青木高見のジャズコレクション Michael Franks (vo) マイケル・フランクス


略歴
Michael Franks マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
洗練された甘く、やさしい声が特徴。
一貫した音楽性を貫いているのが凄い。
AORとは文字通り 「Adult Oriented Rock (アダルト・オリエンテッド・ロック)」 の略。
スローテンポでリラックスでき都会的でオシャレな大人のイメージが特徴といえる。
マイケル・フランクスのオリジナル・アルバム・ディスコグラフィーを作ってみた。
・印はコレクション済、当サイトに掲載している。
1973 - Michael Franks
・1975 - Art of Tea  実質的なデビュー・アルバム
・1977 - Sleeping Gypsy
・1978 - Burchfield Nines
・1979 - Tiger in the Rain
1980 - One Bad Habit
1980 - With Crossfire Live  ライブ・アルバム
1982 - Objects of Desire
・1983 - Passionfruit
1983 - Previously Unavailable  1973年発表のMichael Franksのリイシュー盤
1985 - Skin Dive
・1987 - The Camera Never Lies
・1990 - Blue Pacific
1991 - Indispensable 日本独自のベスト・アルバム
・1993 - Dragonfly Summer
1995 - Abandoned Garden
1998 - A Backward Glance 本人の選曲によるベスト・アルバム
・1999 - Barefoot on the Beach
2003 - The Art Of Love 2枚組のベスト・アルバム
・2003 - Watching The Snow
2004 - Love Songs ベスト・アルバム
2006 - Rendezvous in Rio
2011 - Time Togehther
(青木高見)

【INDEX (リーダーアルバム)】


【INDEX (共演アルバム)】


【以下コンテンツ】


Michael Franks / The Art Of Tea (2230-2 Europe_254 048) Michael Franks / The Art Of Tea (2230-2 Europe_254 048)

Recorded : May 22 – June 9, 1975
Released : 1976

Personnel :
Michael Franks (vo)
Tommy Lipuma (prod)
Joe Sample (key)
Larry Bunker (vib)
Larry Carlton (g)
Michael Brecker (sax)
David Sanborn (sax)
Wilton Felder (b)
John Guerin (ds)
Jerry Seinholtz (congas)

Song name :
01. Nightmoves
02. Eggplant
03. Monkey See—Monkey Do
04. St. Elmo's Fire
05. I Don't Know Why I'm So Happy I'm Sad
06. Jive
07. Popsicle Toes
08. Sometimes I Just Forget To Smile
09. Mr. Blue

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
AORとは文字通り 「Adult Oriented Rock (アダルト・オリエンテッド・ロック)」 の略。
スローテンポでリラックスでき都会的でオシャレな大人のイメージが特徴といえる。
アルバムはマイケル・フランクス、1975年5月22日から6月9日の録音、1976年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース、実質的なデビュー・アルバム。
プロデューサーはトミー・リピューマ。
バックは、キーボードがジョー・サンプル、ヴァイヴがラリー・バンカー、ギターがラリー・カールトン、サックスがデヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカー、ベースがウィルトン・フェルダーほか。
1976年、新宿の新宿NSビルにある新星堂で予約してこのLPを買った。
あれから随分、時が経ってしまった。
LPがCDに替わる時、LPを手放し、その後しばらく経ってからCDを買った。
音が出た一瞬、当時の思い出が走馬灯の様によみがえる。
楽しかった事、、悲しかった事、いっしょくたに思い出される。
音の記憶とは、音に自分の思い出が定着されるので辛(つら)いものがある。
聴かなければ思い出さないのに・・・。
話を戻そう。
バックのキーボードのジョー・サンプル、ギターのラリー・カールトン、サックスのウィルトン・フェルダーはザ・クルセイダーズのメンバー。
プロデューサーがトミー・リピューマという事でジャズ色が強まった。
個人的に好きなマイケル・ブレッカーが参加している。
また、ヴァイヴのラリー・バンカーが参加していた事を今知った。
今改めて聴けば、マイケル・フランクスのしゃれたセンスと煌(きら)めく知性は、一過性のものでなく間違いなく本物だった。
(青木高見)





Michael Franks / Sleeping Gypsy Michael Franks / Sleeping Gypsy

Released : 1977

Personnel :
Michael Franks (vo, written)
Tommy Lipuma (prod)
Claus Ogerman (arr, cond)
Joe Sample (key)
Larry Carlton (g)
David Sanborn (sax)
Michael Brecker (sax)
Wilton Felder (sax)
John Guerin (ds, per)
Joao Donato (per)

Larry Bunker (per)
Ray Armando (per)
Helio Delmiro (featuring)
Joao Palma (ds, per)

Song name :
01. The Lady Wants To Know
02. I Really Hope It's You
03. In The Eye Of The Storm
04. B'wana-He No Home
05. Don't Be Blue
06. Antonio's Song (The Rainbow)
07. Chain Reaction
08. Down In Brazil

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1977年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース。
実質的なデビュー・アルバムの 「Michael Franks / The Art Of Tea」 から2年。 プロデュースは同じくトミー・リピューマによるセカンド・アルバム。
バックは、編曲と指揮がクラウス・オガーマン、キーボードがジョー・サンプル、ギターがラリー・カールトン、サックスがデヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカー、ウィルトン・フェルダー、パーカッションがジョアン・ドナードほか。
マイケル・フランクスのジャンルはAORに分類される。
AORとは文字通り 「Adult Oriented Rock (アダルト・オリエンテッド・ロック)」 の略。
スローテンポでリラックスでき都会的でオシャレな大人のイメージが特徴といえる。
ここでは、特に編曲にクラウス・オガーマンが入り更に磨きがかかる。
若干ジャジーなテイストは、キーボードのジョー・サンプル、ギターのラリー・カールトン、サックスのウィルトン・フェルダーはザ・クルセイダーズのメンバーである事。
いずれにしても、マイケル・フランクスの卓越した演目と歌唱があっての事、かくしてAORの不動の名盤となった。
(青木高見)





Michael Franks / Burchfield Nines (WPCP-3480) Michael Franks / Burchfield Nines (WPCP-3480)

Recorded : 1978

Personnel :
Michael Franks (vo)
Tommy LiPuma (prod)
Leon Pendarvis (key)
John Tropea (g)
Oscar Brashear (tp)
Bud Shank (sax)
Ernie Watts (sax)
Will Lee (b)
Steve Gadd (ds)
Ralph MacDonald (per)

Song name :
01. When the Cookie Jar Is Empty
02. A Robinsong
03. Wrestle a Live Nude Girl
04. Burchfield Nines
05. Meet Me in the Deerpark
06. Dear Little Nightingale
07. In Search of the Perfect Shampoo
08. Vivaldi's Song

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1978年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース、プロデュースは前作 「Sleeping Gypsy」 ト同じくトミー・リピューマによるサード・アルバム。
共演者は、キーボードがレオン・ペンダーヴィス、トランペットがオスカー・ブラシアー、サックスがバド・シャンク、アーニー・ワッツ、ベースがウィル・リー、ドラムがスティーヴ・ガッド、パーカッションがラルフ・マクドナルドほか。
前作のファースト、セカンドのクルーセイダーズ路線とはオサラバ、百戦閻魔のスタジオ・ミュージシャンが集められている。
特に、キーボードのレオン・ペンダーヴィス、トランペットのオスカー・ブラシアーはまったく想像できなかった。
個人的にお気に入りのサックスのバド・シャンクとアーニー・ワッツは胸踊る。
この共演者の人選を見ただけでも、マイケル・フランクスの新境地への開拓精神を感じる事ができる。
演奏は、ひじょうに完成度が高い。
ジャンルはAORだが、共演者達がジャズ・ミュージシャンなのでジャズといってよい。
全ての音楽家にいえる事だが、サード・アルバム以降が、そのミュージシャンの本領発揮、いわゆる試金石。
偶然のヒットの様な一発屋ミュージシャンは、サード・アルバムで消えていく。
それだけに聴く方も覚悟して聴ききたい。
(青木高見)





Michael Franks / Tiger In The Rain (3294-2) Michael Franks / Tiger In The Rain (3294-2)

Recorded : November 1978

Release : 91979

Personnel :
Michael Franks (vo, g, banjo, mandolin)
John Simon (prod)
Kenny Barron (p)
Paul Griffin (org)
Bob Leinbach (org)
Mike Mainieri (vib, vo)
Joe Caro (g)
Bucky Pizzarelli (g)
Randy Brecker (tp)
Claudio Roditi (tp)
Lew Soloff (piccolo, tp)
John Clark (french horn)
Tom ''Bones'' Malone (tb)
Lew Del Gatto (sax)
Lou Marini (sax)
Seldon Powell (sax)
George Young (sax, fl)
Howard Leshaw (fl)
Dave Liebman (fl)
Ron Carter (b)
Rick Marotta (ds)
Ben Riley (ds)
Buddy Williams (ds)
Dominic Cortese (concertina, per)
Rubens Bassini (per)
John Simon (per)
Errol ''Crusher'' Bennett (congas)
Flora Purim (background-vo)
Maretha Stewart (background-vo)
Hilda Harris (background-vo)  #03

Song name :
01. Sanpaku
02. When It's Over
03. Living On The Inside
04. Hideaway
05. jardin Botanico
06. Underneath The Apple Tree
07. Tiger In The Rain
08. Satisfaction Guaranteed
09. Lifeline

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1978年11月の録音、1979年ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース。
共演者は、プロデューサーがジョン・サイモン、ピアノがケニー・バロン、オルガンがポール・グリフィン、ヴァイヴがマイク・マイニエリ、ギターがバッキー・ピザレリ、トランペットがランディー・ブレッカー、クラウディオ・ロディッティ、ルー・ソロフ、トロンボーンがトム・マローン、サックスがセルダン・パウエル、フルートがデイヴ・リーブマン、ベースがロン・カーター、ドラムがリック・マロッタ、ベン・ライリー、バディ・ウィリアム、バックコーラスがフローラ・プリムほか。
どうだろう、回を重ねる毎に一流ミュージシャンが入れ替わり立ち代わり。
当初、プロデューサーがトミー・リピューマでジョー・サンプル路線だったが、今回はジョン・サイモンに変りメンバーもケニー・バロン、バッキー・ピザレリ、ロン・カーターなどが集められた。
そのため、音楽性も大きく変ると思っていたが予想に反し、マイケル・フランクス独自の優しく涼しい都会的なAOR感はそのままだった。
全曲マイケル・フランクスの作曲だが、ここらへんから枯渇してくるのではと心配した記憶がある。
ところが、このアルバムの後に順調にリリースを続けていくマイケル・フランクス。
今となっては、改めてマイケル・フランクスの力量に関心させられる。
ちなみにアルバム・ジャケットは 「ルソー」 の絵画、「熱帯嵐のなかのトラ」。
(青木高見)





Michael Franks / Passionfruit (9 23962-2) Michael Franks / Passionfruit (9 23962-2)

Released : 1983

Personnel :
Michael Franks (vo)
Rob Mounsey (prod, key)
Pat Rebillot (p)
Toots Thielemans (harmonica)
Gloria Agostini (harp)
Hiram Bullock (g)
Jeff Mironov (g)
John Tropea (g)
Randy Brecker (tp, flh)
Neil Jason (b)
Will Lee (b, backing-vo)
Homer Mensch (b)
John Miller (b)
Steve Gadd (ds)
Chris Parker (ds)
Sue Evans (per)
Kacey Cisyk (backing-vo)
Lesley Miller (backing-vo)
Hamish Stuart (backing-vo)
Astrud Gilberto (backing-vo)
[strings]
Jonathan Abramowitz (cello)
Warren Lash (cello)
Charles McCracken (cello)
Lamar Alsop (viola)
Judy Geist (viola)
Theodore Israel (viola)
Emanuel Vardi (viola)
Elena Barere (violin)
Lew Eley (violin)
Barry Finclair (violin)
Regis Iandiorio (violin)
Charles Libove (violin)
Jan Mullen (violin)
John Pintavalle (violin)
Matthew Raimondi (violin)
Richard Sortomme (violin)
Gerald Tarack (violin)

Song name :
01. Alone At Night"
02. Never Satisfied
03. Amazon
04. Now That Your Joystick's Broke
05. Sunday Morning Here with You
06. Never Say Die
07. Rainy Night In Tokyo
08. Tell Me All About It
09. When Sly Calls (Don't Touch That Phone)
10. How The Garden Grows

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1983年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース。
共演者は、ハーモニカがトゥーツ・シールマンス、ギターがハイラム・ブロック、トランペットがランディー・ブレッカー、ベースがニール・ジェイソン、ウィル・リー、ドラムがスティーヴ・ガッド、クリストファー(クリス)・パーカーほか、ストリングス多数。
1983年、昭和58年の日本の世相。
・橋田壽賀子の原作、NHK連続テレビ小説 「おしん」 が放映され大反響を呼んだ。
・東京ディズニーランドが開園。
・バレンタインデーに同僚に送る 「義理チョコ」 という言葉が流行。
・飲み物の 「アクエリアス」 「カロリーメイト」、時計の 「G-SHOCK」 が発売され人気が出る。
・任天堂から 「ファミリーコンピュータ」 が発売。
・大韓航空機追撃事件。
・ローキード事件で田中角栄に懲役4年の有罪判決。
・劇団四季のミュージカル 「キャッツ」 公演開始。
・郵便小包を 「ゆうパック」 と改名。
・映画 「E.T.」 が封切り。
など、遠い昔の様に感じる。
親日家だったマイケル・フランクス、演目にも邦題が付けられた。
01. Alone At Night  (ひとりぼっちの夜)
04. Now That Your Joystick's Broke  (ジョイスティックが壊れる時)
05. Sunday Morning Here With You  (愛のサンデイ・モーニング)
07. Rainy Night In Tokyo  (東京の夜は雨)
08. Tell Me All About It  (愛の物語)
09. When Sly Calls (Don't Touch That Phone)  (スライが電話をしてきたら)
10. How The Garden Grows  (ふたりの花園)
時代を反映した曲作りが今となっては、なつかしい。
ハーモニカのトゥーツ・シールマンス、亡くなってしまったが日本で人気があったハイラム・ブロックが参加している。
(青木高見)





Michael Franks / The Camera Never Lies (9 25570-2) Michael Franks / The Camera Never Lies (9 25570-2)

Released : 1987

Personnel :
Michael Franks (vo, banjo, guitar, mandolin)
Rob Mounsey (prod, fl, key-bass, key, background-vo)
Richard Tee (p)
Clifford Carter (p, syn)
Randy Brecker (tp)
Lew Soloff (tp)
Lawrence Feldman (as)
Bill Evans (ts)
Michael Brecker (EWI, ts)
Michal Urbaniak (violin)
Hiram Bullock (g)
Cornell Dupree (g)
Steve Khan (g)
Earl Klugh (g)
Jeff Mironov (g)
Georg Wadenius (g)
Mark Egan (b)
Neil Jason (b)
Will Lee (b, background-vo)
Marcus Miller (b)
Robin Gould (ds)
Steve Jordan (ds)
Chris Parker (cymbals, ds)
Dave Weckl (ds)
Ralph MacDonald (congas, per)
Roger Squitero (caxixi, shekere)
Patti Austin (vo, background-vo)
Kacey Cisyk (background-vo)
Art Garfunkel (background-vo)
Lani Groves (background-vo)

Song name :
01. Face to Face
02. I Surrender
03. The Camera Never Lies
04. Lip Service
05. When I Think of Us
06. Island Life" (Franks, Rob Mounsey)
07. Now You're in My Dreams" (Franks, Clifford Carter)
08. Doctor Sax
09. Innuendo

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1987年、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース。
共演者は、プロデューサー、フルート、キーボード、バックヴォーカルがロブ・マウンジー、ピアノ、キーボードがリチャード・ティー、クリフォード・カーター、トランペットがランディー・ブレッカー、ルー・ソロフ、テナーサックスがビル・エヴァンス、EWIとテナーサックスがマイケル・ブレッカー、ギターがハイラム・ブロック、コーネル・デュプリー、アール・クルー、ベースがマーク・イーガン、ニール・ジェイソン、ウィル・リー、マーカス・ミラー、ドラムがクリストファー(クリス)・パーカー、デイブ・ウェックル、パーカッションがラルフ・マクドナルドほか。
どうだろう、目を見張るミュージシャンが集められている。
1人の歌手に、これほど多くの、しかも超が付くミュージシャンを集めるられるマイケル・フランクスが凄い。
関係ないが、支払いの工面(くめん)、いくらかかったんだろう。
さて、肝心の演奏だが、正直、心に残らない。
コンスタントにリリースをしてきたマイケル・フランクスだが、ここに来て少々低迷した感じだ。
もちろん、これだけの名ミュージシャンの演奏なので悪いはずがない。
ただ、ハイ演奏しました的で、1度聴いたら、もういいや的。
考えてみれば実にもったいない話だ。
言いかえれば、金箔を、ふんだんに使ったわりには感銘のない美術品のよう。
ただ、一連のマイケル・フランクスを聴いてきて、このアルバムだけを外す訳には、いかない。
こういう贅沢なマイケル・フランクスがあるという事が解っただけで、OKとしよう。
思うに、ジャズ・スタンダード特集だったら良かったのに。
〈青木高見)





Michael Franks / Blue Pacific (WPCP-3596) Michael Franks / Blue Pacific (WPCP-3596)

Released : May 31, 1990

Song No. and name, Personnel :
Michael Franks (vo)
Walter Becker (prod)
Tommy LiPuma (prod)
Jeff Lorber (prod)

01. The Art of Love
Jeff Lorber (arr, key, prog)
Paul Jackson Jr. (g)
Marc Russo (as)
Luis Conte (per)
Sean Franks (cymbals)

02. Woman in the Waves
Jeff Lorber (arr, key, prog)
Buzz Feiten (g)
Luis Conte (per)
Brenda Russell (background vo)
Bunny Hull (background vo)

03. All I Need
John Beasley (key)
Dean Parks (el-g)
Buzz Feiten (g)
Neil Stubenhaus (b)
Peter Erskine (ds)
Alex Acuña (per)
Michael Fisher (per)

04. Long Slow Distance
Larry Williams (arr, syn, prog)
Joe Sample (p)
Larry Carlton (g)
’Readdie’Freddie Washington (b)
John Guerin (ds)

05. Vincent's Ear
John Beasley (key)
Dean Parks (el-g)
Buzz Feiten (g)
Bob Sheppard (ts)
Neil Stubenhaus (b)
Peter Erskine (ds)
Alex Acuña (per)
Michael Fisher (per)
Bunny Hull (background vo)

06. Speak to Me
Jeff Lorber (arr, key, prog)
Paul Jackson Jr. (g)
Kareem (background vo)

07. On the Inside
Jeff Lorber (arr, key, prog)
Paul Jackson Jr. (g)
Marc Russo (as)
Luis Conte (per)
Sean Franks (cymbals)
Brenda Russell (background vo)
Bunny Hull (background vo)

08. Chez Nous
Larry Williams (arr, syn, prog)
Joe Sample (p)
Larry Carlton (g)
’Readdie’Freddie Washington (b)
John Guerin (ds)
Luis Conte (per)

09. Blue Pacific
Larry Williams (arr, syn, prog)
Michael Thompson (g)
Kirk Whalum (ts)
John Patitucci (b)
Vinnie Colaiuta (ds)
Luis Conte (per)

10. Crayon Sun (Safe at Home)
John Beasley (key)
Dean Parks (el-g)
Buzz Feiten (g)
Neil Stubenhaus (b)
Peter Erskine (ds)
Alex Acuña (per)
Michael Fisher (per)
Livingston Taylor (background vo)

Song name :
01. The Art of Love
02. Woman in the Waves
03. All I Need
04. Long Slow Distance
05. Vincent's Ear
06. Speak to Me
07. On the Inside
08. Chez Nous
09. Blue Pacific
10. Crayon Sun (Safe at Home)

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1990年5月31日、ワーナー・ブラザース・レコードからのリリース。
共演者は、ピアノがジョー・サンプル、ギターがラリー・カールトン、ポール・ジャクソンjr、アルトサックスがマーク・ルッソ、ベースがジョン・パティトゥッチ、ドラムがピーター・アースキン、パーカッションがアレックス・アクーニャ、マイケル・フィッシャーほか。
曲ごとの担当は上記掲載の通り。
ジョー・サンプルとラリー・カールトンが帰り咲き、元ドゥービー・ブラザースとイエロー・ジャケッツに在籍していたマーク・ルッソ、元チック・コリアのアコースティック・バンドの超絶技巧のベーシストのジョン・パティトゥッチ、幅の広く活躍している名ドラマーのピーター・アースキン、超が付くベテラン・パーカッションのアレックス・アクーニャ、マイケル・フィッシャーほか、個性豊かな百戦錬磨のミュージシャンが集められている。
これだけのミュージシャンのバックなので音はショボイはずなく何とも贅沢(ぜいたく)。
極上のバックの上を、柔らかく漂うマイケル・フランクス。
話は飛ぶがアルバム・ジャケット。
耳に貝殻を近づけると、海の音の様に聞こえる。
巻貝が大きければ大きいほど潮騒の音の臨場感が増す。
ぜひ、やってみてほしい。
(青木高見)





Michael Franks / Dragonfly Summer (9362-45227-2) Michael Franks / Dragonfly Summer (9362-45227-2)

Released : 1993

Personnel :
Michael Franks (vo, g, banjo)
Jeff Lorber (prod)
Gil Goldstein (prod)
Ben Sidran (prod)
The Yellowjackets (prod)

Jeff Lorber (key)
Russell Ferrante (key)
Gil Goldstein (key)
Paul Jackson Jr. (g)
Steve Khan (g)
Toninho Horta (g)
Marvin Stamm (tp, flh)
Bob Mintzer (ss, ts)
Dave Koz (as)
Lawrence Feldman (fl, recorder)
Harvey Estrin (fl, recorder)
Jimmy Haslip (b)
John Robinson (ds)
William Kennedy (ds)
Mino Cinelu (per)
Paulinho Da Costa (per)
Olivia Koppell (viola)
Karen Krefus (viola)
Ronald Carbone (viola)
Harold Coletta (viola)
Nathan Stutch (cello)
Jesse Levy (cello)
Richard Locker (cello)
Charles McCracken (cello)
Peggy Lee (guest-vo)
Dan Hicks (guest-vo) Keeping My Eye On You
Lamar Alsop (background-vo)
Amanuel Vardi (background-vo)
Lance Hoppen (background-vo)
Eric Benet Jordan (background-vo)
John Hall (background-vo)

Song name :
01. Coming to Life
02. Soul Mate
03. Dragonfly Summer
04. Monk's New Tune
05. Learning What Love Means
06. I Love Lucy
07. Practice Makes Perfect
08. String of Pearls
09. Keeping My Eye on You
10. The Dream
11. You Were Meant for Me
12. How I Remember You

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1993年、リプリーズ・レコード(英語:Reprise Records)からのリリース。
共演者は、プロデューサーが3名、キーボードがジェフ・ローバー、ラッセル・フェランテ、ギル・ゴールドスタイン、ギターがスティーブ・カーン、トニーニョ・オルタ、トランペットとフリューゲルホーンがマーヴィン・スタム、ドラムがジョン・ロビンソン、ウィリアム・ケネディ、パーカッションがミノ・シネル、パウリーニョ・ダ・コスタ、ゲスト・ヴォーカルがペギー・リーほか多数。
留(とど)まる事のないマイケル・フランクス、世界に通用する一流ミュージシャンを集め更に躍進を遂(と)げた。
特にイエロー・ジャケッツのメンバーを中心に据(す)え、何と女性ジャズ・ヴォーカリストの大御所ペギー・リーまで呼んでしまう。
ここまでリリースしてきたマイケル・フランクス、嬉(うれ)しいのは、参加ミュージシャンがジャズとフュージョンの参加者が多い事。
ここも、当サイトでマイケル・フランクスを掲載した理由のひとつ。
演奏は、毎回そうだが、バックが一流なのでショボイい筈(はず)がない。
注意して聴くと、どのアルバムも、似てはいるものの、ちゃんと変化してきている。
変化のないのは、マイケル・フランクスの誇張のない優しさにあふれた柔らかな声。
アルバム・タイトルの 「dragonfly」 は昆虫の 「トンボ(蜻蛉)」。
最近の東京では、すっかり見なくなってしまった。
このアルバムが似合う時期として、「挽夏」 「初秋」 、夏が終わり、秋の風が少し吹き始める頃。
話は飛ぶが、リプリーズ・レコード(英語:Reprise Records)とは。
アメリカのレコードレーベルで当初、フランク・シナトラとワーナー・ブラザース・レコードの共同出資で設立された。
最初はフランク・シナトラの作品と音楽仲間であるサミー・デイヴィス・ジュニアやディーン・マーティンらのレコードを発売する為の会社だった。
その後、フランク・シナトラはレコード会社経営に興味をなくした事により、1963年、ワーナー・ブラザース・レコードがフランク・シナトラの株を買い取り吸収合併した。
マイケル・フランクスは、これまでワーナー・ブラザース・レコード1本でリリースしてきたが、ここに至り、このリプリーズ・レコードからのリリースとなった。
(青木高見)





Michael Franks / Barefoot On The Beach (BVCW-21118) Michael Franks / Barefoot On The Beach (BVCW-21118)

Released : June 1, 1999

Personnel :
Michael Franks (vo)
Chuck Loeb (prod)
Jimmy Haslip (prod)

Bob James (p)
Charles Blenzig (key)
Chris Palmaro (key)
Mike Ricchiuti (key)
Dave Samuels (vib)
Jay Azzolina (g)
Chuck Loeb (g)
Steve Khan (g)
Jeff Mironov (g)
Randy Brecker (tp)
Larry Lunetta (tp)
James Hynes (flh)
David Mann (fl)
Michael Brecker (sax)
Bob Mintzer (sax)
Chris Hunter (sax, fl)
Andy Snitzer (sax)
Birch Johnson (tb)
Jimmy Haslip (bass-g, key)
Will Lee (bass-g)
John Patitucci (double-b)
Brian Dunne (ds)
Shawn Pelton (ds)
Wolfgang Haffner (ds)
Steve Gadd (ds)
David Charles (per)
Bashiri Johnson (per)
Valerie Simpson (vo)
Tawatha Agee (backing-vo)
Carmen Cuesta (backing-vo)
Lani Groves (backing-vo)
Jim Beard (strings)

Song name :
01. Barefoot on the Beach
02. Heart Like an Open Book
03. Now Love Has No End
04. The Fountain of Youth
05. When You Smiled at Me
06. Double Talk
07. Every Time She Whispers
08. Why Spring Ain't Here
09. A Walk in the Rain
10. Mr. Smooth
11. Like Moon Behind a Cloud

※ コメントの無断引用・無断転載を禁じます。
メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のAORを代表する男性ヴォーカリスト。
アルバムはマイケル・フランクス、1999年6月1日、ウインダム・ヒル・レーベルからのリリース。
共演者は、プロデューサーがチャック・ローブ、ジミー・ハスリップ、ピアノがボブ・ジェームス、ギターがチャック・ローブ、スティーブ・カーン、トランペットがランディー・ブレッカー、サックスがマイケル・ブレッカー、ボブ・ミンツゥアー、クリス・ハンター、ベースがジミー・ハスリップ、ウィル・リー、ジョン・パティトゥッチ、ドラムがスティーヴ・ガッドほか。
ここにきて、レーベルがウインダム・ヒルになった。
勝手な想像だが、マイケル・フランクスは、やはりワーナー・ブラザースから出したかったのではないか。
それが、かなわなかった理由として、このアルバム以前の何枚かの売上げと評価が原因の様な気がする。
このアルバムでも、百戦錬磨の超豪華ミュージシャンが集められている。
ボブ・ジェームス、ランディー・ブレッカー、マイケル・ブレッカー、ボブ・ミンツゥアー、クリス・ハンターなど、にもかかわらずジャズ色は薄(うす)く、逆にポップス色が強くなっている。
そうかといって、軸になるマイケル・フランクスは、いつもと変わらぬ、誇張のない優しさにあふれた柔らかい歌唱。
気に、ならないといえば、気にならない。
気になる、といえば、気になる音づくり。
変らない事の大切さ、変わる事をしいられる音楽業界の常識。
この狭間(はざま)に立たされたであろうマイケル・フランクス。
いずれにしても、永く音楽活動を続けるという事は、プロ・ミュージシャンになった以上、最後まで付きまとう。
以下、マイケル・フランクスのオリジナル・アルバム・ディスコグラフィーを作ってみた。
・は当サイトに掲載したCD。
1973 - Michael Franks
・1975 - Art of Tea  実質的なデビュー・アルバム
・1977 - Sleeping Gypsy
・1978 - Burchfield Nines
・1979 - Tiger in the Rain
1980 - One Bad Habit
1980 - With Crossfire Live  ライブ・アルバム
1982 - Objects of Desire
・1983 - Passionfruit
1983 - Previously Unavailable  1973年発表のMichael Franksのリイシュー盤
1985 - Skin Dive
・1987 - The Camera Never Lies
・1990 - Blue Pacific
1991 - Indispensable 日本独自のベスト・アルバム
・1993 - Dragonfly Summer
1995 - Abandoned Garden
1998 - A Backward Glance 本人の選曲によるベスト・アルバム
・1999 - Barefoot on the Beach
2003 - The Art Of Love 2枚組のベスト・アルバム
・2003 - Watching The Snow
2004 - Love Songs ベスト・アルバム
2006 - Rendezvous in Rio
2011 - Time Togehther
(青木高見)





Michael Franks / Watching The Snow Michael Franks / Watching The Snow

(注) このアルバムはマイケル・フランクスのリーダーアルバム扱いとしています。
アルバムがクリスマス集のため 「 クリスマス特集の中のマイケル・フランクス 」 でも同じ内容を掲載しています。  →

Release : 2003

Personnel :
Michael Franks (vo)
Veronica Nunn (lead_vo, backing_vo)
Charles Blenzig (p, key, per)
Jay Azzolina (g)
Romero Lubambo (g)
Alex Sipiagin (tp, flh)
John Clark (french-horn) #02
Chris Hunter (sax, fl)
Jay Anderson (b)
Billy Kilson (ds)

Song name :
01. The Way We Celebrate New Year's
02. Watching The Snow
03. Christmas In Kyoto
04. My Present
05. I Bought You A Plastic Star (For Your Aluminium Tree)
06. Said The Snowflake
07. The Kiss
08. When The Snowman Sings
09. Island Christmas
10. My Present (Reprise)

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メインコメント : マイケル・フランクス (Michael Franks 1944年9月18日~) はアメリカ合衆国カルフォルニア州出身のミュージシャン。
アルバムはマイケル・フランクス、2003年、「コッホ・レコード (Koch Records)」 からのリリース、クリスマス特集。
共演者は、有名なところでは、サックスとフルートがクリス・ハンター、ギターがホメロ・ルバンボ、ベースがジェイ・アンダーソンほか。
個人的にマイケル・フランクスがクリスマスを唄ってくれたら、いいと思っていた。
それが、実現された事が何より嬉(うれ)しい。
思えば、マイケル・フランクス、デビューから、かなりの時が経過した。
当時、すぐ消えてしまう流行歌手と思っていたが、どうして、どうして、素晴らしい歌手だった。
凄あ(すご)いと思うのは、期間は空いても、アルバムをリリースしづつけている事。
ユーチューブで最近のマイケル・フランクスを見たが、顔は老けた。
しかし歌唱は、優しさの中にもダンディズムを感じる、やさしい歌声はデビュー当時のまま。
アルバムは絵画を鑑賞している様な、ゆったりとしたクリスマス気分に誘(いざな)ってくれる。
(青木高見)




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