11日・12日の録音、販売元がポニー・キャニオン、発売元が株式会社エム・アンド・アイ・カンパニー、発売元が英語ライナーノーツなし、中山智広氏による日本語解説、13曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ベースがエドウィン・コージリアス、ドラムがフリッツ・ランデスバーゲン。
誇張のないシックで上品なピアノ・トリオ。
個人的に求めてきたジャズ・ピアノに巡り会えた気がする。
今までジャズを聴いてきてジャズを生んだ国アメリカから見て日本は海外。
オランダもブラジルもアメリカからは海外。
その海外のジャズ・リスナーが聴きたいジャズは、1世紀経過した今、もうアメリカでなくても良い時代になる。
以下、演目の邦題と作曲者を明記した。
01. ゴー・アウェイ・リトル・ガール / C.King, G.Goffin
02. いそしぎ / J.Mandel
03. 捧ぐるは愛のみ / J.McHugh
04. ラウンド・ミッドナイト / T.Monk
05. ホェア・ワー・ユー / F.Landesbergen
06. エステータ / B.Martino
07. おもいでの夏 / M.Legrand
08. モア・ザン・ユー・ノウ / V.Youmans
09. シェ・レジーヌ / L.van Dijk
10. トリオロジー / L.van Dijk
11. ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド / H.Magidson, A.Wrubel
12. リズ・アン / C.Tjader
13. 春の如く / R.Rodgers
(青木高見)





Louis Van Dyke / The Summer Knows (MYCJ30430) Louis Van Dyke / The Summer Knows (MYCJ30430)

Recorded : April 10, 2007

Personnel :
Louis Van Dijk (p)
Edwin Corzillius (b)
Frits Landesbergen (ds)

Song name :
01. A Lovely Way To Spend An Evening
02. Once Upon A Summertime
03. I Will Wait For You (Les Parapluies De Cherbourg)
04. The Summer Knows
05. The Windmills Of Your Mind
06. A Man And A Woman
07. Here's That Rainy Day
08. In The Wee Small Hours Of The Morning
09. Younger Than Springtime
10. I Can Sing A Rainbow
11. Black Orpheus
12. Yokohama Waltz
13. You've Changed

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : ルイス・ヴァン・ダイク(Louis Van Dyke 本名:Arnold Louis Van Dyke 1941年11月27日~2020年4月12日)はオランダ・アムステルダム生まれのジャズ・ピアニスト。
CDは2007年4月10日の録音、販売元がポニー・キャニオン、発売元が株式会社エム・アンド・アイ・カンパニー、英語ライナーノーツなし、柴田浩一氏による日本語解説、13曲入り。
メンバーはピアノがルイス・ヴァン・ダイク、ベースがエドウィン・コージリアス、ドラムがフリッツ・ランデスバーゲン。
次のアルバムはいつリリースされるのかと思っていた中、ちゃんとリリースされた。
アルバム・ジャケットは、画家モネの1886年の作品「日傘をさす女(右向き)」、別名「顔のない女」。
モネの、この「日傘をさす女」は3種類ある。
アルバム・ジャケッで使用されているのは、顔が右向きの「日傘をさす女」で2番目の妻アリスとされている。
最初書かれたのは、顔が左向きの「日傘をさす女」で顔がハッキリ描かれていて最初の妻のカミーユとされる。
ところが最初の妻のカミーユは他界して次の女性がアリスだった。
話が逸れたが、演奏は、この絵の様に音の印象派。
以下、演目の邦題を明記した。
01. A Lovely Way To Spend An Evening(恋にすごせし宵)
02. Once Upon A Summertime
03. I Will Wait For You ( Les Parapluies De Cherbourg)(シェルブールの雨傘)
04. The Summer Knows(おもいでの夏)
05. The Windmills Of Your Mind(風のささやき)
06. A Man And A Woman(男と女)
07. Here's That Rainy Day
08. In The Wee Small Hours Of The Morning
09. Younger Than Springtime
10. I Can Sing A Rainbow
11. Black Orpheus(黒いオルフェ)
12. Yokohama Waltz (横浜ワルツ)
13. You've Changed(心変わりしたあなた)
13曲目「Yokohama Waltz (横浜ワルツ)」は初来日し横浜の「関内大ホール」と「みなと未来大ホール」でコンサートが開かれた。
作曲はドラムのフリッツ・ランデスバーゲンで、たぶんその時に作られたと思う。
(青木高見)




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