青木高見のジャズコレクション Ragtime ラグタイム


略歴
【出典:ウィキペディア】
ラグタイム (ragtime) は、1897年(記載ある最初の楽譜の出版年)から1918年(第一次大戦前後)にかけて集中的にアメリカを中心として世界的に流行した、音楽ジャンル。

【歴史】
①起源
19世紀後半頃から、アフロ・アメリカン(黒人)のミュージシャンが、主にピアノ演奏を中心に、自らのルーツ音楽を基本とするシンコペーションを多用した(右手の)メロディーと、マーチに起因する(左手の)伴奏を癒合させた独特の演奏スタイルを編み出してゆき、これが従来のクラシック音楽のリズムとは違う 「遅い・ずれた」 リズムと思われたことから 「ragged-time」 略して 「ragtime」 と呼ばれるようになった、といわれている。(決定的な説では無い)
②1897年〜1918年
ラグタイムは20世紀初頭のアメリカで流行した。
スコット・ジョプリンは、ラグタイム王と呼ばれ、ラグタイム時代において最も有名なアメリカ合衆国の演奏家・作曲家となった。
ラグタイムは歌曲が中心であったことから、当時、短時間しか録音できなかったレコードやピアノロール、短時間しか再生できなかった自動ピアノなどに取り入れられ、アメリカの20世紀文明とともに急速に広まった。
このリズムを用いた楽曲が 「ポピュラーソング」 として第一次世界大戦後まで好んで歌われた。
当時、ロシア革命や第一次世界大戦後の動乱でヨーロッパを追われた著名作曲家たちも新大陸でこのリズムに出会いルビンシュタインなどがラグタイムの作曲を試みたりしている。
③1919年以降
このラグタイムに影響を受けたのがジョージ・ガーシュインであり、1919年彼はラグタイム風の楽曲 「スワニー(英語版)」 を作曲し、アル・ジョルソンに見いだされて一躍スターダムにのし上がる事になる。

【特徴】
①リズム的側面
リズム的特長としては 「シンコペーション」 と呼ばれるリズム構成が主体で、これは拍の弱部を強調する事によって、従来のクラシック音楽とは異なる印象を与えることができる。
音階的には音階が上がるとき (アップビート) よりも下がるとき (ダウンビート) のときに拍が強調され、これは 「裏拍の強調」 とも呼ばれ、聴く者に意外感を与える効果を持つ。
また 「シンコペーション」 の別定義では 「中間音の省略」 といった記述もあり、これは小節の間、もしくはその終わり、あるいは小節から小節へ移るとき、休止符を置く、または音符そのものを省いてしまうことにより、リズムにスピード感が増し、それが結果的に曲そのもののスピード感を増すことにもつながる。
この 「裏拍の強調」 はその後の 「ジャズ」 にも受け継がれ、今日のロックやポップスなどのポピュラーソングの基本として、その手法は健在である。
また、そのスピード感の強調はヨーロッパへ輸出され、いわゆる 「ユーロビート」 の源流となった。
自由な演奏を彷彿とさせる曲が多いが、クラシック音楽と同様に即興性はほとんど無く、キッチリと作曲されていて演奏も楽譜どおり正確に行われることが多い。
②音楽理論的側面
狭義の調性(長調と短調)を持つ音楽である。
すでにセカンダリー・ドミナントによる内部転調が用いられている。


【INDEX (リーダーアルバム)】
The Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103)


【以下コンテンツ】


TThe Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103) The Greatest Ragtime Of The Century (BIOGRAPH BCD 103)

「ジャズ/ラグタイム (Ragtime)」をリーダー・アルバムとしています。  →
「ジャズ/ユービー・ブレイク」でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ジェイムス・ピー・ジョンソン」でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/スコット・ジョプリン」でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ジェリー・ロール・モートン」でも同じ内容を掲載。  →
「ジャズ/ファッツ・ウォーラー」でも同じ内容を掲載。  →

Recorded : 1917-1931

Personnel, Song number, Song name, Recorded :
[Jelly Roll Morton (p)]
01. Shreveport Stomp / 1924
02. Sweet Man / 1925
03. Tom Cat Blues / 1924

[Thomas Fats Waller (p)]
04. A New Kind Of Man WIth A New Kind Of Love For Me / 1924
05. Nobody But My Baby (Is Gettin' My Love) / 1927
06. Got To Cool My Doggies Now / 1923

[Scott Joplin (p)]
08. Weeping Willow Rag / 1916
07. Maple Leaf Rag / 1916
09. Something Doing / 1916

[James P Johnson (p)]
10. Steeplechase Rag / 1917
11. Twilight Rag / 1917

[Eubie Blake (p)]
12. Charleston Rag / 1917
13. It's Right Here For Youv / 1921
14. Fare Thee Honey Blues / 1921

[Jimmy Blythe (p)]
15. Mr. Freddie Blues Eubie Blake / 1926

[Jimmy Blythe and Charles Clark]
16. Regal Stomp (aka Bow To Your Papa) / 1931

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : 「ラグタイム (Ragtime)」は1900年初頭にアメリカで誕生したピアノ奏法。
CDは発売元がバイオグラフ(BIOGRAPH)、輸入盤、マイケル・モンゴメリー(Michael Montgomery)氏による英語ライナーノーツ、16曲入り。
収録ミュージシャンは以下の通り。
・スコット・ジョプリン(Scott Joplin)
 1868年11月24日アメリカ合衆国 テキサス州 リンデン生まれ。
・ユービー・ブレイク(James Hubert Blake = Eubie Blake)
 1887年2月7日アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれ。
・ジェリー・ロール・モートン(Ferdinand "Jelly Roll" Morton)
 1890年9月20日アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。
・ジェイムス・ピー・ジョンソン(James Price Johnson)
 1894年2月1日アメリカ合衆国ニュージャージー州生まれ。
・ジミー・ブライス(Jimmy Blythe)
 1901年5月20日ケンタッキー州ルイビル生まれ。
・ファッツ・ウォーラー(Thomas Fats Waller)
 1904年5月21日アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
以上の6名のミュージシャンを1枚で聴く事ができる。
演奏はシンコペーションを多用した2拍子が多い。
主に左手が伴奏で、ベースの「ズン」と和音の「チャ」が交互に繰り返され、右手でメロディーと和音を弾く。
「Ragtime」の語源はリズムの微妙のズレから「Ragged Time」という説が一般化しているが正確な内容は不明。
ジャズ系譜からは「ラグタイム」がジャズに発展していく過程の奏法になる。
アルバムの録音は、電気式録音機器が無かった1900代初頭「ピアノ・ロールという自動演奏ピアノ」が発明された。
仕掛けは、専用の紙に穴を開けた記録媒体(ロール)を作り、それを読み取り再生すもので現代に蘇(よみがえ)った。
当アルバムはロールの保存状態が良かったのも幸いし「1910年製・スタインウェイ65/86 ノート・プレイヤー」で再現されている。
ジャズ・ピアノ史からは極めて貴重な資料アルバムになる。
(青木高見)




▲ページの上に戻る▲